施工管理技士7種類を比較|対象工事・特徴と、どれから取るべきかの選び方
施工管理技士は全部で7種類あり、それぞれに1級と2級があります。つまり組み合わせは14通り。「自分はどれを受ければいいのか」が分からないまま、会社に言われた資格をとりあえず受ける人は少なくありません。この記事では7種類を横断で整理し、選び方の考え方までまとめます。
施工管理技士7種類の一覧
施工管理技士は専門分野ごとに7種類に分かれており、それぞれ1級・2級が設けられています。1級はより大規模な工事の監理技術者・主任技術者として、2級は中小規模の工事の主任技術者として現場に関わることができます。まずは全体像を押さえましょう。
| 資格 | 対象となる工事 | 特徴・向いている人 | ペンパスで対策 |
|---|---|---|---|
| 建築施工管理技士 | 建築物全般の施工管理 | 汎用性が最も高い。業種が未定ならまずここ | 1級建築施工管理 2級建築施工管理 |
| 土木施工管理技士 | 道路・河川・造成などの土木工事 | インフラ更新需要が大きく求人が安定 | 1級土木施工管理 2級土木施工管理 |
| 管工事施工管理技士 | 空調・給排水・ガス配管などの設備工事 | 設備会社で評価が高い。建築と相性が良い | 1級管工事施工管理 2級管工事施工管理 |
| 造園施工管理技士 | 公園・緑化・庭園などの造園工事 | 受験者数が少なくニッチ。造園・緑化会社向け | 1級造園施工管理 2級造園施工管理 |
| 電気工事施工管理技士 | 受変電設備・照明など電気工事 | 電気工事会社で必須級。電気工事士と併用しやすい | — |
| 電気通信工事施工管理技士 | 通信設備・ネットワーク工事 | 2019年新設で歴史が浅く、有資格者が少ない | — |
| 建設機械施工管理技士 | 建設機械の運用を伴う工事 | 重機オペレーター寄り。実技の比重が大きい | — |
※ 受験資格・試験日程・手数料は制度改正で変わることがあります。出願前に必ず各実施団体(建設業振興基金、全国建設研修センター等)の公式情報をご確認ください。
どれから取るべきか|選び方の3つの軸
軸1:いま所属している会社の工事内容で選ぶ
最も確実なのは、自分が実際に携わっている工事に対応する資格を選ぶことです。実務経験がそのまま受験資格の要件になり、学習内容も現場の知識と重なるため、合格までの距離が最短になります。設備会社なら管工事、電気工事会社なら電気工事施工管理、造園・緑化なら造園、というように対応させます。
軸2:業種が定まっていないなら汎用性で選ぶ
まだ進む分野を決めていない場合や、転職を視野に入れている場合は、対応できる工事の範囲が広い建築施工管理技士が選択肢になります。建築物全般を扱うため活躍できる現場が多く、求人数の面でも有利とされています。
軸3:競合の少なさで選ぶ
あえて有資格者が少ない分野を狙う考え方もあります。電気通信工事施工管理技士は2019年に新設された比較的新しい資格で歴史が浅く、造園施工管理技士も受験者数が限られます。人材が不足している分野は、資格を持っているだけで希少性が生まれます。
1級と2級はどちらを先に受けるか
結論としては、まず2級から取るのが基本です。理由は2つあります。
1つ目は、1級は実務経験の要件が厳しく、経験年数が足りないと受験自体ができない場合があるためです。2つ目は、2級を取得するだけでも主任技術者になることができ、資格手当や転職市場での評価につながるためです。まず2級で足場を固め、実務経験を積みながら1級を目指すのが現実的なルートになります。
なお、施工管理技術検定は第一次検定と第二次検定に分かれており、第一次検定に合格すると「技士補」の称号が得られます。学習計画としては、まず第一次検定の突破を最初のゴールに設定すると、負荷を分散できます。
解説付きの問題演習で、苦手分野をAIが分析します。登録なしですぐ始められます。
2つ目を取るなら|相性の良い組み合わせ
すでに1つ持っている場合、2つ目の施工管理技士を取ると対応できる工事の幅が広がり、より大規模な案件に関われるようになります。特に相性が良いとされる組み合わせは次のとおりです。
| 組み合わせ | 相性が良い理由 |
|---|---|
| 建築 + 管工事 | 建築物には必ず空調・給排水設備が伴うため、建物と設備の両方を一貫して管理できる |
| 建築 + 電気工事 | 電気設備は建築とセットで発生する。設備系をまとめて担当できる人材は重宝される |
| 土木 + 造園 | 公園整備や道路の緑化など、土木工事と造園工事が同じ現場で発生することが多い |
| 電気工事 + 電気通信 | 学習範囲が重なる部分があり、通信インフラ工事まで対応領域を広げられる |