適性検査の対策本とアプリの選び方|1冊を使い切る方法
書店の就活コーナーに行くと、適性検査の対策本が棚一列に並んでいます。どれも似て見えて、結局どれを買えばいいのか決められない——よくある状況です。
・選ぶときの3つの基準
・書籍とアプリの使い分け
・避けたほうがよい教材の特徴
・教材を使い切るための進め方
対策本は何冊必要か
複数冊を買う人は少なくありませんが、これはほぼ確実に失敗します。理由は2つあります。
第一に、どれも1周できずに終わります。適性検査の対策で最も重要なのは処理速度であり、これは同じ問題を繰り返すことでしか上がりません。冊数を増やすと、1冊あたりの周回数が減ります。
第二に、収録内容が大きく変わらないためです。出題される分野と型は決まっているので、どの本にも似た問題が載っています。別の言葉で同じことを読み直すことに時間を使うことになります。
選ぶときの3つの基準
1冊をどう選ぶか。次の3点で判断してください。
出題形式に細かな変更が入ることがあります。また、受検方式ごとの解説が最新のものであるかどうかも重要です。数年前の版を安く買うのは避けてください。
【1】自分の弱点分野が厚く扱われていること
書店で3〜5ページ実際に読んでから買うことをおすすめします。説明のリズムが自分に合うかどうかは、目次だけでは判断できません。
書籍とアプリの使い分け
両方に役割があります。片方だけで完結させようとしないでください。
解法を体系的に学ぶ段階。分野ごとに型を理解し、手順を身につけるには、まとまった解説がある書籍が適しています。また、時間を計った通し演習も書籍のほうが本番に近い環境を作れます。
反復と速度向上の段階。通学中や待ち時間に、一度解いた問題を繰り返すのに向いています。自動で採点され、間違えた問題だけを抽出できる機能があれば、周回の効率が上がります。
推奨する流れは、まず書籍で1周して型を覚え、その後アプリで反復して速度を上げる形です。逆順にすると、解法がわからないまま問題を眺めるだけになります。
避けたほうがよい教材の特徴
買ってから後悔しやすい教材の特徴を挙げます。
網羅性を売りにした分厚い本は、1周するだけで対策期間が終わります。周回できない教材は、処理速度の向上につながりません。
なぜその答えになるのかが書かれていない教材では、間違えた問題から学べません。1問から得られる情報量が大きく変わります。
適性検査は受検方式によって出題内容が変わることがあります。方式ごとの違いに触れていない教材は、情報が古い可能性があります。
価格に惹かれて数年前の版を買うと、形式の変更に対応できません。教材費は数千円です。ここを削る意味はありません。
教材を使い切るための進め方
1冊を選んだあと、どう使うかが本題です。
【1周目】全問を解き、解けなかった問題に印をつけます。時間は計りません。目的は型を知ることです。
【2周目】印をつけた問題だけを解きます。ここで解けた問題は次の周から外します。問題数が半分以下に減ります。
【3周目】残った問題を、時間を計って解きます。ここで初めて本番と同じ条件にします。
この3周で、標準的な対策時間の範囲に収まります。周を重ねるごとに解く問題数が減るため、時間はどんどん短くなります。
Web上の無料コンテンツの使い方
無料の模擬問題や解説記事も多くあります。使い方を整理しておきます。
【向いている用途】形式の確認、出題分野の把握、1問あたりの時間感覚を掴むこと。最初の情報収集としては十分に役立ちます。
【向いていない用途】体系的な学習。分野ごとの解法を順序立てて学ぶには、断片的な情報では効率が悪くなります。
また、情報収集そのものに時間を使いすぎないでください。どの教材が良いかを調べる1時間があれば、問題を数十問解けます。
実務的には、無料コンテンツで全体像を掴み、書籍1冊を軸に演習し、アプリで反復する。この3層構成が最も効率的です。
よくある質問
アプリだけで対策できますか?
去年の対策本を使ってもいいですか?
関連ページ
※ 試験日程・受験料・合格率などの数値は変動します。受験前に試験実施団体の最新情報を必ずご確認ください。