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1級土木施工管理技士 土工・基礎の問題と解説

最終更新:2026年8月11日

1級土木施工管理技士の「土工・基礎」分野の頻出問題。出題範囲が広いためフルC方式で分野別に対策します。

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問1
突固めによる土の締固め試験から直接求められるものとして、適当なものはどれか。
  • ✔最大乾燥密度と最適含水比
  • 2液性限界と塑性限界
  • 3粘着力と内部摩擦角
  • 4圧密係数と体積圧縮係数
  • 5透水係数と間隙比
解説:突固め試験からは締固め曲線が得られ、最大乾燥密度と最適含水比を求める。
問2
土の原位置試験とその結果の利用に関する組合せとして、適当でないものはどれか。
  • 1標準貫入試験 ―――――――― 地盤の硬軟、締まり具合の判定
  • 2平板載荷試験 ―――――――― 地盤反力係数の推定
  • 3砂置換法による土の密度試験 ― 盛土の締固め度の管理
  • 4ポータブルコーン貫入試験 ―― 建設機械のトラフィカビリティの判定
  • ✔スウェーデン式サウンディング試験 ― 土の粒度分布の測定
解説:スウェーデン式サウンディングは土の硬軟・締まり具合の判定。粒度分布は室内の粒度試験で求める。
問3
盛土材料として望ましい土の条件に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1締固め後のせん断強度が大きいこと
  • 2締固め後の圧縮性が小さいこと
  • 3敷均しや締固めなどの施工が容易であること
  • ✔有機物(草木・木根など)を多く含んでいること
  • 5雨水などの浸食に対して強いこと
解説:有機物を多く含む土は圧縮性が大きく腐食のおそれがあり、盛土材料として不適。
問4
道路盛土における敷均し・締固めに関する記述として、適当なものはどれか。
  • 1路体盛土の1層の敷均し厚さは、一般に70〜80cm程度とする
  • ✔路体盛土の1層の締固め後の仕上り厚さは、一般に30cm以下とする
  • 3路床盛土の1層の締固め後の仕上り厚さは、一般に40cm程度とする
  • 4敷均し厚さは厚いほど締固め効果が高くなる
  • 5路床は路体よりも1層の仕上り厚さを厚くしてよい
解説:路体の敷均し厚さは35〜45cm以下、締固め後の仕上り厚さは30cm以下が標準。路床は仕上り20cm以下。
問5
盛土の締固めにおける品質管理方式に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1品質規定方式には、乾燥密度(締固め度)で規定する方法がある
  • 2品質規定方式には、空気間隙率または飽和度で規定する方法がある
  • 3工法規定方式は、使用する締固め機械の機種、敷均し厚さ、締固め回数などを仕様書に規定する方式である
  • 4空気間隙率・飽和度による規定は、高含水比の粘性土に適している
  • ✔工法規定方式では、土質や含水比が変化しても規定した工法を変更する必要はない
解説:工法規定方式でも、土質や含水比が大きく変化した場合は工法の見直しが必要。
問6
盛土の締固め機械と適用土質の組合せとして、適当でないものはどれか。
  • 1タイヤローラ ――――― 砂質土から粘性土まで幅広い土質
  • 2振動ローラ ―――――― 砂質土や礫混じり砂などの粗粒土
  • 3タンピングローラ ――― 風化岩や硬い粘性土
  • 4湿地ブルドーザ ―――― 高含水比の軟弱な粘性土
  • ✔ロードローラ ――――― 高含水比の軟弱な粘性土
解説:ロードローラ(平滑輪)は路盤・アスファルトなどに適し、軟弱粘性土には不適。高含水比粘性土には湿地ブルドーザなど。
問7
建設機械の走行に必要なコーン指数(qc)に関する記述として、適当なものはどれか。
  • 1ダンプトラックは、湿地ブルドーザよりも小さいコーン指数で走行できる
  • ✔普通ブルドーザ(15t級)の走行に必要なコーン指数は、一般に500kN/m²以上である
  • 3コーン指数は、標準貫入試験によって求める
  • 4湿地ブルドーザの走行に必要なコーン指数は、一般に1200kN/m²以上である
  • 5コーン指数が小さい地盤ほど、トラフィカビリティは良好である
解説:普通ブルドーザ(15t級)は500kN/m²以上。ダンプトラックは1200kN/m²以上と最も大きい。コーン指数はポータブルコーン貫入試験で求める。
問8
土量の変化率に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1変化率Lは、ほぐした土量を地山の土量で除したものである
  • 2変化率Cは、締め固めた土量を地山の土量で除したものである
  • 3変化率Lは、土の運搬計画を立てる際に用いられる
  • 4変化率Cは、盛土の配分計画を立てる際に用いられる
  • ✔一般の土では、変化率Lは1より小さい値となる
解説:ほぐすと体積は増えるため、一般にL>1。Cは一般に1より小さい。
問9
軟弱地盤対策工法とその主な効果の組合せとして、適当でないものはどれか。
  • 1サンドドレーン工法 ――――――― 圧密排水の促進
  • 2サンドコンパクションパイル工法 ― 地盤の締固め
  • 3深層混合処理工法 ―――――――― 地盤の固結による強度増加
  • ✔プレローディング工法 ―――――― liquefaction(液状化)後の地盤復旧
  • 5ウェルポイント工法 ――――――― 地下水位の低下
解説:プレローディング(載荷盛土)工法は、あらかじめ荷重を載荷して圧密を促進させる工法。液状化後の復旧工法ではない。
問10
切土の施工に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1切土の施工は、原則として上部から下部へ切り下げる
  • 2切土法面の施工中は、雨水による浸食を防ぐため排水対策を行う
  • 3法面の途中に湧水がある場合は、地下排水溝などの排水処理を行う
  • ✔切土法面は、土質が同じであれば高さにかかわらず同一勾配でよい
  • 5施工中の法面が長期間放置される場合は、ビニールシート被覆などの保護を行う
解説:切土法面の勾配は、土質だけでなく法面の高さ、湧水の状態などに応じて決定する。
問11
法面保護工とその主な目的の組合せとして、適当でないものはどれか。
  • 1種子散布工 ―――――― 植生による浸食防止
  • 2モルタル吹付工 ―――― 風化や浸食の防止
  • 3ふとんかご工 ――――― 湧水の多い法面の保護
  • ✔グラウンドアンカー工 ― 法面の緑化促進
  • 5コンクリート張工 ――― 風化や剥落の防止
解説:グラウンドアンカー工は、すべりに対する抑止(安定確保)が目的。緑化は植生工の目的。
問12
構造物の裏込め・埋戻しの施工に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1裏込め材料には、圧縮性が小さく透水性のよい材料を用いる
  • ✔裏込めの締固めは、大型の締固め機械を用いて一気に仕上げるのがよい
  • 3裏込め部は、1層の仕上り厚さを20cm程度以下として入念に締め固める
  • 4構造物の両側に裏込めを行う場合は、偏土圧がかからないよう左右対称に施工する
  • 5裏込め部に雨水が流入しないよう、排水処理を行う
解説:裏込め部は大型機械が使いにくく、構造物への影響もあるため、小型機械で薄層ごとに入念に締め固める。
問13
盛土の施工に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1盛土材料は、できるだけ水平の層状に敷き均す
  • 2傾斜地盤上に盛土を行う場合は、地山との密着を図るため段切りを行う
  • 3段切りは、一般に地山の勾配が1:4より急な場合に行う
  • ✔盛土内に木根や雪氷を巻き込んで施工してもよい
  • 5高含水比の材料は、敷均し後に曝気乾燥などで含水比を低下させてから締め固める
解説:木根・雪氷などを盛土内に巻き込むと、後に腐食・融解して沈下の原因となるため除去する。
問14
盛土施工中の排水対策に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1施工中の盛土面には、雨水が停滞しないよう4〜5%程度の横断勾配を設ける
  • 2施工中の盛土面は、平滑に締め固めておくと雨水の浸透を抑制できる
  • ✔盛土内への雨水の浸透は、盛土の強度を高めるため積極的に促すのがよい
  • 4法肩部には、素掘りの排水溝などを設けて法面への雨水の流下を防ぐ
  • 5作業終了時には、盛土表面を締め固めてローラの轍(わだち)に水がたまらないようにする
解説:雨水の浸透は盛土の含水比を高め、強度低下やすべりの原因となるため防止する。
問15
TS(トータルステーション)・GNSSを用いた盛土の締固め管理に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1この管理方法は、工法規定方式の一種である
  • 2締固め機械の走行軌跡から、締固め回数を面的に管理できる
  • 3使用する締固め機械の機種や、まき出し厚は、事前の試験施工で決定する
  • ✔全面的な管理ができるため、従来の砂置換法などによる密度試験は一切不要と規定されている
  • 5オペレータは、モニタ上で締固め回数の過不足をリアルタイムに確認できる
解説:試験施工時などには従来手法による品質確認(密度試験等)が必要。「一切不要」ではない。
問16
標準貫入試験に関する記述として、適当なものはどれか。
  • ✔質量63.5kgのハンマーを76cmの高さから自由落下させ、サンプラーを30cm貫入させるのに要する打撃回数をN値とする
  • 2質量30kgのハンマーを50cmの高さから落下させて行う試験である
  • 3N値が大きいほど、地盤は軟弱であると判定される
  • 4主に土の透水係数を求めるために行う試験である
  • 5試験結果からは土の試料を採取することはできない
解説:63.5kg・76cm落下・30cm貫入がN値の定義。N値大=地盤は締まっている。サンプラーで試料採取も可能。
問17
土工作業と使用する建設機械の組合せとして、適当でないものはどれか。
  • 1掘削・積込み ――― バックホウ
  • 2伐開除根 ――――― レーキドーザ
  • 3溝掘り ―――――― トレンチャ
  • 4締固め ―――――― タイヤローラ
  • ✔敷均し・整地 ――― クラムシェル
解説:クラムシェルは深い基礎や水中掘削に用いる機械。敷均し・整地はブルドーザ、モータグレーダなど。
問18
土留め工の掘削底面の破壊現象に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1ヒービングは、軟弱な粘性土地盤で掘削底面が盛り上がる現象である
  • 2ボイリングは、地下水位の高い砂質土地盤で、掘削底面の砂が湧き上がる現象である
  • 3盤ぶくれは、掘削底面下の被圧地下水により底面が持ち上がる現象である
  • ✔ボイリングは、硬い粘性土地盤で最も発生しやすい
  • 5パイピングは、水みちが形成されて土砂が流出する現象である
解説:ボイリングは地下水位の高い「砂質土」地盤で発生。硬い粘性土では生じにくい。
問19
土留め工法に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • ✔親杭横矢板工法は、止水性が高いため地下水位の高い地盤に最適である
  • 2鋼矢板工法は、継手部のかみ合わせにより止水性が期待できる
  • 3自立式土留めは、比較的掘削深さが浅い場合に用いられる
  • 4切梁式土留めは、切梁・腹起しなどの支保工により土留め壁を支持する
  • 5グラウンドアンカー式土留めは、掘削面内に支保工がないため機械掘削が容易である
解説:親杭横矢板工法は矢板間に隙間があり止水性がないため、地下水位の高い地盤には不向き。
問20
建設発生土の利用に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1建設発生土は、コーン指数などにより第1種から第4種建設発生土および泥土に区分される
  • 2第1種建設発生土には、砂や礫などの良質土が含まれる
  • 3高含水比の発生土は、曝気乾燥や安定処理などを行って利用することができる
  • ✔泥土は、いかなる処理を行っても盛土材料として利用することはできない
  • 5発生土の工事間利用を促進することは、建設リサイクルの観点から重要である
解説:泥土も固化処理などの改良を行えば利用できる場合がある。「いかなる処理でも不可」は誤り。
問21
軟弱地盤上の盛土の施工に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1緩速載荷工法は、地盤の圧密の進行に合わせて時間をかけて盛土する工法である
  • 2押え盛土工法は、本体盛土の側方に盛土を行い、すべり破壊を防止する工法である
  • 3サーチャージ(余盛)工法は、計画高以上に盛土して圧密を促進させる工法である
  • ✔盛土の急速施工は、地盤の強度増加を待たずに行えるため軟弱地盤で推奨される
  • 5施工中は、地盤の変位や間隙水圧を動態観測しながら盛土速度を管理する
解説:軟弱地盤での急速施工はすべり破壊の危険が大きい。強度増加を確認しながら緩速で施工する。
問22
地下水位低下工法に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1ウェルポイント工法は、真空ポンプにより地下水を強制的に吸引・排水する工法である
  • 2ディープウェル工法は、深井戸を設けて水中ポンプで揚水する工法である
  • ✔ウェルポイント工法は、透水性の低い粘土地盤で最も排水効果が高い
  • 4地下水位低下により、周辺地盤の沈下が生じるおそれがあるため注意が必要である
  • 5地下水位の低下は、掘削底面のボイリング防止に有効である
解説:ウェルポイント工法は透水性のよい砂質地盤に適する。粘土地盤では排水効果が低い。
問23
のり面排水工に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1法肩排水溝は、自然斜面からの表面水が法面に流下しないように設ける
  • 2小段排水溝は、法面を流下する表面水を集めて排水するために小段に設ける
  • 3縦排水溝は、法肩や小段の排水溝の水を法尻へ導くために設ける
  • 4地下排水溝は、法面付近の地下水や浸透水を排除するために設ける
  • ✔法面の表面水は、法面に自然に分散して流下させるのが最もよい
解説:表面水を法面に分散して流下させると浸食の原因となる。排水溝で集水して導く。
問24
高含水比土の含水比を低下させる方法として、適当でないものはどれか。
  • 1曝気乾燥により自然乾燥させる
  • 2水切りのためのトレンチ(溝)を掘削する
  • 3石灰を添加して安定処理を行う
  • ✔散水しながら締め固める
  • 5良質土と混合して使用する
解説:散水は含水比を上げる行為であり、低下方法として誤り。
問25
ショベル系掘削機の作業能力の算定に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1作業能力は、1サイクル当たりの掘削量、サイクルタイム、作業効率などから算定する
  • 2サイクルタイムが短いほど、作業能力は大きくなる
  • 3バケット係数は、土質やバケットへの土の入り具合によって変化する
  • 4作業効率は、現場の地形、土質、作業条件などによって変化する
  • ✔作業効率は、どのような現場条件でも常に1.0として計算する
解説:作業効率Eは現場条件により変化する値(1.0未満が一般的)で、常に1.0とはしない。
問26
ジオテキスタイルを用いた補強土工法に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1ジオテキスタイルは、盛土内に敷設して土を補強する高分子材料である
  • 2補強材の引張り強さにより、盛土の安定性を高めることができる
  • 3軟弱地盤上の盛土の側方変位の抑制に用いられることがある
  • 4ジオテキスタイルには、排水機能を併せ持つものがある
  • ✔ジオテキスタイルは、圧縮力に抵抗することにより盛土を補強する
解説:ジオテキスタイルは「引張り力」で補強する材料。圧縮力への抵抗ではない。
問27
盛土の基礎地盤の処理に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1基礎地盤に草木や切株がある場合は、伐開除根を行う
  • 2基礎地盤が軟弱な場合は、必要に応じて地盤改良を行う
  • 3基礎地盤の表面に水が停滞している場合は、排水処理を行ってから盛土する
  • 4基礎地盤の極端な凹凸や段差は、盛土に先立ちできるだけ平坦にかき均す
  • ✔基礎地盤の表土が腐植土の場合でも、そのまま盛土を行ってよい
解説:腐植土は圧縮性が大きく沈下の原因となるため、除去または処理してから盛土する。
問28
締固めの目的と効果に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1土の空気間隙を少なくし、透水性を低下させる
  • 2土の密度を高め、せん断強度を増加させる
  • 3盛土完成後の圧縮沈下を抑制する
  • 4土の含水比を最適含水比に近づけるほど、高い乾燥密度が得られる
  • ✔締固めエネルギーを大きくすると、最適含水比は高くなる
解説:締固めエネルギーを大きくすると最大乾燥密度は大きく、最適含水比は「低く」なる。
問29
薬液注入工法に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1地盤内に薬液を注入し、地盤の止水性や強度の改善を図る工法である
  • 2注入材には、水ガラス系薬液などが用いられる
  • 3施工に伴い、周辺の地下水や井戸水の水質監視を行う必要がある
  • 4注入効果の確認は、現場透水試験やチェックボーリングなどにより行う
  • ✔薬液注入による地盤改良効果は、注入後直ちに永久的なものとして保証される
解説:薬液の固結効果には耐久性の限界があり、効果の確認・管理が必要。「永久保証」は誤り。
問30
情報化施工(ICT土工)に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1UAV(ドローン)による写真測量で、起工測量を面的に行うことができる
  • 2マシンコントロール(MC)は、設計データに基づき建設機械の作業装置を自動制御する技術である
  • 3マシンガイダンス(MG)は、オペレータに設計面と作業装置の位置情報を提供する技術である
  • 4ICT土工では、3次元設計データを活用する
  • ✔ICT建機を使用する場合、丁張の設置数は従来より大幅に増やす必要がある
解説:ICT建機は3次元設計データで施工するため、丁張は大幅に「削減」できる。
問31
土の分類に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1土質分類は、地盤材料の工学的分類法などに基づいて行われる
  • 2粒径0.075mm以下の細粒分が多い土は、一般に粘性土に区分される
  • 3礫や砂などの粗粒土は、一般に透水性が高い
  • ✔土の分類は、色によってのみ厳密に区分される
  • 5土は、粒径により礫・砂・シルト・粘土などに区分される
解説:土の分類は主に粒径・塑性など工学的性質に基づいて行われ、色のみで区分されるものではない。
問32
液性限界・塑性限界に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1塑性指数が大きいほど、土は塑性を示す含水比の範囲が広い
  • 2塑性指数は、液性限界から塑性限界を差し引いた値である
  • 3液性限界は、土が液状から塑性状に移る境界の含水比である
  • ✔液性限界・塑性限界は、砂質土の粒度分布を求めるための試験である
  • 5塑性限界は、土が塑性状から半固体状に移る境界の含水比である
解説:液性限界・塑性限界(コンシステンシー試験)は細粒分を含む土の性質評価に用いる。粒度分布はふるい分け試験等で求める。
問33
土の透水試験に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1現場での透水試験には、ボーリング孔を利用した方法がある
  • 2変水位透水試験は、主に透水性の低い粘性土に適用される
  • 3透水係数は、ダルシーの法則に基づいて求められる
  • 4定水位透水試験は、主に透水性の高い砂質土に適用される
  • ✔透水係数は、土の締固め度にかかわらず常に一定である
解説:透水係数は締固め度や間隙比の変化により変動する。締め固めるほど一般に透水性は低下する。
問34
圧密沈下に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1圧密試験により、圧密係数や圧縮指数などが求められる
  • 2圧密沈下の進行には、時間を要することが多い
  • 3即時沈下は、載荷直後に弾性的に生じる沈下である
  • ✔圧密沈下は、砂質土地盤特有の現象であり、粘性土では生じない
  • 5圧密沈下は、粘性土地盤に荷重が作用した際、間隙水が排出されて生じる沈下である
解説:圧密沈下は粘性土(細粒土)特有の現象であり、砂質土では主に即時沈下が支配的となる。
問35
土のせん断強さに関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1砂質土では、一般に粘着力は小さく、内部摩擦角が支配的である
  • ✔粘性土では、内部摩擦角が卓越し、粘着力はほとんど無視できる
  • 3三軸圧縮試験では、拘束圧を変化させてせん断強さを求めることができる
  • 4土のせん断強さは、粘着力と内部摩擦角から求められる(クーロンの式)
  • 5一面せん断試験は、供試体を強制的にせん断面ですべらせて強さを求める試験である
解説:粘性土では粘着力が卓越し、内部摩擦角は小さい傾向にある。設問は逆の記述で誤り。
問36
地盤の支持力に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1許容支持力は、極限支持力を安全率で除して求められることが多い
  • 2テルツァギの支持力式は、代表的な極限支持力算定式の一つである
  • 3支持力は、基礎の幅・根入れ深さ・地盤の強度定数などから算定される
  • 4基礎の根入れが深いほど、一般に支持力は増加する傾向がある
  • ✔地盤の支持力は、基礎の形状にかかわらず常に一定である
解説:支持力は基礎の形状(帯状・正方形・円形等)によって支持力係数が異なり、一定ではない。
問37
土圧に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1受働土圧は、壁体が土を押す方向に変位する際に生じる土圧である
  • ✔一般に受働土圧は、主働土圧より小さい値となる
  • 3主働土圧は、壁体が土から離れる方向に変位する際に生じる土圧である
  • 4静止土圧は、壁体が変位しない状態で作用する土圧である
  • 5土圧の大きさは、土質定数(内部摩擦角・粘着力等)により変化する
解説:一般に受働土圧は主働土圧より「大きい」値となる。設問は大小関係が逆で誤り。
問38
斜面の安定計算(円弧すべり法)に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • ✔円弧すべり法による安全率の計算では、地下水の影響を考慮する必要は一切ない
  • 2円弧すべり法は、想定したすべり面に沿う滑動力と抵抗力の比(安全率)を求める手法である
  • 3安全率が1.0を下回る場合、理論上すべりが生じるおそれがあるとされる
  • 4スライス法は、すべり土塊を鉛直方向に分割して計算する手法の一つである
  • 5地下水位の上昇は、一般に斜面の安全率を低下させる要因となる
解説:地下水(間隙水圧)は有効応力を低下させ安全率に大きく影響するため、計算上考慮が必要。
問39
液状化現象に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1粒径のそろった緩い砂地盤は、液状化が生じやすい条件の一つとされる
  • 2液状化により、構造物の不同沈下や浮き上がりが生じることがある
  • 3液状化は、地震動により飽和した緩い砂質地盤の間隙水圧が上昇し、地盤がせん断抵抗を失う現象である
  • ✔地下水位が低いほど、一般に液状化のリスクは高まる
  • 5液状化対策には、締固めによる地盤の密度増加が有効とされる
解説:液状化は飽和した(地下水位が高い)緩い砂地盤で生じやすい。地下水位が低いほどリスクは高まるのではなく低下する。
問40
液状化対策工法に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • ✔液状化対策工法は、すべて同一の原理(締固めのみ)で構成されている
  • 2固化工法は、セメント系材料等により地盤を固結させる工法である
  • 3グラベルドレーン工法は、間隙水を排出しやすくして過剰間隙水圧の上昇を抑制する工法である
  • 4サンドコンパクションパイル工法は、地盤を締め固めて密度を増加させる工法である
  • 5地下水位低下工法は、液状化対策として用いられることがある
解説:液状化対策には締固め・排水・固化・地下水位低下など多様な原理の工法がある。
問41
盛土材料としての適否判定に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1粒度分布の良い材料は、締固めやすく、盛土材料として適する場合が多い
  • 2透水性が高すぎる材料は、法面の浸食を招くおそれがある
  • 3締固めが容易で、締固め後のせん断強度が高い材料が望ましい
  • 4高含水比で施工性の悪い材料は、そのまま使用が困難な場合がある
  • ✔盛土材料の適否は、粒度・含水比等にかかわらず、入手のしやすさのみで判断する
解説:盛土材料の適否は、強度・圧縮性・施工性・透水性など工学的性質を総合的に判断して決定する。
問42
ブルドーザの作業能力に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1下り勾配での作業は、一般に上り勾配より作業能率が高い
  • 2ブルドーザは、掘削・運搬・敷均しなどの土工作業に広く用いられる
  • 3運搬距離が長くなるほど、一般にサイクルタイムは長くなる
  • 4ブルドーザの時間当たり作業量は、1回当たりの押土量、サイクルタイム、作業効率から求められる
  • ✔ブルドーザの作業能力は、運搬距離にかかわらず常に一定である
解説:作業能力は運搬距離(サイクルタイム)に依存し、距離が長くなれば時間当たり作業量は低下する。
問43
バックホウ(ショベル系掘削機)の作業能力算定に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1時間当たり作業量は、バケット容量、サイクルタイム、作業効率、土量換算係数などから求める
  • 2バケット係数は、バケットへの実際の土砂の入り具合を示す係数である
  • 3掘削深さや旋回角度は、サイクルタイムに影響を与える要素である
  • 4土量換算係数は、地山土量とほぐし土量の関係を考慮するための係数である
  • ✔バックホウの作業能力は、掘削する土質にかかわらず常に同一である
解説:作業能力は土質(硬さ・掘削抵抗)によって変化し、バケット係数や作業効率にも影響する。
問44
ダンプトラックによる土砂運搬計画に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1走行速度は、路面状態や勾配の影響を受ける
  • 2運搬計画は、運搬距離、道路条件、積載量などを考慮して立案する
  • 3積込み待ち時間の短縮は、運搬効率の向上につながる
  • 4必要台数は、単位時間当たりの掘削(積込み)量と運搬能力から算定できる
  • ✔ダンプトラックの運搬能力は、積載重量にかかわらず常に一定である
解説:運搬能力は積載量・走行速度・往復時間等に依存し、常に一定ではない。
問45
締固め機械の特徴に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1タイヤローラは、接地圧を調整できるものがあり、幅広い土質に適用できる
  • ✔振動ローラは、粘性土に対して砂質土よりも高い締固め効果を発揮する
  • 3ロードローラ(マカダムローラ・タンデムローラ)は、路盤や瀝青材料の締固めに主に用いられる
  • 4タンピングローラは、突起(フート)により土塊を破砕しながら締め固める機械である
  • 5振動ローラは、振動によって粒状体を締め固める機械である
解説:振動ローラは、粒状体である砂質土・礫質土に効果的で、粘性土では効果が低い。
問46
切土のり面勾配の決定に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1岩盤(硬岩)ののり面は、一般に土砂ののり面より急勾配とできることが多い
  • 2湧水の多いのり面では、勾配を緩くするなどの配慮が必要となることがある
  • ✔のり面勾配は、施工性や経済性にかかわらず、常に理論値のみで決定する
  • 4のり面勾配は、地山の土質や硬さに応じて設定される
  • 5のり面の高さが高いほど、一般に安定上厳しい条件となることが多い
解説:のり面勾配は、安定性に加え施工性・経済性・維持管理性なども総合的に考慮して決定する。
問47
盛土のり面の勾配に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • ✔盛土のり面勾配は、材料の種類にかかわらず、全国一律の勾配で施工する
  • 2一般に、盛土高さが高くなるほど、安定性への配慮がより必要となる
  • 3盛土のり面勾配は、盛土材料の種類や高さなどに応じて設定される
  • 4良質な砂質土を用いた盛土は、比較的急な勾配とできる場合がある
  • 5のり面勾配の検討には、円弧すべり法などの安定計算が用いられることがある
解説:のり面勾配は材料の性質(内部摩擦角・粘着力等)に応じて個別に設定される。
問48
バーチカルドレーン工法(サンドドレーン・ペーパードレーン等)に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1バーチカルドレーンは、軟弱粘性土地盤中に鉛直方向の排水路を設ける工法である
  • 2ペーパードレーンは、板状の排水材を用いる工法である
  • ✔バーチカルドレーン工法は、地盤の圧密を遅らせるために用いられる工法である
  • 4排水距離を短縮することで、圧密の進行を促進する効果がある
  • 5載荷盛土(プレローディング)と組み合わせて用いられることが多い
解説:バーチカルドレーンは圧密を「促進」させ、早期に地盤強度を増加させるための工法である。
問49
深層混合処理工法に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1改良体の形状には、柱状式や壁式などがある
  • ✔深層混合処理工法は、表層のみを対象とし、深い地盤の改良には適用できない
  • 3処理深度や配合(改良体の強度等)は、事前の試験(配合試験等)により確認することがある
  • 4固化材の混合により、地盤の強度増加や変形抑制の効果が期待できる
  • 5深層混合処理工法は、地盤中にセメント系などの固化材を混合し、地盤を改良する工法である
解説:深層混合処理工法は、名称のとおり比較的深い軟弱地盤の改良に適用される工法である。表層改良は別途「表層混合処理工法」がある。
問50
ジオシンセティックス(ジオテキスタイル等)を用いた地盤改良・補強に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1ジオテキスタイルは、盛土の補強や分離、排水などの機能を持つ場合がある
  • 2ジオグリッドは、格子状の補強材で、土との噛み合わせによる補強効果が期待される
  • ✔ジオシンセティックスは、圧縮強度のみで盛土を補強する材料である
  • 4ジオシンセティックスの敷設により、盛土の急速施工が可能となる場合がある
  • 5軟弱地盤上への盛土施工時に、基礎地盤の安定性向上のため敷設されることがある
解説:ジオシンセティックスは主に引張強度により盛土や地盤を補強する材料である。
問51
土留め工(親杭横矢板工法)に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1親杭を打設し、掘削の進行に合わせて横矢板をはめ込んでいく工法である
  • 2施工が比較的容易で、経済的な工法とされる
  • 3止水性は、鋼矢板工法などに比べて劣る場合がある
  • 4比較的地下水位の低い地盤で用いられることが多い
  • ✔親杭横矢板工法は、あらゆる地下水条件で止水性が最も優れた工法である
解説:親杭横矢板は矢板間に隙間が生じるため、止水性は他工法(鋼矢板等)に劣る。
問52
鋼矢板工法(土留め)に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1打込みには、バイブロハンマや圧入機などが用いられる
  • 2鋼矢板は、引抜いて再利用できる場合がある
  • ✔鋼矢板工法は、振動・騒音が全く発生しない工法である
  • 4止水性が比較的高く、地下水位の高い地盤にも適用しやすい
  • 5鋼矢板は、継手部のかみ合わせにより連続した壁体を形成する
解説:打込み工法(バイブロハンマ等)では振動・騒音が発生し得るため、周辺環境への配慮が必要。
問53
SMW工法(ソイルセメント壁工法)に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1壁体内にH形鋼などの芯材を建て込むことがある
  • ✔SMW工法は、常に鋼矢板より止水性が劣る工法である
  • 3原位置の土とセメントミルクを混合・撹拌し、ソイルセメント壁を造成する工法である
  • 4止水性・遮水性に優れる場合がある
  • 5比較的振動・騒音が少ない工法とされる
解説:SMW工法は連続したソイルセメント壁を形成し、継手のある鋼矢板よりも高い止水性を発揮する場合がある。
問54
切梁式土留め支保工に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1プレロード工法は、切梁にあらかじめ圧縮力を導入し、変形を抑制する工法である
  • 2切梁の配置・段数は、掘削深さや土圧の大きさなどに応じて計画される
  • 3切梁・腹起しなどの部材により、土留め壁を支持する構造である
  • 4中間杭は、切梁の座屈防止などのために設けられることがある
  • ✔切梁式土留め支保工では、部材の応力や変形の管理を行う必要は一切ない
解説:切梁式土留め支保工では、部材の応力・変位の計測管理が安全確保上重要である。
問55
土量計算(土量の変化率)の応用に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1運搬計画では、ほぐし土量(L)を基準に車両台数を検討することが多い
  • 2地山土量100m³を締め固めた場合の土量は、変化率Cを乗じて求めることができる
  • 3地山土量100m³をほぐした場合の土量は、変化率Lを乗じて求めることができる
  • ✔土量の変化率は、運搬計画や配分計画の検討には利用されない
  • 5盛土の配分計画では、締め固めた土量(C)を基準に必要な地山土量を逆算することがある
解説:変化率L・Cは、運搬計画・配分計画など土工計画全般で重要に利用される指標である。
問56
建設機械の作業効率に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1作業効率は、実際の作業量と理論上の最大作業量との比で表される
  • 2作業効率は、通常1.0(100%)を下回る値として計画されることが多い
  • 3降雨や視界不良などの気象条件は、作業効率に影響を与えることがある
  • ✔作業効率は、いかなる現場条件でも常に一律1.0として計画すべきである
  • 5作業効率は、現場の地形・土質・熟練度などにより変化する
解説:作業効率は現場条件により変動する値であり、一律1.0とするのは不適切。
問57
軟岩・硬岩の掘削に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1硬岩の掘削には、発破工法やブレーカによる破砕工法が用いられることがある
  • 2軟岩は、一般に硬岩より掘削は容易であるが、性状にはばらつきがある場合がある
  • 3発破工法の採用にあたっては、周辺への振動・騒音・飛石対策が必要となる
  • 4岩の分類(硬岩・軟岩・土砂等)は、施工方法や工程計画の検討材料となる
  • ✔岩石の掘削では、土質にかかわらずすべてバックホウのみで対応可能である
解説:硬岩の掘削には発破やブレーカなど、岩質に応じた工法選定が必要。
問58
地盤の平板載荷試験に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • ✔平板載荷試験の結果は、道路の路床・路盤の設計には一切利用されない
  • 2試験結果は、深い地盤全体の性状を直接評価するものではない
  • 3平板載荷試験は、地盤に荷重を加え、荷重と沈下の関係から地盤反力係数などを求める試験である
  • 4試験結果は、路盤の設計や締固め管理などに利用されることがある
  • 5試験の対象となる地盤の範囲は、載荷板直径の影響範囲程度とされる
解説:平板載荷試験によるK値は、路床・路盤の設計や締固め管理に広く利用される。
問59
標準貫入試験によるN値の利用に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • 1N値と土質から、地盤の支持力や変形係数を推定することがある
  • 2砂質土では、N値から内部摩擦角を推定する方法が知られている
  • ✔N値は、土の透水係数を直接示す指標として用いられる
  • 4N値は、地盤の液状化判定の検討材料としても利用されることがある
  • 5N値は、地盤の硬軟や締まり具合の目安として利用される
解説:N値は主に地盤の締まり具合・強度の指標であり、透水係数を直接示すものではない。
問60
法面保護工(緑化工)に関する記述として、適当でないものはどれか。
  • ✔緑化工は、勾配や土質にかかわらず、あらゆるのり面に同一仕様で適用できる
  • 2種子吹付工は、種子・肥料・侵食防止材などを吹き付ける工法である
  • 3植生マット工は、あらかじめ種子を含んだマットを法面に張り付ける工法である
  • 4緑化工は、侵食防止だけでなく景観形成にも寄与する
  • 5客土吹付工は、種子吹付工より厚く土壌層を形成し、緑化基盤を確保する工法である
解説:緑化工の工法選定は、のり面勾配・土質・気候などの条件に応じて行う必要がある。