財務三表の実践ガイド|型・鍛え方・本の選び方・使いどころ
財務三表の受験を考えている方に向けて、試験の基本情報から学習の進め方までを整理しました。
・基本の型
・トレーニングの方法
・伸び悩む人の特徴
・本の選び方
・実務・選考での使いどころ
何を指すのか
財務三表とは、損益計算書(PL)、貸借対照表(BS)、キャッシュフロー計算書(CS)の3つ。企業の業績・財政状態・資金の流れを表す。
経営企画、事業計画づくり、取引先の与信判断、投資判断、就活での企業研究など幅広い場面で使う。センスではなく手順の問題であり、型を踏めば誰でも一定の水準に到達できます。
▶ 関連:思考力トレーニングの始め方|最初の30日でやること
基本の型
財務三表の基本手順は次のステップで構成されます。
【1】PLで1年の儲けを見る
【2】BSで期末時点の財産と負債を見る
【3】CSで現金の増減を見る
【4】3表のつながり(当期純利益と利益剰余金、現金の一致)を追う
最初のステップである「PLで1年の儲けを見る」を飛ばすと、以降の作業がすべて誤った土台の上に積まれます。慣れるまでは紙に書き出しながら進めてください。
▶ 関連:思考力トレーニングを習慣にする方法|1日15分の設計
トレーニングの方法
財務三表を鍛えるには、次の練習が有効です。
【1】実在企業の有価証券報告書を3社比べる
【2】同業他社のBSを並べて構成比で見る
【3】黒字倒産の事例をCSで説明してみる
【4】簡単な取引を仕訳から3表に反映させる
いずれも1回10〜20分で完結します。特に「実在企業の有価証券報告書を3社比べる」は日常のなかで実行しやすく、継続すると分解の切り口が自然に増えていきます。
伸び悩む人の特徴
財務三表を学び始めても伸びない人には、共通するパターンがあります。
【1】3表を別々に覚えてつながりが見えない
【2】勘定科目の暗記に走り意味を掴めない
【3】利益と現金の違いが理解できていない
特に「3表を別々に覚えてつながりが見えない」は初学者のほぼ全員が通る段階です。1問で完璧を目指さず、BSで期末時点の財産と負債を見るの切り口を複数試すところから抜け出せます。
本の選び方
財務三表の書籍は、次の3層に分かれます。
【入門】入門:図解で3表のつながりを掴む本
【中級】中級:実在企業の決算書を読み解く本
【上級】上級:財務分析・企業価値評価に踏み込む本
入門を1冊仕上げてから中級へ進んでください。入門を読み比べても実力は伸びません。
実務・選考での使いどころ
経営企画、事業計画づくり、取引先の与信判断、投資判断、就活での企業研究など幅広い場面で使う。
評価されるのは結論の正しさではなく、PLで1年の儲けを見るから3表のつながり(当期純利益と利益剰余金、現金の一致)を追うまでの過程を説明できるかどうかです。頭の中で処理せず、いま何をしているかを言葉にしながら進めることが、実務でも選考でも共通の要点になります。
よくある質問
財務三表は独学で身につきますか?
財務三表を身につけるのにどれくらいかかりますか?
財務三表の練習は何から始めればいいですか?
解説付きの演習で、弱点の分野から効率よく進められます。
関連ページ
※ 試験日程・受験料・合格率などの数値は変動します。受験前に試験実施団体の最新情報を必ずご確認ください。