法令
問1第一種電気工事士が従事できる工事の範囲として、正しいものは。
- ✔自家用電気工作物(最大電力500kW未満の需要設備)及び一般用電気工作物の工事
- 2自家用電気工作物のうち最大電力500kW以上の需要設備の工事
- 3電力会社が保有する送電線の工事
- 4特別高圧の変電所の工事
解説:第一種電気工事士は一般用電気工作物と、自家用電気工作物のうち最大電力500kW未満の需要設備の工事に従事できる。
問2「軽微な工事」として電気工事士でなくても従事できる作業は。
- ✔露出型コンセントを取り換える工事
- 2電線を接続する工事
- 3配電盤を設置する工事
- 4接地極を埋設する工事
解説:差込み接続器、ソケット、露出型コンセント等の取替えは軽微な工事として無資格者でも可能とされている。
問3電気工事士免状の交付を行うのは誰か。
- ✔都道府県知事
- 2経済産業大臣
- 3市町村長
- 4電気工事業者
解説:電気工事士免状は都道府県知事が交付する。
問4電気工事士免状に有効期限はあるか。
- ✔有効期限はなく、生涯有効である
- 25年ごとに更新が必要
- 310年ごとに更新が必要
- 43年ごとに更新が必要
解説:電気工事士免状には更新制度がなく、取り消されない限り有効である。
問5電気工事士が電気工事の作業に従事するとき、携帯しなければならないものは。
- ✔電気工事士免状
- 2健康保険証
- 3住民票の写し
- 4作業日報
解説:電気工事士法により、作業に従事するときは免状を携帯しなければならない。
問6電気工事士法の目的として正しいものは。
- ✔電気工事の欠陥による災害の発生防止
- 2電気工事業者の利益確保
- 3電気料金の適正化
- 4電力会社の経営健全化
解説:電気工事士法は電気工事の欠陥による災害発生の防止を目的とする。
問7第一種電気工事士免状の交付を受けるために必要な実務経験の年数は(所定の講習を修了しない場合)。
解説:第一種電気工事士免状の交付には、原則として3年以上の実務経験が必要である。
問8電気工事士免状の記載事項に変更があったとき行うべきことは。
- ✔免状を交付した都道府県知事に書換えを申請する
- 2特に手続きは不要である
- 3経済産業大臣に届け出る
- 4免状を返納し新規取得する
解説:記載事項に変更があった場合は、免状を交付した都道府県知事に書換えを申請する。
施工方法
問1A種接地工事の接地抵抗値の基準は。
- ✔10Ω以下
- 2100Ω以下
- 3500Ω以下
- 4300Ω以下
解説:A種接地工事は高圧・特別高圧機器の外箱等に施し、接地抵抗値は10Ω以下とする。
問2D種接地工事の接地抵抗値の基準(原則)は。
- ✔100Ω以下
- 210Ω以下
- 3500Ω以下
- 41Ω以下
解説:D種接地工事は300V以下の低圧機器等に施し、原則100Ω以下とする。
問3C種接地工事の接地抵抗値の基準(原則)は。
- ✔10Ω以下
- 2100Ω以下
- 3500Ω以下
- 41000Ω以下
解説:C種接地工事は300Vを超える低圧機器等に施し、原則10Ω以下とする。
問4D種接地工事において、0.5秒以内に動作する漏電遮断器を施設した場合の接地抵抗値の緩和値は。
- ✔500Ω以下
- 2100Ω以下
- 310Ω以下
- 41000Ω以下
解説:0.5秒以内に動作する漏電遮断器を施設した場合、D種は500Ω以下に緩和される。
問5C種接地工事において、0.5秒以内に動作する漏電遮断器を施設した場合の接地抵抗値の緩和値は。
- ✔500Ω以下
- 210Ω以下
- 3100Ω以下
- 450Ω以下
解説:0.5秒以内に動作する漏電遮断器を施設した場合、C種は500Ω以下に緩和される。
問6高圧計器用変成器の二次側電路に施す接地工事の種類は。
- ✔D種接地工事
- 2A種接地工事
- 3B種接地工事
- 4C種接地工事
解説:高圧計器用変成器の二次側電路にはD種接地工事を施す。
問7B種接地工事の主な目的は。
- ✔高低圧混触時の低圧側電路の対地電圧上昇の抑制
- 2感電による死亡事故の完全防止
- 3雷害の完全防止
- 4配線の腐食防止
解説:B種接地工事は変圧器の高低圧混触時に低圧側の対地電圧が異常に上昇するのを抑制する目的で施す。
問8接地線の太さを選定する際に考慮すべき事項として適切なものは。
- ✔短絡電流に耐える太さとすること
- 2できるだけ細くコストを下げること
- 3色のみで判断すること
- 4長さのみで判断すること
解説:接地線は想定される短絡電流に耐えられる太さとする必要がある。
電気機器・工具
問1リングスリーブによる電線接続に使用する工具は。
- ✔リングスリーブ用圧着工具
- 2ペンチ
- 3ニッパ
- 4ドライバ
解説:リングスリーブによる電線接続専用の圧着工具を用いる。
問2リングスリーブ用の圧着工具の柄(ハンドル)の色で「小」「中」の区分を示す一般的な色は。
解説:JIS規格のリングスリーブ用圧着工具は適用サイズに応じたマーク・色分けがされ、代表的なものに黄色がある。
問3電線の被覆をはぎ取る工具は。
- ✔ワイヤストリッパ
- 2圧着ペンチ
- 3トルクレンチ
- 4パイプレンチ
解説:電線の被覆をはぎ取る工具はワイヤストリッパである。
問4金属管の切断に用いる工具は。
- ✔パイプカッタ又は金切りのこ
- 2ワイヤストリッパ
- 3圧着ペンチ
- 4リーマ
解説:金属管の切断にはパイプカッタや金切りのこを用いる。リーマは切断面のバリ取りに用いる。
問5金属管切断後の内面のバリ取りに使用する工具は。
解説:切断した金属管の内面のバリ取りにはリーマを使用する。
問6電線が充電されているかどうかを確認する器具は。
- ✔検電器
- 2回路計(テスタ)
- 3接地抵抗計
- 4絶縁抵抗計
解説:電路の充電の有無を確認するには検電器を用いる。
問7絶縁抵抗の測定に用いる測定器は。
- ✔絶縁抵抗計(メガー)
- 2接地抵抗計
- 3検電器
- 4クランプメータ
解説:絶縁抵抗の測定には絶縁抵抗計(メガー)を用いる。
問8接地抵抗の測定に用いる測定器は。
- ✔接地抵抗計(アーステスタ)
- 2絶縁抵抗計
- 3検電器
- 4回路計
解説:接地抵抗の測定には接地抵抗計(アーステスタ)を用いる。
電気応用
問1三相かご形誘導電動機の始動電流を抑制するために用いられる始動法は。
- ✔スターデルタ始動
- 2全電圧始動のみ
- 3逆相始動
- 4無始動法
解説:スターデルタ(Y-Δ)始動は始動電流を抑制する代表的な始動法である。
問2三相誘導電動機の回転方向を逆にする方法は。
- ✔3本の電源線のうち2本を入れ替える
- 2電源周波数を上げる
- 3電圧を下げる
- 4力率を変える
解説:三相誘導電動機は電源3線のうち2線を入れ替えることで回転方向を逆にできる。
問3三相誘導電動機の同期速度を求める要素として直接関係しないものは。
解説:同期速度は電源周波数と極数から決まり、力率は直接関係しない。
問4電動機の過負荷保護に一般的に用いられる機器は。
- ✔サーマルリレー(熱動継電器)
- 2進相コンデンサ
- 3避雷器
- 4検相器
解説:電動機の過負荷保護にはサーマルリレー(熱動継電器)が広く用いられる。
問5電動機の力率改善のために並列に接続する機器は。
- ✔進相コンデンサ
- 2直列リアクトル単体
- 3サーマルリレー
- 4避雷器
解説:進相コンデンサを負荷に並列接続することで力率を改善する。
問6かご形誘導電動機とくらべた巻線形誘導電動機の特徴は。
- ✔二次抵抗を外部から調整し始動特性を改善できる
- 2始動電流の抑制ができない
- 3構造がより単純である
- 4始動トルクが常に小さい
解説:巻線形誘導電動機は二次側に抵抗器を接続して始動特性を調整できる。
問7電動機の始動時に定格電流に対して大きな電流が流れる現象を何と呼ぶか。
- ✔始動電流(突入電流)
- 2漏れ電流
- 3定常電流
- 4無効電流
解説:電動機の始動時に流れる大きな電流を始動電流(突入電流)という。
問8電動機の絶縁抵抗を測定する際、一般的に測定前に行うべきことは。
- ✔電源を確実に遮断すること
- 2電動機を高速回転させること
- 3力率を1に調整すること
- 4電圧を上げておくこと
解説:絶縁抵抗測定の前には必ず電源を遮断し、感電や機器損傷を防ぐ。
配線図
問1配線図で天井に取り付けるコンセントを表す記号の一般的な補記として正しいものは。
- ✔天井取付を示す記号(天)などの傍記
- 2特に記号を変える必要はない
- 3床面専用の記号のみ使用
- 4屋外専用の記号のみ使用
解説:天井取付のコンセントには「天」等の傍記を付して表す。
問2配線図における三路スイッチの一般的な図記号の傍記は。
解説:三路スイッチには傍記として「3」を付す。
問3配線図における四路スイッチの一般的な図記号の傍記は。
解説:四路スイッチには傍記として「4」を付す。
問4配線図でアースを表す記号の一般的な傍記は。
解説:接地(アース)を表す傍記として「E」を用いる。
問5配線図で防雨形(屋外用)機器を示す一般的な傍記は。
解説:防雨形機器には「WP(Water Proof)」の傍記を用いる。
問6配線図における配電盤の一般的な図記号の形状は。
- ✔四角形の中に斜線を入れた記号など、規格で定められた記号
- 2円形のみ
- 3三角形のみ
- 4星形のみ
解説:配電盤はJIS等で定められた四角形系の専用図記号で表される。
問7配線図におけるジョイントボックス(アウトレットボックス)を示す一般的な記号は。
- ✔丸印(○)に規定の傍記
- 2四角印のみ
- 3三角印のみ
- 4波線のみ
解説:ジョイントボックス等は丸印に必要な傍記を付して表される。
問8配線図における確認表示灯(パイロットランプ)の一般的な傍記は。
解説:確認表示灯(パイロットランプ)には傍記として「L」を用いることが多い。
検査方法
問1一般用電気工作物の竣工検査で必ず実施する項目は。
- ✔目視点検、絶縁抵抗測定、接地抵抗測定、導通試験
- 2力率測定のみ
- 3電力量の確認のみ
- 4外観確認のみ
解説:竣工検査では目視点検、絶縁抵抗測定、接地抵抗測定、導通試験等を実施する。
問2低圧屋内配線の絶縁抵抗測定を行う際、開閉器の状態として適切なものは。
- ✔電路を停止し、負荷を接続したまま又は取り外して測定する(回路構成に応じ適切に処理)
- 2必ず通電状態のまま測定する
- 3測定器を接続せずに目視のみで判断する
- 4接地線を外して測定してはならない場合でも常に外す
解説:絶縁抵抗測定は電路を停止した状態で、対象回路の構成に応じ適切に処置して行う。
問3接地抵抗の測定に一般的に用いられる測定法は。
- ✔コールラウシュブリッジ法や接地抵抗計による測定
- 2オームの法則による目視計算のみ
- 3電流計のみによる測定
- 4検電器のみによる測定
解説:接地抵抗の測定にはコールラウシュブリッジ法や接地抵抗計(アーステスタ)を用いる。
問4導通試験の主な目的は。
- ✔電路の接続の良否(断線の有無等)を確認すること
- 2力率を測定すること
- 3電力量を計量すること
- 4照度を測定すること
解説:導通試験は電路が正しく接続され断線等がないかを確認するために行う。
問5絶縁耐力試験で一般的に電路に加えるものは。
- ✔規定の試験電圧を一定時間加える
- 2定格電圧の半分の電圧を瞬間的に加える
- 3直流電圧のみを常に加える
- 4接地抵抗測定と同じ手順で行う
解説:絶縁耐力試験は規定された試験電圧を一定時間電路に加え、絶縁破壊の有無を確認する。
問6低圧電路の絶縁抵抗測定に用いる測定器は。
- ✔絶縁抵抗計(メガー)
- 2接地抵抗計
- 3検電器のみ
- 4回転計
解説:低圧電路の絶縁抵抗測定には絶縁抵抗計(メガー)を用いる。
問7電気設備の日常点検で確認する代表的な項目は。
- ✔異音・異臭・異常発熱の有無
- 2登記簿の確認
- 3契約電力量の変更
- 4従業員の勤怠
解説:日常点検では異音・異臭・異常発熱等、設備の異常兆候を確認する。
問8漏電遮断器の動作確認のために設けられているボタンは。
- ✔テストボタン
- 2リセットボタンのみ
- 3非常停止ボタン
- 4音量調整ボタン
解説:漏電遮断器にはテストボタンが設けられ、定期的な動作確認が推奨される。
発電・送電・変電
問1水力発電の発電方式のうち、河川の落差を利用する最も基本的な方式は。
解説:流込み式(自流式)は河川の自然の流量と落差を利用する基本的な水力発電方式である。
問2揚水式水力発電の特徴は。
- ✔夜間の余剰電力等を用いて水を高所に汲み上げ、需要ピーク時に発電する
- 2常に一定出力で発電し続ける
- 3潮の満ち引きを利用する
- 4地熱を利用する
解説:揚水式は夜間等の余剰電力で水を汲み上げ、需要ピーク時に放流して発電する。
問3火力発電で用いられる主なボイラー燃料でないものは。
解説:水はボイラーの作動流体であり燃料ではない。燃料は石炭、重油、天然ガス等である。
問4原子力発電の熱源となるものは。
解説:原子力発電は核分裂反応により発生する熱を利用する。
問5送電電圧を高くする主な理由は。
- ✔送電損失を低減するため
- 2感電事故を増やすため
- 3設備コストを必ず下げるため
- 4力率を1にするため
解説:送電電圧を高くすると同じ電力を送る際の電流が小さくなり、送電損失(I²R損失)を低減できる。
問6変電所の主な役割は。
- ✔電圧の変成及び電力の分配
- 2電力の発生
- 3電力量の消費
- 4接地抵抗の測定
解説:変電所は送電系統の電圧を変成し、電力を分配する役割を持つ。
問7架空送電線に使用される避雷用の設備は。
- ✔架空地線
- 2進相コンデンサ
- 3直列リアクトル
- 4変流器
解説:架空地線は雷から電力線を保護するために電線の上部に設けられる。
問8送電線のがいしの主な役割は。
- ✔電線と鉄塔等を電気的に絶縁すること
- 2電流を増幅すること
- 3力率を改善すること
- 4接地抵抗を下げること
解説:がいしは電線と支持物(鉄塔等)を電気的に絶縁するために用いられる。
基礎理論
問1三相3線式回路で、線間電圧200V、線電流20A、力率0.9のときの三相電力[W]は。(√3=1.73として計算せよ)
解説:P=√3VIcosθ=1.73×200×20×0.9≒6228[W]
問2抵抗12Ω と5Ω を並列に接続したときの合成抵抗[Ω]は。
解説:R=R1R2/(R1+R2)=12×5/(12+5)=3.53[Ω]
問3抵抗4Ω と2Ω を並列に接続したときの合成抵抗[Ω]は。
解説:R=R1R2/(R1+R2)=4×2/(4+2)=1.33[Ω]
問4三相3線式回路で、線間電圧400V、線電流4A、力率0.6のときの三相電力[W]は。(√3=1.73として計算せよ)
解説:P=√3VIcosθ=1.73×400×4×0.6≒1660.8[W]
問5三相3線式回路で、線間電圧200V、線電流3A、力率0.8のときの三相電力[W]は。(√3=1.73として計算せよ)
解説:P=√3VIcosθ=1.73×200×3×0.8≒830.4[W]
問6抵抗25Ω の抵抗器に5A の電流を流したとき、抵抗器の両端に生じる電圧[V]は。
解説:V=IR=5×25=125[V]
問7単相交流回路で、電圧200V、電流30A、力率0.8のときの消費電力[W]は。
解説:P=VIcosθ=200×30×0.8=4800[W]
問8抵抗12Ω と5Ω を直列に接続したときの合成抵抗[Ω]は。
解説:R=R1+R2=12+5=17[Ω]
配線設計
問1三相3線式配線で、電流50A、こう長80m、電線の断面積2mm² のときの電圧降下[V]は。(e=30.8IL/1000A の式を用いる)
解説:e=30.8×I×L/(1000×A)=30.8×50×80/(1000×2)≒61.6[V]
問2単相2線式配線で、電流20A、こう長100m、電線の断面積2mm² のときの電圧降下[V]は。(e=35.6IL/1000A の式を用いる)
解説:e=35.6×I×L/(1000×A)=35.6×20×100/(1000×2)≒35.6[V]
問3三相3線式配線で、電流30A、こう長200m、電線の断面積8mm² のときの電圧降下[V]は。(e=30.8IL/1000A の式を用いる)
解説:e=30.8×I×L/(1000×A)=30.8×30×200/(1000×8)≒23.1[V]
問4単相2線式配線で、電流40A、こう長50m、電線の断面積8mm² のときの電圧降下[V]は。(e=35.6IL/1000A の式を用いる)
解説:e=35.6×I×L/(1000×A)=35.6×40×50/(1000×8)≒8.9[V]
問5単相2線式配線で、電流40A、こう長20m、電線の断面積8mm² のときの電圧降下[V]は。(e=35.6IL/1000A の式を用いる)
解説:e=35.6×I×L/(1000×A)=35.6×40×20/(1000×8)≒3.56[V]
問6直径換算で断面積22mm²、長さ30m の銅導線の抵抗[Ω]は。ただし銅の抵抗率は1/55Ω・mm²/mとする。
解説:R=ρL/A=(1/55)×30/22≒0.03[Ω]
問7三相3線式配線で、電流25A、こう長50m、電線の断面積14mm² のときの電圧降下[V]は。(e=30.8IL/1000A の式を用いる)
解説:e=30.8×I×L/(1000×A)=30.8×25×50/(1000×14)≒2.75[V]
問8直径換算で断面積8mm²、長さ20m の銅導線の抵抗[Ω]は。ただし銅の抵抗率は1/55Ω・mm²/mとする。
解説:R=ρL/A=(1/55)×20/8≒0.04[Ω]