分野別問題(解説つき)

工事担任者 総合通信|分野別 問題インデックス

最終更新:2026年9月3日

工事担任者 総合通信の試験は3科目で構成されます。科目別に代表問題を掲載しています。全330問をまとめて解くならトレーナーへ進んでください。

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電気通信技術の基礎全110問中 8問を掲載

問1
静電容量 C1=2〔μF〕、C2=3〔μF〕、C3=6〔μF〕をすべて直列に接続したときの合成静電容量は幾らか。
  • 10.5〔μF〕
  • ✔1〔μF〕
  • 32〔μF〕
  • 45.5〔μF〕
  • 511〔μF〕
解説:【正解】2「1〔μF〕」 直列接続の合成静電容量は 1/C=1/2+1/3+1/6=3/6+2/6+1/6=1。よって C=1〔μF〕。コンデンサの直列は抵抗の並列と同じ計算式になる。
問2
抵抗 R=30〔Ω〕と誘導性リアクタンス XL=40〔Ω〕を直列に接続した回路のインピーダンスは幾らか。
  • 110〔Ω〕
  • 235〔Ω〕
  • ✔50〔Ω〕
  • 470〔Ω〕
  • 51,200〔Ω〕
解説:【正解】3「50〔Ω〕」 RL 直列回路のインピーダンスは Z=√(R²+XL²)=√(30²+40²)=√(900+1,600)=√2,500=50〔Ω〕。3:4:5 の直角三角形の関係になる典型問題である。
問3
平行に置かれた 2 本の導体に、同じ向きの電流を流したときに導体間に働く力はどれか。
  • ✔吸引力
  • 2反発力
  • 3力は働かない
  • 4回転力のみが働く
  • 5電流の大きさによって吸引力と反発力が交互に働く
解説:【正解】1「吸引力」 平行導体に同じ向きの電流を流すと吸引力が、逆向きの電流を流すと反発力が働く。この力の大きさは各電流の積に比例し、導体間の距離に反比例する。
問4
コイルに流れる電流が変化したとき、その変化を妨げる向きに起電力が生ずる現象を表す法則はどれか。
  • 1オームの法則
  • 2キルヒホッフの法則
  • ✔レンツの法則
  • 4クーロンの法則
  • 5ジュールの法則
解説:【正解】3「レンツの法則」 レンツの法則は、電磁誘導によって生ずる誘導起電力が、磁束の変化を妨げる向きに生ずることを示す。誘導起電力の大きさは磁束の時間的変化率に比例する(ファラデーの法則)。
問5
電界効果トランジスタ(FET)の特徴として、正しいものはどれか。
  • 1多数キャリアと少数キャリアの両方が動作に寄与するバイポーラ素子である
  • 2入力インピーダンスが低く、電流駆動形の素子である
  • ✔入力インピーダンスが高く、電圧駆動形のユニポーラ素子である
  • 4電圧増幅作用をもたない
  • 5動作にはベース電流が必要である
解説:【正解】3「入力インピーダンスが高く、電圧駆動形のユニポーラ素子である」 FET はゲート電圧により電流を制御する電圧駆動形の素子で、入力インピーダンスが高い。1 種類のキャリアのみが動作に寄与するユニポーラ素子であり、バイポーラトランジスタと対比して覚える。
問6
トランジスタ増幅回路の動作点の設定に関し、入力信号の全周期にわたってコレクタ電流が流れる動作級はどれか。
  • ✔A 級
  • 2B 級
  • 3C 級
  • 4D 級
  • 5AB 級
解説:【正解】1「A 級」 A 級増幅は入力信号の全周期(360 度)にわたってコレクタ電流が流れ、ひずみが小さいが効率が低い。B 級は半周期(180 度)、C 級は半周期未満であり、効率は高いがひずみが大きい。
問7
整流回路の出力に含まれる交流成分(リプル)を減少させるために用いられる回路はどれか。
  • 1発振回路
  • ✔平滑回路
  • 3変調回路
  • 4検波回路
  • 5微分回路
解説:【正解】2「平滑回路」 平滑回路はコンデンサやチョークコイルにより整流出力に含まれる脈流成分(リプル)を除去し、直流に近づける回路である。
問8
論理式 X=(A+B)・(A+C の否定) を展開・簡単化したものはどれか。
  • ✔X=A+B・(C の否定)
  • 2X=A・B
  • 3X=B+C
  • 4X=A
  • 5X=B・(C の否定)
解説:【正解】1「X=A+B・(C の否定)」 分配則により (A+B)・(A+NOT C)=A・A+A・NOT C+B・A+B・NOT C=A+A・NOT C+A・B+B・NOT C。吸収則 A+A・X=A を適用すると A+B・NOT C となる。

端末設備の接続のための技術及び理論全110問中 8問を掲載

問9
アナログ電話端末において、ダイヤルパルスによる選択信号を送出する際、直流回路の断続によって表される数値の対応として、正しいものはどれか。
  • 1数字 1 は 10 パルス
  • ✔数字 5 は 5 パルス
  • 3数字 0 は 0 パルス
  • 4数字 9 は 1 パルス
  • 5数字にかかわらず常に 10 パルス
解説:【正解】2「数字 5 は 5 パルス」 ダイヤルパルス方式では数字と同じ数のパルスを送出する(1 は 1 パルス、5 は 5 パルス)。ただし 0 のみ 10 パルスとなる点が例外である。
問10
アナログ電話端末の押しボタンダイヤル信号(PB 信号)において、1 つの数字を表すために送出される信号の構成として、正しいものはどれか。
  • ✔低群周波数から 1 つ、高群周波数から 1 つの計 2 つの周波数の組合せ
  • 2低群周波数のみ 1 つ
  • 3高群周波数のみ 2 つ
  • 4低群 2 つと高群 2 つの計 4 つ
  • 5パルス幅の違いによる 1 つの周波数
解説:【正解】1「低群周波数から 1 つ、高群周波数から 1 つの計 2 つの周波数の組合せ」 PB 信号は低群(697、770、852、941〔Hz〕)から 1 波、高群(1,209、1,336、1,477、1,633〔Hz〕)から 1 波を選び、計 2 波の合成信号で 1 つの数字等を表す(2 周波複合信号)。
問11
アナログ電話回線において、通話中に自分の送話が受話器に戻って聞こえる現象で、適度な量が自然な通話感に必要とされるものはどれか。
  • 1エコー
  • ✔側音
  • 3漏話
  • 4うなり
  • 5ハウリング
解説:【正解】2「側音」 側音は自分の送話音声が自分の受話器で聞こえる現象で、適度な側音は自然な通話感を与える。過大な側音は話しにくさの原因となるため、側音を適正量に抑える回路が用いられる。
問12
ISDN 基本ユーザ・網インタフェースにおける B チャネルと D チャネルの速度の組合せとして、正しいものはどれか。
  • 1B チャネル 16〔kbit/s〕、D チャネル 64〔kbit/s〕
  • ✔B チャネル 64〔kbit/s〕、D チャネル 16〔kbit/s〕
  • 3B チャネル 64〔kbit/s〕、D チャネル 64〔kbit/s〕
  • 4B チャネル 128〔kbit/s〕、D チャネル 16〔kbit/s〕
  • 5B チャネル 32〔kbit/s〕、D チャネル 8〔kbit/s〕
解説:【正解】2「B チャネル 64〔kbit/s〕、D チャネル 16〔kbit/s〕」 ISDN 基本インタフェース(BRI)は B チャネル(64〔kbit/s〕)2 本と D チャネル(16〔kbit/s〕)1 本で構成される(2B+D)。一次群速度インタフェースでは D チャネルも 64〔kbit/s〕となる。
問13
ボタン電話装置において、外線からの着信に対して、あらかじめ定めた電話機に着信音を鳴動させる機能はどれか。
  • 1ダイレクトインダイヤル
  • ✔着信鳴動制御(着信グループ)
  • 3内線代表
  • 4コールバック
  • 5転送トール
解説:【正解】2「着信鳴動制御(着信グループ)」 着信鳴動制御は、外線ごとに鳴動させる電話機のグループをあらかじめ設定しておく機能である。ダイレクトインダイヤルは外部からの着信を特定の内線に直接接続する機能である。
問14
IP-PBX の特徴として、誤っているものはどれか。
  • 1IP ネットワーク上で内線通話を行うことができる
  • 2拠点間を IP ネットワークで接続し、内線番号による通話ができる
  • 3SIP による呼制御を行うものが一般的である
  • ✔LAN の品質(遅延・ジッタ)の影響を受けない
  • 5ソフトウェア型として汎用サーバ上で動作させることもできる
解説:【正解】4「LAN の品質(遅延・ジッタ)の影響を受けない」 IP-PBX は音声を IP パケットで伝送するため、LAN の遅延、ジッタ、パケット損失の影響を受ける。このため QoS 制御や帯域設計が重要となる。
問15
VoIP において、音声パケットをリアルタイムに転送するために用いられるプロトコルはどれか。
  • 1SIP
  • ✔RTP
  • 3SNMP
  • 4TFTP
  • 5LDAP
解説:【正解】2「RTP」 RTP(Real-time Transport Protocol)はタイムスタンプとシーケンス番号を付加し、音声・映像をリアルタイムに転送する。呼制御は SIP、品質監視は RTCP が担当する。
問16
IP アドレス 172.16.0.0/20 のネットワークにおけるサブネットマスクとして、正しいものはどれか。
  • 1255.255.0.0
  • ✔255.255.240.0
  • 3255.255.248.0
  • 4255.255.252.0
  • 5255.255.255.0
解説:【正解】2「255.255.240.0」 /20 は上位 20 ビットが 1 であることを表す。第 3 オクテットは 1111 0000(2)=240 となるため、255.255.240.0 である。

端末設備の接続に関する法規全110問中 8問を掲載

問17
総合通信の工事担任者が行い、又は監督することができる工事の範囲として、正しいものはどれか。
  • 1デジタル伝送路設備に端末設備等を接続するための工事のみ
  • 2アナログ伝送路設備に端末設備等を接続するための工事のみ
  • ✔アナログ伝送路設備に端末設備等を接続するための工事及びデジタル伝送路設備に端末設備等を接続するための工事
  • 4接続する回線数が 1 のものに限られる
  • 5有線電気通信設備の設置工事のみ
解説:【正解】3「アナログ伝送路設備に端末設備等を接続するための工事及びデジタル伝送路設備に端末設備等を接続するための工事」 工事担任者規則第4条により、総合通信はアナログ伝送路設備に端末設備等を接続するための工事及びデジタル伝送路設備に端末設備等を接続するための工事のいずれも行うことができる、最も範囲の広い資格である。
問18
電気通信事業法において、電気通信事業者がその業務の一部を停止したとき、遅滞なくその旨を報告しなければならない相手として、正しいものはどれか。
  • 1利用者
  • ✔総務大臣
  • 3都道府県知事
  • 4警察署長
  • 5経済産業大臣
解説:【正解】2「総務大臣」 電気通信事業法第28条により、電気通信事業者は、電気通信業務の一部を停止したときや、電気通信設備の故障等により重大な事故が生じたときは、その旨をその理由又は原因とともに、遅滞なく総務大臣に報告しなければならない。
問19
電気通信事業法において、利用者が自ら端末設備を接続する場合に、電気通信事業者に求めることができる事項として、正しいものはどれか。
  • ✔接続が技術基準に適合するかどうかの検査を受けること
  • 2工事費の全額負担
  • 3電気通信役務の無償提供
  • 4端末設備の無償貸与
  • 5通信内容の開示
解説:【正解】1「接続が技術基準に適合するかどうかの検査を受けること」 電気通信事業法第69条により、利用者は端末設備を自営で接続したときは、電気通信事業者の検査を受け、技術基準に適合していると認められた後でなければ使用してはならない旨が定められている(技術基準適合認定を受けた機器等の場合を除く)。
問20
端末設備等規則において、アナログ電話端末の直流回路を閉じたときの直流抵抗値として規定されているものはどれか。
  • 120〔Ω〕以上 200〔Ω〕以下
  • ✔50〔Ω〕以上 300〔Ω〕以下
  • 3100〔Ω〕以上 500〔Ω〕以下
  • 4300〔Ω〕以上 1,000〔Ω〕以下
  • 51〔MΩ〕以上
解説:【正解】2「50〔Ω〕以上 300〔Ω〕以下」 端末設備等規則第13条(直流回路の電気的条件等)により、直流回路を閉じたときの直流抵抗値は 50〔Ω〕以上 300〔Ω〕以下、直流回路を開いたときの直流抵抗値は 1〔MΩ〕以上と規定されている。
問21
端末設備等規則において、アナログ電話端末の直流回路を開いたときの直流抵抗値として規定されているものはどれか。
  • 11〔kΩ〕以上
  • 210〔kΩ〕以上
  • 3100〔kΩ〕以上
  • ✔1〔MΩ〕以上
  • 510〔MΩ〕以上
解説:【正解】4「1〔MΩ〕以上」 端末設備等規則第13条により、直流回路を開いたときの直流抵抗値は 1〔MΩ〕以上でなければならない。閉じたときの 50〜300〔Ω〕とセットで覚える。
問22
端末設備等規則において、アナログ電話端末のダイヤルパルスによる選択信号について、ダイヤルパルス速度が 10 パルス毎秒方式である場合の規定値として、正しいものはどれか。
  • ✔10±1.0 パルス毎秒
  • 210±2.0 パルス毎秒
  • 320±1.6 パルス毎秒
  • 410±0.5 パルス毎秒
  • 5規定されていない
解説:【正解】1「10±1.0 パルス毎秒」 端末設備等規則第12条の別表第1号により、10 パルス毎秒方式のダイヤルパルス速度は 10±1.0 パルス毎秒、20 パルス毎秒方式は 20±1.6 パルス毎秒と規定されている。
問23
端末設備等規則において、アナログ電話端末の押しボタンダイヤル信号の低群周波数として規定されている周波数はどれか。
  • ✔697、770、852、941〔Hz〕
  • 21,209、1,336、1,477、1,633〔Hz〕
  • 3300、600、900、1,200〔Hz〕
  • 4400、800、1,200、1,600〔Hz〕
  • 5500、1,000、1,500、2,000〔Hz〕
解説:【正解】1「697、770、852、941〔Hz〕」 端末設備等規則第12条の別表第2号により、低群周波数は 697、770、852、941〔Hz〕、高群周波数は 1,209、1,336、1,477、1,633〔Hz〕と規定されている。信号周波数偏差は信号周波数の ±1.5〔%〕以内である。
問24
端末設備等規則において、アナログ電話端末が自動再発信を行う場合の回数について規定されている内容として、正しいものはどれか。ただし、最初の発信から一定時間を経過した場合を除く。
  • 11 回以内
  • ✔2 回以内
  • 33 回以内
  • 45 回以内
  • 5回数の制限はない
解説:【正解】2「2 回以内」 端末設備等規則第11条(発信の機能)により、自動再発信を行う場合の回数は 2 回以内でなければならない。ただし、最初の発信から 3 分を超えた場合にあっては、別の発信とみなされる。