分野別問題:微生物・病理

臨床検査技師|微生物・病理

最終更新:2026年8月11日

臨床検査技師の微生物・病理分野を集中的に演習します。

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解剖生理学

問1
成人の血液量は体重のおよそ何%か。
  • 15%
  • ✔8%
  • 313%
  • 420%
  • 525%
解説:循環血液量は体重の約8%(約1/13)とされる。
問2
赤血球の産生を促進するホルモンはどれか。
  • 1インスリン
  • ✔エリスロポエチン
  • 3アルドステロン
  • 4レニン
  • 5ガストリン
解説:エリスロポエチンは主に腎臓で産生され、骨髄での赤血球産生を促進する。
問3
成人男性の正常赤血球数(/μL)に最も近いのはどれか。
  • 1150万
  • 2250万
  • ✔500万
  • 42000万
  • 5800万
解説:成人男性の基準値は約450万〜550万/μLで、500万が最も近い。
問4
肝臓で産生されない物質はどれか。
  • 1アルブミン
  • 2フィブリノゲン
  • 3プロトロンビン
  • ✔ガンマグロブリン
  • 5胆汁酸
解説:ガンマグロブリンはB細胞(形質細胞)が産生し、肝臓では産生されない。
問5
ネフロンの構成要素でないのはどれか。
  • 1糸球体
  • 2ボウマン嚢
  • 3近位尿細管
  • ✔集合管
  • 5ヘンレ係蹄
解説:集合管は複数のネフロンが合流する部分でネフロン自体には含まれない。
問6
心臓の刺激伝導系で最初に興奮するのはどれか。
  • 1房室結節
  • 2His束
  • 3プルキンエ線維
  • ✔洞房結節
  • 5左脚
解説:洞房結節(洞結節)が固有のペースメーカーとして最初に興奮する。
問7
ヘモグロビンの主な分解産物はどれか。
  • 1尿素
  • ✔ビリルビン
  • 3クレアチニン
  • 4尿酸
  • 5アンモニア
解説:ヘモグロビンはヘムとグロビンに分解され、ヘムはビリルビンに代謝される。
問8
膵臓の外分泌部から分泌されないのはどれか。
  • 1アミラーゼ
  • 2リパーゼ
  • 3トリプシノーゲン
  • ✔インスリン
  • 5重炭酸イオン
解説:インスリンは膵臓のランゲルハンス島(内分泌部)から分泌される。

病理学

問1
細胞の可逆的な障害として最も適切なのはどれか。
  • 1壊死
  • 2アポトーシス
  • ✔変性
  • 4壊疽
  • 5梗塞
解説:変性は可逆的な細胞障害であり、原因が除去されれば回復しうる。
問2
プログラムされた細胞死はどれか。
  • 1壊死
  • ✔アポトーシス
  • 3化生
  • 4異形成
  • 5過形成
解説:アポトーシスは遺伝子に制御された能動的な細胞死である。
問3
凝固壊死が典型的にみられるのはどれか。
  • 1脳梗塞
  • ✔心筋梗塞
  • 3結核病巣
  • 4脂肪壊死
  • 5壊疽性壊死
解説:心筋梗塞などの虚血性壊死は凝固壊死を呈することが多い。
問4
液化壊死が典型的にみられるのはどれか。
  • 1心筋梗塞
  • ✔脳梗塞
  • 3腎梗塞
  • 4脾梗塞
  • 5肺梗塞
解説:脳組織は脂質に富み酵素分解を受けやすく液化壊死を呈する。
問5
乾酪壊死が特徴的な疾患はどれか。
  • ✔結核
  • 2心筋梗塞
  • 3脳梗塞
  • 4痛風
  • 5急性膵炎
解説:結核病変では乾酪壊死(チーズ様壊死)がみられる。
問6
急性炎症の主な浸潤細胞はどれか。
  • 1リンパ球
  • ✔好中球
  • 3形質細胞
  • 4マクロファージのみ
  • 5線維芽細胞
解説:急性炎症の初期には好中球が主に浸潤する。
問7
慢性炎症で特徴的にみられる細胞はどれか。
  • 1好中球
  • 2好酸球のみ
  • ✔リンパ球・マクロファージ
  • 4血小板
  • 5赤血球
解説:慢性炎症ではリンパ球やマクロファージ、形質細胞が主体となる。
問8
肉芽腫性炎症の代表疾患はどれか。
  • 1急性虫垂炎
  • ✔結核
  • 3急性肺炎
  • 4蜂窩織炎
  • 5丹毒
解説:結核は類上皮細胞肉芽腫を形成する代表的疾患である。

臨床化学

問1
血清AST(GOT)が特異的に高値を示しやすい疾患はどれか。
  • 1急性膵炎
  • ✔急性心筋梗塞・肝細胞障害
  • 3糖尿病
  • 4甲状腺機能亢進症
  • 5痛風
解説:ASTは心筋や肝細胞に多く含まれ、心筋梗塞や肝細胞障害で上昇する。
問2
ALT(GPT)が最も多く分布する臓器はどれか。
  • 1心筋
  • ✔肝臓
  • 3骨格筋
  • 4腎臓
  • 5脾臓
解説:ALTは肝臓に特異性が高い酵素である。
問3
γ-GTPが上昇しやすい状態はどれか。
  • 1鉄欠乏性貧血
  • ✔アルコール性肝障害・胆道系疾患
  • 3ビタミンB12欠乏
  • 4甲状腺機能低下症
  • 5痛風
解説:γ-GTPはアルコール性肝障害や胆道系疾患で特に上昇しやすい。
問4
ALP(アルカリホスファターゼ)が上昇する病態として適切なのはどれか。
  • ✔胆道閉塞・骨疾患
  • 2貧血のみ
  • 3脂質異常症のみ
  • 4糖尿病のみ
  • 5痛風のみ
解説:ALPは胆道系疾患や骨疾患(骨芽細胞活性化)で上昇する。
問5
LD(LDH)アイソザイムのうち心筋に多いのはどれか。
  • ✔LD1
  • 2LD5
  • 3LD4
  • 4LD3
  • 5アミラーゼ
解説:LD1は心筋・赤血球に多く含まれるアイソザイムである。
問6
CK-MBが特異的に上昇する疾患はどれか。
  • ✔急性心筋梗塞
  • 2脳梗塞
  • 3肝硬変
  • 4腎不全
  • 5糖尿病
解説:CK-MBは心筋に多く含まれ、急性心筋梗塞の診断に有用である。
問7
血清アミラーゼが高値を示しやすい疾患はどれか。
  • ✔急性膵炎
  • 2急性心筋梗塞
  • 3脳梗塞
  • 4骨折
  • 5甲状腺炎
解説:アミラーゼは膵臓・唾液腺に多く、急性膵炎で著明に上昇する。
問8
血清クレアチニンが高値を示す病態はどれか。
  • ✔腎機能低下
  • 2血清ナトリウム
  • 3甲状腺機能亢進症のみ
  • 4肝機能低下のみ
  • 5脱水のみ
解説:クレアチニンは腎排泄性で腎機能低下時に上昇する。

血液学

問1
鉄欠乏性貧血でみられる赤血球指数の特徴はどれか。
  • 1大球性高色素性
  • ✔小球性低色素性
  • 3正球性正色素性
  • 4大球性正色素性
  • 5小球性高色素性
解説:鉄欠乏性貧血ではヘモグロビン合成障害により小球性低色素性貧血を呈する。
問2
巨赤芽球性貧血の原因となるのはどれか。
  • 1鉄欠乏
  • ✔ビタミンB12または葉酸欠乏
  • 3銅欠乏
  • 4亜鉛欠乏
  • 5ビタミンC欠乏
解説:ビタミンB12または葉酸欠乏はDNA合成障害を引き起こし巨赤芽球性貧血の原因となる。
問3
再生不良性貧血の骨髄所見として正しいのはどれか。
  • 1過形成
  • ✔低形成(脂肪髄優位)
  • 3白血病細胞の浸潤
  • 4赤芽球の異常増殖のみ
  • 5巨核球の著増
解説:再生不良性貧血では骨髄が低形成となり脂肪髄に置き換わる。
問4
溶血性貧血で上昇する検査値はどれか。
  • 1直接ビリルビン優位の高ビリルビン血症
  • ✔間接ビリルビン・LDH・網状赤血球
  • 3線溶を阻害する
  • 4CRP単独
  • 5BUN・クレアチニン
解説:溶血性貧血では赤血球破壊により間接ビリルビン、LDH、網状赤血球の上昇がみられる。
問5
クームス試験(直接抗グロブリン試験)が陽性となる病態はどれか。
  • 1鉄欠乏性貧血
  • ✔自己免疫性溶血性貧血
  • 3再生不良性貧血
  • 4サラセミア
  • 5鎌状赤血球症
解説:直接クームス試験は赤血球表面の抗体・補体を検出し自己免疫性溶血性貧血の診断に用いられる。
問6
サラセミアの病態として正しいのはどれか。
  • 1鉄の吸収過剰
  • ✔グロビン鎖合成異常
  • 3ビタミンB12吸収障害
  • 4骨髄の線維化
  • 5白血球の機能異常
解説:サラセミアはグロビン鎖の合成異常(量的異常)による遺伝性疾患である。
問7
鎌状赤血球症の原因はどれか。
  • ✔グロビン遺伝子の点突然変異によるHbS産生
  • 2鉄欠乏
  • 3ビタミンB12欠乏
  • 4白血病細胞の浸潤
  • 5脾機能亢進
解説:鎌状赤血球症はβグロビン遺伝子の点突然変異により異常ヘモグロビン(HbS)が産生されることが原因である。
問8
骨髄異形成症候群(MDS)の特徴として正しいのはどれか。
  • 1正常な造血のみ
  • 2必ず良性の経過のみをたどる
  • 3PTの短縮のみ
  • ✔血球の異形成と無効造血
  • 5感染症のみが原因
解説:MDSは血球の異形成と無効造血を特徴とし、一部は急性白血病に移行しうる。

免疫学

問1
自然免疫を担う代表的な細胞はどれか。
  • 1T細胞
  • 2B細胞
  • ✔好中球・マクロファージ
  • 4形質細胞
  • 5Th2細胞
解説:好中球やマクロファージは自然免疫の主要な細胞である。
問2
獲得免疫(適応免疫)を担う代表的な細胞はどれか。
  • 1好中球
  • 2NK細胞
  • ✔T細胞・B細胞
  • 4好酸球
  • 5肥満細胞
解説:T細胞・B細胞は獲得免疫(抗原特異的免疫)の中心的細胞である。
問3
感染初期に最初に上昇する免疫グロブリンはどれか。
  • 1IgG
  • 2IgA
  • ✔IgM
  • 4IgD
  • 5IgE
解説:IgMは感染初期に最初に産生される免疫グロブリンである。
問4
胎盤を通過できる免疫グロブリンはどれか。
  • ✔IgG
  • 2IgA
  • 3IgM
  • 4IgD
  • 5IgE
解説:IgGは胎盤を通過でき母から胎児への受動免疫に関与する。
問5
粘膜免疫で主要な役割を果たす免疫グロブリンはどれか。
  • 1IgG
  • ✔IgA
  • 3IgM
  • 4IgD
  • 5IgE
解説:IgAは分泌型として粘膜面で主要な防御を担う。
問6
I型アレルギー反応に主に関与する免疫グロブリンはどれか。
  • 1IgG
  • 2IgA
  • 3IgM
  • 4IgD
  • ✔IgE
解説:I型アレルギー(即時型)は肥満細胞に結合したIgEが抗原と反応することで起こる。
問7
補体の活性化経路でないのはどれか。
  • ✔直接経路
  • 2レクチン経路
  • 3第二経路(副経路)
  • 4抗甲状腺抗体のみ
  • 5古典経路
解説:補体活性化経路は古典経路・第二経路・レクチン経路の3つであり「直接経路」という分類は存在しない。
問8
補体古典経路の活性化を開始する主な分子はどれか。
  • 1C3
  • 2C5b
  • 3マンノース結合レクチン
  • ✔抗原抗体複合体(C1qの結合)
  • 5補体非依存性の機序のみ
解説:古典経路は抗原抗体複合体にC1qが結合することで開始される。

微生物学

問1
グラム陽性球菌に分類されるのはどれか。
  • 1大腸菌
  • ✔黄色ブドウ球菌
  • 3緑膿菌
  • 4インフルエンザ菌
  • 5サルモネラ菌
解説:黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)はグラム陽性球菌に分類される。
問2
グラム陰性桿菌に分類されるのはどれか。
  • ✔大腸菌
  • 2黄色ブドウ球菌
  • 3肺炎球菌
  • 4レンサ球菌
  • 5枯草菌
解説:大腸菌(Escherichia coli)はグラム陰性桿菌に分類される。
問3
芽胞を形成する細菌はどれか。
  • 1大腸菌
  • ✔破傷風菌
  • 3淋菌
  • 4髄膜炎菌
  • 5インフルエンザ菌
解説:破傷風菌(Clostridium tetani)は芽胞を形成するグラム陽性桿菌である。
問4
莢膜を有し肺炎の原因となる代表的菌はどれか。
  • ✔肺炎球菌
  • 2大腸菌
  • 3結核菌
  • 4コレラ菌
  • 5ジフテリア菌
解説:肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)は莢膜を持ち市中肺炎の代表的起因菌である。
問5
抗酸性染色(チール・ネルゼン染色)で陽性となる菌はどれか。
  • ✔結核菌
  • 2大腸菌
  • 3黄色ブドウ球菌
  • 4肺炎球菌
  • 5髄膜炎菌
解説:結核菌(Mycobacterium tuberculosis)は細胞壁の脂質含量が高く抗酸菌染色で陽性となる。
問6
ブドウ球菌のコアグラーゼ陽性株として代表的なのはどれか。
  • 1腐性ブドウ球菌
  • ✔黄色ブドウ球菌
  • 3母児感染が主体
  • 4緑色レンサ球菌(α溶血)のみ
  • 5表皮ブドウ球菌
解説:黄色ブドウ球菌はコアグラーゼ陽性であり病原性が強いブドウ球菌として知られる。
問7
溶血性レンサ球菌の溶血パターンでβ溶血を示すのはどれか。
  • 1ジフテリア菌
  • 2非溶血性レンサ球菌
  • ✔化膿性レンサ球菌(A群)
  • 4肺炎球菌
  • 5緑色レンサ球菌(α溶血)のみ
解説:A群溶血性レンサ球菌(Streptococcus pyogenes)は血液寒天培地上でβ溶血(完全溶血)を示す。
問8
大腸菌O157:H7が産生する代表的な毒素はどれか。
  • ✔ベロ毒素(志賀毒素様毒素)
  • 2ボツリヌス毒素
  • 3破傷風毒素
  • 4コレラ毒素
  • 5ジフテリア毒素
解説:腸管出血性大腸菌O157:H7はベロ毒素(志賀毒素様毒素)を産生し溶血性尿毒症症候群の原因となる。

輸血・移植学

問1
ABO血液型のオモテ試験で用いる試薬はどれか。
  • 1抗D抗体試薬のみ
  • 2O型赤血球
  • ✔抗A抗体試薬・抗B抗体試薬
  • 4A型赤血球・B型赤血球
  • 5すべての製剤で有効期限は同一である
解説:オモテ試験は被検者赤血球に既知の抗A・抗B試薬を反応させ凝集の有無で血液型を判定する。
問2
ABO血液型のウラ試験で用いる試薬はどれか。
  • 1抗D抗体試薬
  • ✔既知のA型赤血球・B型赤血球
  • 3抗A抗体試薬・抗B抗体試薬
  • 4抗ヒトグロブリン試薬
  • 537℃保存
解説:ウラ試験は被検者血清に既知のA型・B型赤血球を反応させ、血清中の規則抗体の有無を確認する。
問3
AB型の人が輸血できる赤血球型として最も安全なのはどれか(緊急時を除く通常原則)。
  • 1O型のみ常に優先
  • 2A型のみ
  • 3B型のみ
  • 4梅毒検査
  • ✔AB型(同型輸血)
解説:輸血は通常、同型輸血(この場合AB型)が最も安全で原則とされる。
問4
Rh式血液型の中で最も抗原性が強く臨床的に重要なのはどれか。
  • ✔D抗原
  • 2C抗原
  • 3E抗原
  • 4c抗原
  • 5e抗原
解説:Rh式血液型の中でD抗原は抗原性が最も強く、輸血・妊娠における重要性が高い。
問5
Rh陰性の患者にRh陽性血を輸血した場合に起こりうる問題はどれか。
  • 1直ちに無症状で問題ない
  • 2必ず急性溶血反応を起こす
  • 3軽度の電解質異常
  • 4ABO不適合と同様の即時反応が必発
  • ✔抗D抗体の産生(感作)による次回輸血時の溶血反応リスク
解説:Rh陰性者にRh陽性血を輸血すると抗D抗体が産生(感作)され、次回以降の輸血や妊娠時に問題となりうる。
問6
不規則抗体スクリーニング検査の目的として正しいのはどれか。
  • ✔ABO式・Rh式以外の臨床的に重要な抗体を検出する
  • 2ABO血液型を判定する
  • 3Rh血液型を判定する
  • 4白血球抗体を判定する
  • 5輸血速度を上げる
解説:不規則抗体スクリーニングはABO・Rh式以外の臨床的に重要な抗体の有無を確認する検査である。
問7
交差適合試験(クロスマッチ)の主試験で用いる組み合わせはどれか。
  • 1患者血清+患者赤血球
  • ✔患者血清+供血者赤血球
  • 3患者赤血球+供血者血清
  • 4判定基準は存在しない
  • 5供血者血清+供血者赤血球
解説:主試験は患者血清と供血者赤血球を反応させ、輸血用血液に対する患者抗体の有無を確認する。
問8
輸血副作用のうち急性溶血性輸血反応の主な原因はどれか。
  • ✔ABO不適合輸血
  • 2白血球由来サイトカイン
  • 3e抗原
  • 4細菌汚染
  • 5アレルギー物質
解説:急性溶血性輸血反応の最も多い原因はABO不適合輸血である。

公衆衛生学

問1
有病率の定義として正しいのはどれか。
  • 1一定期間内の新規発生者数の割合
  • 2データ共有は不要である
  • 3治癒者数の割合
  • 4死亡者数の割合
  • ✔ある時点での疾病保有者数の割合
解説:有病率はある一時点(または一定期間)における集団中の疾病保有者の割合を示す。
問2
罹患率の定義として正しいのはどれか。
  • ✔一定期間内に新たに発生した症例数の割合
  • 2死亡者数の割合
  • 3リハビリテーション
  • 41980年代
  • 5ある時点での疾病保有者数の割合
解説:罹患率は一定期間内に新たに発生した症例数を観察対象人口で除した指標である。
問3
致命率(致死率)の定義として正しいのはどれか。
  • 1有機水銀(メチル水銀)
  • 2全人口に対する死亡者数の割合
  • 3有病率と同義
  • ✔罹患者のうち死亡した者の割合
  • 5対象者への説明と同意、個人情報の保護
解説:致命率(致死率)は当該疾病に罹患した者のうち死亡した者の割合を示す。
問4
粗死亡率の説明として正しいのはどれか。
  • ✔年齢構成を調整しない人口千対の死亡数
  • 2出生率のみを示す
  • 3国民の健康増進と生活習慣病予防の推進
  • 4年齢調整死亡率と同義
  • 5一般事務用紙のみ
解説:粗死亡率は年齢構成を調整せず人口千対(または十万対)で示した死亡数である。
問5
年齢調整死亡率を用いる主な目的はどれか。
  • 1個人の治療成績の最大化のみ
  • 2原因病原体の同定と感染経路解明への寄与
  • 3出生率を算出するため
  • 4有病率と同義
  • ✔年齢構成の異なる集団間で死亡状況を公平に比較するため
解説:年齢調整死亡率は基準人口を用いて年齢構成の影響を調整し、異なる集団間の死亡状況を公平に比較できるようにする。
問6
感度・特異度の概念を用いたスクリーニング検査の評価において、有病率が低い集団でスクリーニングを行うと低下しやすい指標はどれか。
  • 1感度
  • 2正常範囲内の典型値
  • 3真陰性率
  • ✔陽性的中率
  • 5特異度
解説:有病率が低い集団では偽陽性者の割合が相対的に増えるため陽性的中率が低下しやすい。
問7
二重盲検法(ダブルブラインド)の目的として正しいのはどれか。
  • ✔被験者・評価者双方のバイアスを排除すること
  • 2測定機器の誤差
  • 3施設間差を評価し検査結果の信頼性を高める
  • 4治療効果を誇張すること
  • 5対照群を設けないこと
解説:二重盲検法は被験者と評価者の双方が割り付けを知らない状態にすることでバイアスを排除する目的がある。
問8
無作為化比較試験(RCT)の特徴として正しいのはどれか。
  • 1同一検体を繰り返し測定した際の値の一致度
  • 2梅毒検査のみ
  • 3過去のデータのみを用いる
  • ✔対象者を無作為に介入群と対照群に割り付ける
  • 5必ず観察研究である
解説:RCTは対象者を無作為に介入群・対照群に割り付け、因果関係をより厳密に評価できる研究デザインである。

医用工学・検査機器総論

問1
分光光度計における吸光度測定の基本原理として正しいのはどれか。
  • ✔Lambert-Beerの法則
  • 2採取日時
  • 3ファラデーの法則
  • 4ニュートンの法則
  • 5オームの法則
解説:分光光度計はLambert-Beerの法則(吸光度は濃度と光路長に比例)に基づき濃度を測定する。
問2
分光光度計の光源として可視部測定に一般的に用いられるのはどれか。
  • 1X線管
  • ✔タングステンランプ
  • 3シンチグラフィー(核医学検査)
  • 4重水素ランプ(紫外部用)
  • 5レーザーのみ
解説:可視部の測定にはタングステンランプが一般的に光源として用いられる。
問3
分光光度計の紫外部測定に一般的に用いられる光源はどれか。
  • 1ミクロトーム
  • 2赤外線ランプ
  • ✔重水素ランプ
  • 4X線管
  • 5タングステンランプ
解説:紫外部(UV領域)の測定には重水素ランプが一般的に用いられる。
問4
自動分析装置における試薬の分注に用いられる装置はどれか。
  • ✔ピペッター(分注機構)
  • 2遠心分離機
  • 3ミクロトーム
  • 4オートクレーブ
  • 5患者検体の代用としてのみ用いる
解説:自動分析装置では正確な試薬・検体の分注にピペッター(分注機構)が用いられる。
問5
遠心分離機の基本原理として正しいのはどれか。
  • 1電気泳動を利用する
  • 2磁場と電波を利用する
  • 3光の屈折を利用する
  • ✔遠心力を利用して比重の異なる成分を分離する
  • 5磁力を利用する
解説:遠心分離機は回転による遠心力を利用し、比重の異なる成分(血球と血漿など)を分離する。
問6
血球計数装置における電気抵抗法(コールター原理)が利用する物理現象はどれか。
  • 1磁場の変化
  • 2心臓の電気的活動を体表面の電極で検出し記録する
  • ✔細胞通過時の電気抵抗(インピーダンス)変化
  • 4蛍光発光
  • 5光の吸光度変化
解説:コールター原理は細胞がアパーチャーを通過する際の電気抵抗変化を検出し細胞数・サイズを測定する。
問7
フローサイトメーターにおいてレーザー光が細胞に照射された際に検出されるのはどれか。
  • ✔前方散乱光・側方散乱光・蛍光
  • 2電気伝導度のみ
  • 3赤外線吸収
  • 4X線回折
  • 5乾熱による滅菌のみ
解説:フローサイトメーターはレーザー照射により生じる前方散乱光、側方散乱光、蛍光を検出し細胞情報を解析する。
問8
PCR装置(サーマルサイクラー)の主な機能として正しいのはどれか。
  • ✔温度変化を繰り返し制御しDNAを増幅する
  • 2細胞を培養する
  • 3蛋白質を電気泳動する
  • 4遠心分離を行う
  • 5試薬の品質劣化を防ぎ正確な測定結果を維持するため
解説:サーマルサイクラーは温度変化(変性・アニーリング・伸長)を繰り返し制御することでDNAを指数関数的に増幅する。

臨床生理学

問1
標準12誘導心電図における肢誘導に含まれないのはどれか。
  • 1I誘導
  • 2II誘導
  • 3aVR誘導
  • ✔V1誘導
  • 5aVF誘導
解説:V1誘導は胸部誘導であり肢誘導には含まれない。
問2
心電図のV1誘導の電極装着部位として正しいのはどれか。
  • ✔第4肋間胸骨右縁
  • 2第4肋間胸骨左縁
  • 3第5肋間鎖骨中線
  • 4第5肋間前腋窩線
  • 5第5肋間中腋窩線
解説:V1誘導は第4肋間胸骨右縁に電極を装着する。
問3
心電図のPQ時間(PR間隔)が延長する病態はどれか。
  • 1最大努力での呼出が必要であることの説明
  • ✔房室ブロック
  • 3正常洞調律
  • 4心室期外収縮
  • 5心房細動のみ
解説:PQ時間(PR間隔)の延長は房室伝導の遅延を示し、房室ブロックなどでみられる。
問4
心房細動の心電図所見として特徴的なのはどれか。
  • ✔P波が消失しRR間隔が不整
  • 2明瞭なP波とRR間隔の整
  • 3日常生活下での長時間心電図記録による不整脈・虚血の評価
  • 4QRS幅の著明な狭小化のみ
  • 5ST上昇のみ
解説:心房細動ではP波が消失し基線が細動波となり、RR間隔は不整となる。
問5
急性心筋梗塞でみられる心電図変化として典型的なのはどれか。
  • ✔ST上昇と異常Q波の出現
  • 2aVF誘導
  • 3P波の消失
  • 4PQ短縮
  • 5QRS幅の著明な狭小化
解説:急性心筋梗塞ではST上昇や経過とともに異常Q波が出現することが典型的である。
問6
心電図のQT延長症候群が問題となる理由はどれか。
  • ✔致死的不整脈(トルサード・ド・ポアンツ等)のリスクがあるため
  • 2単純な心拍数測定のみ
  • 3軸索変性(軸索障害)
  • 4消毒は不要である
  • 5良性で無症状のため問題にならない
解説:QT延長症候群は致死的な多形性心室頻拍(トルサード・ド・ポアンツ)を誘発するリスクがある。
問7
ホルター心電図検査の主な目的として正しいのはどれか。
  • 1単発の安静時心電図記録
  • 2高周波ほど分解能は高いが深達度は浅い
  • ✔日常生活下での長時間心電図記録による不整脈・虚血の評価
  • 4電極等の適切な消毒・洗浄による交差感染防止
  • 5骨折の評価
解説:ホルター心電図は24時間程度の長時間記録により日常生活下での不整脈や虚血性変化を評価する。
問8
運動負荷心電図検査(トレッドミル等)の主な目的として正しいのはどれか。
  • 1ガンマ波(0.1Hz以下)
  • 2SaO2は動脈血採血による直接測定値、SpO2は経皮的な間接推定値
  • ✔運動によって誘発される心筋虚血や不整脈の評価
  • 4正確な検査技術と患者への配慮を両立させること
  • 5安静時のみの心電図評価
解説:運動負荷心電図検査は運動によって誘発される心筋虚血や不整脈を評価する目的で行われる。