分野別問題(解説つき)

気象予報士|分野別 問題インデックス

最終更新:2026年9月3日

気象予報士試験の学科範囲を17分野に整理しています。分野別に代表問題を掲載しています。全1000問をまとめて解くならトレーナーへ進んでください。

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大気の構造全40問中 4問を掲載

問1
対流圏界面の高度について、正しい記述はどれか。
  • 1海洋上でのみ明瞭に現れ、大陸上には存在しない
  • 2夏季に低く、冬季に高くなる季節変化が全球で共通して見られる
  • ✔熱帯で約16〜17km、極域で約8kmと、低緯度ほど高い
  • 4緯度によらずほぼ一定で、約11kmである
  • 5熱帯で約8km、極域で約16kmと、高緯度ほど高い
解説:【正解】3「熱帯で約16〜17km、極域で約8kmと、低緯度ほど高い」 圏界面は対流活動が活発で対流圏が厚い熱帯ほど高く約16〜17km、極域では約8kmと低い。中緯度では亜熱帯ジェット付近で圏界面が不連続に折れ曲がる「圏界面の break」が見られる。
問2
成層圏で高度とともに気温が上昇する主な理由はどれか。
  • 1水蒸気が凝結して潜熱を放出するため
  • 2二酸化炭素が赤外線を吸収するため
  • ✔オゾンが太陽紫外線を吸収するため
  • 4対流圏から暖気が輸送されるため
  • 5空気が下降して断熱昇温するため
解説:【正解】3「オゾンが太陽紫外線を吸収するため」 成層圏のオゾンが波長200〜300nm程度の紫外線を吸収し、その加熱によって高度とともに気温が上がる。気温の極大は成層圏界面(高度約50km、約0℃)付近に現れる。
問3
乾燥空気の成分について、体積比の大きい順に正しく並んでいるものはどれか。
  • 1窒素 > 酸素 > 二酸化炭素 > アルゴン
  • 2窒素 > アルゴン > 酸素 > 二酸化炭素
  • 3酸素 > 窒素 > アルゴン > 二酸化炭素
  • 4酸素 > 窒素 > 二酸化炭素 > アルゴン
  • ✔窒素 > 酸素 > アルゴン > 二酸化炭素
解説:【正解】5「窒素 > 酸素 > アルゴン > 二酸化炭素」 乾燥空気は窒素約78%、酸素約21%、アルゴン約0.93%、二酸化炭素約0.04%。水蒸気は変動が大きいため通常「乾燥空気」の組成からは除いて扱う。
問4
1hPa(ヘクトパスカル)は何Paに相当するか。
  • ✔100Pa
  • 20.1Pa
  • 310Pa
  • 41000Pa
  • 51Pa
解説:【正解】1「100Pa」 ヘクトは100倍を意味するので1hPa = 100Pa。標準大気圧1013.25hPa = 101325Pa ≒ 1気圧である。気圧は単位面積あたりに働く力(N/m² = Pa)として定義される。

大気の熱力学全76問中 4問を掲載

問5
乾燥断熱減率の値として最も適切なものはどれか。
  • ✔約0.98℃/100m
  • 2約0.5℃/100m
  • 3約0.4℃/100m
  • 4約1.5℃/100m
  • 5約0.65℃/100m
解説:【正解】1「約0.98℃/100m」 乾燥断熱減率Γd = g/Cp ≒ 9.8℃/km(0.98℃/100m)。未飽和の空気塊が断熱的に昇降するときの気温変化率で、気圧や気温にほとんど依存しない定数である。
問6
混合比と比湿に関する記述として正しいものはどれか。
  • 1比湿と混合比は常に厳密に等しい
  • 2混合比は気温が変化すると必ず変化する
  • 3混合比は水蒸気質量を湿潤空気の全質量で割った値である
  • ✔混合比は水蒸気質量を乾燥空気の質量で割った値である
  • 5比湿は水蒸気圧を気圧で割った値である
解説:【正解】4「混合比は水蒸気質量を乾燥空気の質量で割った値である」 混合比w = 水蒸気質量/乾燥空気質量、比湿q = 水蒸気質量/湿潤空気全質量。大気中では水蒸気量が小さいため両者はほぼ等しいが定義は異なる。いずれも凝結・蒸発がなければ気温・気圧が変わっても保存される。
問7
空気塊が断熱的に上昇すると気温が下がる理由として正しいものはどれか。
  • 1重力に逆らって位置エネルギーを得るため
  • ✔膨張して外部に仕事をし、内部エネルギーを失うため
  • 3周囲の冷たい空気と熱を交換するため
  • 4放射により熱を失うため
  • 5水蒸気が蒸発して潜熱を奪うため
解説:【正解】2「膨張して外部に仕事をし、内部エネルギーを失うため」 断熱過程では熱の出入りがないため、上昇に伴う気圧低下で空気塊が膨張し、周囲を押しのける仕事の分だけ内部エネルギーが減って気温が下がる。周囲との熱交換ではない点が重要である。
問8
露点温度の定義として正しいものはどれか。
  • 1水が凍る温度
  • 2湿球温度計が示す温度
  • 3気圧を下げて飽和させたときの温度
  • 4空気を暖めたとき飽和に達する温度
  • ✔空気を冷やしていったとき飽和に達する温度
解説:【正解】5「空気を冷やしていったとき飽和に達する温度」 露点温度は気圧と水蒸気量を一定に保ったまま冷却したとき飽和に達する温度で、水蒸気量そのものを表す指標。気温が同じでも露点が高いほど水蒸気が多い。

降水過程全58問中 4問を掲載

問9
「暖かい雨」の主たる成長過程はどれか。
  • 1ライミング(着氷)による成長
  • 2氷晶の分裂
  • 3昇華凝結による氷晶の成長
  • ✔雲粒同士の衝突・併合
  • 5過冷却水滴の凍結
解説:【正解】4「雲粒同士の衝突・併合」 暖かい雨は0℃以上の層のみで完結する降水過程で、大きな雲粒が落下しながら小さな雲粒を衝突・併合して雨滴に成長する。熱帯や暖候期の下層雲での降水に典型的。
問10
十種雲形のうち、上層雲に分類されないものはどれか。
  • 1巻雲
  • 2巻積雲
  • 3巻層雲
  • ✔高積雲
  • 5上記はすべて上層雲である
解説:【正解】4「高積雲」 上層雲は巻雲・巻積雲・巻層雲の3種。高積雲・高層雲は中層雲、層積雲・層雲・乱層雲は下層雲、積雲・積乱雲は対流雲(鉛直に発達する雲)に分類される。
問11
降水量1mmが意味するものはどれか。
  • 1雲の厚さが1mm
  • ✔水平な面に溜まった水の深さが1mm
  • 31時間に1回降ること
  • 4雨滴の直径が1mm
  • 5降水確率が1%
解説:【正解】2「水平な面に溜まった水の深さが1mm」 降水量は降った雨がどこにも流れず溜まったときの水の深さで表す。1mmは1m²あたり1リットルに相当する。降雪は融かして水の深さとして測る。
問12
ベルジェロン過程(氷晶過程)が成立する主な理由はどれか。
  • 1氷晶の方が雲粒より軽いため
  • ✔同温度で氷面に対する飽和水蒸気圧が水面に対する値より小さいため
  • 3氷晶が電荷を帯びているため
  • 4氷晶の方が凝結核を多く含むため
  • 5氷晶の落下速度が小さいため
解説:【正解】2「同温度で氷面に対する飽和水蒸気圧が水面に対する値より小さいため」 過冷却水滴と氷晶が共存する場では、氷面に対する飽和水蒸気圧の方が小さいため、水滴が蒸発し氷晶が昇華凝結して急速に成長する。−10〜−20℃付近でこの差が最大になる。

大気における放射全58問中 4問を掲載

問13
ステファン・ボルツマンの法則によれば、黒体から放射されるエネルギーは絶対温度の何乗に比例するか。
  • ✔4乗
  • 23乗
  • 35乗
  • 41乗
  • 52乗
解説:【正解】1「4乗」 E = σT⁴(σ = 5.67×10⁻⁸ W/m²K⁴)。温度がわずかに上がるだけで放射量が大きく増えるため、地球のエネルギー収支の基本式となる。
問14
太陽定数の値として最も近いものはどれか。
  • 1約240 W/m²
  • 2約342 W/m²
  • 3約100 W/m²
  • ✔約1366 W/m²
  • 5約5670 W/m²
解説:【正解】4「約1366 W/m²」 太陽定数は地球の平均日射距離で太陽光に垂直な面が受ける放射量で約1366W/m²。球体の断面積/表面積比1/4を掛けると全球平均入射量は約342W/m²、そこからアルベド約30%を引くと約240W/m²となる。
問15
ウィーンの変位則に関する記述として正しいものはどれか。
  • 1放射の極大波長は温度の4乗に比例する
  • 2放射量は波長に比例する
  • 3極大波長は物質によって決まり温度によらない
  • 4放射の極大波長は絶対温度に比例する
  • ✔放射の極大波長は絶対温度に反比例する
解説:【正解】5「放射の極大波長は絶対温度に反比例する」 λmax ≒ 2897/T [μm]。約6000Kの太陽は約0.5μm(可視光)、約288Kの地球は約10μm(赤外)に放射の極大をもつ。これが「短波放射」「長波放射」の区分の根拠である。
問16
「大気の窓」と呼ばれる波長帯はどれか。
  • ✔8〜12μm
  • 215〜20μm
  • 33〜4μm
  • 40.2〜0.3μm
  • 50.4〜0.7μm
解説:【正解】1「8〜12μm」 波長8〜12μmでは水蒸気・二酸化炭素の吸収が弱く、地表からの赤外放射が宇宙空間へ直接抜けやすい。気象衛星の赤外画像はこの帯域を利用して雲頂温度を測っている。

大気の力学全82問中 4問を掲載

問17
コリオリ力に関する記述として誤っているものはどれか。
  • 1赤道上ではゼロになる
  • 2緯度の正弦(sinφ)に比例する
  • 3北半球では運動方向に対して直角右向きに働く
  • ✔空気塊の運動エネルギーを変化させる
  • 5風速に比例する
解説:【正解】4「空気塊の運動エネルギーを変化させる」 コリオリ力は常に運動方向と直角に働くため仕事をせず、運動エネルギーを変化させない。大きさは 2Ωv sinφ で、極で最大、赤道でゼロとなる見かけの力である。
問18
地衡風について正しい記述はどれか。
  • 1気圧傾度力と摩擦力がつり合った風
  • 2気圧傾度力と遠心力がつり合った風
  • 3コリオリ力と遠心力がつり合った風
  • ✔気圧傾度力とコリオリ力がつり合った風
  • 5重力と気圧傾度力がつり合った風
解説:【正解】4「気圧傾度力とコリオリ力がつり合った風」 地衡風は気圧傾度力とコリオリ力の平衡で、北半球では低圧側を左に見て等圧線に平行に吹く。摩擦の影響が小さい上空で良い近似となり、等圧線が混むほど強い。
問19
気圧傾度力の向きとして正しいものはどれか。
  • 1常に鉛直上向き
  • 2風向と同じ向き
  • 3低圧側から高圧側へ
  • ✔高圧側から低圧側へ、等圧線に直交する向き
  • 5等圧線に平行な向き
解説:【正解】4「高圧側から低圧側へ、等圧線に直交する向き」 気圧傾度力は等圧線に直交し高圧側から低圧側へ働く。大きさは気圧傾度に比例し密度に反比例する。大気の水平運動を駆動する基本的な力である。
問20
傾度風について、北半球の低気圧性の曲率をもつ場合の記述として正しいものはどれか。
  • ✔同じ気圧傾度の地衡風より弱い
  • 2風向が等圧線と直交する
  • 3同じ気圧傾度の地衡風より強い
  • 4コリオリ力が働かない
  • 5地衡風と常に等しい
解説:【正解】1「同じ気圧傾度の地衡風より弱い」 低気圧性曲率では遠心力が気圧傾度力と逆向き(外向き)に働くため、つり合うコリオリ力が小さくてすみ、傾度風は地衡風より弱くなる。高気圧性曲率では逆に地衡風より強くなる。

気象現象全100問中 4問を掲載

問21
熱帯低気圧の地域別の呼称として誤っている組合せはどれか。
  • ✔地中海:タイフーン
  • 2北西太平洋:台風
  • 3北大西洋のカリブ海:ハリケーン
  • 4北大西洋・北東太平洋:ハリケーン
  • 5インド洋・南太平洋:サイクロン
解説:【正解】1「地中海:タイフーン」 タイフーン(typhoon)は北西太平洋の呼称であり、地中海の呼称ではない。地中海で発生する熱帯低気圧に似た擾乱は「メディケーン」と俗称される。
問22
天気図に描かれる前線の種類として、含まれないものはどれか。
  • 1停滞前線
  • 2温暖前線
  • ✔中立前線
  • 4閉塞前線
  • 5寒冷前線
解説:【正解】3「中立前線」 前線は温暖前線・寒冷前線・停滞前線・閉塞前線の4種類。ほかに解析上、シアーラインや収束線が描かれることがあるが前線とは区別される。
問23
熱帯低気圧が「台風」と呼ばれる基準として正しいものはどれか。
  • 1眼ができたとき
  • ✔最大風速が約17.2m/s(34ノット)以上になったとき
  • 3中心気圧が980hPa以下になったとき
  • 4日本に接近したとき
  • 5直径が500km以上になったとき
解説:【正解】2「最大風速が約17.2m/s(34ノット)以上になったとき」 北西太平洋の熱帯低気圧のうち、10分間平均の最大風速が17.2m/s以上のものを台風と呼ぶ。中心気圧や大きさは基準ではない。
問24
温帯低気圧の一般的な発達過程として正しい順序はどれか。
  • 1閉塞→衰弱→発達→発生
  • 2閉塞→発生→発達→衰弱
  • ✔発生→発達→閉塞→衰弱
  • 4発達→閉塞→発生→衰弱
  • 5発生→閉塞→発達→衰弱
解説:【正解】3「発生→発達→閉塞→衰弱」 前線波動として発生し、傾圧不安定により発達、寒冷前線が温暖前線に追いつくと閉塞前線ができ、暖気が上空に持ち上げられてエネルギー源を失い衰弱する。閉塞時に中心気圧が最も低くなることが多い。

気候の変動全48問中 4問を掲載

問25
エルニーニョ現象の説明として正しいものはどれか。
  • 1大西洋の海面水温が上昇する現象
  • 2太平洋赤道域の東部で海面水温が平年より低い状態が続く現象
  • ✔太平洋赤道域の東部〜中部で海面水温が平年より高い状態が続く現象
  • 4日本近海の水温が上昇する現象
  • 5インド洋西部の水温が上昇する現象
解説:【正解】3「太平洋赤道域の東部〜中部で海面水温が平年より高い状態が続く現象」 エルニーニョは貿易風の弱化に伴い、赤道太平洋の東部〜中部で海面水温が平年より高い状態が半年〜1年以上続く現象。逆にこの海域が低温となるのがラニーニャ現象である。
問26
エルニーニョ現象時の日本の天候の傾向として、一般に指摘されるものはどれか。
  • 1猛暑・暖冬になりやすい
  • ✔冷夏・暖冬になりやすい
  • 3猛暑・厳冬になりやすい
  • 4天候への影響は全く見られない
  • 5冷夏・厳冬になりやすい
解説:【正解】2「冷夏・暖冬になりやすい」 エルニーニョ時は太平洋高気圧の日本付近への張り出しが弱まり冷夏、冬は西高東低が弱まり暖冬になりやすい。ただしあくまで統計的傾向であり、個々の年には例外も多い。
問27
南方振動に関する記述として正しいものはどれか。
  • 1北大西洋の現象である
  • 2南半球の気温の振動である
  • 310年周期で厳密に繰り返す
  • ✔タヒチとダーウィンの気圧の逆相関的な変動である
  • 5海面水温のみの変動である
解説:【正解】4「タヒチとダーウィンの気圧の逆相関的な変動である」 南方振動はインドネシア付近と南東太平洋の間の気圧のシーソー的変動で、エルニーニョと表裏一体の大気側の現象。合わせてENSO(エルニーニョ・南方振動)と呼ばれる。
問28
ヒートアイランド現象の要因として、一般に当てはまらないものはどれか。
  • 1地表面のアスファルト化による熱容量・熱伝導の変化
  • ✔都市部で降水量が減少し放射冷却が強まること
  • 3緑地・水面の減少による蒸発散量の低下
  • 4建物による風通しの悪化
  • 5人工排熱の増加
解説:【正解】2「都市部で降水量が減少し放射冷却が強まること」 ヒートアイランドは人工排熱、地表被覆の人工化による蒸発散減少と蓄熱、天空率低下による夜間放射冷却の抑制、風通しの悪化などで生じる。夜間の最低気温上昇が特に顕著である。

法規全84問中 4問を掲載

問29
気象業務法の目的として、条文に掲げられていないものはどれか。
  • 1交通の安全の確保に寄与すること
  • 2産業の興隆に寄与すること
  • 3災害の予防に寄与すること
  • 4気象業務に関する基本的制度を定めること
  • ✔気象予報士の社会的地位の向上を図ること
解説:【正解】5「気象予報士の社会的地位の向上を図ること」 気象業務法第1条は、気象業務に関する基本的制度を定め、災害の予防、交通の安全の確保、産業の興隆等公共の福祉の増進に寄与するとともに、気象業務に関する国際協力を行うことを目的としている。予報士の地位向上は目的に含まれない。
問30
予報業務の許可を与える者は誰か。
  • ✔気象庁長官
  • 2内閣総理大臣
  • 3都道府県知事
  • 4日本気象学会長
  • 5国土交通大臣
解説:【正解】1「気象庁長官」 予報業務を行おうとする者は気象庁長官の許可を受けなければならない(気象業務法第17条)。許可は予報業務の目的および範囲を定めて行われ、変更する場合も認可が必要となる。
問31
気象庁以外の者が行ってはならないとされているものはどれか。
  • ✔警報の発表
  • 2天気予報の発表
  • 3予報業務の受託
  • 4気象の観測
  • 5波浪の予報の発表
解説:【正解】1「警報の発表」 警報は気象庁のみが発表できる(気象業務法第23条)。許可を受けた事業者であっても警報をすることはできない。ただし水防法等に基づく都道府県と気象庁の共同発表(指定河川洪水予報等)は別の枠組みである。
問32
予報業務の許可を受けた事業者が気象予報士に行わせなければならない業務はどれか。
  • 1予報の伝達
  • ✔現象の予想
  • 3観測データの収集
  • 4利用者への説明
  • 5気象測器の保守点検
解説:【正解】2「現象の予想」 許可事業者は、現象の予想については気象予報士に行わせなければならない(気象業務法第19条の3)。予想以外の観測・収集・伝達等の業務は気象予報士以外でも行える。

観測全98問中 4問を掲載

問33
地上気象観測において、気温を測定する標準的な高さはどれか。
  • ✔地上1.5m前後
  • 2地上10m
  • 3地上3.0m
  • 4地上0.5m
  • 5地上0.1m
解説:【正解】1「地上1.5m前後」 気温・湿度は地上1.25〜2.0m(標準的に1.5m前後)、風向・風速は原則として地上10mで観測する。気温は通風筒に納め、直射日光と地面からの放射の影響を避ける。
問34
地上気象観測における風の観測について正しい記述はどれか。
  • 1風速計は地上1.5mに設置する
  • 2風向は8方位で観測する
  • ✔平均風速は前10分間の平均、最大瞬間風速は3秒平均の最大値である
  • 4瞬間値のみを記録する
  • 51時間平均のみを用いる
解説:【正解】3「平均風速は前10分間の平均、最大瞬間風速は3秒平均の最大値である」 平均風速は10分間平均、瞬間風速は3秒間平均で表す。最大瞬間風速は平均風速のおおむね1.5〜2倍になることが多い。風向は16方位、観測高度は原則10mである。
問35
「猛暑日」の定義として正しいものはどれか。
  • 1日最高気温が30℃以上の日
  • 2日最高気温が25℃以上の日
  • 3日最低気温が25℃以上の日
  • 4日最高気温が40℃以上の日
  • ✔日最高気温が35℃以上の日
解説:【正解】5「日最高気温が35℃以上の日」 夏日は25℃以上、真夏日は30℃以上、猛暑日は35℃以上(いずれも日最高気温)。夜間の最低気温が25℃以上の場合は熱帯夜と呼ばれる。
問36
アメダス(地域気象観測システム)に関する記述として正しいものはどれか。
  • 1全国約300か所で観測している
  • 2気温・風・日照はすべての地点で観測している
  • 3観測は1時間ごとのみである
  • 4高層の気温も観測している
  • ✔降水量は全国約1300か所、約17km間隔で観測している
解説:【正解】5「降水量は全国約1300か所、約17km間隔で観測している」 アメダスは降水量を全国約1300か所(約17km間隔)で観測し、そのうち約840か所で気温・風向風速・日照時間も観測。積雪の多い地域では積雪深も観測する。観測は10分ごとに行われる。

数値予報全78問中 4問を掲載

問37
数値予報において「パラメタリゼーション」とは何か。
  • 1計算誤差を除去すること
  • 2初期値を観測値に置き換えること
  • 3予報時間を延長すること
  • ✔格子間隔より小さいスケールの現象の効果を、格子点の値を用いて統計的・経験的に表現すること
  • 5格子間隔を細かくすること
解説:【正解】4「格子間隔より小さいスケールの現象の効果を、格子点の値を用いて統計的・経験的に表現すること」 積雲対流、雲物理、放射、境界層乱流、地表面過程などは格子で直接表現できないため、格子平均量の関数として効果を近似する。モデルの精度や特性を左右する重要な要素である。
問38
気象庁の数値予報の初期時刻の表記に用いられる時刻系はどれか。
  • 1日本標準時(JST)
  • 2現地標準時
  • 3太陽時
  • ✔協定世界時(UTC)
  • 5恒星時
解説:【正解】4「協定世界時(UTC)」 国際的な観測・数値予報はUTCで統一されている(JST = UTC+9時間)。例えば00UTCは日本時間の午前9時にあたる。天気図の時刻表記を読む際の基本である。
問39
データ同化に関する記述として正しいものはどれか。
  • 1観測データを圧縮する手法である
  • 2モデルの物理過程を改良する手法である
  • 3観測値をそのまま格子点値とする手法である
  • ✔第一推定値(前回予報)と観測値を統計的に最適に組み合わせて初期値を作る手法である
  • 5予報結果を平滑化する手法である
解説:【正解】4「第一推定値(前回予報)と観測値を統計的に最適に組み合わせて初期値を作る手法である」 データ同化は前回の予報値(第一推定値)と、時間的・空間的に不均一な観測値を、それぞれの誤差特性を考慮して最適に融合し、力学的に整合した初期値を作る。4次元変分法やアンサンブルカルマンフィルタが用いられる。
問40
気象庁のメソモデル(MSM)の水平格子間隔として正しいものはどれか。
  • 1約20km
  • 2約13km
  • 3約2km
  • 4約55km
  • ✔約5km
解説:【正解】5「約5km」 MSMは水平格子間隔5kmで日本周辺を対象とし、防災気象情報や航空予報の基礎資料となる。局地モデル(LFM)は2km、全球モデル(GSM)は約13kmである(いずれも運用時期により変更されうる)。

短期・中期予報全63問中 4問を掲載

問41
日本の地上天気図における等圧線の標準的な間隔はどれか。
  • ✔4hPaごと
  • 210hPaごと
  • 31hPaごと
  • 420hPaごと
  • 52hPaごと
解説:【正解】1「4hPaごと」 地上天気図の等圧線は4hPaごとに描かれ、20hPaごとに太線となる。気圧傾度が小さい場合には2hPaの補助線が破線で加えられることがある。
問42
気象庁が発表する実況天気図(アジア地上解析)の識別記号はどれか。
  • 1FSAS24
  • ✔ASAS
  • 3AUPQ78
  • 4AXFE578
  • 5FXFE502
解説:【正解】2「ASAS」 ASASはアジア地域の地上実況解析図。FSAS24は24時間予想図、AUPQ78は850/700hPa実況、FXFE502は極東の500hPa/地上予想図、AXFE578は極東の500hPa高度・渦度などの解析図である。
問43
天気予報用語で「一時雨」が意味する時間の割合として正しいものはどれか。
  • 1予報期間の1/4以上1/2未満で断続的に降る
  • ✔予報期間の1/4未満で連続して降る
  • 3予報期間の1/2以上で断続的に降る
  • 4降水確率50%のこと
  • 5予報期間全体で降り続く
解説:【正解】2「予報期間の1/4未満で連続して降る」 「一時」は現象が連続的に起こり、その期間が予報期間の1/4未満の場合。「時々」は断続的に起こり合計が予報期間の1/2未満の場合を指す。
問44
日本の週間天気予報で提供される情報として、含まれないものはどれか。
  • 1信頼度(A・B・C)
  • ✔1時間ごとの風向風速の詳細な時系列
  • 3降水確率
  • 4予報の対象日ごとの天気
  • 5最高・最低気温
解説:【正解】2「1時間ごとの風向風速の詳細な時系列」 週間天気予報は日別の天気、降水確率、最高・最低気温、およびそれらの予測幅と信頼度(A/B/Cの3階級)を提供する。1時間ごとの詳細は時系列予報(短期予報)の範囲である。

長期予報全34問中 4問を掲載

問45
1か月予報や3か月予報で用いられる表現として適切なものはどれか。
  • 11時間ごとの降水量
  • 2特定日の最高気温の値
  • 3個々の低気圧の進路
  • 4警報の発表時刻
  • ✔平年より高い/平年並/平年より低いの3階級の確率
解説:【正解】5「平年より高い/平年並/平年より低いの3階級の確率」 長期予報は個々の現象を予測するのではなく、期間平均の気温・降水量などが3階級のどれになるかを確率で表現する。基礎資料には大気海洋結合モデルによるアンサンブル予報が用いられる。
問46
気象庁の「平年値」に関する記述として正しいものはどれか。
  • ✔西暦年の1の位が1の年から30年間の平均で、10年ごとに更新される
  • 2地点ごとに任意の期間で算出する
  • 3過去10年間の平均である
  • 4毎年更新される
  • 5過去100年間の平均である
解説:【正解】1「西暦年の1の位が1の年から30年間の平均で、10年ごとに更新される」 平年値は連続する30年間の平均値で、10年ごとに更新される(例:1991〜2020年平年値)。「平年並」の基準となり、気候変動に伴って更新のたびに気温の平年値は上昇傾向にある。
問47
北極振動(AO)が負の位相のとき、日本付近で予想される傾向はどれか。
  • 1降水が減る
  • 2暖冬になりやすい
  • ✔寒気が中緯度に南下しやすく寒波が起こりやすい
  • 4台風が増える
  • 5影響は全くない
解説:【正解】3「寒気が中緯度に南下しやすく寒波が起こりやすい」 AOが負のときは極域の気圧が高く中緯度の気圧が低い状態で、極渦が弱まり寒気が中緯度へ流出しやすい。日本を含む北半球中緯度で寒波・大雪のリスクが高まる。
問48
季節予報において海洋の状態が重視される理由はどれか。
  • 1海面水温は一定だから
  • 2海洋の観測が容易なため
  • ✔海洋は大気より熱容量が大きく、変動がゆっくりで予測可能性が高いため
  • 4海洋は大気に影響しないため
  • 5海洋は数時間で変化するため
解説:【正解】3「海洋は大気より熱容量が大きく、変動がゆっくりで予測可能性が高いため」 海洋は熱容量が大きく数か月スケールで緩やかに変化するため、大気への持続的な強制力となり、季節予報の予測可能性の主要な源(ソース)となる。ENSOはその代表例。

局地予報全36問中 4問を掲載

問49
雨と雪の判別に用いられる目安として、最も適切なものはどれか。
  • ✔地上気温と湿度(湿球温度)の組合せが目安となる
  • 2雲量で判断できる
  • 3風速で判断できる
  • 4地上気温のみで判断できる
  • 5気圧で判断できる
解説:【正解】1「地上気温と湿度(湿球温度)の組合せが目安となる」 降雪粒子は落下中に融解・蒸発するため、乾燥していると蒸発の潜熱で冷却され雪のまま到達しやすい。このため地上気温だけでなく湿球温度(気温と湿度の組合せ)が判別の目安として有効である。
問50
盆地で朝の冷え込みが強くなる条件として、当てはまらないものはどれか。
  • 1晴天
  • 2弱風
  • 3前日からの空気の乾燥
  • 4積雪がある
  • ✔上空に厚い雲がある
解説:【正解】5「上空に厚い雲がある」 厚い雲があると雲からの下向き赤外放射が地表を暖め、放射冷却が妨げられる。晴天・弱風・乾燥・積雪はいずれも放射冷却を強める条件で、盆地では冷気が滞留してさらに冷え込む。
問51
冬型の気圧配置における「山雪型」と「里雪型」の違いとして正しいものはどれか。
  • 1両者に違いはない
  • 2里雪型は平野部では雪が降らない
  • ✔山雪型は等圧線の間隔が狭く、山沿いで大雪となる
  • 4山雪型は上空の寒気が特に強い
  • 5里雪型は等圧線が非常に混んでいる
解説:【正解】3「山雪型は等圧線の間隔が狭く、山沿いで大雪となる」 山雪型は西高東低が強く等圧線が混み、季節風が強くて山沿いで大雪。里雪型は上空に強い寒気を伴う気圧の谷や日本海の低気圧により、平野部に対流雲が発達して沿岸・平地で大雪となる。
問52
夏の内陸で午後に雷雨が発生しやすい理由として最も適切なものはどれか。
  • 1放射冷却が強いため
  • ✔日射による地表加熱で不安定が強まり、山谷風の収束が加わるため
  • 3上空の風が弱いため
  • 4湿度が低いため
  • 5気圧が高いため
解説:【正解】2「日射による地表加熱で不安定が強まり、山谷風の収束が加わるため」 日中の加熱で下層が暖まり成層が不安定化するのに加え、谷風や海風前線が山地で収束して上昇流を強める。関東北部や中部山岳で午後の雷雨が多い理由である。

短時間予報全28問中 4問を掲載

問53
降水ナウキャストの主な予測手法はどれか。
  • 1気候値の統計
  • 2衛星画像のみによる
  • 3数値予報モデルによる力学計算のみ
  • ✔レーダーエコーの移動ベクトルを求めて外挿する手法が中心
  • 5地上観測の内挿のみ
解説:【正解】4「レーダーエコーの移動ベクトルを求めて外挿する手法が中心」 降水ナウキャストは直前のエコーパターンの移動と発達・衰弱の傾向から、5分間隔・1時間先まで250m〜1km解像度で予測する。急発達する対流雲の予測は苦手である。
問54
降水短時間予報(6時間先まで)の作成手法として正しいものはどれか。
  • 1衛星のみ
  • ✔レーダー外挿と数値予報(MSM等)を予報時間に応じて重み付け合成する
  • 3数値予報のみ
  • 4気候値のみ
  • 5レーダー外挿のみ
解説:【正解】2「レーダー外挿と数値予報(MSM等)を予報時間に応じて重み付け合成する」 短い予報時間では外挿の精度が高く、時間が経つほど数値予報の寄与を大きくする合成手法がとられる。近年は15時間先までの予報も提供されている(後半は数値予報主体)。
問55
高解像度降水ナウキャストの特徴として正しいものはどれか。
  • 1衛星のみを用いる
  • 21km格子・1時間ごとに更新
  • 31日1回発表
  • ✔250m格子で30分先まで、その後1kmで60分先までを5分ごとに更新
  • 5降水以外の要素も予測する
解説:【正解】4「250m格子で30分先まで、その後1kmで60分先までを5分ごとに更新」 高解像度降水ナウキャストは250m解像度で30分先まで、それ以降は1km解像度で60分先までの降水を5分ごとに予測する。都市部の局地的大雨の把握に有効である。
問56
雷ナウキャストが表す情報として正しいものはどれか。
  • 1雷の音の大きさ
  • 2雷雲の高さ
  • ✔雷の活動度を4段階で1km格子・1時間先まで示す
  • 4落雷地点の正確な予測
  • 5電圧の分布
解説:【正解】3「雷の活動度を4段階で1km格子・1時間先まで示す」 雷ナウキャストは雷監視システム(LIDEN)の放電データやレーダー、寒気の状況から雷活動度を4段階で解析・予測する。10分ごとに更新され、1時間先までを1km格子で示す。

気象災害全74問中 4問を掲載

問57
警戒レベルと防災気象情報の対応として正しいものはどれか。
  • 1警戒レベル1相当は避難指示
  • 2警戒レベル2相当は大雨警報
  • 3警戒レベル5相当は注意報
  • ✔警戒レベル4相当は土砂災害警戒情報
  • 5警戒レベル3相当は大雨特別警報
解説:【正解】4「警戒レベル4相当は土砂災害警戒情報」 警戒レベル4(危険な場所から全員避難)相当情報には土砂災害警戒情報、氾濫危険情報、高潮特別警報等が該当する。レベル5相当は大雨特別警報や氾濫発生情報、レベル3相当は大雨警報・洪水警報等である。
問58
記録的短時間大雨情報が発表される状況として正しいものはどれか。
  • 1台風が接近したとき
  • 2毎年必ず発生する程度の雨のとき
  • ✔数年に一度程度しか発生しないような短時間の大雨を観測・解析したとき
  • 4注意報の基準に達したとき
  • 51日の総雨量が多いとき
解説:【正解】3「数年に一度程度しか発生しないような短時間の大雨を観測・解析したとき」 大雨警報(浸水害)または大雨警報(土砂災害)の発表中に、数年に一度程度しか発生しないような短時間の大雨(概ね1時間に100mm前後、地域で基準が異なる)を観測・解析した際に発表される。
問59
土壌雨量指数について正しい記述はどれか。
  • ✔タンクモデルを用いて土壌中の水分量を指数化したものである
  • 2風速の指標である
  • 3積雪深の指標である
  • 4河川の水位である
  • 51時間降水量そのものである
解説:【正解】1「タンクモデルを用いて土壌中の水分量を指数化したものである」 土壌雨量指数は、過去に降った雨がどれだけ土壌に蓄積されているかを3段のタンクモデルで推定した指標で、土砂災害の危険度判定に用いられる。表面雨量指数(浸水害)、流域雨量指数(洪水害)と併用される。
問60
竜巻注意情報に関する記述として正しいものはどれか。
  • 1竜巻が発生した後にのみ発表される
  • ✔竜巻等の激しい突風が発生しやすい気象状況になったときに発表される
  • 31週間先まで予測して発表される
  • 4竜巻の発生地点と時刻を正確に予測して発表される
  • 5特別警報の一種である
解説:【正解】2「竜巻等の激しい突風が発生しやすい気象状況になったときに発表される」 竜巻注意情報は積乱雲の下で発生する激しい突風の可能性が高まったときに、都道府県単位で発表される(有効期間約1時間)。竜巻発生確度ナウキャストと併せて利用する。個々の竜巻の発生位置・時刻の予測は現在の技術では困難。

予報の精度評価全27問中 4問を掲載

問61
2×2分割表において、適中率(正解率)を表す式はどれか。ただしN1=予報あり実況あり、N2=予報あり実況なし、N3=予報なし実況あり、N4=予報なし実況なしとする。
  • ✔(N1+N4)/(N1+N2+N3+N4)
  • 2N1/(N1+N2)
  • 3N3/(N1+N3)
  • 4N2/(N1+N2)
  • 5N1/(N1+N2+N3)
解説:【正解】1「(N1+N4)/(N1+N2+N3+N4)」 適中率は的中した事例(N1とN4)の全事例に対する割合。まれな現象では「常に無し」と予報するだけで適中率が高くなるため、この指標だけでは予報の価値を評価できない。
問62
バイアススコア(BI)が1より大きいとき、その予報の特徴はどれか。
  • 1現象を予報しなさすぎている(見逃しが多い)
  • 2実況が誤っている
  • ✔現象を予報しすぎている(空振りが多い)
  • 4完全に的中している
  • 5評価不能である
解説:【正解】3「現象を予報しすぎている(空振りが多い)」 BI = (N1+N2)/(N1+N3) は予報回数と実況回数の比。1より大きければ過剰予報(空振り傾向)、1より小さければ過少予報(見逃し傾向)を示す。精度そのものではなく偏りの指標である。
問63
降水確率予報の「信頼度(reliability)」が高いとは、どのような状態か。
  • 1適中率が100%である
  • 2予報が常に0%か100%である
  • 3常に高い確率を予報している
  • ✔30%と予報した事例のうち実際に降水があった割合が約30%になっている
  • 5気候値と一致している
解説:【正解】4「30%と予報した事例のうち実際に降水があった割合が約30%になっている」 信頼度図(reliability diagram)で予報確率と実現頻度が対角線上に並ぶ状態が信頼度の高い予報。ただし常に気候値を予報しても信頼度は高くなるため、分離度(resolution)との両立が必要。
問64
空振り率の定義として正しいものはどれか(N1=予報あり実況あり、N2=予報あり実況なし)。
  • ✔N2/(N1+N2)
  • 2N1/N2
  • 3N2/(N1+N2+N3+N4)
  • 4N1/(N1+N2)
  • 5N2/N1
解説:【正解】1「N2/(N1+N2)」 空振り率は「現象ありと予報したのに実況がなかった」割合で、予報した回数を分母とする。防災情報では見逃しを減らすため空振り率がある程度高くなることを許容する設計となっている。

気象の予想の応用全16問中 4問を掲載

問65
農業気象における晩霜害の対策として、原理的に適切でないものはどれか。
  • 1被覆資材で放射冷却を抑える
  • 2送風により上空の暖気を地表付近に混合する
  • 3燃焼法により加温する
  • 4散水により水の凝固熱を利用する
  • ✔地表面を露出させ放射冷却を促進する
解説:【正解】5「地表面を露出させ放射冷却を促進する」 晩霜害は放射冷却で気温が氷点下になることで生じるため、放射冷却を促進する行為は逆効果。防霜ファン(送風法)、散水氷結法、被覆法、燃焼法が代表的な対策である。
問66
航空機の運航に影響する気象現象として、離着陸時に特に危険とされるものはどれか。
  • 1日射量の変化
  • 2上空の水蒸気画像の暗域
  • 3高層雲の存在
  • 4地上気圧の緩やかな変化
  • ✔ウィンドシアーやマイクロバースト
解説:【正解】5「ウィンドシアーやマイクロバースト」 低高度で急激に風向風速が変化するウィンドシアー、特にマイクロバーストによる急激な向かい風から追い風への変化は揚力を失わせ、離着陸時の重大事故につながる。空港ではドップラーレーダーやライダーで監視されている。
問67
電力需要と気象の関係として正しいものはどれか。
  • 1風速のみが影響する
  • 2気温と需要は常に比例する
  • 3気温は需要に影響しない
  • ✔夏の高温時と冬の低温時に冷暖房需要で電力需要が増える
  • 5降水量が需要を決める
解説:【正解】4「夏の高温時と冬の低温時に冷暖房需要で電力需要が増える」 電力需要は気温に対しておおむねU字型の関係を示し、快適な気温帯で最小、猛暑・厳寒で急増する。近年は太陽光発電の出力予測にも日射量の予報が不可欠となっている。
問68
道路の凍結(ブラックアイスバーン)が発生しやすい条件として正しいものはどれか。
  • 1降雪中のみ
  • ✔放射冷却が強く路面温度が氷点下となる夜間〜早朝、特に橋の上やトンネル出口
  • 3気温が10℃以上の時
  • 4強風時のみ
  • 5晴天の日中
解説:【正解】2「放射冷却が強く路面温度が氷点下となる夜間〜早朝、特に橋の上やトンネル出口」 橋梁は下からも冷やされるため路面温度が下がりやすく、トンネル出口や日陰も危険。融雪水や降雨後の水分が薄い氷膜となり、見た目に濡れているだけに見えるため事故につながる。