分野別問題(Cメソッド)

介護福祉士|分野別 問題インデックス

最終更新:2026年8月11日

介護福祉士は範囲が広いため、分野ごとの問題ページに分けています。下のリンクから各分野へ進めます。

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人間の尊厳と自立

問1
ノーマライゼーションの考え方として最も適切なものはどれか。
  • 1障害のある人を専用の施設に集めて保護すること
  • ✔障害のある人もない人も同じ条件で生活できる社会を目指すこと
  • 3障害の程度に応じて生活の場を制限すること
  • 4障害のある人の意思決定を家族が代行すること
  • 5経済的に自立できる障害者のみを社会参加させること
解説:ノーマライゼーションとは、障害の有無にかかわらず誰もが地域社会で普通の生活を送れるようにするという理念であり、隔離や保護とは対極の考え方である。
問2
利用者の自己決定を支援する介護福祉職の対応として最も適切なものはどれか。
  • 1利用者の意思を確認せず、家族の希望を優先する
  • 2利用者にとって最善と職員が判断したことを一方的に実行する
  • ✔選択肢と必要な情報を提供し、利用者自身が選べるようにする
  • 4判断力が低下している場合は本人の意見を聞かない
  • 5効率を優先し、毎回同じ対応を行う
解説:自己決定の支援とは、利用者が自分の生活について主体的に選択できるよう、必要な情報や選択肢をわかりやすく提示することである。判断力の低下があっても、可能な限り本人の意思を確認する姿勢が基本となる。
問3
高齢者虐待の防止等に関する法律(高齢者虐待防止法)における虐待の種類に含まれないものはどれか。
  • 1身体的虐待
  • 2心理的虐待
  • 3経済的虐待
  • 4介護等放棄(ネグレクト)
  • ✔気候的虐待
解説:高齢者虐待防止法では、身体的虐待、心理的虐待、性的虐待、経済的虐待、介護等放棄(ネグレクト)の5種類が定められている。「気候的虐待」という分類は存在しない。
問4
QOL(生活の質)の考え方として最も適切なものはどれか。
  • 1ADLが自立していることのみを評価する指標である
  • ✔本人がどのように生活したいかという主観的な満足感を含む概念である
  • 3経済的な収入の水準のみを示す指標である
  • 4医学的な検査データのみで判断されるものである
  • 5施設の設備の充実度を表す指標である
解説:QOLは生活の質を意味し、身体的な状態だけでなく、本人の価値観や満足感、生きがいなど主観的な要素を含めて総合的にとらえる概念である。
問5
ICF(国際生活機能分類)における「環境因子」に該当するものはどれか。
  • 1本人の年齢
  • 2本人の性格
  • ✔住宅の構造や福祉用具の有無
  • 4病気の診断名
  • 5本人の学歴
解説:ICFの環境因子とは、物理的環境(住宅、福祉用具など)や人的環境(家族、介護者など)、社会制度など、本人の生活機能に影響を与える外部の要因を指す。
問6
「自立」の考え方について、介護福祉の現場で最も適切な理解はどれか。
  • 1他者の助けを一切借りずに生活できる状態のみを指す
  • ✔必要な支援を受けながらも、自分の意思で生活を主体的に営めている状態を含む
  • 3経済的に完全に独立していることのみを指す
  • 4身体機能が完全であることのみを指す
  • 5施設に入所していないことのみを指す
解説:介護分野における自立とは、何でも自分一人でできることだけを意味するのではなく、必要な支援(介助)を受けながらも、本人が主体的に意思決定し、その人らしい生活を営めている状態を含む広い概念である。
問7
ノーマライゼーションの理念を最初に提唱したとされる国はどこか。
  • 1アメリカ
  • ✔デンマーク
  • 3日本
  • 4フランス
  • 5中国
解説:ノーマライゼーションの理念は、1950年代にデンマークのバンク・ミケルセンが知的障害者福祉の改革の中で提唱したことが起源とされ、その後北欧諸国を中心に広がった。
問8
利用者の尊厳を損なう不適切な対応の例として最も適切なものはどれか。
  • 1名前で呼びかけ、丁寧な言葉で接する
  • ✔利用者を「ちゃん」付けで呼んだり、子ども扱いするような言葉を使う
  • 3本人の希望を聞いてから介助を始める
  • 4本人のペースに合わせて介助する
  • 5本人の表情や様子を観察しながら関わる
解説:成人である利用者に対して「ちゃん」付けで呼んだり子ども扱いするような言葉を使うことは、その人の尊厳を損なう不適切な対応であり、対等な人格として接する姿勢が求められる。

人間関係とコミュニケーション

問1
バイステックの7原則における「個別化の原則」の説明として最も適切なものはどれか。
  • 1利用者を一つの型にはめて対応する
  • ✔利用者を一人の個人として理解し、その人特有の状況に応じて対応する
  • 3すべての利用者に同一の対応をする
  • 4援助者の価値観を利用者に当てはめる
  • 5家族の意向のみを基準に対応する
解説:個別化の原則とは、利用者を「ある問題を持つ人々の一人」として一般化せず、一人ひとり異なる個性や状況を持つ存在として理解し対応することである。
問2
ロジャーズが提唱したカウンセリングにおける基本的態度に含まれないものはどれか。
  • 1自己一致(純粋性)
  • 2無条件の積極的関心
  • 3共感的理解
  • ✔指示的な助言の徹底
  • 5傾聴
解説:ロジャーズは自己一致、無条件の積極的関心、共感的理解を中心的な態度として重視し、傾聴を基盤とした非指示的な関わりを提唱した。指示的な助言を徹底することは含まれない。
問3
チームで介護を行う際に望ましいコミュニケーションのあり方として最も適切なものはどれか。
  • 1情報は口頭のみで伝え、記録には残さない
  • 2自分の担当業務以外の情報は共有しない
  • ✔利用者の状態や対応の変化を記録・報告し、職員間で共有する
  • 4意見の相違がある場合は多数決のみで決定する
  • 5新人職員には情報を伝えない
解説:チームケアでは、利用者の状態変化や支援内容を正確に記録し共有することで、誰が対応しても一貫した質の高い支援が提供できる。
問4
マズローの欲求階層説において、最も基本的な階層に位置するものはどれか。
  • 1自己実現の欲求
  • 2承認(尊重)の欲求
  • 3社会的欲求(所属と愛の欲求)
  • 4安全の欲求
  • ✔生理的欲求
解説:マズローの欲求階層説では、生理的欲求(食事・睡眠など)が最も基礎的な階層に位置し、その上に安全の欲求、社会的欲求、承認の欲求、自己実現の欲求が続く。
問5
「ジョハリの窓」における「開放の窓」とはどのような領域か。
  • 1自分も他人も知らない自己
  • 2自分は知っているが他人は知らない自己
  • 3自分は知らないが他人は知っている自己
  • ✔自分も他人も知っている自己
  • 5意図的に隠している自己
解説:ジョハリの窓における「開放の窓」は、自分自身も他人も知っている自己の領域を指し、自己開示やフィードバックによってこの領域を広げることが対人関係の改善につながるとされる。
問6
対人援助における「ラポール(信頼関係)」の形成にとって重要なことはどれか。
  • 1初対面でできるだけ多くの情報を一方的に聞き出す
  • ✔誠実な態度で接し、相手の話を傾聴し続けることで徐々に信頼を築く
  • 3援助者の都合を優先して関わる
  • 4短期間で必ず信頼関係を完成させなければならない
  • 5ラポールの形成は専門職には不要である
解説:ラポール(信頼関係)は、誠実な態度と継続的な傾聴・関わりの積み重ねによって徐々に形成されるものであり、対人援助の基盤となる重要な要素である。
問7
バイステックの7原則のうち「受容」の説明として最も適切なものはどれか。
  • 1利用者の行動をすべて賛成・賞賛すること
  • ✔利用者をありのままの存在として理解し、価値ある人間として受け止めること
  • 3利用者の問題行動を無視すること
  • 4援助者の価値観に合わせて利用者を評価すること
  • 5利用者の意見には一切反論しないこと
解説:受容の原則とは、利用者の行動の善悪を判断・賞賛することではなく、その人をありのままの存在として理解し、一人の人間として尊重し受け止めようとする態度を指す。
問8
組織内のコンフリクト(対立)への対応として最も適切な考え方はどれか。
  • 1対立は常に悪いものであり、発生したら即座に隠すべきである
  • ✔対立の背景にある意見の違いを理解し、建設的な対話によって解決を図る
  • 3対立が起きた場合は常に多数派の意見のみを採用する
  • 4対立した職員はすぐに異動させるべきである
  • 5対立は無視し続ければ自然に解消する
解説:職場内のコンフリクトは必ずしも悪いものではなく、その背景にある意見や価値観の違いを理解し、建設的な対話を通じてより良い解決策を見出す機会としてとらえることが望ましい。

社会の理解

問1
介護保険制度における第1号被保険者の対象年齢として正しいものはどれか。
  • 120歳以上の者
  • 240歳以上65歳未満の者
  • ✔65歳以上の者
  • 475歳以上の者
  • 5年齢に関係なく要介護状態にある者すべて
解説:介護保険の第1号被保険者は65歳以上の者であり、第2号被保険者は40歳以上65歳未満の医療保険加入者である。
問2
介護保険サービスを利用するために必要な手続きとして正しいものはどれか。
  • ✔市町村に申請し、要介護認定(要支援認定)を受ける
  • 2都道府県に申請し、医師の診断書のみで利用が決まる
  • 3ケアマネジャーが独自に判定し認定を行う
  • 4サービス事業所に直接申し込めば認定なしに利用できる
  • 5国に直接申請を行う
解説:介護保険サービスを利用するには、保険者である市町村に要介護(要支援)認定の申請を行い、認定調査と審査会の判定を経て認定を受ける必要がある。
問3
介護保険サービス利用時の利用者負担(原則)として正しいものはどれか。
  • 1原則10割自己負担
  • 2原則無料
  • ✔原則1割(一定以上の所得者は2割または3割)
  • 4原則5割
  • 5市町村ごとに自由に決められる
解説:介護保険サービスの利用者負担は原則1割であるが、一定以上の所得がある利用者については2割または3割の負担となる仕組みが導入されている。
問4
地域包括ケアシステムの目的として最も適切なものはどれか。
  • 1高齢者を全員施設に入所させること
  • 2医療と介護を完全に分離して提供すること
  • ✔可能な限り住み慣れた地域で医療・介護・予防・生活支援を一体的に受けられるようにすること
  • 4都市部のみにサービスを集中させること
  • 5家族による介護のみで対応すること
解説:地域包括ケアシステムは、高齢者が可能な限り住み慣れた地域で、医療・介護・介護予防・住まい・生活支援が一体的に提供される体制を目指すものである。
問5
地域包括支援センターの主な業務に含まれないものはどれか。
  • 1総合相談支援業務
  • 2権利擁護業務
  • 3介護予防ケアマネジメント業務
  • 4包括的・継続的ケアマネジメント支援業務
  • ✔生活保護費の決定業務
解説:生活保護費の決定は福祉事務所(市町村の生活保護担当)の業務であり、地域包括支援センターの業務には含まれない。
問6
障害者総合支援法に基づくサービスのうち、「介護給付」に分類されるものはどれか。
  • 1自立訓練
  • 2就労継続支援
  • ✔居宅介護(ホームヘルプ)
  • 4地域移行支援
  • 5計画相談支援
解説:障害者総合支援法のサービスは大きく「介護給付」と「訓練等給付」に分かれ、居宅介護(ホームヘルプ)は介護給付に分類される。自立訓練や就労継続支援は訓練等給付に該当する。
問7
生活保護制度における扶助の種類に含まれないものはどれか。
  • 1生活扶助
  • 2住宅扶助
  • 3医療扶助
  • 4教育扶助
  • ✔観光扶助
解説:生活保護には生活・住宅・教育・医療・介護・出産・生業・葬祭の8種類の扶助があるが、「観光扶助」という制度は存在しない。
問8
介護サービス事業者が提供するサービスのうち「居宅サービス」に該当するものはどれか。
  • 1介護老人福祉施設サービス
  • 2介護老人保健施設サービス
  • ✔訪問介護
  • 4認知症対応型共同生活介護
  • 5特定施設入居者生活介護
解説:訪問介護は居宅サービスに分類される。介護老人福祉施設サービスや介護老人保健施設サービスは施設サービス、認知症対応型共同生活介護や特定施設入居者生活介護は地域密着型・特定施設のサービスに分類される。

介護の基本

問1
介護福祉職が行う「自立支援」の考え方として最も適切なものはどれか。
  • 1利用者ができることも含めてすべて介護者が代わりに行う
  • ✔利用者の残存機能を活用し、できることは本人が行えるよう支援する
  • 3利用者の安全のため一切動かせないようにする
  • 4効率を重視し、本人の意思を確認せずに介助する
  • 5経済的に自立している人だけを支援対象とする
解説:自立支援とは、利用者の残存機能や意欲を活かし、できることは本人が行い、必要な部分のみを支援することで、その人らしい生活の継続を目指す考え方である。
問2
介護におけるリスクマネジメントの第一歩として最も重要なものはどれか。
  • 1事故が起きてから対応を考える
  • ✔ヒヤリハットや事故の事例を記録・分析し、再発防止につなげる
  • 3事故の責任者を特定して個人を処罰する
  • 4リスクの高い利用者の受け入れを拒否する
  • 5記録は重要でないため省略する
解説:リスクマネジメントでは、ヒヤリハット(事故に至らなかった事例)や事故の情報を記録・分析し、その原因を検討して再発防止策を講じることが基本となる。
問3
介護福祉士の倫理として、利用者に対する守秘義務に関する記述として最も適切なものはどれか。
  • ✔業務上知り得た利用者の情報は、正当な理由なく第三者に漏らしてはならない
  • 2家族であれば本人の同意なく情報を伝えてよい
  • 3退職後は守秘義務がなくなる
  • 4他の利用者には自由に情報を共有してよい
  • 5SNSで匿名であれば情報を発信してよい
解説:介護福祉士には業務上知り得た利用者の個人情報について、正当な理由なく第三者に漏らしてはならないという守秘義務があり、これは退職後も継続する。
問4
感染対策の基本である「標準予防策(スタンダードプリコーション)」の考え方として最も適切なものはどれか。
  • 1感染症と診断された利用者にのみ予防策を行う
  • 2発熱がある利用者にのみ手袋を使用する
  • ✔すべての利用者の血液・体液・排泄物等を感染の可能性があるものとして対応する
  • 4予防策は医療職のみが行うべきものである
  • 5手洗いは1日1回で十分である
解説:標準予防策は、感染症の有無にかかわらず、すべての人の血液・体液・排泄物等を感染の可能性があるものとして取り扱い、手洗いや手袋の使用などの基本的な対策を徹底する考え方である。
問5
介護福祉職が利用者の身体的拘束を行うことについて、原則として正しいものはどれか。
  • 1業務の効率化のためであれば自由に行ってよい
  • ✔原則として禁止されており、緊急やむを得ない場合に限り厳格な手続きの下で例外的に認められる
  • 3家族の同意があれば常に実施できる
  • 4利用者本人の同意は不要である
  • 5身体的拘束に関する記録は不要である
解説:身体的拘束は原則として禁止されており、生命または身体の保護のため緊急やむを得ない場合に限り、切迫性・非代替性・一時性の3要件を満たし、記録を残した上で例外的に認められる。
問6
介護福祉士の業務として、社会福祉士及び介護福祉士法に定められているものはどれか。
  • 1医師の指示による薬の処方
  • ✔心身の状況に応じた介護及びその者・介護者に対する介護に関する指導
  • 3要介護認定の決定
  • 4ケアプランの最終決定
  • 5施設の設置許可
解説:社会福祉士及び介護福祉士法では、介護福祉士の業務を「心身の状況に応じた介護(喀痰吸引その他のその者が日常生活を営むのに必要な行為を含む)」及び「本人・介護者への介護に関する指導」と定めている。
問7
チームアプローチにおける多職種連携の目的として最も適切なものはどれか。
  • 1各専門職が独立して別々に対応し、情報共有はしない
  • ✔それぞれの専門性を生かし、情報を共有しながら利用者を総合的に支援する
  • 3介護福祉士が他職種の業務をすべて代行する
  • 4情報共有はトラブルの原因になるため避ける
  • 5医師の指示のみに従い、他職種の意見は参考にしない
解説:多職種連携では、医療・福祉等の各専門職がそれぞれの専門性を発揮しながら情報を共有し、利用者の生活を総合的に支援することが目的である。
問8
介護記録を書く際に最も適切な対応はどれか。
  • 1事実と推測を区別せずまとめて記載する
  • ✔客観的な事実を中心に、誰が見ても状況がわかるように記載する
  • 3職員の感想のみを記載する
  • 4略語や記号を統一せずに自由に使用する
  • 5記録は後でまとめて1週間分を記憶で書く
解説:介護記録は、観察した客観的事実を中心に、5W1Hを意識して具体的かつ正確に記載することが基本であり、推測や感想は事実と区別して記載する必要がある。

コミュニケーション技術

問1
傾聴の技法における「うなずき」や「相づち」の効果として最も適切なものはどれか。
  • 1話の内容を遮るために用いる
  • ✔相手に話を聞いていることを伝え、安心感を与え発言を促す
  • 3早く話を終わらせるために用いる
  • 4聞き手の意見を強く主張するために用いる
  • 5相手の話の誤りを訂正するために用いる
解説:うなずきや相づちは、相手の話を受け止めていることを示す非言語的な反応であり、安心感を与えて話しやすい雰囲気をつくり、発言を促す効果がある。
問2
運動性失語(ブローカ失語)のある利用者とのコミュニケーションで配慮すべきこととして最も適切なものはどれか。
  • 1早口で多くの情報を一度に伝える
  • ✔短く分かりやすい言葉で話し、はい・いいえで答えられる質問を活用する
  • 3言葉を話せないため筆談以外の方法は禁止する
  • 4本人の代わりに常に家族が会話を行うようにする
  • 5理解力も低下していると判断し、説明を省略する
解説:運動性失語は言葉の理解は比較的保たれるが発語が困難になる状態である。短い言葉での問いかけや、はい・いいえで答えられる質問、ジェスチャーの活用などが有効である。
問3
視覚障害のある利用者に話しかける際の配慮として最も適切なものはどれか。
  • 1近づく前から黙って身体に触れる
  • ✔話しかける前に自分の存在を名乗り、声をかけてから対応する
  • 3身振りや手振りのみで説明する
  • 4周囲の状況説明は不要である
  • 5視覚障害があるため会話の必要はない
解説:視覚障害のある利用者には、いきなり身体に触れず、まず声をかけて自分の存在や行動を伝えてから対応することで、不安や驚きを与えずに安心して関わることができる。
問4
認知症のある利用者とのコミュニケーションにおいて最も適切な対応はどれか。
  • 1本人の言動を強く否定し、正しい情報を繰り返し訂正する
  • ✔穏やかな声で、ゆっくり、短い文で話しかけ、本人の世界観を否定しない
  • 3早口で多くの情報を一度に伝える
  • 4本人がいる場で本人について第三者と話す
  • 5反応がない場合は会話を一切やめる
解説:認知症のある利用者には、穏やかな態度でゆっくり、短く分かりやすい言葉で話しかけ、本人の感情や世界観を尊重しながら関わることが基本となる。
問5
家族からの相談に対応する際の介護福祉職の基本的な姿勢として最も適切なものはどれか。
  • 1家族の話を最後まで聞かずに専門的な説明を始める
  • ✔家族の気持ちに寄り添い、状況を整理しながら必要な情報を分かりやすく伝える
  • 3家族の意見は参考にせず、施設の方針のみを伝える
  • 4対応はすべて電話のみで行い、対面では話さない
  • 5家族の心配ごとは業務外として取り扱わない
解説:家族支援においては、家族の不安や気持ちに寄り添いながら、状況を整理し、必要な情報を分かりやすく伝えることで信頼関係を築くことが重要である。
問6
「開かれた質問(オープンクエスチョン)」の特徴として最も適切なものはどれか。
  • 1はい・いいえで簡単に答えられる質問である
  • ✔相手が自由に自分の言葉で答えられる質問である
  • 3答えが一つに限定される質問である
  • 4数字でのみ答える質問である
  • 5質問者の意見を相手に押し付ける質問である
解説:開かれた質問とは「どう思いますか」「どのような気持ちですか」のように、相手が自由な言葉で考えや気持ちを語れるよう促す質問の形式である。
問7
聴覚障害のある利用者とコミュニケーションをとる際の配慮として最も適切なものはどれか。
  • 1後ろから大声で話しかける
  • ✔視線を合わせ、口の動きが見えるように正面からゆっくりはっきり話す
  • 3筆談や手話など本人に適した手段は一切使わない
  • 4周囲が暗い場所を選んで話しかける
  • 5会話の内容を省略して短く済ませる
解説:聴覚障害のある利用者には、正面から視線を合わせ、口の動きが見えるようにゆっくりはっきり話すことに加え、必要に応じて筆談・手話・補聴器などの活用も有効である。
問8
「繰り返し(リフレクション)」の技法を用いる目的として最も適切なものはどれか。
  • 1相手の発言を否定するため
  • ✔相手の発言内容を整理し、理解していることを確認・伝達するため
  • 3話を早く切り上げるため
  • 4聞き手の意見を主張するため
  • 5相手の発言を記録するためだけに行う
解説:繰り返しの技法は、相手が話した内容の要点を返すことで、相手の発言を正確に理解していることを伝え、相手自身の気持ちの整理も促す効果がある。

生活支援技術

問1
片麻痺のある利用者の上着(前開き)の着脱介助で、脱健着患の原則に基づいた正しい順序はどれか。
  • 1着る時も脱ぐ時も健側から行う
  • ✔着る時は患側から、脱ぐ時は健側から行う
  • 3着る時は健側から、脱ぐ時は患側から行う
  • 4着る時も脱ぐ時も患側から行う
  • 5順序に関係はなく、どちらから行ってもよい
解説:脱健着患の原則とは、脱ぐときは健側(動かしやすい側)から、着るときは患側(動かしにくい側)から行うことで、関節への負担を減らし安全に着脱できるという考え方である。
問2
片麻痺のある利用者が車椅子からベッドへ移乗する際、車椅子を置く位置として最も適切なものはどれか。
  • 1ベッドに対して垂直に、患側に車椅子を置く
  • ✔ベッドに対して健側に20〜30度程度の角度をつけて車椅子を置く
  • 3ベッドの真正面に車椅子を置く
  • 4ベッドから1メートル以上離して置く
  • 5位置はどこでもよい
解説:片麻痺のある利用者の移乗時は、健側を軸に動けるよう、ベッドに対して健側に角度をつけて車椅子を配置することで、本人の残存機能を活かした安全な移乗が可能になる。
問3
食事介助において誤嚥を予防するための姿勢として最も適切なものはどれか。
  • 1顎を上げ、頭を後ろに反らせた姿勢
  • ✔顎を軽く引き、やや前傾した姿勢
  • 3完全に仰向けに近い姿勢
  • 4上半身を後方に大きく傾けた姿勢
  • 5姿勢は誤嚥に関係しない
解説:顎を軽く引いてやや前傾した姿勢は、気道を狭め食道への通過を促しやすくするため誤嚥予防に効果的である。顎が上がると気道が開き誤嚥しやすくなる。
問4
とろみ剤を使用する目的として最も適切なものはどれか。
  • 1食事の見栄えをよくするため
  • ✔水分や食物の流れる速度を緩やかにし、誤嚥を防ぐため
  • 3カロリーを増やすため
  • 4食欲を増進させるため
  • 5消化を早めるため
解説:とろみ剤は水分などの流動性を調整し、口腔から咽頭への流れを緩やかにすることで誤嚥のリスクを減らす目的で使用される。
問5
入浴介助において、入浴前に確認すべき最も重要な項目はどれか。
  • 1本人の好きな入浴剤の種類
  • ✔バイタルサイン(血圧・体温・脈拍等)や当日の体調
  • 3浴室のタオルの色
  • 4他の利用者の入浴順番
  • 5浴室の照明の明るさのみ
解説:入浴は体力を消耗し血圧変動を伴うため、入浴前にバイタルサインや体調を確認し、急変リスクがないかを確認することが最も重要である。
問6
高齢者の入浴時の湯温として一般的に推奨される範囲はどれか。
  • 125〜30度程度
  • ✔38〜41度程度
  • 345〜48度程度
  • 450度以上
  • 5湯温は関係ない
解説:高齢者の入浴では、血圧への急激な影響を避けるため、ややぬるめの38〜41度程度が一般的に推奨される。高温の湯は血圧の急激な変動を招きやすい。
問7
おむつ交換時の介助として最も適切なものはどれか。
  • 1プライバシーへの配慮はせず手早く済ませる
  • ✔声をかけながら、肌の状態(発赤・褥瘡の有無等)を確認しつつ手早く清潔に行う
  • 3陰部の観察は不要である
  • 4においを気にせず周囲に配慮しない
  • 5毎回同じ強さで擦るように洗う
解説:おむつ交換では、声かけによる説明とプライバシーへの配慮を行いながら、皮膚の状態(発赤・褥瘡など)を観察し、清潔を保つよう丁寧に行うことが基本である。
問8
褥瘡(床ずれ)が発生しやすい体位として、仰臥位(背臥位)で特に注意すべき部位はどれか。
  • 1額
  • ✔仙骨部・後頭部・肩甲骨部・踵部
  • 3手のひら
  • 4鼻先
  • 5腹部全体
解説:仰臥位では体重がかかりやすい仙骨部、後頭部、肩甲骨部、踵部などの骨が突出した部位で血流が圧迫されやすく、褥瘡が発生しやすい。

介護過程

問1
介護過程の一般的な展開順序として正しいものはどれか。
  • 1実施→評価→アセスメント→計画立案
  • ✔アセスメント→計画立案→実施→評価
  • 3評価→実施→計画立案→アセスメント
  • 4計画立案→アセスメント→評価→実施
  • 5順序に決まりはない
解説:介護過程は、アセスメント(情報収集・分析)→計画立案→実施→評価という流れで展開され、評価結果を次のアセスメントに反映させる循環的なプロセスである。
問2
アセスメントにおいて収集すべき情報として最も適切なものはどれか。
  • 1職員の個人的な意見のみ
  • ✔利用者の身体状況・生活歴・価値観・家族状況など多面的な情報
  • 3施設の経営状況のみ
  • 4他の利用者の個人情報
  • 5過去の収入額のみ
解説:アセスメントでは、利用者の身体的・精神的状況、生活歴、価値観、家族関係、環境など多面的な情報を収集し、生活上の課題やニーズを把握することが重要である。
問3
介護計画における「長期目標」の特徴として最も適切なものはどれか。
  • 11日で達成される目標である
  • ✔利用者の生活全体を見据えた、ある程度時間をかけて目指す目標である
  • 3短期目標よりも具体性が高い目標である
  • 4職員の業務効率を目標とするものである
  • 5家族のみが達成する目標である
解説:長期目標は、利用者の生活全体や将来像を見据え、比較的長い期間(数か月〜年単位など)で目指す目標であり、短期目標はその達成に向けた段階的・具体的な目標として設定される。
問4
介護計画の実施段階において重要なことは何か。
  • 1計画通りに行えば利用者の反応は確認しなくてよい
  • ✔計画に基づき支援を行いながら、利用者の反応や状態の変化を観察・記録する
  • 3計画は一度立てたら変更してはならない
  • 4他職種との連携は不要である
  • 5記録は実施後1か月以内であればいつ書いてもよい
解説:実施段階では、計画に基づいた支援を行うとともに、利用者の反応や状態の変化を観察し記録することが、その後の評価や計画修正の基礎となる。
問5
介護過程における「評価」の目的として最も適切なものはどれか。
  • 1職員の能力を評価し処罰すること
  • ✔目標の達成度を確認し、計画の継続・修正・終了を検討すること
  • 3利用者を比較し優劣をつけること
  • 4記録の文字数を確認すること
  • 5施設の収益を評価すること
解説:評価とは、設定した目標の達成度や支援の効果を確認し、その結果をもとに計画を継続するか修正するか終了するかを検討するプロセスである。
問6
ICF(国際生活機能分類)の視点を介護過程に活用する利点として最も適切なものはどれか。
  • 1疾患名だけで利用者を理解できるようになる
  • ✔心身機能・身体構造、活動、参加、環境因子・個人因子を統合的に捉え、生活全体を理解できる
  • 3家族の意見を排除できる
  • 4アセスメントの時間を省略できる
  • 5医療情報のみに焦点を当てられる
解説:ICFは心身機能・身体構造、活動、参加という生活機能の側面と、環境因子・個人因子という背景因子を統合的に捉える視点であり、利用者の生活全体を多角的に理解する助けとなる。
問7
介護過程における「生活課題(ニーズ)」の捉え方として最も適切なものはどれか。
  • 1利用者が訴えていることのみを課題とする
  • ✔利用者の訴え(デマンド)と専門職の分析から見えてくる本質的な課題(ニーズ)を区別して捉える
  • 3職員が一方的に決定するものであり本人の意向は不要である
  • 4課題は一度設定したら変更しない
  • 5課題は家族のみが決定するものである
解説:利用者本人の訴え(デマンド)と、専門的なアセスメントを通じて見えてくる本質的な生活課題(ニーズ)は必ずしも一致しないため、両者を区別しながら適切な課題を捉えることが重要である。
問8
個別援助計画(介護計画)の見直し(モニタリング)が必要となる場面として最も適切なものはどれか。
  • 1利用者の状態に変化がなく計画通り順調なとき
  • ✔利用者の心身状態や生活環境に変化があったとき
  • 3施設のイベントが予定されているとき
  • 4職員の人数が変わったときのみ
  • 5見直しは年に1回のみ行えばよい
解説:利用者の心身状態や生活環境に変化が生じた場合は、現状の計画が適切かどうかを再検討するモニタリングと計画の見直しが必要となる。

発達と老化の理解

問1
エリクソンの発達段階説における老年期の発達課題として最も適切なものはどれか。
  • 1自律性の確立
  • 2同一性(アイデンティティ)の確立
  • ✔自我の統合(統合性)対 絶望
  • 4親密性の確立
  • 5勤勉性の獲得
解説:エリクソンは老年期の発達課題を「自我の統合(統合性)対 絶望」とし、これまでの人生を振り返り受け入れることで統合性を獲得することが課題であるとした。
問2
加齢に伴う身体機能の変化として一般的に正しいものはどれか。
  • 1視力は加齢とともに向上する
  • ✔聴力は高音域から低下しやすい
  • 3筋力は加齢とともに増加する
  • 4唾液の分泌量は加齢とともに増加する
  • 5膀胱の容量は加齢とともに増大する
解説:加齢に伴う聴力の変化は、高音域から聴き取りにくくなる感音性の難聴が多くみられる。視力・筋力・唾液分泌量・膀胱容量は加齢に伴い低下する傾向がある。
問3
老化に伴う骨の変化として最も適切なものはどれか。
  • 1骨密度が増加し骨折しにくくなる
  • ✔骨密度が減少し骨折しやすくなる(骨粗鬆症のリスクが高まる)
  • 3骨の長さが伸び続ける
  • 4骨の数が増加する
  • 5骨の変化は加齢と無関係である
解説:加齢に伴い骨密度が減少し骨がもろくなる骨粗鬆症のリスクが高まり、特に高齢者では転倒等による骨折(大腿骨頸部骨折等)のリスクが高くなる。
問4
サクセスフルエイジング(successful aging)の考え方として最も適切なものはどれか。
  • 1老化を完全に防止すること
  • ✔身体機能の低下があっても、主体的に生活に適応し、心理的な満足感を持って老いを生きること
  • 3経済的に成功することのみを指す
  • 4若いころと同じ生活を続けることのみを指す
  • 5社会的な活動を一切やめることを指す
解説:サクセスフルエイジングとは、身体的な老化を完全に防ぐことではなく、変化に適応しながら主体的・心理的に満足感を持って老いを受け入れて生きる考え方を指す。
問5
高齢期にみられる「役割の変化」として典型的な例はどれか。
  • ✔就労していた人が定年退職を迎えること
  • 2学校に入学すること
  • 3結婚すること
  • 4出産すること
  • 5就職すること
解説:高齢期には定年退職や配偶者との死別など、それまでの社会的役割の変化を経験することが多く、これに伴う心理的な適応が発達課題の一つとなる。
問6
老化に伴う消化器系の変化として最も適切なものはどれか。
  • 1胃の消化液の分泌が増加する
  • 2腸の蠕動運動が活発になり便秘になりにくくなる
  • ✔胃液の分泌が減少し、便秘になりやすくなる
  • 4消化機能は加齢と無関係である
  • 5嚥下機能は加齢とともに向上する
解説:加齢に伴い胃液の分泌量や腸の蠕動運動が低下しやすく、消化機能の低下や便秘のリスクが高まる傾向がある。
問7
高齢者にみられる「老年症候群」に含まれる症状の例として適切なものはどれか。
  • ✔転倒・低栄養・尿失禁・認知機能低下など、複数の要因が絡み合って生じる症状群
  • 210代特有の成長痛
  • 3新生児に特有の症状
  • 4若年層にのみ生じる症状
  • 5感染症全般を指す総称
解説:老年症候群とは、転倒、低栄養、尿失禁、認知機能低下、フレイルなど、高齢期に複数の要因が絡み合って現れる一連の症状・状態の総称である。
問8
「フレイル」の説明として最も適切なものはどれか。
  • 1完全に要介護状態であることを指す
  • ✔加齢に伴い筋力や活力が低下し、健康障害を起こしやすい虚弱な状態
  • 3病気が完治した状態を指す
  • 4乳幼児期の発達段階の一つ
  • 5認知症の重症度分類の一つ
解説:フレイルとは、加齢に伴い筋力や活力等が低下し、健康障害に対する脆弱性が増す状態であり、適切な介入により健常に近い状態への改善が期待できる可逆性のある状態とされる。

認知症の理解

問1
認知症の中核症状に含まれるものはどれか。
  • 1幻覚
  • ✔記憶障害
  • 3徘徊
  • 4暴言
  • 5うつ状態
解説:記憶障害や見当識障害、判断力の低下などは脳の障害によって直接生じる中核症状である。幻覚・徘徊・暴言・うつ状態などは中核症状に伴って現れるBPSD(行動・心理症状)に分類される。
問2
アルツハイマー型認知症の特徴として最も適切なものはどれか。
  • 1脳血管障害が原因で段階的に進行する
  • ✔脳にアミロイドβなどが蓄積し、記憶障害を中心に緩やかに進行する
  • 3幻視が初期から強く現れることが最も特徴的である
  • 4若年者にのみ発症する
  • 5症状の変動が1日のうちで激しいことが最大の特徴である
解説:アルツハイマー型認知症は、脳にアミロイドβなどの異常タンパクが蓄積することで脳が萎縮し、記憶障害を中心に緩やかに進行していく特徴を持つ。
問3
血管性認知症の特徴として最も適切なものはどれか。
  • 1症状は一定の速度で緩やかに進行する
  • ✔脳血管障害(脳梗塞・脳出血等)を原因とし、段階的に進行することが多い
  • 3アミロイドβの蓄積が直接の原因である
  • 4若年者には発症しない
  • 5記憶障害は一切みられない
解説:血管性認知症は脳梗塞や脳出血などの脳血管障害を原因として発症し、障害部位に応じてまだら認知症の様相を示しながら、段階的に進行することが多い。
問4
レビー小体型認知症の特徴的な症状として最も適切なものはどれか。
  • ✔幻視やパーキンソン症状(動作緩慢・筋固縮等)がみられやすい
  • 2初期から記憶障害のみが強く現れる
  • 3人格変化や脱抑制が最大の特徴である
  • 4言語障害のみが特徴である
  • 5若年層にのみ発症する
解説:レビー小体型認知症は、リアルな幻視やパーキンソン症状(動作緩慢、筋固縮、振戦等)、症状の変動などが特徴的にみられる。
問5
前頭側頭型認知症の特徴として最も適切なものはどれか。
  • 1初期から記憶障害が最も強く現れる
  • ✔人格変化や社会的行動の障害(脱抑制、常同行動等)が比較的早期から目立つ
  • 3幻視が最も特徴的な症状である
  • 4高齢者にのみ発症する
  • 5進行が極めて遅く症状はほとんど変化しない
解説:前頭側頭型認知症は前頭葉・側頭葉の萎縮により、比較的早期から人格変化、脱抑制、常同行動(同じ行動の繰り返し)などの症状が目立つことが特徴である。
問6
BPSD(行動・心理症状)に含まれるものはどれか。
  • 1記憶障害
  • 2見当識障害
  • ✔徘徊や暴言などの行動症状、不安や抑うつなどの心理症状
  • 4失語
  • 5判断力の低下
解説:BPSDは中核症状に伴って現れる行動・心理症状であり、徘徊、暴言、興奮などの行動症状や、不安、抑うつ、幻覚などの心理症状が含まれる。記憶障害や見当識障害、失語、判断力低下は中核症状である。
問7
認知症のスクリーニング検査として用いられるものはどれか。
  • ✔長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)
  • 2バーセルインデックス
  • 3FIM(機能的自立度評価法)
  • 4ブリストルスケール
  • 5視力検査表
解説:長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)は、見当識や記憶などの項目から認知機能を簡易的に評価するスクリーニング検査として広く用いられている。
問8
パーソン・センタード・ケアの考え方として最も適切なものはどれか。
  • 1認知症という病気のみに注目してケアを行う
  • ✔認知症があってもその人らしさを尊重し、本人を中心に据えたケアを行う
  • 3効率を最優先し個別性は考慮しない
  • 4本人の意思は確認せず家族の意向のみで決定する
  • 5症状の進行を完全に止めることを目的とする
解説:パーソン・センタード・ケアは、トム・キットウッドが提唱した考え方で、認知症という疾患だけでなく、その人の個性・生活歴・価値観を尊重し、本人を中心に据えたケアを行う理念である。

障害の理解

問1
障害者基本法における「障害者」の定義に関する考え方として最も適切なものはどれか。
  • 1身体障害のある人のみを指す
  • ✔身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む)等により、継続的に生活に制限を受ける状態にある人を指す
  • 365歳以上の高齢者全般を指す
  • 4学習が困難な児童のみを指す
  • 5一時的な怪我のみを指す
解説:障害者基本法では、身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む)その他の心身の機能の障害があり、障害及び社会的障壁により継続的に日常生活・社会生活に相当な制限を受ける状態にある人を障害者としている。
問2
ICFの考え方に基づく「障害」の捉え方として最も適切なものはどれか。
  • 1障害は個人の身体的な問題のみに起因する
  • ✔障害は心身機能の状態と環境因子との相互作用によって生じる
  • 3障害は本人の努力不足によって生じる
  • 4障害は環境とは無関係である
  • 5障害は完全に固定され変化しないものである
解説:ICFでは、障害(生活機能の制限)は個人の心身機能の状態だけでなく、環境因子(社会的障壁等)との相互作用によって生じるという社会モデル的な視点を重視している。
問3
脊髄損傷により下肢に対麻痺がある利用者への配慮として最も適切なものはどれか。
  • 1車椅子の使用は避けるべきである
  • ✔褥瘡予防のための除圧や、自己管理しやすい排泄・移動の方法を支援する
  • 3下肢の感覚障害は気にしなくてよい
  • 4本人の意思に関わらず常に全介助で対応する
  • 5社会参加の支援は不要である
解説:脊髄損傷による対麻痺では、感覚障害により褥瘡のリスクが高まるため除圧が重要であり、自己管理を支援しながら排泄・移動・社会参加の方法を本人と共に検討することが大切である。
問4
視覚障害のある人が利用する歩行補助具として代表的なものはどれか。
  • ✔白杖
  • 2歩行器
  • 3杖(一本杖)
  • 4車椅子
  • 5シルバーカー
解説:白杖は視覚障害のある人が周囲の状況を確認しながら安全に歩行するために用いられる代表的な歩行補助具である。
問5
内部障害に含まれるものとして最も適切なものはどれか。
  • 1肢体不自由
  • 2視覚障害
  • ✔心臓機能障害・腎臓機能障害など
  • 4聴覚障害
  • 5知的障害
解説:内部障害とは、心臓機能障害、腎臓機能障害、呼吸器機能障害、膀胱・直腸機能障害、小腸機能障害、肝臓機能障害、HIVによる免疫機能障害などを指し、外見からは分かりにくい障害である。
問6
発達障害の一つである自閉症スペクトラム障害(ASD)の特性として最も適切なものはどれか。
  • ✔対人関係の困難さや、こだわり・特定のパターンへの強い興味がみられることが多い
  • 2身体機能の障害のみが特徴である
  • 3高齢になってから発症することが多い
  • 4知的な遅れが必ず伴う
  • 5症状は一切支援によって変化しない
解説:自閉症スペクトラム障害(ASD)は、対人関係やコミュニケーションの困難さ、特定の物事へのこだわりや興味の偏りなどが特徴とされる発達障害の一つである。
問7
精神障害のある利用者への支援において重要な視点として最も適切なものはどれか。
  • 1本人の意思を確認せず一方的に支援内容を決める
  • ✔症状の有無だけでなく、本人の希望やリカバリー(回復)の視点を重視して支援する
  • 3薬物療法のみで全て解決できると考える
  • 4社会参加は本人の負担になるため避けるべきだと考える
  • 5病名だけで対応方法を一律に決定する
解説:精神障害のある人への支援では、症状の管理だけでなく、本人の希望や強みを重視し、地域での生活や社会参加を支えるリカバリー(回復)の視点が重要とされている。
問8
知的障害のある利用者への支援における配慮として最も適切なものはどれか。
  • 1抽象的な言葉のみで説明する
  • ✔具体的でわかりやすい言葉や視覚的な手がかりを用いて説明する
  • 3本人に説明せず常に代理で判断する
  • 4年齢に関係なく幼児のように一律に扱う
  • 5失敗を強く叱責し改善を促す
解説:知的障害のある人への支援では、抽象的な説明より具体的でわかりやすい言葉や、絵・写真などの視覚的な手がかりを活用することで理解を助けることが重要である。

こころとからだのしくみ

問1
人間の基本的な生命維持に必要な「バイタルサイン」に含まれるものはどれか。
  • 1体重・身長
  • ✔体温・脈拍・呼吸・血圧
  • 3視力・聴力
  • 4学歴・職歴
  • 5趣味・嗜好
解説:バイタルサインとは生命維持の基本的な指標であり、体温、脈拍(心拍)、呼吸、血圧(意識レベルを含めることもある)が代表的な項目である。
問2
成人の標準的な脈拍数(安静時)の目安として最も適切なものはどれか。
  • 1毎分20〜30回程度
  • ✔毎分60〜80回程度
  • 3毎分150〜180回程度
  • 4毎分200回以上
  • 5脈拍数に標準的な目安はない
解説:成人の安静時の脈拍数はおおむね毎分60〜80回程度が標準的な目安とされ、これより著しく速い・遅い場合は異常の可能性を考慮する必要がある。
問3
嚥下(食べ物を飲み込む)のプロセスにおいて、食べ物が咽頭から食道へ送られる際に気道をふさぐ役割を持つ器官はどれか。
  • 1舌
  • ✔喉頭蓋
  • 3鼻腔
  • 4唾液腺
  • 5口唇
解説:喉頭蓋は嚥下時に気道の入り口をふさぎ、食べ物が気管に入らないように食道へ送る役割を担っている。喉頭蓋の機能低下は誤嚥のリスクを高める。
問4
睡眠におけるレム睡眠の特徴として最も適切なものはどれか。
  • 1脳が完全に休息し、夢をみることはない
  • ✔眼球が急速に動き、夢をみやすい眠りの浅い状態である
  • 3最も深い眠りの状態を指す
  • 4成長ホルモンの分泌が最も多い時間帯である
  • 5レム睡眠は高齢者には存在しない
解説:レム睡眠は急速眼球運動(Rapid Eye Movement)を伴う眠りの浅い段階であり、この時間帯に夢をみることが多いとされる。深い眠りはノンレム睡眠の段階で生じる。
問5
皮膚の表皮にある「メラニン色素」の主な役割として最も適切なものはどれか。
  • 1体温を一定に保つこと
  • ✔紫外線から皮膚を保護すること
  • 3栄養を吸収すること
  • 4汗を作ること
  • 5音を感じ取ること
解説:メラニン色素は紫外線を吸収し、皮膚の深部組織を紫外線による損傷から保護する役割を持つ。
問6
排尿のメカニズムにおいて、膀胱に尿がたまり「尿意」を感じる主な仕組みとして最も適切なものはどれか。
  • ✔膀胱壁の伸展が刺激となり、脳に信号が伝わることで尿意が生じる
  • 2尿意は腎臓のみで感じるものである
  • 3尿意は体温の変化によって生じる
  • 4尿意は血糖値の変化によって生じる
  • 5尿意は完全に意識とは無関係に生じる
解説:膀胱に尿が一定量たまると膀胱壁が伸展し、その刺激が神経を介して脳に伝わることで尿意として認識される。
問7
ストレスに対する心身の防衛的な反応として、フロイトの理論における「防衛機制」の例はどれか。
  • ✔受け入れがたい感情や欲求を意識から排除する「抑圧」
  • 2規則正しい食事をとること
  • 3適切な運動を行うこと
  • 4十分な睡眠をとること
  • 5計画的に仕事を進めること
解説:防衛機制とは、不安や葛藤から自分を守るために無意識に働く心理的なメカニズムであり、「抑圧」「投影」「合理化」「昇華」などがその例として挙げられる。
問8
人体の関節の中で、肩関節の動きの特徴として最も適切なものはどれか。
  • 1可動範囲が極めて狭く、ほとんど動かない
  • ✔球関節であり、多方向に大きく動かせる関節である
  • 3蝶番(ちょうつがい)関節であり一方向にしか動かない
  • 4関節ではなく筋肉のみで構成されている
  • 5肩関節は加齢の影響を受けない
解説:肩関節は球関節(球状関節)であり、屈曲・伸展・外転・内転・回旋など多方向への大きな可動範囲を持つ特徴がある。

医療的ケア

問1
介護福祉士が一定の研修を受けた場合に実施できる「喀痰吸引等」の行為に含まれるものとして正しいものはどれか。
  • ✔口腔内・鼻腔内・気管カニューレ内部の喀痰吸引、胃ろう・腸ろう・経鼻からの経管栄養(一定の条件下)
  • 2外科手術全般
  • 3投薬量の処方変更
  • 4気管切開の実施
  • 5診断書の作成
解説:社会福祉士及び介護福祉士法等の改正により、一定の研修を受けた介護福祉士等は、医師の指示の下、口腔内・鼻腔内・気管カニューレ内部の喀痰吸引や、胃ろう・腸ろう・経鼻からの経管栄養の一部を実施できることとされている。
問2
喀痰吸引を行う際に介護職員が最も注意すべきこととして適切なものはどれか。
  • 1吸引時間を長くするほど安全である
  • ✔吸引前後の利用者の状態(呼吸状態・顔色等)を観察し、医師・看護職との連携のもとで実施する
  • 3吸引チューブは消毒せずに繰り返し使用してよい
  • 4本人への説明は不要である
  • 5吸引は介護職員が単独で判断し実施範囲を自由に拡大できる
解説:喀痰吸引は医療的なリスクを伴う行為であるため、実施前後の利用者の状態を観察し、医師の指示や看護職との連携のもとで、決められた範囲内で安全に実施することが求められる。
問3
経管栄養(胃ろう)を行っている利用者への介護職員の対応として最も適切なものはどれか。
  • 1栄養剤の種類や量を介護職員が自由に変更してよい
  • ✔決められた手順・量・時間に従い、医師の指示の範囲内で実施し、状態変化があれば速やかに報告する
  • 3栄養剤の投与速度は気にしなくてよい
  • 4投与中の体位は特に注意しなくてよい
  • 5皮膚トラブルの観察は不要である
解説:経管栄養は医師の指示に基づき決められた手順で実施することが原則であり、投与中・投与後の状態変化(嘔吐、皮膚トラブル等)があれば速やかに医療職へ報告する必要がある。
問4
体温測定(腋窩測定)を行う際の正しい方法として最も適切なものはどれか。
  • 1汗をかいている状態のまますぐに測定する
  • ✔腋窩を密着させ、汗を拭いてから体温計を正しい位置に当てて測定する
  • 3衣服の上から測定する
  • 4測定時間は1秒で十分である
  • 5体温計の先端を皮膚から離して測定する
解説:腋窩での体温測定では、汗を拭いて腋窩を密着させ、体温計の先端を正しい位置に当てて測定することで、より正確な体温が測定できる。
問5
感染症予防の基本である手洗いについて、最も適切なものはどれか。
  • 1水のみで簡単に流せば十分である
  • ✔石けんと流水を用いて、指の間や爪の間も含めて十分に洗う
  • 3手洗いは1日数回で十分であり頻度は重要ではない
  • 4手袋を使用していれば手洗いは不要である
  • 5アルコール消毒のみで石けん洗浄は不要である
解説:手洗いは感染対策の基本であり、石けんと流水を用いて、指の間・爪の間・手首など洗い残しやすい部分も含めて十分に洗うことが重要である。
問6
利用者の急変時(呼吸停止等)に介護職員が行う一次救命処置の基本的な流れとして適切なものはどれか。
  • 1反応を確認せずすぐに胸骨圧迫を開始する
  • ✔周囲の安全確認・反応の確認・応援要請(119番通報・AED依頼)・必要に応じた心肺蘇生を行う
  • 3家族が来るまで何もせず待つ
  • 4記録を先にすべて完成させてから対応する
  • 5本人の意識があるか確認せず救急車を呼ばない
解説:急変時は周囲の安全確認、反応の確認、大声での応援要請・119番通報・AEDの依頼を行い、必要に応じて胸骨圧迫などの心肺蘇生を速やかに実施することが基本の流れである。
問7
在宅で経鼻経管栄養を行っている利用者のチューブが抜けてしまった場合、介護職員の対応として最も適切なものはどれか。
  • 1介護職員がチューブを再挿入する
  • ✔チューブの再挿入は行わず、速やかに看護職や医師に連絡し指示を受ける
  • 3そのまま様子を見て報告しない
  • 4家族にのみ報告し医療職には連絡しない
  • 5本人に自分で再挿入させる
解説:経管栄養のチューブの再挿入は医療的な判断と技術を要する行為であり、介護職員が行うことはできない。チューブが抜けた場合は速やかに看護職・医師へ連絡し、指示に従って対応する必要がある。
問8
血圧測定(自動血圧計使用時)を行う際の注意点として最も適切なものはどれか。
  • 1測定部位は心臓より高い位置に保つ必要はない
  • ✔測定する上肢を心臓の高さに合わせ、リラックスした状態で測定する
  • 3測定前に激しい運動をしてから測定するのが望ましい
  • 4会話を続けながら測定するのが望ましい
  • 5毎回異なる体勢で測定すればよい
解説:血圧測定では、測定する上肢を心臓の高さに合わせ、安静でリラックスした状態を保つことが正確な値を得るために重要であり、測定直前の運動や会話は値に影響することがあるため避けることが望ましい。

総合問題

問1
〔事例〕Aさん(85歳、女性、要介護2)はアルツハイマー型認知症と診断されており、最近「夕方になると家に帰ろうとする」行動がみられるようになった。この行動への対応として最も適切なものはどれか。
  • 1強く制止し、部屋に施錠して出られないようにする
  • ✔Aさんの気持ちを受け止め、安心できる声かけを行いながら、不安の背景を探り環境を整える
  • 3毎回同じように厳しく注意し続ける
  • 4他の利用者の前で行動を指摘し恥をかかせる
  • 5対応せずそのまま放置する
解説:夕方に帰宅願望が強まる症状(夕暮れ症候群)は不安や混乱が背景にあることが多く、否定や強制ではなく、本人の気持ちを受け止めながら安心できる関わりや環境調整を行うことが望ましい。
問2
〔事例〕Bさん(78歳、男性、要介護3)は脳梗塞による右片麻痺があり、リハビリテーションを継続している。食事の際にむせることが多くなった。介護福祉職がまず行うべき対応として最も適切なものはどれか。
  • 1むせを気にせず通常通り食事を続けさせる
  • ✔食事の姿勢や食事形態(とろみの利用等)を見直し、必要に応じて看護職・言語聴覚士等と連携する
  • 3本人に水分を一切与えないようにする
  • 4むせがあっても記録には残さない
  • 5家族にのみ報告し職員間では共有しない
解説:むせの増加は嚥下機能低下のサインである可能性があり、姿勢や食事形態の見直しとともに、看護職や言語聴覚士など多職種と連携して評価・対応することが必要である。
問3
〔事例〕Cさん(90歳、女性、要支援2)は一人暮らしで、最近物忘れが増え、ガスの消し忘れが心配されている。介護福祉職が地域の関係機関と連携する際、最初に相談する窓口として最も適切なものはどれか。
  • 1警察署
  • ✔地域包括支援センター
  • 3消防署
  • 4保健所のみ
  • 5弁護士事務所のみ
解説:地域包括支援センターは、高齢者の総合相談支援や権利擁護、介護予防ケアマネジメントなどを行う中核機関であり、一人暮らし高齢者の生活上の心配ごとについて最初に相談する窓口として適切である。
問4
〔事例〕Dさん(70歳、男性、要介護1)は脊髄損傷により下肢に麻痺があり、車椅子を使用している。トイレへの移乗時に転落しそうになったことがあった。再発防止のためにまず行うべきこととして最も適切なものはどれか。
  • 1Dさんの外出やトイレ利用そのものを制限する
  • ✔ヒヤリハットとして状況を記録・分析し、移乗の手順や環境(手すりの位置等)を見直す
  • 3Dさんを責めて注意する
  • 4記録は残さず口頭のみで職員に伝える
  • 5今後は家族にのみ対応を任せる
解説:事故やヒヤリハットが発生した場合は、状況を記録・分析し、移乗手順や環境(手すりの位置、福祉用具の使用方法等)を見直すことで、再発防止につなげることが基本的な対応となる。
問5
〔事例〕Eさん(82歳、女性、要介護4)は終末期に近づいており、経口摂取量が減少している。家族は「最後まで食べさせてあげたい」と希望している。介護福祉職の対応として最も適切なものはどれか。
  • 1家族の希望を無視し経口摂取を中止する
  • ✔本人の状態を踏まえつつ、家族の気持ちに寄り添いながら多職種で本人にとって最も良い対応を検討する
  • 3本人や医療職の意見を確認せず家族の希望だけに従う
  • 4経口摂取の継続について家族にすべての判断を委ねて介護職は関与しない
  • 5終末期のため一切の対応を行わない
解説:終末期のケアでは、本人の状態や意思、家族の気持ちの双方に配慮しながら、医師・看護職などの多職種と連携し、本人にとって最も良いと考えられる対応を共に検討していくことが重要である。
問6
〔事例〕Fさん(75歳、男性、要介護2)は糖尿病があり、低血糖症状(冷汗・ふらつき・意識混濁等)がみられた。介護福祉職がまず行うべき対応として最も適切なものはどれか。
  • 1様子を見るだけで何もしない
  • ✔意識状態を確認し、speedily医療職へ報告するとともに、指示に基づきブドウ糖等の対応を行う
  • 3本人に激しい運動をさせる
  • 4記録のみ行い対応はしない
  • 5血糖値を確認せず様子を見続ける
解説:低血糖症状がみられた場合は、まず意識状態を確認し、速やかに医療職へ報告するとともに、施設の取り決めや医師の指示に基づいて適切な対応(必要に応じたブドウ糖の摂取等)を行うことが重要である。
問7
〔事例〕Gさん(68歳、女性)は統合失調症があり、グループホームで生活している。最近、服薬を自己中断しがちであることが分かった。介護福祉職の対応として最も適切なものはどれか。
  • 1Gさんを叱責し、無理やり服薬させる
  • ✔服薬中断の理由をGさんと話し合いながら確認し、医療職と連携して対応を検討する
  • 3服薬の問題は本人の自己責任として関与しない
  • 4家族に全ての対応を任せ施設は関与しない
  • 5症状が悪化するまで様子を見るだけにする
解説:服薬の自己中断には副作用への不安や症状の自覚不足など様々な理由が考えられるため、本人と話し合いながら理由を確認し、医療職と連携して服薬支援の方法を検討することが望ましい。
問8
〔事例〕Hさん(80歳、男性、要介護3)はパーキンソン病があり、すり足歩行や姿勢の前傾がみられる。歩行時の介護として最も適切なものはどれか。
  • 1歩行速度を上げるよう急かす
  • ✔つまずきによる転倒に注意し、本人のペースに合わせて見守りや介助を行う
  • 3歩行の介助は不要であると判断し見守らない
  • 4歩行訓練を一切行わない方が良いと判断する
  • 5本人の前傾姿勢を無理に正そうと強く支える
解説:パーキンソン病ではすり足歩行や前傾姿勢、すくみ足などにより転倒のリスクが高まるため、本人のペースに配慮しながら、つまずきや転倒に注意した見守り・介助が必要である。