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看護師国家試験 頻出問題まとめ|全分野の頻出+解説

最終更新:2026年8月11日

看護師国家試験の全分野の頻出問題を1ページに集約。分野ごとに問題・選択肢・正解・解説を確認できます。

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基礎看護学

問1
看護師が行う「バイタルサイン測定」に含まれないのはどれか。
  • 1体温
  • 2脈拍
  • 3血圧
  • 4呼吸
  • ✔血糖値
解説:バイタルサインは体温・脈拍・血圧・呼吸(・意識レベル)を指す。血糖値は含まれない。
問2
成人の正常な腋窩体温の範囲はどれか。
  • 135.0〜36.0℃
  • ✔36.0〜37.0℃
  • 337.0〜38.0℃
  • 438.0〜39.0℃
  • 539.0〜40.0℃
解説:成人の正常腋窩体温は36.0〜37.0℃である。37.0℃を超えると微熱とされる。
問3
成人の安静時正常脈拍数はどれか。
  • 140〜59回/分
  • ✔60〜100回/分
  • 3101〜120回/分
  • 4121〜140回/分
  • 5141〜160回/分
解説:成人安静時の正常脈拍は60〜100回/分。60未満を徐脈、100超を頻脈という。
問4
血圧測定でコロトコフ音が最初に聞こえた時点の圧は何を示すか。
  • 1平均血圧
  • ✔収縮期血圧
  • 3拡張期血圧
  • 4脈圧
  • 5中心静脈圧
解説:コロトコフ音が最初に聞こえる点が収縮期血圧(最高血圧)、音が消える点が拡張期血圧(最低血圧)。
問5
標準予防策(スタンダードプリコーション)で対象とするのはどれか。
  • 1血液のみ
  • 2体液のみ
  • ✔血液と体液
  • 4感染症患者のみ
  • 5空気感染する疾患のみ
解説:標準予防策は全患者の血液・体液・分泌物・排泄物・傷のある皮膚・粘膜を感染性があるとみなして対応する。
問6
手洗いで最も効果的に除菌できるのはどれか。
  • 1流水のみ
  • ✔石けんと流水
  • 3アルコール消毒のみ
  • 4乾燥のみ
  • 5手袋着用
解説:石けんと流水による手洗いは物理的に菌を除去でき、最も基本的な感染予防策。
問7
フィジカルアセスメントで「打診」が最も有用な情報収集はどれか。
  • 1皮膚の色調
  • ✔肺の含気量
  • 3心音
  • 4腸蠕動音
  • 5筋力
解説:打診は肺の含気量(共鳴音・濁音)や胸水・気胸の診断に有用。
問8
褥瘡予防で最も重要な看護介入はどれか。
  • 1高タンパク食の提供
  • ✔体位変換
  • 3抗生物質投与
  • 4外科的デブリードマン
  • 5入浴介助
解説:褥瘡予防の基本は圧迫の除去。2時間ごとの体位変換が最も重要な予防介入。

成人看護学

問1
急性心筋梗塞の典型的な症状はどれか。
  • 1安静で改善する胸痛
  • ✔30分以上続く激しい胸痛・胸部圧迫感
  • 3呼吸困難のみ
  • 4背部痛のみ
  • 5腹痛のみ
解説:急性心筋梗塞の典型症状:30分以上続く激しい胸痛・圧迫感・放散痛(左肩・顎・腕)。安静やニトロ舌下で改善しない。
問2
心電図で「ST上昇」が示唆する病態はどれか。
  • 1心房細動
  • 2心室頻拍
  • ✔急性心筋梗塞
  • 4完全左脚ブロック
  • 5洞性徐脈
解説:ST上昇は急性心筋梗塞(STEMI)の特徴的な心電図変化。冠動脈の完全閉塞による心筋壊死を示す。
問3
高血圧の診断基準(診察室血圧)として正しいのはどれか。
  • ✔収縮期140mmHg以上かつ/または拡張期90mmHg以上
  • 2収縮期130mmHg以上
  • 3収縮期120mmHg以上
  • 4収縮期150mmHg以上
  • 5収縮期160mmHg以上かつ拡張期100mmHg以上
解説:日本高血圧学会ガイドラインの高血圧診断基準:診察室血圧≧140/90mmHg、家庭血圧≧135/85mmHg。
問4
慢性心不全患者の自己管理指導で最も重要なのはどれか。
  • 1激しい運動の推奨
  • ✔毎日の体重測定と塩分制限
  • 3水分摂取を増やす
  • 4利尿薬の自己調節
  • 5喫煙の継続
解説:慢性心不全の自己管理:毎日体重測定(2〜3kg以上の増加で受診)・塩分制限(6g/日未満)・水分管理が重要。
問5
肺塞栓症の典型的な3徴はどれか。
  • 1胸痛・発熱・咳嗽
  • ✔突然の呼吸困難・胸痛・血痰
  • 3発熱・悪寒・倦怠感
  • 4腹痛・嘔吐・下痢
  • 5頭痛・頸部硬直・発熱
解説:肺塞栓症(PE)の3徴:突然の呼吸困難・胸痛・血痰。深部静脈血栓症(DVT)が主要原因。SpO2低下も重要所見。
問6
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の主要原因はどれか。
  • 1受動喫煙のみ
  • 2花粉症
  • ✔喫煙
  • 4大気汚染のみ
  • 5遺伝のみ
解説:COPDの主要原因は喫煙(90%以上)。慢性的な気道炎症・気流閉塞・肺気腫が特徴。禁煙が最重要の治療介入。
問7
喘息発作時の体位として最も適切なのはどれか。
  • 1仰臥位
  • 2腹臥位
  • ✔坐位または起坐位
  • 4側臥位
  • 5トレンデレンブルグ体位
解説:喘息発作時は起坐位(坐位・前傾姿勢)が呼吸補助筋を使いやすく横隔膜が下がり呼吸が楽になる。
問8
2型糖尿病の治療でHbA1cの管理目標値(一般的な目標)はどれか。
  • 16.0%未満
  • ✔7.0%未満
  • 38.0%未満
  • 49.0%未満
  • 510%未満
解説:日本糖尿病学会の標準的HbA1c管理目標は7.0%未満。合併症予防には6.5%未満を目指す。

老年看護学

問1
老年期の定義として一般的に用いられる年齢はどれか。
  • 155歳以上
  • 260歳以上
  • ✔65歳以上
  • 470歳以上
  • 575歳以上
解説:WHO・日本老年医学会とも65歳以上を高齢者と定義。75歳以上を後期高齢者(後期高齢者)と呼ぶ。
問2
加齢による生理的変化として正しいのはどれか。
  • 1腎機能の向上
  • 2肺活量の増大
  • ✔基礎代謝率の低下
  • 4骨密度の増加
  • 5消化吸収能力の向上
解説:加齢に伴い基礎代謝率は低下する。また腎機能・肺活量・骨密度・消化吸収能力も低下するのが生理的変化。
問3
認知症の中で最も頻度が高いのはどれか。
  • 1レビー小体型認知症
  • 2血管性認知症
  • ✔アルツハイマー型認知症
  • 4前頭側頭型認知症
  • 5クロイツフェルト・ヤコブ病
解説:認知症の中でアルツハイマー型認知症が最多(約60〜70%)。次いで血管性認知症・レビー小体型認知症の順。
問4
アルツハイマー型認知症の初期症状として最も典型的なのはどれか。
  • 1幻視
  • 2歩行障害
  • ✔近時記憶障害(最近の出来事を忘れる)
  • 4人格変化
  • 5失語
解説:アルツハイマー型認知症の初期症状は近時記憶障害(最近の出来事の忘却)。遠隔記憶(昔のこと)は比較的保たれる。
問5
レビー小体型認知症に特徴的な症状はどれか。
  • 1近時記憶障害のみ
  • ✔繰り返す幻視・パーキンソン症状・認知機能の変動
  • 3失語・失行・失認
  • 4脱抑制・常同行動
  • 5急速な進行と痙攣発作
解説:レビー小体型認知症の3大症状:繰り返す鮮明な幻視・パーキンソン症状(振戦・歩行障害)・認知機能の変動。
問6
認知症患者のケアで「パーソン・センタード・ケア」の理念として正しいのはどれか。
  • 1認知症患者を管理する
  • ✔その人を一人の人として尊重し個別性を重視する
  • 3記憶訓練を最優先する
  • 4家族の意向を最優先する
  • 5薬物療法を中心とする
解説:パーソン・センタード・ケア(Kitwood):認知症をもつ人を一人の人として尊重し、その人の立場に立ったケアを提供する理念。
問7
高齢者の転倒で最も多い骨折部位はどれか。
  • 1手首(橈骨遠位端)
  • 2腰椎
  • ✔大腿骨近位部(頸部・転子部)
  • 4肋骨
  • 5鎖骨
解説:高齢者の転倒で最も重篤かつ頻度が高い骨折は大腿骨近位部骨折(頸部・転子部)。寝たきり・死亡リスクが高い。
問8
高齢者に多い「誤嚥性肺炎」を起こしやすい原因疾患はどれか。
  • 1高血圧
  • 2糖尿病
  • ✔脳卒中後の嚥下障害
  • 4骨粗鬆症
  • 5白内障
解説:誤嚥性肺炎の主な原因:脳卒中後嚥下障害・認知症・パーキンソン病・長期臥床・口腔内細菌の増加。口腔ケアが予防に重要。

小児看護学

問1
新生児の定義として正しいのはどれか。
  • 1生後1週間未満
  • ✔生後28日未満
  • 3生後3か月未満
  • 4生後6か月未満
  • 5生後1年未満
解説:新生児は生後28日未満を指す。生後7日未満を早期新生児という。乳児は生後1年未満。
問2
正期産新生児の在胎週数として正しいのはどれか。
  • 1在胎28週以上32週未満
  • 2在胎32週以上37週未満
  • ✔在胎37週以上42週未満
  • 4在胎42週以上
  • 5在胎28週未満
解説:正期産:在胎37週0日〜41週6日。早産:37週未満。過期産:42週以上。
問3
新生児の生理的体重減少として正しいのはどれか。
  • 1出生体重の1〜2%
  • ✔出生体重の5〜10%
  • 3出生体重の15〜20%
  • 4出生体重の20〜25%
  • 5体重は増加する
解説:新生児は生後2〜4日に出生体重の5〜10%の生理的体重減少が起こる。生後10〜14日ごろに出生体重に戻る。
問4
新生児の生理的黄疸が出現する時期はどれか。
  • 1生後1〜2時間
  • ✔生後2〜3日
  • 3生後2〜3週間
  • 4生後1か月
  • 5生後直後
解説:新生児の生理的黄疸は生後2〜3日に出現し、7〜10日ごろに消退する。早期(生後24時間以内)の黄疸は病的黄疸を疑う。
問5
乳児の発達で「首がすわる」時期はどれか。
  • 1生後1か月ごろ
  • ✔生後3〜4か月ごろ
  • 3生後6〜7か月ごろ
  • 4生後9〜10か月ごろ
  • 5生後12か月ごろ
解説:首のすわりは生後3〜4か月ごろ。発達の目安:2か月(社会的微笑)・6か月(寝返り)・9か月(つかまり立ち)・12か月(一人立ち)。
問6
乳幼児の発達で「一人歩き」が始まる目安の時期はどれか。
  • 1生後6か月ごろ
  • 2生後9か月ごろ
  • ✔生後12〜15か月ごろ
  • 4生後18か月ごろ
  • 5生後24か月ごろ
解説:一人歩きの開始は生後12〜15か月ごろが目安。個人差があり18か月までを正常範囲とする場合が多い。
問7
乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防として正しいのはどれか。
  • 1うつぶせ寝を推奨する
  • 2母乳より人工乳を推奨する
  • ✔仰向けで寝かせ・禁煙・母乳育児を推奨する
  • 4柔らかい寝具を使用する
  • 5暖かくしすぎる
解説:SIDS予防:仰向け寝・禁煙(受動喫煙も含む)・母乳育児・固い寝具の使用・過度な保温を避けること。うつぶせ寝はSIDSリスクを高める。
問8
小児の体温測定で最も一般的に用いられる部位はどれか。
  • 1直腸
  • 2口腔
  • ✔腋窩
  • 4鼓膜
  • 5前額
解説:小児(特に乳幼児)の体温測定は腋窩が最も一般的。直腸温は核心温に近いが侵襲的のため限られた場合に使用。

母性看護学

問1
正常な妊娠期間(正期産)はどれか。
  • 1在胎28〜36週
  • 2在胎32〜38週
  • ✔在胎37〜41週
  • 4在胎42〜44週
  • 5在胎44週以上
解説:正期産は在胎37週0日〜41週6日。37週未満は早産、42週以上は過期産。
問2
妊娠初期(第1三半期)の定義として正しいのはどれか。
  • 1妊娠1〜4週
  • ✔妊娠1〜13週
  • 3妊娠14〜27週
  • 4妊娠28〜40週
  • 5妊娠36〜40週
解説:妊娠の3期区分:第1三半期(初期)1〜13週、第2三半期(中期)14〜27週、第3三半期(後期)28週以降。
問3
妊娠が成立する場所として正しいのはどれか。
  • 1卵巣
  • 2子宮頸部
  • ✔子宮体部(子宮腔内)
  • 4卵管
  • 5腹腔
解説:正常な妊娠は子宮体部(子宮腔内)に着床して成立する。子宮外妊娠(異所性妊娠)は卵管・卵巣・腹腔等に着床する異常。
問4
妊娠初期の「つわり」が最も強くなる時期はどれか。
  • 1妊娠2〜4週
  • ✔妊娠6〜12週
  • 3妊娠16〜20週
  • 4妊娠28〜32週
  • 5妊娠36〜40週
解説:つわり(悪阻)は妊娠6〜12週ごろに最も強くなり、16週ごろまでに自然軽快することが多い。hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)の上昇と関連。
問5
妊娠中の「葉酸」摂取が重要な理由はどれか。
  • 1貧血予防のみ
  • ✔胎児の神経管閉鎖障害(二分脊椎等)の予防
  • 3体重管理
  • 4血糖コントロール
  • 5むくみの予防
解説:葉酸は胎児の神経管閉鎖障害(二分脊椎・無脳症)の予防に重要。妊娠前から妊娠初期(12週まで)に400μg/日の摂取が推奨される。
問6
妊娠高血圧症候群の診断基準として正しいのはどれか。
  • 1収縮期血圧130mmHg以上
  • ✔妊娠20週以降に収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上
  • 3妊娠初期からの高血圧
  • 4収縮期血圧160mmHg以上のみ
  • 5拡張期血圧100mmHg以上のみ
解説:妊娠高血圧症候群(HDP):妊娠20週以降に収縮期血圧≧140mmHgまたは拡張期血圧≧90mmHgが2回以上持続。蛋白尿を伴う場合は妊娠高血圧腎症。
問7
子癇(eclampsia)の定義として正しいのはどれか。
  • 1妊娠高血圧症候群に伴う浮腫
  • ✔妊娠高血圧症候群に伴う痙攣発作
  • 3蛋白尿のみ
  • 4血小板減少のみ
  • 5胎盤早期剥離
解説:子癇:妊娠高血圧症候群に伴う痙攣発作(てんかんや他の疾患によらない)。妊娠中・分娩中・産褥期に発症しうる。硫酸マグネシウムで予防・治療。
問8
「常位胎盤早期剥離」の3主徴はどれか。
  • 1発熱・腹痛・出血
  • ✔突然の腹痛・性器出血・子宮の板状硬直
  • 3浮腫・高血圧・蛋白尿
  • 4頻尿・腹部膨満・嘔吐
  • 5腰痛・下肢浮腫・頻脈
解説:常位胎盤早期剥離:正常位置の胎盤が分娩前に剥離する緊急疾患。突然の激しい腹痛・性器出血(少量〜多量)・子宮の板状硬直(木のように硬くなる)が3主徴。母児ともに生命の危機。

精神看護学

問1
「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)」で規定される入院形態でないのはどれか。
  • 1任意入院
  • 2医療保護入院
  • 3措置入院
  • 4緊急措置入院
  • ✔強制入院
解説:精神保健福祉法の入院形態:任意入院(本人同意)・医療保護入院(家族等の同意)・措置入院(知事命令)・緊急措置入院・応急入院。「強制入院」という区分はない。
問2
「統合失調症」の陽性症状はどれか。
  • 1感情の平板化
  • 2意欲の低下
  • 3社会的引きこもり
  • ✔幻覚・妄想・思考障害
  • 5認知機能障害
解説:統合失調症の陽性症状:幻覚(幻聴が最多)・妄想・思考障害(まとまりのない思考)・興奮。陰性症状:感情の平板化・意欲低下・社会的引きこもり・思考の貧困。
問3
「幻聴」の特徴として正しいのはどれか。
  • 1実際の音が大きく聞こえる
  • ✔外部に実際には存在しない声や音が聞こえる体験
  • 3耳鳴りと同じ
  • 4睡眠中のみに起こる
  • 5薬で即座に消える
解説:幻聴は知覚の障害。外部に実際には存在しない声・音を知覚する体験。統合失調症で最も多い幻覚の種類。「自分の行動を批評する声」「命令する声」などが多い。
問4
「被害妄想」の例として正しいのはどれか。
  • 1「自分は天才だ」という確信
  • ✔「誰かに監視・追跡されている」という根拠のない確信
  • 3「自分には大きな財産がある」という確信
  • 4「未来が見える」という確信
  • 5「自分は病気だ」という確信
解説:被害妄想:根拠なく「監視されている・追われている・毒を盛られている」等と確信する妄想。統合失調症で最も多い妄想の型。訂正不能で現実と区別できない。
問5
「うつ病」の核心症状はどれか。
  • 1幻聴・幻視
  • 2躁状態と抑うつの繰り返し
  • ✔抑うつ気分と興味・喜びの消失(アンヘドニア)
  • 4強迫観念・強迫行為
  • 5パニック発作
解説:うつ病の2大核心症状:①抑うつ気分(悲しみ・空虚感・絶望感)②興味・喜びの消失(アンヘドニア)。これに加え食欲変化・睡眠障害・疲労・集中困難・自責・希死念慮が伴う。
問6
「双極性障害(躁うつ病)」の躁状態の特徴はどれか。
  • 1抑うつ気分・無気力
  • ✔気分の高揚・多弁・睡眠欲求の減少・誇大性・衝動的行動
  • 3幻覚・妄想
  • 4不安・パニック
  • 5強迫行為
解説:双極性障害の躁状態:気分の高揚・多幸感・多弁・アイデアが次々浮かぶ(観念奔逸)・睡眠欲求減少(眠らなくても元気)・誇大性・衝動的行動(散財・危険行動)。
問7
「自殺リスクのアセスメント」で最も重要な質問はどれか。
  • 1「趣味は何ですか」
  • ✔「死にたい気持ちや、自分を傷つけたい気持ちはありますか」
  • 3「食事は取れていますか」
  • 4「睡眠は取れていますか」
  • 5「仕事はしていますか」
解説:自殺リスクのアセスメントでは直接的に「死にたい気持ちや自分を傷つけたい気持ちはあるか」と聞くことが推奨される。直接質問することで自殺のリスクは高まらず、むしろ支援関係が築かれる。
問8
「精神科救急」で措置入院の要件として正しいのはどれか。
  • 1本人が希望する
  • ✔2人以上の精神保健指定医が自傷他害のおそれがあると判断
  • 3家族が希望する
  • 4警察の指示のみ
  • 5本人が拒否しない
解説:措置入院:2名以上の精神保健指定医の診察により、自傷他害のおそれがあると判断された場合に都道府県知事命令で入院させる。本人・家族の同意は不要。

地域・在宅看護

問1
「訪問看護」の定義として正しいのはどれか。
  • 1病院での看護
  • ✔看護師等が居宅を訪問し療養上の世話・診療の補助を行う
  • 3施設での看護
  • 4外来での看護
  • 5在宅での医師の診察
解説:訪問看護:看護師・准看護師・保健師・助産師が療養者の居宅(自宅・グループホーム等)を訪問し、療養上の世話・診療の補助・リハビリ・家族支援を行うサービス。
問2
「介護保険」の第1号被保険者の年齢要件はどれか。
  • 140歳以上64歳以下
  • 255歳以上
  • ✔65歳以上
  • 470歳以上
  • 575歳以上
解説:介護保険の第1号被保険者:65歳以上。第2号被保険者:40歳以上65歳未満(特定疾病が原因の場合のみ給付対象)。
問3
「地域包括支援センター」の主な機能として正しいのはどれか。
  • 1手術の実施
  • ✔高齢者の総合的な相談・権利擁護・介護予防ケアマネジメント・包括的なケアマネジメント支援
  • 3薬の処方
  • 4入院の手配のみ
  • 5検査の実施
解説:地域包括支援センターの4機能:①総合相談支援②権利擁護(虐待防止・成年後見)③介護予防ケアマネジメント④包括的・継続的なケアマネジメント支援。社会福祉士・保健師・主任ケアマネが配置される。
問4
「在宅酸素療法(HOT)」の適応基準として正しいのはどれか。
  • 1SpO2が95%以下
  • ✔安静時PaO2が55mmHg以下(または55〜60mmHgで肺高血圧・心不全・多血症を合併)
  • 3呼吸困難を感じれば全例適応
  • 4入院患者のみ適応
  • 5体重が増加した場合
解説:HOT適応基準:安静時PaO2≦55mmHg(SpO2≦88%)、または55〜60mmHgでも肺高血圧・心不全・多血症等を合併する場合。主にCOPD・間質性肺炎・肺癌等に使用。
問5
「在宅での褥瘡管理」で最も重要な看護師の役割はどれか。
  • 1褥瘡の手術
  • ✔褥瘡リスクのアセスメント・予防ケアの指導・家族への教育・多職種連携
  • 3薬の処方
  • 4栄養管理のみ
  • 5体位変換のみ
解説:在宅褥瘡管理の看護師の役割:リスクアセスメント(ブレーデンスケール等)・予防ケア(体圧分散・スキンケア・栄養管理)の実施と家族・介護者への指導・多職種(医師・管理栄養士等)との連携。
問6
「在宅での経管栄養」管理で家族への指導として最も重要なのはどれか。
  • 1チューブの位置確認を毎回行わなくてよい
  • ✔チューブ位置確認・注入速度・注入時の体位(30度以上挙上)・合併症観察の指導
  • 3栄養剤の選択のみ医師が行う
  • 4体位は仰臥位が最適
  • 5注入後すぐに横にしてよい
解説:在宅経管栄養の家族指導:①チューブ位置確認(胃液吸引・pH確認・X線確認)②適切な注入速度(急速注入禁止)③注入時の体位(30〜45度挙上・誤嚥予防)④合併症(嘔吐・下痢・感染)の観察・対応。
問7
「訪問看護ステーション」を開設するために必要な常勤換算人員の最低数はどれか。
  • 11名
  • ✔2.5名(看護職員)
  • 35名
  • 410名
  • 5制限なし
解説:訪問看護ステーションの人員基準:常勤換算で2.5名以上の看護職員(看護師・准看護師・保健師・助産師)の配置が必要。管理者は常勤の保健師または看護師。
問8
「在宅での人工呼吸器管理」で最も重要な緊急対応はどれか。
  • 1電源が切れた場合はそのまま待つ
  • ✔アラームが鳴ったらまず患者の状態を確認し原因に対応・必要なら手動換気(バッグバルブマスク)
  • 3回路を外す
  • 4家族のみで対応する
  • 5医師が来るまで何もしない
解説:在宅人工呼吸器管理の緊急対応:アラーム発生時はまず患者の状態(チアノーゼ・SpO2・呼吸状態)を確認→原因(回路外れ・閉塞・機器異常)を確認→解決できない場合はバッグバルブマスクで手動換気し緊急連絡。

看護管理・倫理

問1
「看護師の守秘義務」の根拠となる法律はどれか。
  • 1医師法
  • ✔保健師助産師看護師法(保助看法)第42条の2
  • 3個人情報保護法のみ
  • 4刑法のみ
  • 5民法のみ
解説:看護師の守秘義務は保助看法第42条の2に規定。「業務上知り得た人の秘密を漏らしてはならない」。退職後も義務は続く。違反した場合は6か月以下の懲役または10万円以下の罰金。
問2
「インシデントレポート」と「アクシデントレポート」の違いとして正しいのはどれか。
  • 1同じものを指す
  • ✔インシデントは事故に至らなかった「ヒヤリ・ハット」、アクシデントは実際に患者に影響が出た事故
  • 3インシデントの方が重大
  • 4アクシデントは報告不要
  • 5インシデントは刑事事件
解説:インシデント(ヒヤリ・ハット):事故に至らなかったが「ひやり」「はっと」した出来事。アクシデント:実際に患者に影響(レベル1〜5)が生じた事故。両者の報告・分析が医療安全の基盤。
問3
「クリティカルパス(クリニカルパス)」の目的として正しいのはどれか。
  • 1個別性の排除
  • ✔標準的な治療・ケアの流れを示し質の均一化・効率化・多職種連携を促進する
  • 3医師の権限拡大
  • 4入院期間の延長
  • 5コストの増大
解説:クリニカルパス:標準的な治療・ケアスケジュールを時系列で示すツール。治療の均一化・ケアの漏れ防止・入院期間の適正化・患者への説明ツール・多職種連携の促進が目的。バリアンス(逸脱)の分析で改善につなげる。
問4
「看護師の業務独占」として正しいのはどれか。
  • 1医師も行える
  • ✔傷病者・褥婦に対する療養上の世話・診療の補助は看護師・准看護師のみが行える
  • 3介護士も同様の業務を行える
  • 4無資格者も行える
  • 5薬剤師も行える
解説:業務独占:保助看法により、傷病者・褥婦に対する療養上の世話・診療の補助は看護師・准看護師のみに認められた独占的業務。名称独占(「看護師」という名称の独占)とは別。
問5
「PDCAサイクル」の「C」は何を指すか。
  • 1Create(作成)
  • ✔Check(評価・確認)
  • 3Control(管理)
  • 4Continue(継続)
  • 5Change(変化)
解説:PDCAサイクル:Plan(計画)→Do(実施)→Check(評価・確認)→Act(改善)の継続的改善サイクル。看護管理・医療の質改善に活用される。
問6
「医療法」における病院の定義として正しいのはどれか。
  • 110床以上
  • ✔20床以上の病床を有する医療機関
  • 35床以上
  • 4病床数の規定なし
  • 5100床以上
解説:医療法の定義:病院=20床以上の病床を有する医療機関。19床以下は診療所(クリニック)。病院には医師・看護師等の人員基準・構造設備基準が定められている。
問7
「ノーリフティングポリシー(抱え上げない介護)」の目的として正しいのはどれか。
  • 1患者の運動量を増やす
  • ✔看護師・介護士の腰痛予防と患者の尊厳保持のため抱え上げを禁止し福祉用具・リフトを活用する
  • 3入院期間の短縮のみ
  • 4コスト削減のみ
  • 5患者の体重増加
解説:ノーリフティングポリシー:職員が患者を「人力で抱え上げない」方針。職業性腰痛の最大原因(患者移乗)を排除し、リフト・スライディングボード等の福祉用具を活用。職員の腰痛予防と患者の安全・尊厳保持が目的。
問8
「看護師の夜勤回数」に関する規定として正しいのはどれか。
  • 1制限なし
  • ✔月8回以内が労働協約・協定で推奨される
  • 3月15回以内
  • 4週3回以内
  • 51日2回まで
解説:看護師の夜勤回数:法律上の明確な上限規定はないが、日本看護協会は月8回以内を推奨。夜勤専従者は月16回(または夜勤144時間)以内。長時間夜勤は医療安全・健康への影響が懸念される。

薬理・解剖生理

問1
心臓の4つの弁のうち左心室と大動脈の間にある弁はどれか。
  • 1僧帽弁
  • 2三尖弁
  • ✔大動脈弁
  • 4肺動脈弁
  • 5腱索弁
解説:大動脈弁は左心室と大動脈の間に位置する半月弁。僧帽弁(二尖弁)は左心房と左心室の間、三尖弁は右心房と右心室の間、肺動脈弁は右心室と肺動脈の間にある。
問2
腎臓の基本的な機能単位はどれか。
  • 1腎盂
  • 2腎杯
  • ✔ネフロン
  • 4集合管
  • 5腎錐体
解説:ネフロンは腎臓の機能単位で、糸球体(ボーマン嚢)+尿細管(近位・ヘンレ係蹄・遠位)で構成される。1個の腎臓に約100万個のネフロンが存在する。
問3
膵臓のランゲルハンス島でインスリンを産生する細胞はどれか。
  • 1α(アルファ)細胞
  • ✔β(ベータ)細胞
  • 3δ(デルタ)細胞
  • 4PP細胞
  • 5腺房細胞
解説:膵臓ランゲルハンス島:β細胞→インスリン(血糖降下)、α細胞→グルカゴン(血糖上昇)、δ細胞→ソマトスタチン(インスリン・グルカゴン分泌抑制)。
問4
正常な成人の血液pHの範囲はどれか。
  • 17.20〜7.30
  • ✔7.35〜7.45
  • 37.50〜7.60
  • 47.00〜7.20
  • 57.60〜7.80
解説:正常血液pH:7.35〜7.45(弱アルカリ性)。7.35未満をアシドーシス、7.45超をアルカローシスという。厳密なpH維持は生命維持に不可欠。
問5
「アスピリン(アセチルサリチル酸)」の主な作用機序はどれか。
  • 1オピオイド受容体の活性化
  • ✔シクロオキシゲナーゼ(COX)の非可逆的阻害によりプロスタグランジン合成を抑制
  • 3ドパミン受容体の遮断
  • 4βアドレナリン受容体の遮断
  • 5GABA受容体の活性化
解説:アスピリンはCOX(シクロオキシゲナーゼ)を非可逆的に阻害しプロスタグランジン・トロンボキサンA2の産生を抑制。解熱・鎮痛・抗炎症・血小板凝集抑制(抗血栓)作用を持つ。
問6
「ワルファリン」の作用機序として正しいのはどれか。
  • 1血小板凝集の抑制
  • ✔ビタミンK依存性凝固因子(Ⅱ・Ⅶ・Ⅸ・Ⅹ)の産生阻害
  • 3フィブリンの分解促進
  • 4ヘパリンの補助
  • 5プロトロンビンの直接阻害
解説:ワルファリンはビタミンKの拮抗薬。ビタミンK依存性凝固因子(第Ⅱ・Ⅶ・Ⅸ・Ⅹ因子)の肝臓での産生を阻害する。効果の発現に2〜3日かかり、食事のビタミンK(納豆・緑葉野菜)の影響を受ける。
問7
「モルヒネ」の主な副作用として正しいのはどれか。
  • 1高血圧・不眠
  • ✔便秘・悪心・呼吸抑制・眠気
  • 3低血糖・高カリウム
  • 4骨粗鬆症・高血糖
  • 5徐脈・低体温
解説:モルヒネ(オピオイド系鎮痛薬)の主な副作用:便秘(耐性が生じにくく予防的下剤が必須)・悪心嘔吐(初期に多い)・眠気・呼吸抑制(過量で危険)・口渇・排尿困難。
問8
「フロセミド(ラシックス)」の作用部位と作用はどれか。
  • 1近位尿細管でナトリウム再吸収促進
  • ✔ヘンレ係蹄上行脚でNa/K/2Cl共輸送体を阻害し強力な利尿作用
  • 3遠位尿細管でアルドステロン拮抗
  • 4集合管で水の再吸収促進
  • 5糸球体でのろ過促進
解説:フロセミド(ループ利尿薬):ヘンレ係蹄上行脚のNa-K-2Cl共輸送体を阻害し強力な利尿作用を発揮。心不全・浮腫・高血圧に使用。低カリウム血症・低ナトリウム血症・脱水に注意。

臨床検査・診断

問1
血液検査で「WBC(白血球数)」の正常値はどれか。
  • 11000〜3000/μL
  • 23000〜5000/μL
  • ✔4000〜10000/μL
  • 410000〜15000/μL
  • 515000〜20000/μL
解説:WBC(白血球数)の正常値:4000〜10000/μL(4×10³〜10×10³/μL)。4000未満を白血球減少症、10000超を白血球増多症という。細菌感染・ストレス・ステロイドで増加、ウイルス感染・骨髄抑制で減少。
問2
「血清AST(GOT)とALT(GPT)」の上昇が示す主な病態はどれか。
  • 1腎機能障害
  • ✔肝細胞の傷害(肝炎・肝壊死)
  • 3骨格筋の障害のみ
  • 4心筋の障害のみ
  • 5膵臓の障害のみ
解説:AST・ALTは肝細胞に多く含まれる酵素。肝細胞傷害(ウイルス性肝炎・薬剤性肝炎・脂肪肝・肝硬変等)で血中に逸脱し上昇する。ALTは肝臓に特異性が高く、ASTは心筋・骨格筋にも多い。
問3
「血清クレアチニン(Cr)」が上昇する主な原因はどれか。
  • 1肝機能障害
  • 2筋肉量の増加のみ
  • ✔腎機能低下(GFRの低下)
  • 4高血糖
  • 5脱水のみ
解説:クレアチニン(Cr)は筋肉でのクレアチンリン酸代謝産物で腎糸球体でろ過・排泄される。腎機能低下(GFR低下)で血中Crが上昇する。男性の正常値:0.6〜1.1mg/dL、女性:0.5〜0.9mg/dL。
問4
「尿検査でタンパク尿(+以上)」が認められる場合に疑う疾患はどれか。
  • 1糖尿病のみ
  • ✔腎臓疾患(糸球体腎炎・ネフローゼ症候群・糖尿病性腎症等)
  • 3高血圧のみ
  • 4肝臓疾患のみ
  • 5貧血のみ
解説:タンパク尿(定性:+以上、定量:150mg/日以上)は糸球体バリアの破綻による糸球体疾患(腎炎・ネフローゼ)または尿細管障害・尿路感染症等を示唆する。糖尿病性腎症の早期マーカーは微量アルブミン尿。
問5
「動脈血ガス分析(ABG)」で正常値として正しいのはどれか。
  • 1pH 7.20、PaCO2 60mmHg、PaO2 60mmHg
  • ✔pH 7.40、PaCO2 40mmHg、PaO2 95mmHg、HCO3- 24mEq/L
  • 3pH 7.50、PaCO2 30mmHg、PaO2 80mmHg
  • 4pH 7.30、PaCO2 50mmHg、PaO2 70mmHg
  • 5pH 7.45、PaCO2 35mmHg、PaO2 70mmHg
解説:動脈血ガス正常値:pH 7.35〜7.45、PaCO2 35〜45mmHg、PaO2 80〜100mmHg、HCO3- 22〜26mEq/L、BE ±2mEq/L、SaO2 95〜99%。
問6
「尿比重」の正常範囲はどれか。
  • 11.000〜1.005
  • 21.005〜1.010
  • ✔1.010〜1.030
  • 41.030〜1.040
  • 51.040〜1.050
解説:尿比重の正常値:1.010〜1.030(随時尿)。低値(1.010以下)は尿崩症・慢性腎不全・水分過剰摂取を示唆。高値(1.030以上)は脱水・糖尿病(糖の排泄増加)を示唆。
問7
「血清カリウム(K+)3.0mEq/L」を示す患者で最も注意すべき合併症はどれか。
  • 1高血圧
  • ✔不整脈(心室性不整脈・致死的不整脈)・筋力低下
  • 3高血糖
  • 4浮腫
  • 5腎不全
解説:低カリウム血症(3.5mEq/L未満):心筋の電気的不安定性→不整脈(QT延長・U波出現・心室性不整脈)・筋力低下(弛緩性麻痺)・便秘・横紋筋融解症のリスク。利尿薬・嘔吐・下痢が原因として多い。
問8
「血清ナトリウム(Na+)120mEq/L」の低ナトリウム血症で最も危険な症状はどれか。
  • 1口渇感
  • 2頭痛のみ
  • ✔意識障害・けいれん(脳浮腫)
  • 4浮腫のみ
  • 5高血圧
解説:重症低ナトリウム血症(125mEq/L未満):脳細胞の浮腫→頭痛・悪心・意識障害・けいれん・脳ヘルニアが起こりうる。急速な補正は中枢神経髄鞘崩壊症(浸透圧性脱髄症候群)のリスク。

感染症・免疫

問1
「感染症の成立」に必要な3要素として正しいのはどれか。
  • 1宿主・病原体・治療
  • ✔病原体・感染経路・宿主(感受性のある宿主)
  • 3病原体・抗体・薬剤
  • 4宿主・免疫・環境
  • 5感染経路・抗生物質・治療
解説:感染症の成立には「感染源(病原体)」「感染経路(伝播経路)」「宿主(感受性を持つ宿主)」の3要素(感染の連鎖)が必要。この連鎖のどこかを断つことが感染予防の原則。
問2
「MRSAの感染予防策として正しいのはどれか。
  • 1空気感染予防策(N95マスク・陰圧個室)
  • 2飛沫感染予防策(サージカルマスク・個室)
  • ✔接触感染予防策(手袋・ガウン・手指衛生の徹底)
  • 4標準予防策のみで十分
  • 5隔離は不要
解説:MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の主な感染経路は接触感染。手袋・ガウン着用・個室隔離(または集団隔離)・手指衛生の徹底が必要。N95マスクは空気感染予防策(結核・麻疹・水痘)で使用。
問3
「インフルエンザの感染経路として最も主要なのはどれか。
  • 1空気感染
  • ✔飛沫感染・接触感染
  • 3経口感染
  • 4血液感染
  • 5母子垂直感染
解説:インフルエンザの主要感染経路は飛沫感染(咳・くしゃみによる飛沫核の吸入)と接触感染(汚染された手で口・鼻・目を触る)。サージカルマスク・手指衛生・換気が予防の基本。ワクチン接種で重症化予防。
問4
「ノロウイルス感染症」の特徴として正しいのはどれか。
  • 1アルコール消毒が有効
  • 2抗生物質で治療できる
  • ✔少量のウイルスで感染し嘔吐・下痢・次亜塩素酸ナトリウムでの環境消毒が必要
  • 4長期の免疫が獲得される
  • 5発熱が必発
解説:ノロウイルスの特徴:①感染力が非常に強い(10〜100個で感染)②嘔吐・下痢・腹痛・軽度発熱③アルコール消毒に抵抗性(次亜塩素酸ナトリウム0.02〜0.1%で環境消毒)④流水と石けんによる手洗いが有効⑤免疫は短期間で消失(再感染あり)。
問5
「結核の感染経路はどれか。
  • 1接触感染
  • 2飛沫感染
  • ✔空気感染(飛沫核感染)
  • 4経口感染
  • 5血液感染
解説:結核(Mycobacterium tuberculosis)の感染経路は空気感染(飛沫核感染)。結核患者が咳をした際に飛び出た飛沫核(1〜5μmの粒子)が長時間空気中に浮遊し吸入により感染。N95マスク・陰圧個室・換気が予防の基本。
問6
「VRE(バンコマイシン耐性腸球菌)の感染予防策として正しいのはどれか。
  • 1空気感染予防策
  • 2飛沫感染予防策
  • ✔接触感染予防策と手指衛生(アルコール消毒と流水手洗いの徹底)
  • 4標準予防策のみ
  • 5隔離は不要
解説:VRE(Enterococcus faecium/faecalis)は接触感染。バンコマイシン耐性の腸球菌で免疫不全患者・長期入院患者に重篤な感染を起こす。接触感染予防策(手袋・ガウン)・個室または集団隔離・手指衛生(アルコールが有効)が必要。
問7
「麻疹(はしか)の感染経路はどれか。
  • 1接触感染のみ
  • 2飛沫感染のみ
  • ✔空気感染・飛沫感染・接触感染(3つ全て)
  • 4経口感染
  • 5血液感染
解説:麻疹ウイルスは空気感染・飛沫感染・接触感染の全経路で感染する非常に強力な感染症。基本再生産数(R₀)は12〜18と非常に高い。N95マスク・陰圧個室が必要。MRワクチン2回接種で予防。
問8
「抗菌薬(抗生物質)の適正使用(抗菌薬スチュワードシップ)」の目的はどれか。
  • 1全ての感染症に広域抗菌薬を使用する
  • ✔耐性菌の出現を防ぎ患者に最適な抗菌薬を最適な量・期間で使用する
  • 3コスト削減のみ
  • 4全ての患者に予防投与する
  • 5培養結果を待たずに使用し続ける
解説:抗菌薬スチュワードシップ(AMS):①必要な時のみ使用(不必要な抗菌薬投与の回避)②感受性試験に基づく最適な選択③適切な用量・投与期間④De-escalation(広域→狭域への変更)。耐性菌の蔓延防止と患者アウトカムの改善が目的。

リハビリ・急性期

問1
「リハビリテーション」の定義として最も適切なのはどれか。
  • 1病気を治すこと
  • 2筋力をつけること
  • ✔障害を持つ人が最大限の身体的・精神的・社会的機能を回復し自立した生活を営めるよう支援すること
  • 4入院を短くすること
  • 5薬物療法の補助
解説:リハビリテーション(WHO定義):障害のある人が環境との相互関係で最高の機能を達成・維持・回復するための手段。身体的・精神的・社会的・職業的・教育的な側面を包含する包括的アプローチ。
問2
「急性期リハビリテーション」を早期から開始する最大の目的はどれか。
  • 1医療費の削減
  • ✔廃用症候群の予防と機能回復の促進(ADLの早期回復)
  • 3患者の希望を満たすこと
  • 4退院を遅らせること
  • 5家族の不安を解消すること
解説:急性期早期リハビリの目的:①廃用症候群(不動に伴う筋萎縮・関節拘縮・骨粗鬆症・起立性低血圧・認知機能低下等)の予防②機能回復の促進③ADLの早期自立④在院日数の短縮⑤患者のQOL向上。
問3
「廃用症候群(Disuse Syndrome)」の症状として正しいのはどれか。
  • 1筋力増強
  • 2骨密度の増加
  • ✔筋萎縮・関節拘縮・起立性低血圧・深部静脈血栓症・認知機能低下等
  • 4消化能力の向上
  • 5免疫機能の亢進
解説:廃用症候群(生活不活発病):長期臥床・不動により生じる多臓器の機能低下。①骨格筋(筋萎縮・筋力低下)②骨(骨粗鬆症)③関節(拘縮)④循環器(起立性低血圧・深部静脈血栓症)⑤呼吸器(無気肺)⑥精神(うつ・認知機能低下)。
問4
「理学療法士(PT)」の主な役割はどれか。
  • 1言語訓練
  • 2日常生活動作(ADL)訓練
  • ✔運動療法・物理療法による身体機能(筋力・バランス・歩行)の回復・維持
  • 4嚥下訓練
  • 5高次脳機能訓練
解説:理学療法士(PT:Physical Therapist):運動療法(筋力訓練・バランス訓練・歩行訓練)・物理療法(温熱・電気・水治療法)・ADL訓練により身体機能・動作能力・移動能力の回復・維持を図る。
問5
「作業療法士(OT)」の主な役割はどれか。
  • 1歩行訓練
  • 2発音訓練
  • ✔作業・活動を通じた日常生活動作(食事・更衣・入浴・家事等)の回復と社会参加の支援
  • 4物理療法(電気・超音波等)
  • 5筋力測定
解説:作業療法士(OT:Occupational Therapist):作業・活動を治療手段として用い、食事・更衣・入浴・調理・就労等の日常生活活動(ADL・IADL)の自立と社会参加を支援する。補助具(自助具)の選択・住環境整備も担う。
問6
「言語聴覚士(ST)」の主な役割はどれか。
  • 1歩行訓練
  • 2ADL訓練
  • ✔言語・嚥下・音声・高次脳機能(失語症・構音障害・認知コミュニケーション障害)の評価と訓練
  • 4物理療法
  • 5筋力訓練
解説:言語聴覚士(ST:Speech-Language-Hearing Therapist):失語症・構音障害・音声障害等の言語コミュニケーション障害と嚥下障害の評価・訓練・代替コミュニケーション手段の活用を支援する。嚥下造影(VF)・嚥下内視鏡(VE)も実施。
問7
「脳卒中後の「失語症」のうち「ブローカ失語(運動失語)」の特徴として正しいのはどれか。
  • 1流暢な発話・理解良好・復唱障害
  • ✔発話が非流暢・努力性・理解は比較的良好(ブローカ野:左前頭葉損傷)
  • 3発話流暢・理解障害・復唱障害
  • 4発話全くなし
  • 5書字のみ障害
解説:ブローカ失語(運動失語):左前頭葉(ブローカ野:BA44・45)損傷。非流暢・努力性・途切れがちな発話・理解は比較的良好・復唱障害・自発語少ない。ウェルニッケ失語(感覚失語):左側頭葉損傷・流暢だが意味不明(錯語)・理解障害が主体。
問8
「関節可動域(ROM)訓練」の目的として正しいのはどれか。
  • 1筋力増強
  • ✔関節拘縮の予防・改善と関節の柔軟性の維持
  • 3体力増強
  • 4バランス改善
  • 5疼痛の治療
解説:ROM(Range of Motion)訓練:関節の可動域を維持・改善するための運動療法。不動(長期臥床・ギプス固定等)による関節拘縮を予防・改善する。他動ROM(介助者が動かす)・自動ROM(患者自身が動かす)・自動介助ROMがある。

栄養・代謝

問1
「BMI(Body Mass Index)」の計算式として正しいのはどれか。
  • 1体重(kg)÷身長(m)
  • ✔体重(kg)÷身長(m)²
  • 3体重(kg)×身長(m)
  • 4身長(m)÷体重(kg)
  • 5体重(kg)²÷身長(m)
解説:BMI=体重(kg)÷身長(m)²。WHO基準:18.5未満が低体重(痩せ)、18.5〜24.9が普通体重、25〜29.9が過体重、30以上が肥満。日本肥満学会では25以上を肥満と定義。
問2
「三大栄養素」の組み合わせとして正しいのはどれか。
  • 1タンパク質・ビタミン・ミネラル
  • ✔糖質(炭水化物)・脂質・タンパク質
  • 3糖質・ビタミン・ミネラル
  • 4脂質・ビタミン・ミネラル
  • 5タンパク質・脂質・ビタミン
解説:三大栄養素:糖質(炭水化物)・脂質・タンパク質。エネルギー産生栄養素ともいう。糖質4kcal/g・タンパク質4kcal/g・脂質9kcal/g。ビタミン・ミネラルは微量栄養素(エネルギー産生しない)。
問3
「入院患者の栄養スクリーニング」に使用されるツールはどれか。
  • 1MMSE(認知機能)
  • 2GCS(意識レベル)
  • ✔NRS-2002(Nutritional Risk Screening 2002)・MNA(高齢者)・MUST(Malnutrition Universal Screening Tool)
  • 4FIM(ADL)
  • 5APACHE II(重症度)
解説:入院患者の栄養スクリーニングツール:NRS-2002(入院患者全般:BMI・体重変化・食事摂取量・疾患重症度を評価)・MNA(高齢者)・MUST(地域・外来)・SGA(主観的包括的評価)等が使用される。入院後48時間以内のスクリーニングが推奨。
問4
「低栄養の2大型」として正しいのはどれか。
  • 1糖尿病型・高血圧型
  • ✔クワシオルコル(タンパク質欠乏型)とマラスムス(エネルギー欠乏型)
  • 3ビタミン欠乏型・ミネラル欠乏型
  • 4急性型・慢性型
  • 5原発型・続発型
解説:低栄養の古典的分類:①クワシオルコル(Kwashiorkor):タンパク質欠乏(浮腫・低アルブミン血症・腹水)②マラスムス(Marasmus):エネルギー・タンパク質欠乏(筋肉・脂肪の消耗・るいそう)。現代では「GLIM基準」(2018年)が新しい国際基準。
問5
「経腸栄養(経管栄養)」の利点として正しいのはどれか。
  • 1腸管の安静が保てる
  • 2消化管を使わないため感染リスクが低い
  • ✔腸管粘膜の機能維持・腸内細菌叢の保持・生理的な栄養補給・感染合併症が少ない
  • 4静脈栄養より血糖が安定しにくい
  • 5腸管萎縮を促進する
解説:経腸栄養の利点:①腸管粘膜の完全性維持(絨毛萎縮防止)②腸管バリア機能の維持(細菌の腸管外移行防止)③腸内細菌叢の正常化④腸管免疫の維持⑤生理的な消化・吸収⑥感染合併症(カテーテル関連感染等)が少ない⑦コストが低い。「腸管が使えればまず腸管を使う(Gut first)」。
問6
「糖質(炭水化物)」の消化・吸収で最終的に吸収される形態はどれか。
  • 1デンプン(多糖)
  • 2マルトース(二糖)
  • ✔グルコース・フルクトース・ガラクトース(単糖)
  • 4スクロース(二糖)
  • 5セルロース
解説:糖質の消化・吸収:多糖(デンプン)→アミラーゼ(唾液・膵液)→二糖(麦芽糖・スクロース・乳糖)→腸管二糖類酵素(マルターゼ・スクラーゼ・ラクターゼ)→単糖(グルコース・フルクトース・ガラクトース)→小腸粘膜から吸収→門脈。
問7
「タンパク質の消化・吸収」の最終産物はどれか。
  • 1ペプチド(すべての大きさ)
  • ✔アミノ酸(および一部のジペプチド・トリペプチド)
  • 3脂肪酸
  • 4グルコース
  • 5グリセロール
解説:タンパク質の消化・吸収:タンパク質→胃の塩酸・ペプシン→ポリペプチド→膵臓のトリプシン・キモトリプシン等→オリゴペプチド→腸管ペプチダーゼ→アミノ酸・ジペプチド・トリペプチド(小腸で吸収)→門脈→肝臓。
問8
「必須アミノ酸(9種類)」として正しいのはどれか。
  • 1アラニン・グリシン・アスパラギン酸
  • ✔ロイシン・イソロイシン・バリン・リジン・メチオニン・フェニルアラニン・スレオニン・トリプトファン・ヒスチジン(成人)
  • 3グルタミン・グルタミン酸・アスパラギン
  • 4セリン・システイン・チロシン
  • 5プロリン・ヒドロキシプロリン・アルギニン
解説:必須アミノ酸(EAA:体内で合成できない9種類):Leu(ロイシン)・Ile(イソロイシン)・Val(バリン)【分岐鎖BCAA】・Lys(リジン)・Met(メチオニン)・Phe(フェニルアラニン)・Thr(スレオニン)・Trp(トリプトファン)・His(ヒスチジン)。記憶法:「イソバリした風呂の風でヒスる」等。

総合演習

問1
70歳男性。突然の左半身麻痺と言語障害が出現し救急搬送された。来院時NIHSS18点、血圧180/100mmHg。頭部CTで出血なし。最も適切な初期対応はどれか。
  • 1降圧薬を即座に投与し血圧を下げる
  • 2MRIのみ施行して様子を見る
  • ✔発症からの時間を確認しt-PA適応を検討しながら緊急MRI・血液検査・神経学的評価を行う
  • 4家族が来るまで待機する
  • 5リハビリを開始する
解説:急性期脳梗塞の対応:発症時刻の確認(4.5時間以内ならt-PA適応を検討)→緊急頭部CT(出血除外済み)→MRI(梗塞部位確認)→血液検査(凝固・血糖・CBC)→t-PA禁忌チェック→適応なら静注血栓溶解療法(Time is Brain)。
問2
35歳女性。突然の強い頭痛(Thunder clap headache)を訴えて来院。「人生最悪の頭痛」と表現し嘔吐を伴う。最も疑うべき疾患と対応はどれか。
  • 1片頭痛:鎮痛薬投与
  • 2緊張型頭痛:安静
  • ✔くも膜下出血:緊急頭部CT施行
  • 4副鼻腔炎:抗生物質投与
  • 5群発頭痛:酸素投与
解説:Thunder clap headache(雷鳴頭痛):突然発症の人生最悪の頭痛→くも膜下出血(SAH)を第一に疑う。緊急頭部CT(感度90〜98%)→CT陰性でもLP(腰椎穿刺)でキサントクロミー確認→SAH確定なら脳血管造影・手術(クリッピング・コイル塞栓術)。
問3
60歳男性、既知の肝硬変。意識がぼんやりし、つじつまの合わないことを言い始めた。血液検査:アンモニア120μg/dL、血糖90mg/dL、Na138mEq/L。最も適切な対応はどれか。
  • 1インスリン投与
  • 2抗生物質投与
  • ✔ラクツロース投与・タンパク質制限・誘因(消化管出血・感染・便秘)の検索・BCAA製剤の考慮
  • 4輸血
  • 5大量輸液
解説:肝性脳症の管理:①ラクツロース(アンモニア産生腸内細菌の抑制・アンモニア排泄促進)②タンパク質の適切な制限(過剰制限は低栄養を招く)③誘因の探索と除去(消化管出血・感染・脱水・便秘・薬剤)④BCAA製剤(アミノ酸バランスの改善)⑤リファキシミン(腸内細菌抑制)。
問4
50歳女性。健康診断で空腹時血糖128mg/dL・HbA1c 8.5%。尿検査で蛋白尿+。眼底検査で網膜症なし。最も適切な初期管理はどれか。
  • 1食事・運動療法のみで3か月様子を見る
  • 2即座にインスリン導入
  • ✔糖尿病の確定診断(再検)・食事運動療法・HbA1c目標設定(7%未満)・蛋白尿精査(糖尿病性腎症の評価)・禁煙指導
  • 4透析の準備
  • 5眼科的治療のみ
解説:2型糖尿病の初期管理:①確定診断(別日に再検:今回は1回でHbA1c6.5%以上+空腹時血糖126mg/dL以上の基準を満たし糖尿病と診断可)②食事・運動療法③蛋白尿精査(微量アルブミン尿→糖尿病性腎症の可能性)④定期的な合併症チェック(眼底・腎機能・神経)⑤薬物療法の検討。
問5
25歳女性。急性期の右下腹部痛で来院。バイタルサイン安定。身体所見:マックバーネー点の圧痛、反跳痛あり。WBC 15000/μL、CRP 8mg/dL。最も考えられる診断と対応はどれか。
  • 1過敏性腸症候群:鎮痙薬
  • 2腸閉塞:手術
  • ✔急性虫垂炎:画像検査(腹部CT)で確認後手術(腹腔鏡下虫垂切除術)の検討
  • 4子宮内膜症:ホルモン療法
  • 5憩室炎:抗生物質
解説:急性虫垂炎の診断・対応:マックバーネー点(臍と右上前腸骨棘を結ぶ線の外側1/3)の圧痛・反跳痛(ブルンベルグ徴候)・白血球増多・CRP上昇→Alvaradoスコア等で評価→腹部CT(感度98%以上)で確定→腹腔鏡下虫垂切除術(手術タイミングは患者状態・穿孔の有無で判断)。
問6
78歳女性。自宅で転倒し右股関節の強い疼痛で来院。右下肢は外旋・短縮位。X線で右大腿骨頸部骨折。最も適切な初期対応はどれか。
  • 1長期臥床での保存療法
  • 2手術は不要
  • ✔疼痛管理(鎮痛薬)・全身評価・早期手術(人工骨頭置換術または骨接合術)の準備・術前評価(心機能・凝固・栄養状態)
  • 4リハビリのみ
  • 5コルセット装着
解説:大腿骨頸部骨折の管理:長期臥床は廃用症候群・DVT・肺炎のリスクが高い。早期手術(48時間以内が推奨)→術後翌日から離床・リハビリ開始。術前に全身評価(心機能・腎機能・凝固・貧血)・DVT予防・疼痛管理を行う。高齢者では骨粗鬆症治療・転倒予防も重要。
問7
55歳男性。2週間前からの発熱・体重減少・夜間盗汗・頸部リンパ節腫大。血液検査:LDH 500 IU/L・CRP 5.0mg/dL・CBC:貧血あり。最も考えられる疾患と検査は何か。
  • 1インフルエンザ:迅速検査
  • 2結核:QFT
  • ✔悪性リンパ腫(B症状:発熱・盗汗・体重減少10%以上):頸部リンパ節生検・CT・骨髄検査
  • 4脂肪腫:超音波
  • 5感染性心内膜炎:血液培養
解説:悪性リンパ腫のB症状(全身症状):発熱(38℃以上)・寝汗・体重減少(6か月で10%以上)+リンパ節腫大・LDH高値→悪性リンパ腫を強く疑う。診断:リンパ節生検(組織診断が確定診断)・CT(病期診断)・PET-CT・骨髄生検。Hodgkin vs Non-Hodgkin lymphomaの鑑別が重要。
問8
妊娠32週の妊婦。突然の痛みのない性器出血が出現した。腹痛なし。バイタルサイン安定。最も疑うべき診断と初期対応はどれか。
  • 1常位胎盤早期剥離(内診は必要)
  • ✔前置胎盤(内診は禁忌・超音波で胎盤位置確認)
  • 3切迫早産:子宮収縮抑制薬
  • 4月経様出血:経過観察
  • 5羊水漏出:安静
解説:妊娠中の無痛性性器出血→前置胎盤を第一に疑う。前置胎盤の内診は危険(出血増悪のリスク)→まず超音波(経腹または経腟)で胎盤位置を確認。安静・NST・輸血準備。常位胎盤早期剥離は激しい腹痛+子宮板状硬直が特徴(今回は痛みなし)。