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看護師 成人看護学の問題と解説

最終更新:2026年8月11日

看護師国家試験の成人看護学の頻出問題を集めた分野別ページ。前後の分野へページ送りで移動できます。

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問1
急性心筋梗塞の典型的な症状はどれか。
  • 1安静で改善する胸痛
  • ✔30分以上続く激しい胸痛・胸部圧迫感
  • 3呼吸困難のみ
  • 4背部痛のみ
  • 5腹痛のみ
解説:急性心筋梗塞の典型症状:30分以上続く激しい胸痛・圧迫感・放散痛(左肩・顎・腕)。安静やニトロ舌下で改善しない。
問2
心電図で「ST上昇」が示唆する病態はどれか。
  • 1心房細動
  • 2心室頻拍
  • ✔急性心筋梗塞
  • 4完全左脚ブロック
  • 5洞性徐脈
解説:ST上昇は急性心筋梗塞(STEMI)の特徴的な心電図変化。冠動脈の完全閉塞による心筋壊死を示す。
問3
高血圧の診断基準(診察室血圧)として正しいのはどれか。
  • ✔収縮期140mmHg以上かつ/または拡張期90mmHg以上
  • 2収縮期130mmHg以上
  • 3収縮期120mmHg以上
  • 4収縮期150mmHg以上
  • 5収縮期160mmHg以上かつ拡張期100mmHg以上
解説:日本高血圧学会ガイドラインの高血圧診断基準:診察室血圧≧140/90mmHg、家庭血圧≧135/85mmHg。
問4
慢性心不全患者の自己管理指導で最も重要なのはどれか。
  • 1激しい運動の推奨
  • ✔毎日の体重測定と塩分制限
  • 3水分摂取を増やす
  • 4利尿薬の自己調節
  • 5喫煙の継続
解説:慢性心不全の自己管理:毎日体重測定(2〜3kg以上の増加で受診)・塩分制限(6g/日未満)・水分管理が重要。
問5
肺塞栓症の典型的な3徴はどれか。
  • 1胸痛・発熱・咳嗽
  • ✔突然の呼吸困難・胸痛・血痰
  • 3発熱・悪寒・倦怠感
  • 4腹痛・嘔吐・下痢
  • 5頭痛・頸部硬直・発熱
解説:肺塞栓症(PE)の3徴:突然の呼吸困難・胸痛・血痰。深部静脈血栓症(DVT)が主要原因。SpO2低下も重要所見。
問6
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の主要原因はどれか。
  • 1受動喫煙のみ
  • 2花粉症
  • ✔喫煙
  • 4大気汚染のみ
  • 5遺伝のみ
解説:COPDの主要原因は喫煙(90%以上)。慢性的な気道炎症・気流閉塞・肺気腫が特徴。禁煙が最重要の治療介入。
問7
喘息発作時の体位として最も適切なのはどれか。
  • 1仰臥位
  • 2腹臥位
  • ✔坐位または起坐位
  • 4側臥位
  • 5トレンデレンブルグ体位
解説:喘息発作時は起坐位(坐位・前傾姿勢)が呼吸補助筋を使いやすく横隔膜が下がり呼吸が楽になる。
問8
2型糖尿病の治療でHbA1cの管理目標値(一般的な目標)はどれか。
  • 16.0%未満
  • ✔7.0%未満
  • 38.0%未満
  • 49.0%未満
  • 510%未満
解説:日本糖尿病学会の標準的HbA1c管理目標は7.0%未満。合併症予防には6.5%未満を目指す。
問9
インスリン低血糖の症状として正しいのはどれか。
  • 1多尿・口渇
  • ✔発汗・動悸・手指振戦
  • 3高血圧・頭痛
  • 4浮腫・蛋白尿
  • 5腹痛・嘔吐
解説:低血糖症状(血糖70mg/dL未満):発汗・動悸・手指振戦・空腹感(交感神経症状)、頭痛・集中力低下・意識障害(神経グルコペニア症状)。
問10
慢性腎不全患者の食事管理で最も制限すべきのはどれか。
  • 1炭水化物
  • ✔タンパク質
  • 3脂質
  • 4ビタミンC
  • 5水溶性食物繊維
解説:慢性腎不全ではタンパク質制限(0.6〜0.8g/kg/日)・カリウム制限・リン制限・塩分制限が必要。タンパク質制限が最も重要。
問11
胃癌の診断に最も有用な検査はどれか。
  • 1腹部X線
  • 2腹部CT
  • ✔上部消化管内視鏡検査
  • 4血液検査
  • 5腹部超音波
解説:胃癌の確定診断には上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)と生検による組織診断が最も有用で確実。
問12
大腸癌の最多発生部位はどれか。
  • 1盲腸
  • 2上行結腸
  • 3横行結腸
  • 4下行結腸
  • ✔直腸・S状結腸
解説:大腸癌は直腸・S状結腸に最も多く発生する(全大腸癌の約60〜70%)。便秘・下血・便の狭小化が症状。
問13
肝硬変の合併症でないのはどれか。
  • 1食道静脈瘤
  • 2肝性脳症
  • 3腹水
  • 4脾腫
  • ✔甲状腺機能亢進症
解説:肝硬変の主要合併症:食道静脈瘤・肝性脳症・腹水・脾腫・凝固障害・感染症。甲状腺機能亢進症は肝硬変の合併症ではない。
問14
急性膵炎の特徴的な症状はどれか。
  • 1食後に改善する腹痛
  • 2右下腹部の圧痛
  • ✔心窩部〜左腰部への激しい放散痛
  • 4血便
  • 5黄疸のみ
解説:急性膵炎の典型症状:突然の心窩部〜左腰部(背部)への激しい帯状の放散痛、悪心・嘔吐。飲酒・胆石が主要原因。
問15
脳梗塞の急性期治療で「時間窓」が重要な治療はどれか。
  • 1降圧療法
  • 2抗生物質投与
  • ✔t-PA(血栓溶解療法)
  • 4外科手術
  • 5リハビリテーション
解説:t-PA(アルテプラーゼ)静注血栓溶解療法は発症4.5時間以内が適応。「時間が脳を救う(Time is Brain)」。
問16
脳出血の主要原因疾患はどれか。
  • 1糖尿病
  • ✔高血圧
  • 3高コレステロール血症
  • 4心房細動
  • 5深部静脈血栓症
解説:脳出血(脳内出血)の最大原因は高血圧による細小動脈の変性・破綻。被殻・視床・橋・小脳が好発部位。
問17
乳癌の自己検診(BSE)で正しいのはどれか。
  • 1毎日行う
  • ✔生理後1週間以内が最適
  • 3閉経後は不要
  • 4入浴時のみ可能
  • 5医師にしかできない
解説:BSE(乳房自己検診)は月経後1週間以内(乳腺が柔らかい時期)に月1回実施が推奨。閉経後は毎月同じ日に。
問18
関節リウマチの初期症状として特徴的なのはどれか。
  • 1片側の膝関節の腫脹
  • ✔朝のこわばり(30分以上)
  • 3激しい運動後の関節痛
  • 4外傷後の関節腫脹
  • 5高熱を伴う関節痛
解説:関節リウマチの初期症状:朝のこわばり(30分以上持続)・手指・手首などの左右対称性の関節炎。
問19
骨粗鬆症の予防・治療として誤っているのはどれか。
  • 1カルシウム・ビタミンD摂取
  • 2定期的な荷重運動
  • 3日光浴
  • ✔長期臥床の推奨
  • 5禁煙
解説:骨粗鬆症予防:カルシウム・ビタミンD摂取・荷重運動・日光浴・禁煙・節酒。長期臥床は骨密度低下を促進し禁忌。
問20
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の症状として正しいのはどれか。
  • 1体重増加・浮腫
  • 2徐脈・便秘
  • ✔頻脈・発汗・体重減少
  • 4低体温・疲労感
  • 5無気力・嗜眠
解説:バセドウ病(甲状腺機能亢進症):頻脈・発汗・体重減少・眼球突出・甲状腺腫大・手指振戦。甲状腺ホルモン過剰による代謝亢進。
問21
急性腹症で「腹膜刺激症状」(筋性防御・反跳痛)が示唆するのはどれか。
  • 1単純性腸閉塞
  • ✔虫垂炎穿孔・消化管穿孔
  • 3消化性潰瘍(出血のみ)
  • 4便秘
  • 5腸蠕動低下
解説:筋性防御(板状硬)と反跳痛(ブルンベルグ徴候)は腹膜炎を示唆。消化管穿孔・虫垂炎穿孔・胃穿孔等が原因。
問22
炎症性腸疾患(IBD)のうちクローン病の特徴はどれか。
  • 1直腸から連続性に及ぶ病変
  • 2大腸のみに限局
  • ✔口腔から肛門までの消化管全体に分節性病変
  • 4血便が必発
  • 5内科治療のみで根治可能
解説:クローン病:口腔から肛門まで全消化管に分節性(飛び石状)の全層性炎症。潰瘍性大腸炎は直腸から連続性の粘膜炎症。
問23
アナフィラキシーショックの第一選択薬はどれか。
  • 1抗ヒスタミン薬
  • 2副腎皮質ステロイド
  • ✔エピネフリン(アドレナリン)
  • 4気管支拡張薬
  • 5利尿薬
解説:アナフィラキシーショックの第一選択はエピネフリン(アドレナリン)0.3mgの大腿外側筋注。抗ヒスタミン薬・ステロイドは補助療法。
問24
慢性心不全患者でジゴキシン使用中の中毒症状はどれか。
  • 1頻脈・高血圧
  • ✔悪心・嘔吐・視覚異常(黄視・緑視)・不整脈
  • 3低血糖
  • 4高カリウム血症のみ
  • 5発熱・感染
解説:ジゴキシン中毒:消化器症状(悪心・嘔吐)、神経症状(視覚異常:黄緑視)、心症状(徐脈・不整脈)。腎機能低下・低カリウムで中毒リスク上昇。
問25
消化性潰瘍の原因として最も多いのはどれか。
  • 1過労とストレスのみ
  • ✔ヘリコバクター・ピロリ菌感染とNSAIDs
  • 3アルコールのみ
  • 4香辛料の過剰摂取
  • 5遺伝のみ
解説:消化性潰瘍の2大原因:H.pylori感染(約70%)とNSAIDs・アスピリン使用。H.pylori除菌が根本治療。
問26
急性虫垂炎の典型的な圧痛点はどれか。
  • ✔マックバーネー点(右下腹部)
  • 2左下腹部
  • 3心窩部
  • 4臍周囲
  • 5右上腹部
解説:急性虫垂炎の典型的圧痛点はマックバーネー点(臍と右上前腸骨棘を結ぶ線の外側1/3)。
問27
腎臓結石で「疝痛発作」の特徴はどれか。
  • 1持続的な鈍痛
  • 2体位で変化しない痛み
  • ✔間欠的な激痛で側腹部〜鼠径部に放散
  • 4腹膜刺激症状を伴う
  • 5発熱が必発
解説:腎結石・尿管結石の疝痛:突然の間欠的・激烈な側腹部痛が鼠径部・陰部に放散。転げ回るような痛みが特徴。
問28
脳梗塞後の嚥下障害患者に対して適切な食事形態はどれか。
  • 1通常食のまま
  • 2固形食のみ
  • 3液体のみ
  • ✔嚥下機能評価後に適切なとろみ食・刻み食を選択
  • 5絶食継続
解説:嚥下障害患者は嚥下機能評価(VF・VE等)後に嚥下機能に応じた食事形態(とろみ・ゼリー・刻み食等)を選択。誤嚥性肺炎予防が重要。
問29
変形性膝関節症の特徴として正しいのはどれか。
  • 1若年者に多い
  • 2起床時のこわばりが1時間以上続く
  • ✔活動時痛と休息で改善する疼痛
  • 4左右対称性に発症
  • 5発熱を伴う
解説:変形性膝関節症:高齢者・肥満・女性に多い。動作開始時の痛みと安静で改善する疼痛が特徴。朝のこわばりは短時間。
問30
胆石症の典型的な症状はどれか。
  • 1食前の右下腹部痛
  • ✔食後の右上腹部〜右肩への放散痛(食後コリック)
  • 3持続的な腹痛
  • 4血便
  • 5腸閉塞症状
解説:胆石症は脂肪食後に右上腹部〜右肩甲骨・右肩への放散痛(胆道コリック)が特徴。発熱・黄疸を伴えば胆嚢炎・胆管炎。
問31
肺炎球菌性肺炎の典型的な症状はどれか。
  • 1緩徐な発症・乾性咳嗽のみ
  • ✔突然の高熱・振戦・膿性痰・胸痛
  • 3無症状
  • 4血痰と体重減少のみ
  • 5慢性的な咳と痰
解説:肺炎球菌性肺炎:突然の高熱・振戦・膿性痰・胸膜痛(胸痛)が特徴。市中肺炎の最多原因菌。
問32
DIC(播種性血管内凝固症候群)の病態として正しいのはどれか。
  • 1血液凝固のみが亢進する
  • ✔全身の微小血栓形成と凝固因子消費による出血傾向の並存
  • 3血小板数が増加する
  • 4白血球が減少するのみ
  • 5血液が固まりやすくなるだけ
解説:DICは全身性凝固亢進による微小血栓(臓器障害)と凝固因子・血小板消費による出血傾向が並存する複雑な病態。
問33
慢性腎不全(CKD)の原因疾患として最多なのはどれか。
  • 1急性腎炎
  • ✔糖尿病性腎症
  • 3慢性糸球体腎炎
  • 4腎結石
  • 5先天性腎疾患
解説:日本における透析導入原因疾患第1位は糖尿病性腎症(糖尿病性腎臓病)。続いて慢性糸球体腎炎・高血圧性腎硬化症。
問34
食道癌の危険因子として最も関連が強いのはどれか。
  • ✔飲酒と喫煙
  • 2高脂肪食
  • 3運動不足
  • 4ヘリコバクター・ピロリ
  • 5ウイルス感染
解説:食道癌(扁平上皮癌)の最大危険因子は飲酒と喫煙。飲酒後の顔面紅潮(フラッシング反応)がある人は特にリスクが高い。
問35
狭心症発作時の薬物療法として正しいのはどれか。
  • 1アスピリン内服
  • ✔ニトログリセリン舌下投与
  • 3β遮断薬静注
  • 4モルヒネ投与
  • 5カルシウム拮抗薬内服
解説:狭心症発作の第一選択はニトログリセリン(硝酸薬)舌下投与。冠動脈拡張・前負荷軽減。5分で改善なければ再投与(3回まで)。
問36
急性心筋梗塞の合併症のうち最も致命的なのはどれか。
  • 1心房細動
  • 2洞性徐脈
  • ✔心室細動
  • 4心房粗動
  • 5期外収縮
解説:心室細動(VF)は急性心筋梗塞の最致命的合併症。心室が細かく震え有効な拍出ができなくなる。即座のAED・除細動が必要。
問37
パーキンソン病の4大症状に含まれないのはどれか。
  • 1静止時振戦
  • 2筋固縮
  • 3無動・寡動
  • 4姿勢反射障害
  • ✔感覚障害
解説:パーキンソン病の4大症状:静止時振戦・筋固縮・無動(寡動)・姿勢反射障害。感覚障害は運動ニューロン疾患で起きる。
問38
てんかん発作後の患者への対応として正しいのはどれか。
  • 1発作中に口腔内へ物を入れる
  • 2体を強く押さえつける
  • ✔安全を確保し側臥位にして観察する
  • 4発作を強制的に止めようとする
  • 5激しく呼びかける
解説:てんかん発作対応:周囲の危険物を除く・体を固定しない・舌噛み防止に口に物を入れない・発作後は側臥位にして気道確保。
問39
褥瘡ができやすい部位として「仰臥位」で最もリスクが高いのはどれか。
  • 1前頭部
  • 2腹部
  • ✔仙骨部・踵骨部
  • 4膝蓋骨部
  • 5肩峰部
解説:仰臥位での褥瘡好発部位:仙骨部(最多)・踵骨部・後頭部・肩甲骨部。側臥位では大転子部・腸骨稜・膝。
問40
「COPD増悪」を示す症状はどれか。
  • 1安静時SpO2の改善
  • 2喀痰量の減少
  • ✔普段より呼吸困難・喀痰量増加・喀痰の性状変化
  • 4体重増加
  • 5食欲増進
解説:COPD増悪:普段と比べて呼吸困難の悪化・喀痰量の増加・喀痰の膿性化(緑色)が3主徴。入院加療が必要なことがある。
問41
閉塞性動脈硬化症(ASO)の典型症状はどれか。
  • 1安静時の下肢浮腫
  • ✔歩行時の下肢痛(間歇性跛行)
  • 3下肢の静脈瘤
  • 4下肢の灼熱感
  • 5下肢の過度な発汗
解説:ASOの典型症状は間歇性跛行(歩行時の下肢痛で休息すると改善)。重症では安静時疼痛・潰瘍・壊疽(重症虚血肢)。
問42
肝臓の機能でないのはどれか。
  • 1解毒作用
  • 2糖の貯蔵
  • 3胆汁の産生
  • ✔消化管運動の調節
  • 5アルブミン合成
解説:肝臓の機能:解毒・代謝・糖代謝(グリコーゲン貯蔵)・胆汁産生・タンパク合成(アルブミン・凝固因子)・免疫。消化管運動調節は含まれない。
問43
心房細動の合併症として最も重要なのはどれか。
  • 1心筋梗塞
  • ✔脳梗塞(心原性塞栓症)
  • 3肺高血圧
  • 4大動脈弁狭窄
  • 5心筋炎
解説:心房細動の最重要合併症は脳梗塞(心原性脳塞栓症)。心房内の血栓が脳血管に飛散して発症。抗凝固療法で予防。
問44
腹部大動脈瘤(AAA)破裂の3徴はどれか。
  • 1発熱・黄疸・右上腹部痛
  • ✔突然の腹痛・背部痛・ショック
  • 3嘔吐・下血・腹痛
  • 4胸痛・呼吸困難・チアノーゼ
  • 5意識障害・頭痛・嘔吐
解説:腹部大動脈瘤破裂の3徴:突然の激しい腹痛・背部痛・循環不全(ショック)。緊急手術が必要な外科的緊急症。
問45
慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者への酸素投与で注意すべきことはどれか。
  • 1高濃度酸素を積極的に投与する
  • ✔低流量酸素(1〜2L/分)から開始し慎重に管理する
  • 3酸素投与は禁忌
  • 4SpO2は100%を目指す
  • 5酸素投与量は患者が自己調節する
解説:COPD(CO2ナルコーシスリスク)患者には低流量酸素(1〜2L/分)から開始し、SpO2 88〜92%を目標に慎重に管理。高濃度酸素でCO2ナルコーシスのリスク。
問46
肺結核の感染予防策として正しいのはどれか。
  • 1手袋のみ
  • 2サージカルマスクのみ
  • ✔N95マスク・陰圧個室(空気感染予防策)
  • 4ガウンのみ
  • 5距離を保つだけ
解説:肺結核は空気感染(飛沫核感染)。N95マスク着用・陰圧個室隔離が必要。患者にはサージカルマスクを着用させる。
問47
白血病の化学療法中の患者に最も注意すべき合併症はどれか。
  • 1高血糖
  • ✔感染症(好中球減少による)
  • 3高血圧
  • 4腎不全のみ
  • 5骨粗鬆症
解説:化学療法による骨髄抑制(特に好中球減少)で重篤な感染症リスクが高まる。好中球500/μL未満は感染症の緊急対応が必要。
問48
播種性血管内凝固症候群(DIC)の検査所見として正しいのはどれか。
  • 1PT延長・フィブリノゲン増加・Dダイマー低下
  • ✔PT延長・フィブリノゲン低下・Dダイマー上昇
  • 3PT短縮・血小板増加
  • 4白血球増加のみ
  • 5貧血のみ
解説:DICの検査所見:PT・APTT延長(凝固因子消費)・フィブリノゲン低下・血小板低下・FDP/Dダイマー上昇(線溶亢進)。
問49
ステロイド(副腎皮質ステロイド)の長期投与による副作用として正しいのはどれか。
  • 1低血糖
  • 2骨密度上昇
  • 3免疫機能亢進
  • ✔骨粗鬆症・消化性潰瘍・感染症リスク上昇
  • 5体重減少
解説:ステロイド長期投与の副作用:骨粗鬆症・消化性潰瘍・感染症リスク上昇・高血糖・Cushing症候群・精神症状。
問50
甲状腺癌の術後合併症で最も注意が必要なのはどれか。
  • 1高血圧
  • 2高血糖
  • ✔副甲状腺機能低下によるテタニー(低カルシウム血症)
  • 4貧血
  • 5血栓形成
解説:甲状腺手術後の重要合併症:副甲状腺誤切除による低カルシウム血症(テタニー)・反回神経麻痺(嗄声・嚥下障害)・出血。
問51
前立腺肥大症の主要症状はどれか。
  • 1血尿
  • ✔頻尿・夜間頻尿・排尿困難(下部尿路症状)
  • 3腰痛
  • 4陰茎痛
  • 5睾丸腫大
解説:前立腺肥大症の下部尿路症状(LUTS):頻尿・夜間頻尿・排尿困難・尿勢低下・残尿感。高齢男性に多い。
問52
急性腎不全(AKI)でカリウム値の急上昇が危険な理由はどれか。
  • 1口渇が起こるから
  • ✔致死的不整脈(心室細動)を起こすから
  • 3血糖が下がるから
  • 4浮腫が悪化するから
  • 5意識が変化するから
解説:高カリウム血症は心筋の電気的興奮性を低下させ、致死的不整脈(心室細動・心停止)を引き起こす。AKIの緊急透析適応の一つ。
問53
抗がん薬(化学療法)の副作用でないのはどれか。
  • 1悪心・嘔吐
  • 2脱毛
  • 3骨髄抑制(血球減少)
  • ✔記憶力の向上
  • 5末梢神経障害
解説:化学療法の主要副作用:悪心・嘔吐・脱毛・骨髄抑制・末梢神経障害・口内炎・倦怠感など。記憶力向上は副作用ではない。
問54
乳癌の最多組織型はどれか。
  • 1小葉癌
  • 2粘液癌
  • ✔浸潤性乳管癌
  • 4アポクリン癌
  • 5髄様癌
解説:乳癌の最多組織型は浸潤性乳管癌(全乳癌の70〜80%)。次いで浸潤性小葉癌が多い。
問55
Ⅱ型呼吸不全の特徴はどれか。
  • 1PaO2低下のみ
  • ✔PaO2低下とPaCO2上昇
  • 3PaCO2低下のみ
  • 4SpO2正常
  • 5酸素投与で完全に改善
解説:Ⅱ型呼吸不全(換気不全型):PaO2<60mmHgかつPaCO2>45mmHg。COPD・神経筋疾患・胸郭疾患が原因。
問56
胃全摘術後のビタミンB12欠乏で起こる病態はどれか。
  • 1壊血病
  • ✔悪性貧血(巨赤芽球性貧血)
  • 3鉄欠乏性貧血
  • 4低カルシウム血症
  • 5ペラグラ
解説:胃全摘術後は内因子(ビタミンB12吸収に必要)が産生されず、悪性貧血(巨赤芽球性貧血)が起こる。B12の筋注補充が必要。
問57
肝性脳症の治療として正しいのはどれか。
  • 1タンパク質を増やす
  • ✔ラクツロースの投与とタンパク質制限
  • 3ステロイド大量投与
  • 4高カロリー輸液のみ
  • 5水分制限のみ
解説:肝性脳症治療:アンモニア産生を減らすラクツロース・腸内細菌抑制薬・タンパク質の適切な制限(ただし最低限は確保)。
問58
血液透析(HD)中の低血圧の原因として最も多いのはどれか。
  • ✔除水過多・除水速度が速すぎる
  • 2除水量が少ない
  • 3血圧薬の中止
  • 4高ナトリウム血症
  • 5アレルギー反応
解説:血液透析中低血圧の最多原因は除水量の過多・除水速度が速すぎることによる循環血漿量の急激な減少。
問59
狭心症と心筋梗塞の鑑別で最も重要な点はどれか。
  • 1痛みの強さ
  • ✔痛みの持続時間とニトログリセリン効果
  • 3性別
  • 4年齢
  • 5心電図所見のみ
解説:狭心症:安静または数分〜15分以内にニトロで改善。心筋梗塞:30分以上続く痛みでニトロ効果不十分。持続時間が鑑別の重要ポイント。
問60
急性虫垂炎の術後管理で正しいのはどれか。
  • 1術前に下剤を投与する
  • 2腹痛の原因が確定するまで鎮痛薬は禁忌
  • ✔術後は早期離床を促す
  • 4術後の食事は1週間後から
  • 5術前の浣腸は必須
解説:虫垂炎術後管理:早期離床(腸蠕動回復促進・肺炎・DVT予防)が重要。術後合併症(創感染・腸閉塞)の観察も必要。