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中カテゴリ別問題
中カテゴリ版C(分野が細かい資格向け)
作業療法士 中カテゴリ別の問題と解説
最終更新:2026年8月11日
作業療法士は分野が細かいため、共通科目/専門科目などの中カテゴリに束ねて対策できます。
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問題を解く →
解剖学
問1
上腕骨外側上顆に起始する筋はどれか。
1
上腕二頭筋
2
円回内筋
✔
短橈側手根伸筋
4
橈側手根屈筋
5
上腕三頭筋
解説:
短橈側手根伸筋(及び総指伸筋など)は上腕骨外側上顆に起始する。上腕二頭筋は肩甲骨、円回内筋・橈側手根屈筋は内側上顆に起始する。
問2
肩関節の外転に最も関与する筋はどれか。
✔
三角筋
2
広背筋
3
大胸筋
4
小円筋
5
肩甲下筋
解説:
三角筋(特に中部線維)は肩関節外転の主動作筋である。棘上筋も外転初期に関与する。
問3
手関節を支配する神経のうち、母指球筋を支配するのはどれか。
1
橈骨神経
2
尺骨神経
✔
正中神経
4
筋皮神経
5
腋窩神経
解説:
母指球筋(短母指外転筋、母指対立筋、短母指屈筋浅頭)は正中神経支配である(母指内転筋と短母指屈筋深頭は尺骨神経)。
問4
錐体路の主たる経路はどれか。
1
脊髄小脳路
✔
皮質脊髄路
3
脊髄視床路
4
後索路
5
網様体脊髄路
解説:
錐体路は皮質脊髄路であり、大脳皮質運動野から延髄錐体を経て脊髄に至る随意運動の主経路である。
問5
大腿四頭筋に含まれないのはどれか。
1
大腿直筋
2
内側広筋
3
外側広筋
4
中間広筋
✔
大腿二頭筋
解説:
大腿二頭筋はハムストリングスに属し、大腿四頭筋(大腿直筋、内側広筋、外側広筋、中間広筋)には含まれない。
問6
内包後脚を通過する経路はどれか。
1
視放線
✔
皮質脊髄路
3
皮質延髄路
4
聴放線
5
嗅覚路
解説:
内包後脚には主に皮質脊髄路(錐体路)が通過する。皮質延髄路は内包膝部を通る。
問7
橈骨神経麻痺で生じる特徴的な症状はどれか。
✔
下垂手
2
鷲手
3
猿手
4
尖足
5
下垂足
解説:
橈骨神経麻痺では手関節・手指の伸展筋群が麻痺し、下垂手(drop hand)を呈する。
問8
正中神経の支配領域として正しいのはどれか。
1
小指
2
環指尺側
✔
母指・示指・中指の手掌側
4
手背全体
5
前腕後面
解説:
正中神経は母指、示指、中指、環指橈側半分の手掌側の感覚を支配する。
生理学
問1
脊髄反射のうち、深部腱反射の感覚受容器はどれか。
1
ゴルジ腱器官
✔
筋紡錘
3
パチニ小体
4
マイスネル小体
5
自由神経終末
解説:
深部腱反射(伸張反射)は筋紡錘が感覚受容器であり、Ia群求心性線維を介する単シナプス反射である。
問2
心拍出量を規定する因子に含まれないのはどれか。
1
前負荷
2
後負荷
3
心収縮力
4
心拍数
✔
赤血球数
解説:
心拍出量は前負荷、後負荷、心収縮力、心拍数によって規定される。赤血球数は酸素運搬能には関与するが心拍出量の規定因子ではない。
問3
関節可動域における他動運動の終末感(エンドフィール)で、正常な硬い停止感を示すのはどれか。
✔
骨性block
2
筋性block
3
軟部組織の接近
4
関節包性block
5
痛みによる停止
解説:
骨と骨が直接衝突して止まる硬い終末感は骨性endfeelと呼ばれ、肘関節伸展などでみられる。
問4
筋収縮のエネルギー源として直接利用されるのはどれか。
1
グリコーゲン
✔
ATP
3
クレアチンリン酸
4
グルコース
5
脂肪酸
解説:
筋収縮はATPの加水分解により直接的なエネルギーを得る。クレアチンリン酸はATP再合成に利用される。
問5
自律神経系のうち、安静時に優位なのはどれか。
1
交感神経
✔
副交感神経
3
運動神経
4
知覚神経
5
錐体外路系
解説:
安静時やリラックス時には副交感神経が優位となり、心拍数低下や消化促進などが生じる。
問6
脳神経のうち、顔面の表情筋を支配するのはどれか。
1
三叉神経
✔
顔面神経
3
舌咽神経
4
迷走神経
5
副神経
解説:
顔面神経(第Ⅶ脳神経)は表情筋の運動支配を担う。
問7
呼吸筋のうち主たる吸気筋はどれか。
1
内肋間筋
✔
横隔膜
3
腹直筋
4
腹斜筋
5
広背筋
解説:
横隔膜は安静吸気時の主動作筋であり、収縮することで胸郭内容積を増大させる。
問8
脊髄の後索路が伝達する感覚はどれか。
1
痛覚
2
温度覚
✔
深部感覚(位置覚・振動覚)
4
粗大な触覚
5
内臓痛覚
解説:
後索-内側毛帯路は識別性触覚、深部感覚(位置覚・振動覚)を伝達する。
脳血管障害
問1
脳卒中の片麻痺において、Brunnstrom法ステージⅢの特徴はどれか。
1
随意運動なし
2
連合反応のみ出現
✔
共同運動が随意的に可能
4
分離運動が一部可能
5
正常運動
解説:
BrunnstromステージⅢは痙縮が著明で、共同運動パターンが随意的に出現する段階である。
問2
左半球損傷で生じやすい高次脳機能障害はどれか。
1
左半側空間無視
✔
失語症
3
病態失認
4
着衣失行
5
視空間認知障害
解説:
失語症は言語優位半球である左半球の損傷で多く生じる。半側空間無視は右半球損傷で多い。
問3
右半球損傷で生じやすい症状はどれか。
1
失語症
✔
半側空間無視
3
失読失書
4
観念運動失行
5
ブローカ失語
解説:
半側空間無視は非優位半球(多くは右半球)損傷で生じやすい。
問4
脳卒中の病型のうち、出血性病変はどれか。
1
脳梗塞
✔
くも膜下出血
3
一過性脳虚血発作
4
アテローム血栓性脳梗塞
5
ラクナ梗塞
解説:
くも膜下出血は脳動脈瘤破裂などによる出血性脳血管障害である。
問5
視床出血で生じやすい症状はどれか。
✔
感覚障害
2
小脳性運動失調のみ
3
視野障害のみ
4
構音障害のみ
5
認知症のみ
解説:
視床出血では対側の感覚障害が特徴的にみられることが多い。
問6
脳卒中の危険因子として最も重要とされるのはどれか。
✔
高血圧
2
低体重
3
若年であること
4
運動習慣
5
適度な飲酒
解説:
高血圧は脳卒中(特に脳出血)の最大の危険因子とされる。
問7
脳梗塞の病型のうち、心房細動などを原因として生じやすいのはどれか。
1
ラクナ梗塞
✔
心原性脳塞栓症
3
アテローム血栓性脳梗塞
4
一過性脳虚血発作のみ
5
くも膜下出血
解説:
心房細動など心臓由来の血栓が脳血管を閉塞することで生じる心原性脳塞栓症は、突然発症し重症化しやすい。
問8
脳卒中後うつ(post-stroke depression)への対応として適切なのはどれか。
✔
早期からの評価と多職種による支援
2
身体機能訓練のみで対応可能とする
3
精神症状は無視して訓練を継続する
4
家族への説明は不要とする
5
リハビリテーションを中止する
解説:
脳卒中後うつはリハビリテーションの阻害因子となりうるため、早期の評価と多職種による支援が重要である。
整形外科
問1
変形性股関節症で典型的にみられる歩行はどれか。
1
失調性歩行
✔
トレンデレンブルグ歩行
3
痙性歩行
4
小刻み歩行
5
動揺性歩行
解説:
変形性股関節症では股関節外転筋(中殿筋)の機能低下によりトレンデレンブルグ歩行(患側立脚時に骨盤が対側に傾く)を呈する。
問2
関節リウマチで好発する手指変形はどれか。
✔
ボタン穴変形
2
槌指変形
3
マレット変形
4
ヘバーデン結節
5
ばね指のみ
解説:
関節リウマチではボタン穴変形やスワンネック変形などの特徴的な手指変形がみられる。
問3
脊髄損傷の損傷高位がC6の場合、機能残存として期待できないのはどれか。
1
手関節背屈
2
肘関節屈曲
✔
手指の巧緻動作
4
肩関節屈曲
5
呼吸機能
解説:
C6レベルでは手関節背屈筋(橈側手根伸筋)が機能するが、手内筋の支配はC8-T1のため手指の巧緻動作は困難である。
問4
上腕骨顆上骨折で最も注意すべき合併症はどれか。
✔
フォルクマン拘縮
2
凍結肩
3
変形性肘関節症のみ
4
橈骨遠位端骨折
5
腱板断裂
解説:
小児の上腕骨顆上骨折では腕神経の血行障害によるフォルクマン拘縮(阻血性拘縮)に注意が必要である。
問5
変形性膝関節症で典型的な歩行はどれか。
✔
内反膝に伴うlateral thrust歩行
2
失調性歩行
3
痙性対麻痺歩行
4
間欠性跛行のみ
5
動揺性歩行
解説:
変形性膝関節症では内側コンパートメントの摩耗により内反変形を生じ、立脚期に外側へ動揺するlateral thrustがみられることがある。
問6
腰部脊柱管狭窄症の特徴的な症状はどれか。
✔
間欠性跛行
2
上肢のしびれ
3
顔面麻痺
4
嚥下障害
5
構音障害
解説:
腰部脊柱管狭窄症は歩行により下肢のしびれ・痛みが増強し、前屈や座位で軽快する間欠性跛行を呈する。
問7
橈骨遠位端骨折(コーレス骨折)で生じやすい変形はどれか。
✔
フォーク状変形
2
クロー変形
3
ボタン穴変形
4
スワンネック変形
5
槌指変形
解説:
コーレス骨折では骨片の背側転位によりフォーク状変形(silver-fork deformity)を呈することが多い。
問8
肩関節周囲炎(五十肩)の病期のうち、可動域制限が最も強い時期はどれか。
1
急性期(炎症期)
✔
拘縮期(凍結期)
3
回復期(解凍期)
4
発症前
5
完治後
解説:
拘縮期(凍結期)では炎症はやや落ち着くが関節包の拘縮により可動域制限が最も強くなる。
精神医学
問1
統合失調症の陽性症状に含まれるのはどれか。
1
感情鈍麻
2
意欲低下
✔
幻覚
4
自閉
5
社会的引きこもり
解説:
陽性症状には幻覚、妄想、思考障害などが含まれる。感情鈍麻や意欲低下、自閉は陰性症状である。
問2
うつ病の症状として典型的でないのはどれか。
1
抑うつ気分
2
睡眠障害
3
食欲低下
✔
観念奔逸
5
興味関心の喪失
解説:
観念奔逸は躁状態でみられる症状であり、うつ病の典型症状ではない。
問3
認知症の中核症状に含まれるのはどれか。
1
幻覚
2
徘徊
✔
記憶障害
4
不安
5
暴言
解説:
記憶障害、見当識障害、理解判断力の低下などは中核症状であり、徘徊や幻覚、暴言はBPSD(周辺症状)に分類される。
問4
双極性障害の躁状態でみられる症状はどれか。
✔
睡眠欲求の減少
2
抑うつ気分
3
興味関心の喪失
4
精神運動制止
5
希死念慮
解説:
躁状態では睡眠欲求の減少、多弁、観念奔逸、誇大妄想などがみられる。
問5
強迫性障害の特徴的な症状はどれか。
✔
強迫観念と強迫行為の繰り返し
2
幻聴
3
観念奔逸
4
誇大妄想
5
昏迷
解説:
強迫性障害は不合理と分かっていてもやめられない強迫観念とそれに伴う強迫行為を特徴とする。
問6
パニック障害の特徴として正しいのはどれか。
✔
突然の強い不安発作と身体症状
2
緩徐進行性の認知機能低下
3
幻覚を主症状とする
4
運動機能の進行性低下
5
記憶障害を主症状とする
解説:
パニック障害は突然生じる強い不安(パニック発作)と動悸・呼吸困難感などの身体症状を特徴とする。
問7
せん妄の特徴として正しいのはどれか。
✔
急性発症で意識レベルの変動を伴う
2
慢性進行性で意識は清明
3
必ず夜間のみに出現する
4
記憶障害のみが特徴
5
身体疾患とは無関係に生じる
解説:
せん妄は急性に発症し、意識レベルの変動や注意障害を伴う一過性の症候群であり、身体疾患や薬剤が誘因となることが多い。
問8
摂食障害(神経性やせ症)の身体的合併症として注意すべきものはどれか。
✔
電解質異常・徐脈
2
視力低下のみ
3
聴力低下のみ
4
骨密度の著明な増加
5
体温の著明な上昇
解説:
神経性やせ症では低栄養に伴う電解質異常、徐脈、骨密度低下などの身体合併症に注意が必要である。
神経内科
問1
パーキンソン病の四大徴候に含まれないのはどれか。
1
静止時振戦
2
筋強剛
3
無動
4
姿勢反射障害
✔
運動失調
解説:
パーキンソン病の四大徴候は静止時振戦、筋強剛、無動(寡動)、姿勢反射障害である。運動失調は含まれない。
問2
筋萎縮性側索硬化症(ALS)で通常保たれるのはどれか。
1
運動ニューロン
✔
感覚機能
3
錐体路
4
錐体外路
5
下位運動ニューロン
解説:
ALSは運動ニューロンが選択的に障害される疾患で、感覚機能、眼球運動、膀胱直腸機能は通常保たれる。
問3
多発性硬化症の特徴として正しいのはどれか。
✔
中枢神経系の脱髄性疾患で症状の再発・寛解を繰り返す
2
末梢神経のみが障害される
3
進行性で寛解がない単相性疾患
4
筋肉自体の変性疾患である
5
骨の疾患である
解説:
多発性硬化症は中枢神経系の脱髄疾患で、再発と寛解を繰り返すことが多い。
問4
重症筋無力症の特徴的な症状はどれか。
✔
運動を反復すると筋力低下が増強する(易疲労性)
2
運動開始時のみ筋力低下する
3
感覚障害が主体である
4
固定した筋萎縮を呈する
5
認知機能低下が主症状である
解説:
重症筋無力症は神経筋接合部の自己免疫疾患で、運動の反復により筋力低下が増強する日内変動・易疲労性が特徴である。
問5
ギラン・バレー症候群の特徴として正しいのはどれか。
✔
急性発症の左右対称性運動麻痺
2
慢性進行性の認知機能低下
3
片側性の感覚障害のみ
4
骨格の変形が主症状
5
視野障害が主症状
解説:
ギラン・バレー症候群は急性に発症する両側対称性の運動麻痺を主徴とする末梢神経疾患である。
問6
脊髄小脳変性症の主症状として正しいのはどれか。
✔
運動失調
2
静止時振戦が主体
3
筋強剛が主体
4
感覚障害が主体
5
認知症が必発
解説:
脊髄小脳変性症は小脳症状を中心とした運動失調を主症状とする神経変性疾患群である。
問7
顔面神経麻痺(ベル麻痺)でみられる症状として正しいのはどれか。
✔
同側の表情筋麻痺
2
対側の表情筋麻痺
3
両側性の感覚障害
4
上下肢の運動麻痺
5
構音障害は必発しない
解説:
ベル麻痺は末梢性顔面神経麻痺であり、病巣と同側の表情筋麻痺が生じる。
問8
レビー小体型認知症の特徴的な症状はどれか。
✔
幻視とパーキンソニズム
2
早期からの著明な失語
3
早期からの著明な性格変化のみ
4
若年発症が必発
5
運動麻痺が必発
解説:
レビー小体型認知症は具体的な幻視やパーキンソニズム、認知機能の変動を特徴とする。
小児科
問1
脳性麻痺の病型のうち最も頻度が高いのはどれか。
1
アテトーゼ型
✔
痙直型
3
失調型
4
混合型
5
弛緩型
解説:
脳性麻痺の病型では痙直型(spastic type)が最も頻度が高い。
問2
二分脊椎に伴いやすい合併症はどれか。
✔
膀胱直腸障害
2
視覚障害
3
聴覚障害
4
嚥下障害
5
構音障害
解説:
二分脊椎では脊髄・神経根の障害により下肢運動障害とともに膀胱直腸障害を合併しやすい。
問3
注意欠如多動症(ADHD)の主症状に含まれないのはどれか。
1
不注意
2
多動性
3
衝動性
✔
対人関係の質的障害(社会的コミュニケーションの障害)
5
学業上の困難
解説:
対人関係の質的障害は自閉スペクトラム症の特徴であり、ADHDの主症状(不注意・多動性・衝動性)とは異なる。
問4
自閉スペクトラム症の特徴として適切なのはどれか。
✔
社会的コミュニケーションの障害と限定的・反復的な行動様式
2
知的障害が必発する
3
言語発達は常に正常である
4
視覚過敏は決して生じない
5
成人期には消失する
解説:
自閉スペクトラム症は社会的コミュニケーションの障害と、限定的・反復的な興味や行動を主な特徴とする。
問5
ペルテス病(大腿骨頭壊死症)の好発年齢として適切なのはどれか。
✔
学童期前半(おおむね4〜10歳)
2
乳児期
3
思春期後半
4
成人期
5
老年期
解説:
ペルテス病は主に学童期前半の小児に好発する大腿骨頭の阻血性壊死を呈する疾患である。
問6
染色体異常による疾患として適切なのはどれか。
✔
ダウン症候群
2
脳性麻痺
3
二分脊椎
4
筋ジストロフィー(一部は遺伝性だが染色体異常とは異なる機序)
5
水頭症
解説:
ダウン症候群は21番染色体が3本存在する(トリソミー21)染色体異常による疾患である。
問7
重症心身障害児の定義として適切なのはどれか。
✔
重度の肢体不自由と重度の知的障害を重複して有する状態
2
軽度の運動障害のみを有する状態
3
知的障害のみを有する状態
4
運動障害のみを有する状態
5
健常児と同様の発達状態
解説:
重症心身障害は重度の肢体不自由と重度の知的障害が重複している状態を指す。
問8
脳性麻痺の分類のうち、両側性で下肢優位の麻痺を呈する病型はどれか。
✔
痙直型両麻痺
2
片麻痺型
3
四肢麻痺型
4
アテトーゼ型
5
失調型
解説:
痙直型両麻痺は両側性の痙性麻痺であるが下肢が上肢より強く障害される病型である。
内科学
問1
糖尿病の三大合併症に含まれないのはどれか。
1
糖尿病性網膜症
2
糖尿病性腎症
3
糖尿病性神経障害
4
糖尿病性壊疽
✔
狭心症
解説:
糖尿病の三大合併症は網膜症、腎症、神経障害である。狭心症は大血管合併症であり三大合併症には含まれない。
問2
COPD(慢性閉塞性肺疾患)患者の作業療法で重要な指導はどれか。
✔
腹式呼吸の指導
2
激しい運動の推奨
3
水分制限
4
臥床安静の徹底
5
完全禁酒のみ
解説:
COPD患者には口すぼめ呼吸や腹式呼吸など呼吸法の指導、運動耐容能を考慮した活動指導が重要である。
問3
虚血性心疾患の危険因子に含まれないのはどれか。
1
高血圧
2
脂質異常症
3
喫煙
4
糖尿病
✔
低体重(やせ)のみ
解説:
虚血性心疾患の危険因子には高血圧、脂質異常症、喫煙、糖尿病、肥満などがあり、単なる低体重は主要な危険因子ではない。
問4
慢性腎不全患者の作業療法実施時に注意すべき点はどれか。
✔
運動強度と疲労度の管理
2
水分摂取の積極的な推奨
3
高強度のレジスタンス運動の徹底
4
塩分摂取の積極的な推奨
5
運動制限は不要
解説:
慢性腎不全患者では過度な運動負荷を避け、疲労度や血液データを考慮した運動強度の調整が必要である。
問5
COPDの病態として正しいのはどれか。
✔
気流閉塞を特徴とする進行性の疾患
2
拘束性換気障害のみを呈する
3
急性可逆性が主体である
4
感染症のみが原因である
5
小児期にのみ発症する
解説:
COPD(慢性閉塞性肺疾患)は気流閉塞を特徴とし、主に喫煙が原因となる進行性の疾患である。
問6
脂質異常症の管理目標として重要な脂質の一つはどれか。
✔
LDLコレステロール
2
総ビリルビン
3
クレアチニン
4
尿酸
5
アルブミン
解説:
脂質異常症ではLDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪の管理が重要である。
問7
関節リウマチで上昇する代表的な炎症マーカーはどれか。
✔
CRP
2
血糖値
3
クレアチニン
4
尿酸値
5
LDLコレステロール
解説:
CRP(C反応性蛋白)は関節リウマチなどの炎症性疾患で上昇する代表的な炎症マーカーである。
問8
肝硬変患者でみられる症状として正しいのはどれか。
✔
黄疸・腹水
2
視力低下のみ
3
聴力低下のみ
4
骨密度の上昇のみ
5
筋緊張亢進のみ
解説:
肝硬変では肝機能低下に伴い黄疸、腹水、出血傾向などが出現する。
老年医学
問1
ロコモティブシンドロームの説明として正しいのはどれか。
1
認知機能低下による生活障害
✔
運動器の障害により移動機能が低下した状態
3
循環器疾患による運動制限
4
視覚障害による転倒リスク増加
5
精神疾患による活動性低下
解説:
ロコモティブシンドロームは運動器の障害により要介護リスクが高まった状態を指す。
問2
フレイルの構成要素に含まれないのはどれか。
1
体重減少
2
筋力低下(握力低下)
3
歩行速度低下
4
活動量低下
✔
視力低下
解説:
フレイルの評価(J-CHS基準など)には体重減少、筋力低下、歩行速度低下、活動量低下、疲労感が含まれ、視力低下は直接の構成要素ではない。
問3
サルコペニアの定義に関連する要素はどれか。
✔
筋肉量減少と筋力低下
2
視力低下のみ
3
聴力低下のみ
4
認知機能低下のみ
5
皮膚萎縮のみ
解説:
サルコペニアは加齢に伴う骨格筋量の減少と筋力(身体機能)の低下を特徴とする病態である。
問4
誤嚥性肺炎のリスクを高める因子として適切なのはどれか。
✔
嚥下機能の低下
2
運動習慣
3
十分な口腔ケア
4
座位保持の改善
5
咀嚼機能の維持
解説:
加齢や脳血管障害等による嚥下機能低下は誤嚥性肺炎のリスクを高める重要な因子である。
問5
老年症候群に含まれる症状として適切なのはどれか。
✔
めまい・転倒・失禁などの加齢に伴う多様な症状
2
若年者特有の症状
3
単一臓器の疾患のみ
4
急性感染症のみ
5
先天性疾患のみ
解説:
老年症候群は加齢に伴って高頻度にみられるめまい、転倒、失禁、認知機能低下など多様な症状の総称である。
問6
高齢者の多剤併用(ポリファーマシー)が及ぼす影響として適切なのはどれか。
✔
副作用や相互作用のリスク増加
2
必ず治療効果が向上する
3
身体機能の改善が保証される
4
認知機能の改善が保証される
5
費用負担は常に軽減される
解説:
ポリファーマシーは薬剤の副作用や相互作用のリスクを高め、転倒や認知機能低下などの一因となりうる。
問7
高齢者の低栄養がもたらすリスクとして適切なのはどれか。
✔
サルコペニアの進行・免疫機能低下
2
筋肉量の著明な増加
3
感染症リスクの低下
4
褥瘡リスクの低下
5
認知機能の改善
解説:
低栄養は筋肉量減少(サルコペニア)を助長し、免疫機能低下や褥瘡リスク増大など様々な悪影響をもたらす。
問8
高齢者の脱水リスクが高まる要因として適切なのはどれか。
✔
口渇中枢の感受性低下と水分摂取量の減少
2
体内水分量の相対的増加
3
腎機能の著明な改善
4
水分摂取量の著明な増加傾向
5
発汗機能の著明な亢進
解説:
高齢者では口渇中枢の感受性低下や腎機能の変化などにより脱水のリスクが高まりやすい。
循環器
問1
心臓リハビリテーションにおける運動療法の禁忌として適切なのはどれか。
1
安定した狭心症
✔
不安定な不整脈
3
コントロールされた高血圧
4
軽度の心不全
5
安定期の心筋梗塞後
解説:
急性増悪期の不安定な不整脈やコントロール不良の心不全などは運動療法の禁忌または注意を要する状態である。
問2
心不全患者の運動療法における中止基準として適切なのはどれか。
✔
強い息切れや胸痛の出現
2
軽度の発汗
3
脈拍の軽度上昇のみ
4
顔色が良好なまま
5
会話が可能な程度の息切れ
解説:
強い息切れ、胸痛、めまい、不整脈の出現などは運動療法の中止基準に該当する。
問3
高血圧患者の運動療法における一般的な注意点はどれか。
✔
過度な等尺性運動(強い力み)を避ける
2
運動は完全に禁止する
3
息こらえを伴う運動を推奨する
4
運動強度は最大限に設定する
5
血圧測定は不要とする
解説:
高血圧患者では血圧上昇を招きやすい強い等尺性運動や息こらえを避けることが推奨される。
問4
起立性低血圧の症状として適切なのはどれか。
✔
立位時のめまい・ふらつき
2
臥位での胸痛
3
運動時のみの症状
4
発熱を必発する
5
聴力低下を必発する
解説:
起立性低血圧は体位変換(特に臥位や座位から立位への変化)時に血圧が低下し、めまいやふらつきを生じる。
問5
深部静脈血栓症(DVT)のリスクが高まる状況として適切なのはどれか。
✔
長期臥床・不動状態
2
活発な運動習慣
3
十分な水分摂取
4
早期離床
5
弾性ストッキングの使用
解説:
長期臥床や不動状態は血流うっ滞を招き、深部静脈血栓症のリスクを高める。
問6
運動療法における自覚的運動強度(Borgスケール)の活用目的として適切なのはどれか。
✔
主観的な運動のきつさを指標に運動強度を調整する
2
心拍数の測定を完全に代替するものである
3
必ず最大強度での運動を促すための指標である
4
運動の禁忌を判断するためだけに用いる
5
評価対象は呼吸機能のみである
解説:
Borgスケールは自覚的な運動のきつさを数値化したもので、心拍数などの客観的指標と合わせて運動強度の調整に活用される。
問7
運動療法中の血圧異常反応(運動に伴う血圧低下)の臨床的意義として適切なのはどれか。
✔
重篤な心疾患を示唆する可能性があり運動中止を検討する
2
正常な生理的反応であり問題ない
3
血圧低下は常に良好な反応とされる
4
運動強度を上げるサインとされる
5
評価は不要とされる
解説:
運動負荷に伴う血圧の異常な低下は重篤な心血管系の異常を示唆する可能性があり、運動療法の中止基準として重要視される。
問8
運動療法における心拍数を用いた運動強度設定法の一つである「カルボーネン法」の説明として適切なのはどれか。
✔
予備心拍数を用いて目標心拍数を算出する方法
2
年齢のみから運動強度を決定する方法
3
Borgスケールの別名である
4
血圧のみから運動強度を決定する方法
5
体重のみから運動強度を決定する方法
解説:
カルボーネン法は安静時心拍数と最大心拍数の差(予備心拍数)を用いて、運動強度に応じた目標心拍数を算出する方法である。
身体機能評価
問1
徒手筋力テスト(MMT)で重力に抗して全可動域動かせるが抵抗を加えると保持できない場合の評価はどれか。
1
5
2
4
✔
3
4
2
5
1
解説:
MMTグレード3は重力に抗して完全な可動域を動かせるが、それ以上の抵抗には抗せない状態を指す。
問2
Brunnstrom stage(上肢)の評価において、共同運動から逸脱した運動が一部可能な段階はどれか。
1
ステージⅠ
2
ステージⅡ
3
ステージⅢ
✔
ステージⅣ
5
ステージⅥ
解説:
ステージⅣは共同運動パターンから部分的に逸脱した運動が可能になる段階である(例:腰の後ろに手をまわす等)。
問3
MMTにおいて重力を除去した肢位でなら全可動域動かせるが、重力に抗しては動かせない場合の評価はどれか。
1
5
2
4
3
3
✔
2
5
1
解説:
MMTグレード2は重力を除去すれば全可動域を動かせるが、重力に抗しては運動できない状態を指す。
問4
Brunnstrom stage上肢ステージⅥの特徴として正しいのはどれか。
1
随意運動なし
2
共同運動のみ可能
✔
分離運動がほぼ正常に近い
4
連合反応のみ出現
5
痙縮が最も強い
解説:
ステージⅥは協調性運動がほぼ正常に近づき、分離運動が円滑に行える段階である。
問5
MMTグレード0の状態として正しいのはどれか。
✔
筋収縮が全くみられない
2
わずかな筋収縮が触知できる
3
重力を除去すれば動かせる
4
重力に抗して動かせる
5
正常な筋力である
解説:
MMTグレード0は筋の収縮が全く認められない状態を指す。
問6
握力測定の結果に影響を与える要因として適切でないのはどれか。
1
肘関節の肢位
2
体幹の固定状況
3
測定時の声かけ
4
測定器具の校正状態
✔
測定者の血液型
解説:
握力測定の結果には測定肢位、体幹の安定、声かけ、器具の精度などが影響するが、測定者の血液型は無関係である。
問7
MMTグレード1の状態として正しいのはどれか。
✔
関節運動は起こらないがわずかな筋収縮が触知できる
2
筋収縮が全くみられない
3
重力を除去すれば全可動域動かせる
4
重力に抗して部分的に動かせる
5
正常な筋力である
解説:
MMTグレード1はTrace(微弱な筋収縮)と呼ばれ、関節運動には至らないが筋の収縮が視診・触診で確認できる状態である。
問8
上肢機能評価であるSTEF(簡易上肢機能検査)の特徴として適切なのはどれか。
✔
日常生活に近い動作課題を用いて上肢の動作速度を評価する
2
関節可動域のみを測定する
3
感覚機能のみを評価する
4
認知機能を評価する検査である
5
下肢機能を評価する検査である
解説:
STEFは積み木やボールなどの日常的な物品操作課題の遂行時間を測定し、上肢の動作能力(主に速度)を評価する。
高次脳機能評価
問1
半側空間無視の評価に用いられる検査はどれか。
1
Mini-Mental State Examination
✔
線分二等分試験
3
Trail Making Test
4
WAIS-Ⅲ
5
Token Test
解説:
線分二等分試験(Line Bisection Test)や抹消試験は半側空間無視の代表的な評価法である。
問2
遂行機能障害の評価に用いられる検査はどれか。
1
BIT
2
WAB失語症検査
✔
Wisconsin Card Sorting Test
4
かなひろいテスト
5
RBMT
解説:
Wisconsin Card Sorting Test(WCST)は概念形成や set-shifting など遂行機能を評価する代表的検査である。
問3
失行症の評価方法として適切でないのはどれか。
1
パントマイムの模倣
2
道具使用動作の観察
3
系列動作の観察
✔
Token Test
5
物品使用の模倣
解説:
Token Testは失語症(言語理解)の評価に用いられ、失行の評価には直接用いない。
問4
記憶障害の評価に用いられる検査はどれか。
✔
Rivermead Behavioural Memory Test
2
BIT
3
WCST
4
TMT
5
SLTA
解説:
RBMT(Rivermead Behavioural Memory Test)は日常生活に即した記憶機能を評価する検査である。
問5
Mini-Mental State Examination(MMSE)で評価する内容に含まれないのはどれか。
1
見当識
2
記憶
3
計算
4
言語
✔
上肢筋力
解説:
MMSEは見当識、記憶、計算、言語、図形構成などの認知機能を評価するスクリーニング検査であり、筋力は評価項目に含まれない。
問6
失語症の評価に用いられる代表的な検査はどれか。
✔
標準失語症検査(SLTA)
2
BIT
3
WCST
4
RBMT
5
TMT
解説:
標準失語症検査(SLTA)は失語症の症状を多角的に評価する代表的な検査である。
問7
半側空間無視の日常生活への影響として典型的なのはどれか。
✔
食事で片側の食べ物を残す
2
両側均等に注意が向く
3
記憶障害のみが問題となる
4
運動麻痺がなければ問題は生じない
5
言語理解のみが障害される
解説:
半側空間無視のある患者は食事の際、無視側の食べ物に気づかず残すなど日常生活に影響が及ぶ。
問8
観念運動性失行の特徴として正しいのはどれか。
✔
単純な動作の模倣やパントマイムが困難
2
複雑な道具操作のみ障害される
3
運動麻痺が必発である
4
感覚障害が主体である
5
言語理解は常に保たれない
解説:
観念運動性失行は手を振るなどの単純な身振りやパントマイムの実施・模倣が障害される失行である。
ADL評価
問1
Barthel Indexで評価しない項目はどれか。
1
食事
2
移乗
✔
認知機能
4
階段昇降
5
排便コントロール
解説:
Barthel Indexは基本的ADL(食事、移乗、整容、トイレ動作、入浴、歩行、階段昇降、更衣、排便、排尿)を評価し、認知機能は含まれない。
問2
FIM(機能的自立度評価法)の特徴として正しいのはどれか。
1
運動項目13項目、認知項目5項目で構成される
2
点数が高いほど介助量が多い
3
評価項目に社会的交流は含まれない
✔
評価は7段階で行う
5
身体機能のみを評価する
解説:
FIMは運動項目13、認知項目5の計18項目を7段階(完全自立〜全介助)で評価する。社会的交流(対人関係)も含まれる。
問3
FIMの認知項目に含まれるのはどれか。
1
食事
✔
問題解決
3
移乗
4
整容
5
歩行
解説:
FIM認知項目には理解、表出、社会的交流、問題解決、記憶が含まれる。
問4
Barthel Indexの採点で「自立」に最も高い点数が配点される項目の例はどれか。
✔
食事(自立で10点等)
2
常に0点固定の項目はない
3
全項目同一配点である
4
点数配分は存在しない
5
全項目5点固定である
解説:
Barthel Indexは項目ごとに自立度に応じて0〜15点などの配点があり、項目間で配点が異なる。
問5
Lawtonの尺度が評価する内容として正しいのはどれか。
1
基本的ADL
✔
IADL(手段的日常生活動作)
3
認知機能のみ
4
身体機能のみ
5
精神症状のみ
解説:
Lawton IADL尺度は電話の使用、買い物、食事の準備、家事、洗濯、交通手段の利用、服薬管理、金銭管理を評価する。
問6
FIMにおける「移乗」項目に含まれないのはどれか。
1
ベッド・椅子・車椅子間の移乗
2
トイレへの移乗
3
浴槽・シャワーへの移乗
✔
食事動作
5
階段(別項目として評価)
解説:
食事動作はFIMのセルフケア項目に含まれ、移乗項目には該当しない。
問7
清拭・入浴動作の自立度を評価する際に考慮すべき点として適切なのはどれか。
✔
姿勢保持能力・移乗能力・上肢機能
2
視力のみ
3
聴力のみ
4
言語機能のみ
5
嗅覚のみ
解説:
入浴動作の評価では姿勢保持、移乗能力、上肢の可動域・筋力など複数の要素を総合的に考慮する。
問8
食事動作の自立度評価で確認すべき要素として適切でないのはどれか。
1
食具の操作
2
座位姿勢の保持
3
摂食嚥下の状態
✔
聴力検査結果
5
上肢の可動域・筋力
解説:
食事動作評価では食具操作、座位保持、嚥下状態、上肢機能などを確認するが、聴力検査結果は直接の評価対象ではない。
精神機能評価
問1
ロールシャッハテストに分類される検査法はどれか。
1
質問紙法
2
作業検査法
✔
投影法
4
知能検査
5
発達検査
解説:
ロールシャッハテストはインクのしみを用いる代表的な投影法(性格検査)である。
問2
内田クレペリン精神検査に分類される検査法はどれか。
1
投影法
✔
作業検査法
3
質問紙法
4
面接法
5
観察法
解説:
内田クレペリン精神検査は単純な加算作業を一定時間継続させ作業曲線から性格特性を評価する作業検査法である。
問3
Y-G性格検査の分類として正しいのはどれか。
1
投影法
2
作業検査法
✔
質問紙法
4
知能検査
5
発達検査
解説:
Y-G性格検査(矢田部ギルフォード性格検査)は多数の質問項目に回答する質問紙法に分類される。
問4
TEG(東大式エゴグラム)で評価する内容はどれか。
✔
自我状態(交流分析理論に基づく性格傾向)
2
知能指数
3
記憶力
4
運動機能
5
感覚機能
解説:
TEG(東大式エゴグラム)は交流分析理論に基づき、自我状態のバランスから性格傾向を評価する質問紙法の検査である。
問5
SDS(うつ性自己評価尺度)の特徴として適切なのはどれか。
✔
抑うつ症状の程度を自己記入式で評価する
2
投影法の検査である
3
知能を評価する検査である
4
発達を評価する検査である
5
作業検査法に分類される
解説:
SDS(Self-rating Depression Scale)はうつ症状の程度を本人が自己記入する形式で評価する質問紙法の尺度である。
問6
STAI(状態・特性不安検査)の特徴として適切なのはどれか。
✔
状態不安と特性不安を分けて評価する質問紙法
2
投影法に分類される検査である
3
知能を評価する検査である
4
発達を評価する検査である
5
作業検査法に分類される
解説:
STAI(State-Trait Anxiety Inventory)はその時々の不安(状態不安)と、性格傾向としての不安(特性不安)を分けて評価する質問紙法の尺度である。
問7
BPRS(簡易精神症状評価尺度)が評価する内容として適切なのはどれか。
✔
精神症状の重症度を多面的に評価する
2
知能を評価する検査である
3
発達を評価する検査である
4
作業検査法に分類される
5
聴力を評価する検査である
解説:
BPRS(Brief Psychiatric Rating Scale)は不安、抑うつ、幻覚妄想など多様な精神症状の重症度を評価する尺度である。
問8
HRS-D(ハミルトンうつ病評価尺度)の特徴として適切なのはどれか。
✔
評価者が面接を通じてうつ症状の重症度を評価する他者評価尺度
2
本人が自己記入する質問紙である
3
知能を評価する検査である
4
発達を評価する検査である
5
作業検査法に分類される
解説:
HRS-D(Hamilton Rating Scale for Depression)は評価者が面接を通じてうつ症状の重症度を評価する他者評価式の尺度である。
発達評価
問1
新生児期から乳児期の発達評価に用いられる検査はどれか。
✔
新版K式発達検査
2
WISC-Ⅳ
3
WAIS-Ⅳ
4
MMSE
5
HDS-R
解説:
新版K式発達検査は乳児期から成人まで幅広く用いられる発達検査であり、特に乳幼児期の発達評価に広く用いられる。
問2
乳幼児の運動発達の評価としてDenver発達判定法が評価する領域に含まれないのはどれか。
1
粗大運動
2
微細運動
3
言語
4
社会性
✔
聴力検査(純音聴力)
解説:
Denver発達判定法は粗大運動、微細運動、言語、個人social(社会性)の発達を評価するスクリーニング検査であり、純音聴力検査は含まれない。
問3
運動発達において、定頸(首がすわる)の目安となる月齢はどれか。
1
生後1か月
✔
生後3〜4か月
3
生後8か月
4
生後12か月
5
生後18か月
解説:
定頸は一般に生後3〜4か月頃に獲得されるとされる発達のマイルストーンである。
問4
遠城寺式乳幼児分析的発達検査が評価する領域に含まれないのはどれか。
1
移動運動
2
手の運動
3
言語
4
社会性
✔
骨密度
解説:
遠城寺式乳幼児分析的発達検査は運動、社会性、言語の各領域を評価するものであり、骨密度は評価対象に含まれない。
問5
つかまり立ちが可能になる一般的な月齢の目安はどれか。
1
生後3か月頃
2
生後6か月頃
✔
生後9〜10か月頃
4
生後18か月頃
5
生後24か月頃
解説:
つかまり立ちは一般に生後9〜10か月頃に獲得されるとされる発達の目安である。
問6
JMAP(日本版ミラー幼児発達スクリーニング検査)が対象とする年齢層として適切なのはどれか。
✔
幼児期
2
新生児期のみ
3
学童期後期のみ
4
青年期
5
成人期
解説:
JMAPは幼児期の発達(運動、認知、言語など)をスクリーニングする検査である。
問7
始歩(独歩開始)の一般的な月齢の目安として適切なのはどれか。
✔
生後12か月前後
2
生後3か月
3
生後6か月
4
生後24か月以降が標準
5
生後36か月
解説:
始歩(独歩)は一般に生後12か月前後を目安に獲得されるとされる。
問8
DENVERⅡ(デンバー発達判定法Ⅱ)の評価領域に含まれるのはどれか。
✔
個人-社会、微細運動-適応、言語、粗大運動
2
知能指数のみ
3
学業成績のみ
4
聴力検査のみ
5
視力検査のみ
解説:
DENVERⅡは個人-社会、微細運動-適応、言語、粗大運動の4領域から発達をスクリーニングする検査である。
関節可動域
問1
関節可動域測定における肩関節屈曲の基本軸はどれか。
✔
肩峰を通る床への垂直線
2
肩峰を通る矢状面
3
上腕骨
4
肩甲骨棘
5
胸骨
解説:
肩関節屈曲の基本軸は肩峰を通る床への垂直線、移動軸は上腕骨である。
問2
関節可動域測定における股関節屈曲の基本軸はどれか。
✔
体幹と平行な線
2
大腿骨
3
脛骨
4
骨盤
5
上腕骨
解説:
股関節屈曲の基本軸は体幹と平行な線(または第二仙骨と大転子を結ぶ線)であり、移動軸は大腿骨である。
問3
関節可動域測定における肘関節屈曲の参考可動域として一般的なのはどれか。
✔
約145度
2
約30度
3
約60度
4
約90度
5
約180度
解説:
肘関節屈曲の参考可動域は日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会の基準でおおよそ145度とされる。
問4
関節可動域測定における手関節掌屈の参考可動域として一般的なのはどれか。
✔
約90度
2
約20度
3
約170度
4
約45度のみ最大
5
約150度
解説:
手関節掌屈(屈曲)の参考可動域はおおよそ90度とされる。
問5
関節可動域測定における膝関節屈曲の参考可動域として一般的なのはどれか。
✔
約130度
2
約30度
3
約60度
4
約180度
5
約20度
解説:
膝関節屈曲の参考可動域はおおよそ130度とされる。
問6
関節可動域測定における足関節背屈の参考可動域として一般的なのはどれか。
✔
約20度
2
約90度
3
約45度
4
約120度
5
約5度
解説:
足関節背屈の参考可動域はおおよそ20度とされる。
問7
関節可動域測定における股関節外転の参考可動域として一般的なのはどれか。
✔
約45度
2
約10度
3
約90度
4
約120度
5
約180度
解説:
股関節外転の参考可動域はおおよそ45度とされる。
問8
関節可動域測定における肩関節外転の参考可動域として一般的なのはどれか。
✔
約180度
2
約90度
3
約45度
4
約20度
5
約270度
解説:
肩関節外転の参考可動域はおおよそ180度とされる(肩甲上腕関節と肩甲胸郭関節の複合運動を含む)。
感覚評価
問1
表在感覚に含まれないのはどれか。
1
触覚
2
痛覚
3
温度覚
4
深部痛覚
✔
位置覚
解説:
位置覚(関節位置覚)は深部感覚に分類され、表在感覚(触覚、痛覚、温度覚)には含まれない。
問2
二点識別覚の評価で最も鋭敏な部位はどれか。
1
背部
✔
指尖部
3
大腿部
4
上腕部
5
前腕部
解説:
指尖部は二点識別覚の感受性が極めて高く、わずかな距離でも2点として識別できる。
問3
深部感覚に含まれるのはどれか。
✔
位置覚
2
触覚
3
痛覚
4
温度覚
5
冷覚
解説:
位置覚(関節位置覚)・振動覚は深部感覚に分類される。触覚、痛覚、温度覚、冷覚は表在感覚である。
問4
複合感覚に含まれる評価項目として適切なのはどれか。
✔
二点識別覚
2
痛覚
3
温度覚
4
触覚のみ
5
冷覚のみ
解説:
二点識別覚や立体認知などは複数の感覚情報を統合する複合感覚として評価される。
問5
異常感覚(錯感覚)の評価として適切な聴取内容はどれか。
✔
ピリピリ感やしびれ感の有無や性質
2
関節可動域の数値のみ
3
筋力のグレードのみ
4
聴力の閾値のみ
5
視力の数値のみ
解説:
異常感覚の評価では患者の自覚的な感覚(ピリピリ感、しびれ感、灼熱感など)の性質や分布を聴取する。
問6
表在感覚検査における痛覚検査で一般的に用いられる道具はどれか。
✔
ピンや爪楊枝などの先の尖った道具
2
音叉
3
握力計
4
ゴニオメーター
5
聴診器
解説:
痛覚検査にはピンや爪楊枝など先の尖った道具を用いて皮膚を軽く刺激し、痛みの知覚を確認する。
問7
温度覚検査で一般的に用いられる方法として適切なのはどれか。
✔
温水・冷水を入れた試験管などを皮膚に当てて識別させる
2
ピンで皮膚を刺激する
3
音叉を用いる
4
握力計を用いる
5
ゴニオメーターを用いる
解説:
温度覚検査では温水・冷水を入れた試験管などを皮膚に当て、温冷の識別ができるかを確認する。
問8
立体認知覚(stereognosis)の評価方法として適切なのはどれか。
✔
視覚を遮断した状態で物品を触らせ何であるか答えさせる
2
物品を見せて名称を答えさせる
3
音を聞かせて何の音か答えさせる
4
匂いをかがせて何の匂いか答えさせる
5
関節可動域を測定する
解説:
立体認知覚の評価では視覚を遮断した状態で物品を手で触らせ、触覚情報のみからその物品が何であるかを認識できるかを確認する。
協調性評価
問1
小脳性運動失調の評価に用いられる検査はどれか。
✔
指鼻指試験
2
MMT
3
ROM測定
4
感覚検査
5
深部腱反射検査
解説:
指鼻指試験(finger-nose-finger test)は協調運動障害(運動失調)を評価する代表的なテストである。
問2
測定異常(dysmetria)の評価に用いられる検査はどれか。
✔
指鼻指試験
2
深部腱反射検査
3
ROM測定
4
感覚検査
5
FIM
解説:
指鼻指試験では測定異常(オーバーシュート、アンダーシュート)を含む小脳性協調運動障害を評価する。
問3
測定障害(dysdiadochokinesia)の評価に用いられるのはどれか。
✔
反復拮抗運動検査
2
握力測定
3
ROM測定
4
二点識別覚検査
5
Barthel Index
解説:
反復拮抗運動検査(前腕回内・回外の素早い繰り返し)は測定障害(dysdiadochokinesia)、すなわち拮抗運動反復不能を評価する。
問4
Romberg試験が主に評価する内容として適切なのはどれか。
✔
深部感覚障害による立位バランスの異常
2
小脳性運動失調のみ
3
筋力低下のみ
4
聴力障害
5
視野障害のみ
解説:
Romberg試験は閉眼により視覚代償を排除し、深部感覚障害(後索障害など)による立位バランスの異常を評価する。
問5
踵膝試験(heel-knee test)が評価する内容として適切なのはどれか。
✔
下肢の協調運動・運動失調の有無
2
上肢の筋力
3
握力
4
視野
5
聴力
解説:
踵膝試験は片方の踵をもう一方の膝に当ててから脛骨に沿って滑らせる動作で、下肢の協調運動や運動失調を評価する。
問6
線引きテスト(線分なぞりなど)で評価できる内容として適切なのはどれか。
✔
上肢の協調性・微細運動制御
2
下肢の筋力
3
聴力
4
嗅覚
5
味覚
解説:
線引きテストでは指定された線をなぞる際の正確さや滑らかさから、上肢の協調性や微細運動の制御能力を評価できる。
問7
企図振戦(意図振戦)の説明として適切なのはどれか。
✔
目的物に近づくにつれて振戦が増強する現象
2
安静時に最も強く出現する振戦
3
姿勢保持時にのみ出現する振戦
4
振戦は全く出現しない状態を指す
5
必ず両側性に出現する
解説:
企図振戦(意図振戦)は小脳性運動失調でみられ、目標物に手を近づけるにつれて振戦が増強する特徴を持つ。
問8
運動分解(decomposition of movement)の説明として適切なのはどれか。
✔
本来滑らかであるべき一連の運動が複数の単純な動作に分解されて遂行される現象
2
運動が完全に正常化した状態を指す
3
筋力が完全に消失した状態を指す
4
感覚障害そのものを指す
5
必ず疼痛を伴う現象
解説:
運動分解は小脳性運動失調でみられる現象で、本来滑らかに連続して行われるべき運動が、複数の単純な動作の組み合わせとしてぎこちなく遂行される状態を指す。
疼痛評価
問1
疼痛の主観的評価に用いられるのはどれか。
✔
VAS(visual analogue scale)
2
MMT
3
ROM
4
FIM
5
BBS
解説:
VAS(視覚的アナログスケール)は患者自身の主観的疼痛の強さを評価する代表的尺度である。
問2
Numerical Rating Scale(NRS)の説明として正しいのはどれか。
✔
0〜10の数字で痛みの強さを評価する
2
痛みの部位のみを評価する
3
痛みの種類を分類する検査である
4
視覚障害者には使用できない
5
認知機能を評価する
解説:
NRSは0(痛みなし)から10(最悪の痛み)までの数値で主観的な痛みの強さを評価する尺度である。
問3
Face Scale(フェイススケール)が主に用いられる対象はどれか。
✔
小児や認知機能低下のある高齢者
2
成人男性のみ
3
成人女性のみ
4
運動選手のみ
5
医療従事者のみ
解説:
Face Scaleは表情の絵を用いて痛みの強さを評価するもので、言語表現が難しい小児や認知症高齢者などに有用である。
問4
McGill Pain Questionnaireの特徴として適切なのはどれか。
✔
痛みの性質・強さ・部位を多面的に評価する
2
痛みの強さのみを0〜10で評価する
3
視覚的な表情のみで評価する
4
認知機能を評価する検査である
5
関節可動域を評価する検査である
解説:
McGill Pain Questionnaireは痛みの質的な性質、強さ、時間的変化など多面的な側面を評価する尺度である。
問5
慢性疼痛の評価において身体面に加えて考慮すべき側面として適切なのはどれか。
✔
心理社会的要因(不安・抑うつ・生活への影響)
2
身体所見のみで評価が完結する
3
心理面は評価対象外とする
4
社会的要因は無関係である
5
評価は不要である
解説:
慢性疼痛では身体的要因に加え、不安や抑うつなどの心理的要因、生活への影響といった社会的要因も含めた包括的評価が重要である。
問6
幻肢痛の評価において確認すべき内容として適切なのはどれか。
✔
痛みの性質・誘発因子・日常生活への影響
2
断端の創部状態のみ
3
義手の装着状況のみ
4
認知機能のみ
5
聴力のみ
解説:
幻肢痛の評価では痛みの性質(灼熱感、電撃様など)、誘発因子、頻度、強さ、生活への影響などを総合的に確認する。
問7
CRPS(複合性局所疼痛症候群)の評価で確認すべき所見として適切なのはどれか。
✔
疼痛・腫脹・皮膚色調変化・発汗異常など
2
関節可動域のみ
3
筋力のみ
4
聴力のみ
5
視力のみ
解説:
CRPSの評価では疼痛に加え、患部の腫脹、皮膚色調・温度の変化、発汗異常、運動機能障害など多面的な所見を確認する。
問8
慢性疼痛患者における「破局的思考(キャタストロファイジング)」の評価意義として適切なのはどれか。
✔
疼痛への過度な悲観的解釈が症状の遷延に関与しうるため評価する
2
身体所見の評価のみで十分であるため不要である
3
破局的思考は治療経過と無関係である
4
薬物療法の効果とは無関係である
5
評価せずとも一律の対応でよい
解説:
破局的思考(キャタストロファイジング)は疼痛に対する過度に悲観的な解釈や反芻を指し、慢性疼痛の遷延や生活への影響に関与するとされるため評価の対象となる。
バランス評価
問1
Berg Balance Scale(BBS)で評価する内容はどれか。
1
認知機能
✔
バランス能力
3
上肢機能
4
言語機能
5
嚥下機能
解説:
Berg Balance Scaleは14項目からなるバランス能力の評価尺度である。
問2
Functional Reach Testで評価する内容はどれか。
✔
立位での前方リーチ距離によるバランス能力
2
握力
3
関節可動域
4
認知機能
5
言語機能
解説:
Functional Reach Testは立位姿勢を保持したまま前方へどれだけ手を伸ばせるかでバランス能力(動的安定性)を評価する。
問3
片脚立位保持時間の測定が評価する内容として適切なのはどれか。
✔
静的立位バランス能力
2
上肢の巧緻性
3
認知機能
4
言語機能
5
嚥下機能
解説:
片脚立位保持時間は静的バランス能力、特に下肢・体幹の安定性を簡便に評価する指標として用いられる。
問4
重心動揺計を用いた検査で評価できる内容として適切なのはどれか。
✔
立位姿勢時の重心の動揺の程度
2
上肢の筋力
3
認知機能
4
言語機能
5
嚥下機能
解説:
重心動揺計は立位姿勢保持時の重心の動揺(揺れ)を定量的に評価する機器である。
問5
Performance-Oriented Mobility Assessment(POMA)が評価する内容として適切なのはどれか。
✔
バランスと歩行の両側面
2
認知機能のみ
3
言語機能のみ
4
嚥下機能のみ
5
視力のみ
解説:
POMA(Tinetti評価とも呼ばれる)はバランス能力と歩行能力の両方を評価する尺度である。
問6
座位保持能力の評価で確認すべき要素として適切なのはどれか。
✔
静的・動的座位バランスと耐久性
2
聴力のみ
3
視力のみに限定される
4
味覚のみ
5
嗅覚のみ
解説:
座位保持能力の評価では支持なしでの静的バランス、リーチ動作などの動的バランス、保持できる時間(耐久性)などを確認する。
問7
支持基底面の説明として適切なのはどれか。
✔
身体を支える接地面とその間の範囲
2
重心の高さのみを指す
3
筋力のグレードを指す
4
関節可動域を指す
5
視野の範囲を指す
解説:
支持基底面は身体を支持している接地部分とそれによって囲まれる範囲を指し、バランスの安定性に関わる重要な概念である。
問8
予測的姿勢制御(anticipatory postural adjustment)の説明として適切なのはどれか。
✔
随意運動に先立って姿勢を安定させるための筋活動が生じる現象
2
外乱が生じた後にのみ働く反応性の制御を指す
3
視覚情報のみに依存する制御を指す
4
姿勢制御とは無関係な概念である
5
必ず意識的に行われる制御を指す
解説:
予測的姿勢制御は、例えば物を持ち上げる前にあらかじめ体幹や下肢の筋が活動するなど、随意運動による外乱を予測して先行的に働く姿勢制御機構である。
痙縮評価
問1
痙縮の評価に用いられるのはどれか。
✔
Modified Ashworth Scale
2
Barthel Index
3
FIM
4
MMSE
5
HDS-R
解説:
Modified Ashworth Scale(MAS)は他動運動時の抵抗感から痙縮の程度を評価する尺度である。
問2
Modified Ashworth Scaleのグレード0の説明として正しいのはどれか。
✔
筋緊張の亢進なし
2
軽度の筋緊張亢進(catch and release)
3
他動運動が困難なほどの強い筋緊張亢進
4
全可動域で抵抗あり
5
関節が固定し動かない
解説:
Modified Ashworth Scaleグレード0は筋緊張の亢進が全くない状態を示す。
問3
Modified Ashworth Scaleグレード4の状態として正しいのはどれか。
✔
屈曲または伸展位で固定する
2
筋緊張の亢進なし
3
軽度の筋緊張亢進
4
他動運動の大部分の範囲で抵抗を認める
5
関節は自由に動く
解説:
グレード4は患部が屈曲または伸展位のまま固定されている最重度の状態を指す。
問4
痙縮の評価において他動運動の速度が結果に影響する理由として適切なのはどれか。
✔
痙縮は伸張速度依存性の筋緊張亢進であるため
2
痙縮は速度に無関係であるため
3
筋力低下のみが原因であるため
4
関節可動域とは無関係であるため
5
評価者の主観のみで決まるため
解説:
痙縮は伸張反射の亢進によるものであり、速い他動運動ほど抵抗が強く現れる速度依存性の特徴を持つ。
問5
Modified Ashworth Scaleグレード1+の説明として適切なのはどれか。
✔
可動域の半分以下で軽度の引っかかりとその後の最小限の抵抗がある
2
筋緊張の亢進が全くない
3
可動域全体を通して著明な筋緊張亢進がある
4
関節が完全に固定している
5
評価不能な状態を指す
解説:
グレード1+は可動域の半分以下で軽度の引っかかり感とその後にわずかな抵抗が続く状態を指す。
問6
深部腱反射が亢進する病態として適切なのはどれか。
✔
上位運動ニューロン障害(錐体路障害)
2
下位運動ニューロン障害のみ
3
末梢神経障害のみ
4
筋疾患のみ
5
正常な状態を指す
解説:
上位運動ニューロン(錐体路)の障害では深部腱反射の亢進、痙縮、病的反射の出現などがみられる。
問7
クローヌス(間代)の説明として適切なのはどれか。
✔
急激な伸張刺激により律動的な筋収縮が反復出現する現象
2
正常な深部腱反射を指す
3
筋力低下のみを指す
4
感覚障害のみを指す
5
関節の完全な固定を指す
解説:
クローヌスは急激な他動的伸張刺激に対して、律動的な筋収縮が反復して出現する現象で、上位運動ニューロン障害でみられる。
問8
痙縮による関節可動域制限と、拘縮による関節可動域制限を鑑別する視点として適切なのはどれか。
✔
他動運動速度による抵抗感の変化の有無
2
年齢の違いのみ
3
性別の違いのみ
4
筋力のグレードのみ
5
視診のみで判断する
解説:
痙縮による制限は他動運動の速度によって抵抗感が変化する(速度依存性)のに対し、拘縮による制限は速度にかかわらず一定の抵抗を示す点で鑑別できる。
握力評価
問1
握力測定における基本肢位はどれか。
1
肘関節伸展位、立位
✔
肘関節90度屈曲位、座位
3
肩関節90度屈曲位
4
手関節屈曲位
5
肘関節最大屈曲位
解説:
握力測定はJamar型握力計を用い、肘関節90度屈曲位で前腕中間位、座位で測定するのが標準的とされる(立位での測定も行われる場合があるが標準法は座位)。
QOL評価
問1
QOL(生活の質)を評価する代表的な尺度はどれか。
✔
SF-36
2
MMSE
3
HDS-R
4
FIM
5
Barthel Index
解説:
SF-36(MOS Short-Form 36-Item Health Survey)は健康関連QOLを評価する代表的な尺度である。
注意機能評価
問1
注意機能の評価に用いられる検査はどれか。
✔
Trail Making Test
2
RBMT
3
WAB
4
BIT
5
SLTA
解説:
Trail Making Test(TMT)は注意の持続性や転換、処理速度などを評価する検査である。
身体障害
問1
脳卒中片麻痺患者に対するCI療法(Constraint-Induced Movement Therapy)の特徴として正しいのはどれか。
✔
非麻痺側を拘束し麻痺側の使用を促す
2
麻痺側を拘束し非麻痺側を使用する
3
電気刺激療法の一種である
4
装具療法の一種である
5
薬物療法と併用が必須である
解説:
CI療法は非麻痺側上肢を拘束し、麻痺側上肢の集中的な使用を強制することで麻痺側機能の回復を促す治療法である。
問2
片麻痺患者の更衣動作指導において基本となる原則はどれか。
1
健側から着て患側から脱ぐ
✔
患側から着て健側から脱ぐ
3
左右どちらからでもよい
4
必ず介助で行う
5
患側のみで行う
解説:
片麻痺患者の更衣指導では「患側から着て、健側から脱ぐ」(脱健着患)が基本原則である。
問3
関節リウマチ患者に対する関節保護の原則として適切でないのはどれか。
1
強い力を要する動作を避ける
2
小さい関節より大きい関節を使う
✔
同一姿勢を長時間続ける
4
活動と休息のバランスをとる
5
良肢位を保つ
解説:
関節保護の原則では同一姿勢の持続を避け、定期的に姿勢を変えることが推奨される。
問4
脊髄損傷者(C6完全麻痺)の自助具として適切なのはどれか。
✔
万能カフ
2
長下肢装具
3
電動車椅子
4
頸椎カラー
5
人工呼吸器
解説:
C6レベルでは手指の把持機能が乏しいため、万能カフ(ユニバーサルカフ)を用いて食事動作などを補助する。
問5
熱傷瘢痕拘縮の予防における作業療法的対応として適切なのはどれか。
✔
早期からのポジショニングとストレッチ
2
完全な患部の安静固定
3
関節運動の全面禁止
4
熱傷部の圧迫を避ける
5
運動療法の禁止
解説:
熱傷後は瘢痕拘縮予防のため早期からポジショニング、ストレッチ、圧迫療法などを行うことが重要である。
問6
パーキンソン病患者の作業療法における歩行指導で適切なのはどれか。
✔
視覚的手がかり(床のラインなど)を用いる
2
できるだけ速く歩くよう指導する
3
小刻みな歩幅を維持させる
4
リズムをつけずに歩かせる
5
歩行訓練は行わない
解説:
パーキンソン病のすくみ足対策として視覚的・聴覚的手がかり(キューイング)を用いる方法が有効とされる。
問7
上肢切断者の幻肢痛に対する治療法として近年注目されているのはどれか。
✔
ミラーセラピー
2
完全安静
3
患肢の切除部圧迫禁止
4
薬物療法のみ
5
電気けいれん療法
解説:
ミラーセラピーは鏡を用いて健側の動きを患側のように視覚的に認識させ、幻肢痛軽減を図る治療法である。
問8
手指屈筋腱損傷術後の早期運動療法として知られるのはどれか。
✔
Kleinert法
2
Ashworth法
3
Bobath法
4
Vojta法
5
PNF法
解説:
Kleinert法は屈筋腱断裂修復後にゴムバンドを利用した他動屈曲・自動伸展による早期運動療法である。
精神障害
問1
統合失調症の急性期における作業療法の目的として適切なのはどれか。
✔
休息と刺激の調整
2
高度な集団活動への参加促進
3
就労復帰の即時実現
4
複雑な作業課題の提供
5
対人交流の強要
解説:
急性期は症状が不安定であり、過度な刺激を避け、休息と適度な刺激調整を図ることが重要である。
問2
うつ病患者への作業療法導入時の配慮として適切なのはどれか。
✔
達成感を得やすい簡単な課題から始める
2
最初から高難度の課題を課す
3
強い叱咤激励を行う
4
休息を全く取らせない
5
集団活動を強制する
解説:
うつ病患者には小さな成功体験を積み重ねられるよう、簡単な課題から段階的に進めることが推奨される。
問3
アルコール依存症者の作業療法における目標として適切なのはどれか。
✔
生活リズムの再構築と自己洞察の促進
2
断酒の強制のみ
3
身体機能訓練のみに限定
4
就労復帰を最優先にする
5
薬物療法の代替として扱う
解説:
アルコール依存症の作業療法では、生活リズムの立て直しや自己理解・対人関係の改善などが重要な目標となる。
問4
SST(社会生活技能訓練)の特徴として正しいのはどれか。
✔
ロールプレイを用いて対人技能を練習する
2
薬物療法に代わる治療法である
3
個人作業のみで構成される
4
身体機能訓練が主体である
5
評価は行わない
解説:
SSTは認知行動療法の理論に基づき、ロールプレイなどを通じて対人関係技能を学習・練習する技法である。
問5
双極性障害の躁状態にある患者への作業療法的対応として適切なのはどれか。
✔
刺激の少ない落ち着いた環境を提供する
2
興奮を助長するような活動を提供する
3
複数人での激しい競争的活動を勧める
4
制限のない自由な活動を推奨する
5
対人交流を積極的に増やす
解説:
躁状態では過刺激を避け、構造化された落ち着いた環境で活動を調整することが重要である。
問6
作業療法における「中間的施設」の例として適切なのはどれか。
✔
就労継続支援事業所
2
急性期病棟
3
ICU
4
救急外来
5
手術室
解説:
就労継続支援事業所などは地域生活と医療機関の中間に位置する社会復帰支援の場として機能する。
問7
発達障害(自閉スペクトラム症)児への作業療法的支援として適切なのはどれか。
✔
構造化された環境設定
2
予測不可能な変化の多い環境
3
強い感覚刺激の付加のみ
4
対人交流の完全な回避指導
5
スケジュールの提示をしない
解説:
自閉スペクトラム症児には視覚的構造化など予測可能性を高める環境調整が有効とされる(TEACCHプログラムなど)。
問8
認知症高齢者へのグループ活動における作業療法士の役割として適切なのはどれか。
✔
残存能力を活かした役割の付与
2
失敗体験を増やすこと
3
複雑な新規学習課題の強制
4
孤立を促す環境設定
5
身体拘束の推奨
解説:
認知症高齢者には残存機能を活かし、達成感や役割を感じられる活動を提供することが重要である。
老年期障害
問1
廃用症候群の予防として適切なのはどれか。
✔
早期離床と活動性の維持
2
長期臥床の推奨
3
関節運動の制限
4
刺激の少ない環境の徹底
5
安静第一の指導
解説:
廃用症候群予防には早期離床、ADLの維持・促進、適度な活動性の確保が重要である。
問2
高齢者の転倒予防における作業療法的介入として適切でないのはどれか。
1
環境整備(段差の解消など)
2
バランス訓練
3
筋力訓練
✔
睡眠薬の積極的な多剤併用の推奨
5
履物の見直し指導
解説:
睡眠薬の多剤併用はふらつきを増し転倒リスクを高めるため、作業療法士が推奨すべき内容ではない。
問3
認知症の行動・心理症状(BPSD)への非薬物的アプローチとして適切なのはどれか。
✔
回想法
2
強い叱責
3
身体拘束の積極的活用
4
刺激の遮断のみ
5
睡眠時間の極端な制限
解説:
回想法は過去の思い出を語り合うことで情緒の安定や認知機能維持を図る非薬物的アプローチである。
問4
高齢者の手段的日常生活動作(IADL)に含まれるのはどれか。
1
食事
✔
買い物
3
排泄
4
整容
5
移乗
解説:
IADLには買い物、調理、洗濯、交通機関の利用、金銭管理などが含まれる。食事や排泄、整容、移乗は基本的ADLである。
問5
誤嚥性肺炎予防における作業療法士の関わりとして適切なのはどれか。
✔
摂食姿勢の調整
2
水分制限の徹底のみ
3
食事の全介助への切り替えを常に推奨
4
咀嚼を避ける食形態への変更のみ推奨
5
食事中の会話を促進する
解説:
誤嚥性肺炎予防には摂食時の姿勢調整(頸部前屈位など)や食形態の工夫が重要である。
問6
高齢者の転倒リスク評価に用いられる検査はどれか。
✔
Timed Up and Go Test
2
MMSE
3
FIM
4
SLTA
5
WCST
解説:
Timed Up and Go Test(TUG)は椅子からの立ち上がりから歩行、方向転換、着座までの時間を測定し転倒リスクなどを評価する。
問7
認知症高齢者への作業療法において回想法を行う際の留意点として適切なのはどれか。
✔
本人のペースに合わせ安心できる雰囲気を作る
2
早口で次々と質問する
3
否定的な指摘を多用する
4
正確な事実確認を最優先する
5
集団より個別を絶対条件とする
解説:
回想法では本人のペースを尊重し、安心できる雰囲気の中で自由に思い出を語ってもらうことが重要である。
問8
高齢者の口腔機能低下(オーラルフレイル)への対応として適切なのはどれか。
✔
咀嚼・嚥下機能を考慮した口腔体操等の導入
2
口腔機能訓練は不要とする
3
常に流動食のみへ変更する
4
会話を控えるよう指導する
5
水分摂取を制限する
解説:
オーラルフレイル対策として咀嚼・嚥下機能の維持向上を目的とした口腔体操などが有効とされる。
発達障害
問1
ダウン症候群児の作業療法における留意点として適切なのはどれか。
✔
筋緊張低下に伴う姿勢・運動発達への配慮
2
筋緊張亢進への対応が中心
3
視覚障害が必発である
4
聴覚過敏が必発である
5
知的発達は常に正常である
解説:
ダウン症候群は筋緊張低下(筋緊張低下症)を伴うことが多く、姿勢発達や運動発達への配慮が必要である。
問2
注意欠如多動症(ADHD)児への環境調整として適切なのはどれか。
✔
刺激を整理し集中しやすい環境を作る
2
刺激を増やし注意を引きつける
3
常に大人数での活動を強制する
4
時間制限を設けない
5
予定変更を頻繁に行う
解説:
ADHD児には不要な刺激を減らし、集中しやすい環境を整えることが支援の基本となる。
問3
学習障害(限局性学習症)児への支援として適切なのはどれか。
✔
個々の特性に応じた学習方法の工夫
2
全員一律の指導方法の徹底
3
得意分野を無視した指導
4
評価を一切行わない
5
運動機能訓練のみを行う
解説:
学習障害児には読み書き計算などの困難の特性を把握し、個に応じた学習方法の工夫が必要である。
問4
発達性協調運動症(DCD)児にみられる特徴はどれか。
✔
協調運動の不器用さ
2
知的障害が必発
3
言語発達の遅れが必発
4
視力障害が必発
5
聴覚障害が必発
解説:
DCDは知的障害や他の神経疾患では説明できない協調運動の不器用さを特徴とする。
問5
感覚統合療法の対象として一般的なのはどれか。
✔
感覚処理の困難を伴う発達障害児
2
重度の意識障害患者
3
急性期の脳卒中患者
4
終末期がん患者
5
健常成人のスポーツ選手のみ
解説:
感覚統合療法は感覚処理(触覚、固有受容覚、前庭覚など)の困難を有する発達障害児を主な対象とする。
問6
脳性麻痺児に対する作業療法の目標設定として適切なのはどれか。
✔
発達段階と生活状況を踏まえた個別目標の設定
2
年齢のみで画一的に目標を設定する
3
運動機能の正常化のみを絶対目標とする
4
家族の希望を一切考慮しない
5
訓練量の最大化のみを目指す
解説:
脳性麻痺児の作業療法では発達段階、身体機能、家庭環境などを総合的に考慮した個別の目標設定が重要である。
問7
自閉スペクトラム症児への感覚過敏への対応として適切なのはどれか。
✔
個々の感覚特性を把握し環境を調整する
2
強い刺激を意図的に増やす
3
感覚特性は無視して指導を進める
4
全員に同一の感覚刺激を提供する
5
感覚評価は不要とする
解説:
自閉スペクトラム症児では感覚過敏・鈍麻の特性が個人差大きいため、評価に基づいた環境調整が重要である。
問8
発達性協調運動症児への作業療法的介入として適切なのはどれか。
✔
成功体験を重視した段階的な運動課題の提供
2
失敗体験を増やす高難度課題の連続
3
運動課題は一切提供しない
4
知的能力の評価のみを行う
5
視覚情報を一切用いない指導
解説:
発達性協調運動症児には段階的に難易度を調整し、成功体験を積めるような運動課題の提供が重要である。
制度
問1
介護保険制度における要介護認定の有効期間として原則的なのはどれか。
✔
新規申請は原則6か月
2
新規申請は原則1か月
3
新規申請は原則5年
4
有効期間は設定されない
5
新規申請は原則10年
解説:
要介護認定の有効期間は新規申請の場合原則6か月(状態に応じて3〜12か月の範囲で設定可能)である。
問2
訪問リハビリテーションの説明として適切なのはどれか。
✔
利用者の自宅等を訪問してリハビリを提供するサービス
2
必ず入院施設で行うサービス
3
薬剤師のみが提供する
4
医療保険でのみ提供される
5
18歳未満は対象外である
解説:
訪問リハビリテーションは医療機関や訪問看護ステーション等から利用者宅を訪問し、リハビリを提供するサービスである。
問3
障害者総合支援法に基づくサービスに含まれるのはどれか。
✔
就労継続支援
2
介護老人保健施設入所
3
急性期入院医療
4
健康診断
5
予防接種
解説:
就労継続支援(A型・B型)は障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスの一つである。
問4
介護予防における作業療法士の役割として適切なのはどれか。
✔
生活機能の維持・向上に向けた支援
2
治療行為の禁止
3
医療保険のみの利用推奨
4
予防活動への不関与
5
薬物治療の実施
解説:
介護予防分野では生活機能の維持・向上を目的とした運動指導や活動指導など作業療法士の関与が重要である。
問5
通所リハビリテーション(デイケア)の目的として適切なのはどれか。
✔
心身機能の維持向上と社会参加の促進
2
入院治療の代替としての急性期治療
3
手術の実施
4
在宅酸素療法の管理のみ
5
薬剤の処方
解説:
通所リハビリテーションは利用者が施設に通い、心身機能の維持・向上やADL・社会参加の促進を図るサービスである。
問6
地域包括ケアシステムの目的として適切なのはどれか。
✔
住み慣れた地域で生活を継続できるよう支援する体制構築
2
施設入所を最優先する体制
3
医療機関への入院を促進する体制
4
在宅サービスを縮小する体制
5
家族介護のみに依存する体制
解説:
地域包括ケアシステムは高齢者が住み慣れた地域で自分らしい生活を続けられるよう、医療・介護・予防・住まい・生活支援を一体的に提供する体制である。
問7
介護保険における福祉用具購入費支給の対象品目の例として適切なのはどれか。
✔
入浴用いす
2
車椅子(原則貸与対象)
3
特殊寝台(原則貸与対象)
4
床ずれ防止用具(原則貸与対象)
5
移動用リフト(原則貸与対象)
解説:
入浴用いすや腰掛便座など直接肌に触れる用具は購入費支給の対象とされ、車椅子等は原則貸与対象である。
問8
地域支援事業における介護予防・日常生活支援総合事業の目的として適切なのはどれか。
✔
高齢者の自立支援と介護予防の推進
2
入院治療の促進
3
施設入所の促進のみ
4
医療費の自己負担増額のみ
5
家族介護の義務化
解説:
総合事業は要支援者等を対象に、地域の実情に応じた多様なサービスを通じて自立支援・介護予防を推進するものである。
住環境整備
問1
住宅改修における手すり設置の一般的な留意点として適切なのはどれか。
✔
利用者の動作特性に応じた高さ・位置の検討
2
全ての家庭で統一した規格を用いる
3
設置位置は常に床から120cmで固定
4
手すりは必ず両側に設置する
5
設置後の評価は不要である
解説:
手すりの高さや位置は利用者の身体機能・動作特性に応じて個別に検討する必要がある。
問2
在宅における福祉用具選定の際に最も優先すべき視点はどれか。
✔
利用者の心身機能・生活環境に応じた適合
2
価格の安さのみ
3
デザインの新しさのみ
4
流通量の多さのみ
5
重量の軽さのみを優先
解説:
福祉用具選定では利用者の身体機能、生活環境、目的に合った適合が最も重要である。
問3
段差解消の方法として住宅改修で一般的に用いられるのはどれか。
✔
スロープの設置
2
階段の段数を増やす
3
床を全て撤去する
4
手すりの完全な撤去
5
照明を完全に消す
解説:
住宅改修における段差解消にはスロープの設置や敷居の撤去などが一般的に用いられる。
問4
住宅改修における「滑りにくい床材への変更」の主な目的として適切なのはどれか。
✔
転倒予防
2
断熱性の向上のみ
3
遮音性の向上のみ
4
美観の向上のみ
5
耐火性の向上のみ
解説:
浴室や脱衣所などでの床材変更は主に転倒予防を目的として行われる。
問5
在宅生活における福祉用具と住宅改修の使い分けの考え方として適切なのはどれか。
✔
状態変化への対応のしやすさなどから用具と改修を組み合わせて検討する
2
住宅改修のみで全て対応する方針が常に優先される
3
福祉用具のみで全て対応する方針が常に優先される
4
どちらも検討せず家族介護のみに頼る
5
費用面のみで判断する
解説:
状態の変化しやすさや費用、住環境の特性などを考慮し、福祉用具の活用と住宅改修を組み合わせて検討することが一般的である。
問6
在宅における福祉用具の「適合判定」で考慮すべき視点として適切なのはどれか。
✔
身体機能・生活動線・住環境との適合性
2
価格の安さのみ
3
流通量の多さのみ
4
デザイン性のみ
5
重量の軽さのみを最優先する
解説:
福祉用具の適合判定では身体機能、実際の生活動線、住環境の特性との適合性を総合的に考慮する必要がある。
問7
在宅でのトイレ環境整備における基本的な配慮事項として適切なのはどれか。
✔
便座の高さ調整と手すりの適切な位置設定
2
便座は常に低くする方針を一律にとる
3
手すりは設置しない方針をとる
4
評価せず一律の改修を行う
5
プライバシーは考慮しない
解説:
トイレ環境整備では立ち座り動作のしやすさを考慮した便座の高さ調整と、適切な位置への手すり設置が基本となる。
問8
在宅における浴室環境整備で配慮すべき事項として適切なのはどれか。
✔
洗い場や浴槽の出入り口の段差解消と滑り止め対策
2
段差は積極的に設けるべきとする方針
3
滑り止め対策は不要である
4
評価せず一律の改修を行う
5
本人の意向は考慮しない
解説:
浴室環境整備では転倒予防の観点から、洗い場や浴槽出入り口の段差解消、滑り止めマットの設置などが配慮される。
チーム医療
問1
リハビリテーションにおけるチームアプローチで作業療法士が担う主な役割はどれか。
✔
作業活動を通じた心身機能・ADL・社会参加の支援
2
薬剤の処方
3
手術の実施
4
看護記録の管理のみ
5
検査データの解析のみ
解説:
作業療法士は作業活動を治療手段として、心身機能の回復やADL・社会参加の促進を図る専門職である。
問2
退院前カンファレンスにおける作業療法士の役割として適切なのはどれか。
✔
ADL状況や生活環境課題の情報共有・提案
2
手術日程の調整
3
薬剤管理計画の最終決定
4
看護記録の承認
5
入院費用の説明
解説:
退院前カンファレンスでは作業療法士がADLの状況や住環境上の課題などを多職種と共有し、退院後の生活に向けた提案を行う。
問3
リハビリテーションカンファレンスにおいて作業療法士が共有すべき情報として適切なのはどれか。
✔
ADL状況・認知機能・参加状況の評価結果
2
手術手技の詳細
3
薬剤の処方量の決定
4
看護師の勤務シフト
5
検査機器の保守記録
解説:
リハビリテーションカンファレンスでは作業療法士がADL状況、認知機能、社会参加に関する評価結果を多職種と共有する。
問4
地域ケア会議における作業療法士の役割として適切なのはどれか。
✔
個別事例の課題分析と専門的助言の提供
2
会議の主催・決定権の独占
3
医療行為の実施
4
薬剤の処方
5
介護保険料の決定
解説:
地域ケア会議では作業療法士が専門的視点から個別事例の課題分析や助言を行い、多職種と協議する。
問5
退院支援における作業療法士と医療ソーシャルワーカーの連携内容として適切なのはどれか。
✔
ADL評価結果と社会資源活用の検討を共有する
2
医療行為の分担を取り決める
3
お互いの業務範囲を完全に切り離す
4
情報共有は不要とする
5
治療方針の最終決定権を一方が独占する
解説:
退院支援では作業療法士のADL評価結果と、医療ソーシャルワーカーが把握する社会資源の情報を共有しながら連携して支援を行う。
問6
サービス担当者会議における作業療法士の役割として適切なのはどれか。
✔
専門的視点からの評価情報の提供とケアプランへの助言
2
ケアプランの作成権限を独占する
3
他職種の意見を聞かない
4
会議の開催を一方的に決定する
5
介護報酬を決定する
解説:
サービス担当者会議では作業療法士が専門的な評価情報を提供し、ケアプランの内容について多職種と協議・助言を行う。
問7
医療と介護の連携を促進する「入退院支援加算」等の制度趣旨として適切なのはどれか。
✔
切れ目のない支援を通じて円滑な在宅復帰を促進すること
2
入院期間を意図的に延長すること
3
介護保険サービスの利用を制限すること
4
医療費の自己負担を増やすことのみを目的とする
5
在宅復帰を阻害することを目的とする
解説:
入退院支援に関する診療報酬上の加算等は、医療と介護の連携を促進し切れ目のない支援によって円滑な在宅復帰を図ることを目的としている。
問8
在宅医療における多職種カンファレンスで作業療法士が果たす役割として適切なのはどれか。
✔
生活機能や環境面の課題の共有と支援方針の提案
2
医療行為の最終決定
3
薬剤の処方変更
4
看護記録の承認
5
入院費用の説明
解説:
在宅医療の多職種カンファレンスでは作業療法士が生活機能や住環境面の課題を共有し、支援方針について専門的な提案を行う。
就労支援
問1
障害者の就労支援における作業療法士の関わりとして適切なのはどれか。
✔
作業耐久性や作業遂行能力の評価・訓練
2
賃金の決定
3
採用の最終決定
4
労働契約書の作成
5
税務処理の代行
解説:
作業療法士は作業耐久性、作業遂行能力、職場環境への適応などを評価・支援する役割を担う。
問2
就労移行支援事業の対象者として一般的なのはどれか。
✔
一般就労を目指す障害者
2
重度の意識障害者
3
終末期の患者
4
乳幼児
5
急性期入院患者のみ
解説:
就労移行支援は一般企業等への就労を希望する障害者に対し、必要な知識・能力向上のための訓練を提供する。
問3
障害者雇用における「合理的配慮」の具体例として適切なのはどれか。
✔
業務内容や勤務時間の調整
2
賃金の一律削減
3
採用基準の厳格化のみ
4
配慮を一切行わない方針
5
障害特性を無視した配置転換
解説:
合理的配慮には業務内容の調整、勤務時間の配慮、職場環境の整備などが含まれる。
問4
障害者就業・生活支援センターの役割として適切なのはどれか。
✔
就業面と生活面の一体的な支援
2
医療行為の提供のみ
3
賃金の決定
4
採用試験の実施
5
税務申告の代行
解説:
障害者就業・生活支援センターは就業に関する支援と生活面の支援を一体的に行う地域の支援機関である。
問5
障害者の職場定着支援における作業療法士の視点として適切なのはどれか。
✔
作業耐久性や環境適応の継続的なモニタリング
2
定着支援は医療職の業務外とする
3
一度の評価のみで支援を終了する
4
職場との連携は不要とする
5
本人の意向は考慮しない
解説:
職場定着支援では作業耐久性や職場環境への適応状況を継続的にモニタリングし、必要に応じて調整を行うことが重要である。
問6
障害者雇用率制度の目的として適切なのはどれか。
✔
事業主に一定割合の障害者雇用を義務付け雇用機会を確保する
2
障害者の雇用を制限する制度
3
賃金を一律に決定する制度
4
採用試験の内容を統一する制度
5
税制優遇とは無関係な制度
解説:
障害者雇用率制度は事業主に対し一定割合以上の障害者雇用を義務付けることで、障害者の雇用機会の確保を図る制度である。
問7
障害者の在宅就労(テレワーク)支援における作業療法士の視点として適切なのはどれか。
✔
作業環境や姿勢、作業耐久性の評価と調整
2
在宅就労は支援対象外とする
3
評価は不要とする
4
本人の希望は考慮しない
5
ICT機器の活用は対象外とする
解説:
在宅就労支援では作業環境(机・椅子等)や姿勢、ICT機器の活用、作業耐久性などの観点から評価・調整を行うことがある。
問8
障害者の「合理的配慮」が事業主に求める対応として適切なのはどれか。
✔
過重な負担にならない範囲での必要かつ適当な配慮の提供
2
あらゆる配慮を無制限に提供する義務
3
配慮の提供は完全に任意である
4
配慮内容は事業主が一方的に決定してよい
5
合理的配慮は障害者雇用促進法と無関係である
解説:
合理的配慮は事業主に過重な負担を及ぼさない範囲で、障害者が働く上での支障を改善するために必要かつ適当な配慮を求めるものである。
福祉用具
問1
福祉用具のうち介護保険で貸与の対象となりうるのはどれか。
✔
車椅子
2
紙おむつ
3
ストーマ用品
4
注射器
5
ガーゼ
解説:
車椅子や特殊寝台などは介護保険における福祉用具貸与の対象品目に含まれる。
在宅支援
問1
在宅生活を送る重度障害者への作業療法アプローチとして適切なのはどれか。
✔
住環境や福祉用具を含めた生活全体の調整
2
入院加療への切り替えを常に優先
3
身体機能訓練のみに限定した介入
4
家族支援は対象外とする
5
訪問は一切行わない
解説:
在宅生活支援では身体機能だけでなく住環境調整、福祉用具活用、家族支援など包括的な視点が求められる。
災害支援
問1
災害時における作業療法士の役割として考えられるのはどれか。
✔
避難生活における生活不活発病の予防
2
救助活動の指揮
3
医薬品の調達のみ
4
建物の修繕
5
交通整理のみ
解説:
災害時には避難所等での生活不活発病(廃用症候群)予防のための活動支援が作業療法士の役割の一つとして期待される。
問2
災害時の福祉避難所における作業療法士の役割として考えられるのはどれか。
✔
要配慮者の生活機能維持支援
2
救助隊の指揮命令
3
医薬品の配給管理のみ
4
建物の構造設計
5
交通規制の実施
解説:
福祉避難所では高齢者や障害者など要配慮者の生活不活発病予防やADL維持などの支援が作業療法士の役割として期待される。
問3
災害派遣リハビリテーション支援チーム(JRAT)の活動内容として適切なのはどれか。
✔
避難所等での生活不活発病予防や福祉用具支援
2
救急手術の実施
3
医薬品の製造
4
交通インフラの復旧工事
5
建築物の耐震診断
解説:
JRAT(災害リハビリテーション支援チーム)は被災地で生活不活発病予防やリハビリテーション支援を行う。
問4
災害時の福祉避難所運営において作業療法士が提供しうる情報として適切なのはどれか。
✔
福祉用具の簡易な工夫や代替手段の提案
2
建物の構造計算
3
電力供給の管理
4
給水設備の設計
5
通信インフラの復旧
解説:
災害時には限られた資源の中で福祉用具の工夫や代替手段の提案など、生活機能維持に向けた専門的助言が役立つ。
問5
平時からの災害への備えとして作業療法士が関わりうる活動の例として適切なのはどれか。
✔
福祉避難所の運営訓練への参加や啓発活動
2
災害対応は専門外として関与しない
3
平時の備えは不要とする
4
個人の備えのみに任せる
5
行政への協力は行わない
解説:
平時から福祉避難所の運営訓練への参加や、要配慮者支援に関する啓発活動などに作業療法士が関わることが期待されている。
問6
被災高齢者の生活不活発病評価において確認すべき項目として適切なのはどれか。
✔
活動量・外出頻度・基本的ADLの変化
2
血液検査データのみ
3
住宅の構造のみ
4
気象データのみ
5
行政の体制のみ
解説:
被災高齢者の生活不活発病評価では、災害前後での活動量、外出頻度、基本的ADLの変化を確認することが重要である。
問7
災害時要配慮者名簿の活用において作業療法士が関与しうる視点として適切なのはどれか。
✔
個別避難計画における身体状況に応じた支援内容の検討
2
名簿の作成権限を独占すること
3
個人情報の管理を無視すること
4
評価は不要とすること
5
行政との連携は不要とすること
解説:
個別避難計画の作成において、作業療法士は身体機能や生活状況を踏まえた具体的な支援内容の検討に関与することが期待される。
問8
災害時の「トリアージ」の考え方とリハビリテーション関連職種の関わりとして適切なのはどれか。
✔
直接的なトリアージ実施だけでなく生活機能面からの優先度判断に関与しうる
2
リハビリ職はトリアージに一切関与しない
3
トリアージは医師のみが単独で行う絶対的な業務である
4
評価は不要である
5
リハビリ職の関与は法律で禁止されている
解説:
トリアージ自体は主に医師等が担うが、リハビリテーション関連職種は生活機能面からの優先度判断や支援ニーズの把握といった形で関与することがある。
職業倫理
問1
作業療法士及び理学療法士法に関する記述として正しいのはどれか。
✔
作業療法士は名称独占の資格である
2
作業療法士は業務独占の資格である
3
医師の指示なく単独で医療行為全般を行える
4
資格に更新制度が義務付けられている
5
誰でも作業療法士を名乗ることができる
解説:
作業療法士は名称独占資格であり、資格を持たない者が「作業療法士」を名乗ることは法律で禁止されている。
問2
作業療法士の業務として法律上規定されているのはどれか。
✔
医師の指示の下に行う作業療法
2
独立した診断・処方
3
薬剤の処方
4
手術の実施
5
診断書の作成
解説:
作業療法士は医師の指示の下に作業療法を行うことが法律上規定されている。
問3
インフォームド・コンセントの説明として適切なのはどれか。
✔
十分な説明に基づく患者の同意
2
治療者のみの判断による治療決定
3
患者への説明を省略すること
4
家族のみへの説明で完結すること
5
同意を得る必要はない
解説:
インフォームド・コンセントとは、医療者が患者に十分な説明を行い、患者の理解と同意を得た上で医療を行う原則である。
問4
個人情報保護の観点から作業療法士が留意すべきこととして適切なのはどれか。
✔
患者情報の取り扱いに関する厳格な管理
2
SNSへの患者情報の自由な投稿
3
同僚との情報共有を一切禁止
4
家族への一切の情報提供禁止
5
記録の破棄を推奨しない範囲を超えて自由に廃棄する
解説:
個人情報保護法等に基づき、患者情報は厳格に管理され、目的外利用や漏洩防止が求められる。
問5
作業療法士の生涯学習・自己研鑽の意義として適切なのはどれか。
✔
最新の知見に基づいた質の高い医療提供のため
2
資格更新のためだけに行う
3
収入増加のみが目的である
4
義務ではなく不要である
5
一度の研修で十分である
解説:
医療の進歩に対応し質の高い作業療法を提供するため、生涯にわたる自己研鑽が職業倫理上重要とされる。
問6
守秘義務に関する記述として正しいのはどれか。
✔
業務上知り得た秘密を正当な理由なく漏らしてはならない
2
業務上知り得た情報は自由に公開してよい
3
守秘義務は退職後には適用されない
4
家族への説明は守秘義務の対象外である
5
守秘義務は努力目標であり罰則はない
解説:
作業療法士には法律上、業務上知り得た秘密に関する守秘義務が課されており、正当な理由なく漏洩することは禁じられている。
問7
リハビリテーション専門職に共通して求められる倫理原則として適切なのはどれか。
✔
対象者の自己決定の尊重
2
治療者の判断のみによる一方的決定
3
対象者への説明の省略
4
効率性のみを最優先する姿勢
5
対象者の意向を無視した訓練の強制
解説:
対象者の自己決定権を尊重し、十分な説明と同意のもとで支援を行うことは医療・リハビリテーション専門職に共通する倫理原則である。
問8
作業療法士が多職種連携で果たすべき役割として適切なのはどれか。
✔
作業活動を通じた評価・治療情報をチームと共有する
2
他職種の業務を代行する
3
チーム内の情報共有を行わない
4
単独で治療方針を決定する
5
他職種の意見を一切取り入れない
解説:
作業療法士はチーム医療の一員として、作業活動を通じた評価・治療の情報を多職種と共有し連携することが求められる。
記憶評価
問1
展望的記憶の説明として正しいのはどれか。
✔
将来の予定や約束を覚えておく記憶
2
過去の出来事に関する記憶
3
手続き的な技能の記憶
4
意味記憶
5
短期記憶のみを指す
解説:
展望的記憶(prospective memory)は「後で薬を飲む」など将来の行為に関する記憶を指す。
問2
手続き記憶の説明として正しいのはどれか。
✔
自転車の乗り方など技能に関する記憶
2
昨日の出来事に関する記憶
3
将来の予定に関する記憶
4
言葉の意味に関する記憶
5
短期的な数字の記憶のみ
解説:
手続き記憶は自転車の乗り方や楽器の演奏方法など、体で覚える技能に関する記憶である。
問3
エピソード記憶の説明として適切なのはどれか。
✔
個人が経験した出来事に関する記憶
2
一般的な知識に関する記憶
3
運動技能の記憶
4
将来の予定に関する記憶
5
感覚情報の瞬間的な保持
解説:
エピソード記憶は「いつ、どこで、何があったか」という個人の経験に基づく記憶である。
問4
意味記憶の説明として適切なのはどれか。
✔
言葉の意味や一般的知識に関する記憶
2
個人的な経験に関する記憶
3
技能に関する記憶
4
将来の予定に関する記憶
5
瞬間的な感覚情報の保持
解説:
意味記憶は言葉の意味、事実、一般的知識など、個人の経験とは独立した記憶である。
問5
作業記憶(ワーキングメモリ)の説明として適切なのはどれか。
✔
情報を一時的に保持しながら同時に処理する記憶機能
2
長期間にわたり保持される記憶
3
運動技能に関する記憶
4
個人の経験に関する記憶
5
言葉の意味に関する記憶のみ
解説:
作業記憶は情報を一時的に保持しながら、同時にその情報を用いて課題処理を行う認知機能である。
問6
展望的記憶の評価方法の例として適切なのはどれか。
✔
検査中に特定の時間や合図で指定された行動を行うよう求める
2
単語リストの再生を求める
3
図形の模写を求める
4
計算問題を解かせる
5
音読を求める
解説:
展望的記憶の評価では、検査中の特定のタイミングや合図で指示された行動(例:「終わったら鞄に触れてください」)を実行できるかを確認する課題がよく用いられる。
問7
近時記憶の説明として適切なのはどれか。
✔
数分から数日程度の比較的短い期間保持される記憶
2
数秒程度しか保持されない記憶
3
数十年にわたり保持される記憶
4
運動技能に関する記憶
5
言葉の意味に関する記憶のみ
解説:
近時記憶は数分から数日程度の比較的短い期間にわたり保持される記憶であり、即時記憶と遠隔記憶の中間に位置づけられる。
問8
遠隔記憶の説明として適切なのはどれか。
✔
数年から数十年前の出来事に関する記憶
2
数分から数日程度保持される記憶
3
数秒程度しか保持されない記憶
4
運動技能に関する記憶のみ
5
将来の予定に関する記憶
解説:
遠隔記憶は数年から数十年前といった比較的古い時期の出来事に関する長期的な記憶を指す。
姿勢評価
問1
座位バランス評価で「動的バランス」を評価する課題の例として適切なのはどれか。
✔
リーチ動作を伴う座位保持
2
完全静止座位の保持のみ
3
臥位での評価
4
立位のみでの評価
5
関節可動域測定のみ
解説:
動的バランスはリーチ動作など重心移動を伴う課題によって評価される。
問2
円背(脊柱後弯)が日常生活に与える影響として適切なのはどれか。
✔
重心バランスの変化による転倒リスク増大
2
視力の改善
3
握力の著明な増加
4
嚥下機能の改善
5
聴力の改善
解説:
円背により重心が前方に偏移し、バランス能力低下や転倒リスクの増大につながりやすい。
問3
脊柱後弯(円背)が呼吸機能に与える影響として適切なのはどれか。
✔
胸郭可動性の低下による換気機能の低下
2
肺活量の著明な増加
3
呼吸機能への影響はない
4
誤嚥のリスク低下
5
咳嗽力の著明な増加
解説:
円背により胸郭の可動性が低下し、換気機能(肺活量など)の低下につながりやすい。
問4
骨盤後傾位での座位姿勢が及ぼす影響として適切なのはどれか。
✔
脊柱の過度な後弯と上肢機能への悪影響
2
姿勢の安定性向上のみ
3
呼吸機能の改善のみ
4
嚥下機能の改善のみ
5
視覚機能の改善のみ
解説:
骨盤後傾位での座位は脊柱の過度な後弯を招き、上肢のリーチ動作や呼吸・嚥下機能にも悪影響を及ぼしうる。
問5
前方リーチ動作時のバランス戦略として「股関節戦略」が用いられる状況として適切なのはどれか。
✔
支持基底面が狭い、または速い外乱に対応する場合
2
完全に静止した状態のみ
3
支持基底面が非常に広い安定した状況のみ
4
視覚情報が完全に遮断された場合のみ
5
関節可動域が正常な場合に限定される
解説:
股関節戦略は足関節戦略では対応しきれない、より大きな外乱や狭い支持基底面での姿勢制御に用いられるバランス戦略である。
問6
頭部前方位姿勢(forward head posture)が及ぼす影響として適切なのはどれか。
✔
頸部・肩関節への負担増加
2
姿勢の安定性向上のみ
3
呼吸機能の改善のみ
4
視覚機能の改善のみ
5
聴覚機能の改善のみ
解説:
頭部前方位姿勢は頸椎や肩関節周囲の筋に過度な負担をかけ、肩こりや頭痛などの症状につながりやすいとされる。
問7
車椅子座位における「仙骨座り」の問題点として適切なのはどれか。
✔
褥瘡リスクの増加と呼吸・嚥下機能への悪影響
2
姿勢の安定性向上のみがもたらされる
3
上肢機能の改善のみがもたらされる
4
視覚機能の改善のみがもたらされる
5
問題点は特にない
解説:
仙骨座り(骨盤が後傾し仙骨部に荷重が集中する座り方)は仙骨部の褥瘡リスクを高めるとともに、姿勢の崩れにより呼吸や嚥下機能にも悪影響を及ぼしうる。
問8
側彎を伴う座位姿勢が呼吸機能に及ぼす影響として適切なのはどれか。
✔
胸郭の非対称な変形による換気機能への悪影響
2
呼吸機能には影響しない
3
換気機能の著明な改善がみられる
4
評価は不要である
5
側彎は呼吸機能と無関係である
解説:
側彎による胸郭の非対称な変形は、肺の拡張を妨げ換気機能に悪影響を及ぼす可能性がある。
総合評価
問1
評価結果の統合と臨床推論における「仮説生成」の重要性として適切なのはどれか。
✔
収集した情報から問題の背景を推測し介入方針を導く思考過程として重要
2
仮説生成は評価に不要なプロセスである
3
評価結果は単純に羅列すればよい
4
仮説は一度立てたら変更しない
5
臨床推論は専門職に不要な概念である
解説:
評価で得られた情報を統合し、問題の背景にある要因についての仮説を生成するプロセスは、適切な介入方針を導く臨床推論において重要な思考過程である。
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