分野別問題(Cメソッド)

一級建築士|分野別 問題インデックス

最終更新:2026年8月11日

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計画

問1
日本の伝統的な木造建築における「書院造」の特徴として、最も不適当なものはどれか。
  • 1床の間、違い棚、付書院などの座敷飾りを備える
  • 2畳を敷き詰めた座敷を基本とする
  • 3襖や障子による間仕切りを多用する
  • ✔数寄屋造の影響を受けて発展し、簡素・自由な意匠を特徴とする
  • 5室町時代に成立し、近世の武家住宅の基本形式となった
解説:書院造は室町時代に成立し、床の間・違い棚・付書院といった座敷飾りを備え、畳敷きの座敷、襖・障子による建具構成を特徴とする武家住宅の形式である。近世を通じて武家住宅の基本形式として定着した。一方、選択肢4の「数寄屋造の影響を受けて簡素・自由な意匠を特徴とする」は逆であり、数寄屋造は書院造を基礎としながら茶室建築の影響を受けて成立したものであるため、成立の前後関係が誤りである。したがって最も不適当なのは4。
問2
集合住宅の住棟計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1階段室型は、各住戸のプライバシーが確保しやすい形式である
  • 2廊下型(片廊下型)は、住戸数に対してエレベーターの効率が良い
  • 3スキップフロア型は、共用廊下の面積を削減しつつ通風・採光を確保しやすい
  • 4コア型は、住戸をコアの周囲に配置し、エレベーターホールを共用する形式である
  • ✔階段室型は、片廊下型に比べて一般にエレベーター1台あたりの住戸数を多く確保できる
解説:階段室型は2〜3戸ごとに階段室(またはエレベーター)を設ける形式であり、1つのエレベーターがサービスできる住戸数は片廊下型よりも少なくなる。片廊下型は1つの廊下・エレベーターに多数の住戸がアクセスできるため、エレベーター効率は片廊下型の方が優れている。よって5は誤り。階段室型はプライバシー性や通風性に優れる反面、エレベーター設置コストが割高になりやすい。
問3
劇場・ホールの計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1プロセニアム形式は、額縁状の開口を通して舞台を見る形式である
  • 2アリーナ形式は、客席が舞台を取り囲む形式で一体感が得られやすい
  • 3オープンステージ形式は、舞台と客席の間に明確な境界を設けない形式である
  • ✔プロセニアム形式は、アリーナ形式に比べて演出の自由度や舞台機構の多様性で劣る
  • 5客席の見通し線(視線)計画では、前列の観客の頭が視界を妨げないようにC値を検討する
解説:プロセニアム形式は額縁(プロセニアムアーチ)を通して舞台を見る伝統的な形式で、迫り・引き割りなど多彩な舞台機構を組み込みやすく、演出の自由度は高い。アリーナ形式は臨場感・一体感に優れる一方、舞台機構は制約を受けやすい。したがって「プロセニアム形式が演出の自由度で劣る」とする4は逆であり誤り。視線計画におけるC値(見上げ角に関する指標)は客席計画上の重要な検討項目である。
問4
学校施設の計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1オープンスクール型は、教室と多目的スペースを一体的に計画する方式である
  • 2フィンガープラン型は、教室棟を廊下でつなぎ、各棟を指状に配置する方式である
  • 3クラスターとは、複数の教室群をまとめて一つの生活単位として計画する考え方である
  • ✔オープンスクール型は、教科担任制よりも学級担任制の運用に不向きである
  • 5特別教室は、一般教室から独立して配置し、利用の集中や騒音を考慮する
解説:オープンスクール型は教室間の間仕切りを開放的にし、多目的スペースと一体的に活用することで、グループ学習や個別学習など多様な学習形態に対応しやすい方式である。学級担任制・教科担任制のいずれにも対応しうる柔軟性を持たせることが企図されており、「学級担任制の運用に不向き」と断定するのは不適当。フィンガープランやクラスター計画は、いずれも学校建築の代表的な配置計画手法である。
問5
病院の計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1看護単位は、1人の看護師長が管理する入院患者の単位を指す
  • 2病棟の平面形式には、単廊下型、複廊下型、放射型などがある
  • ✔ICU(集中治療室)は、一般病棟から離れた低アクセス性の場所に配置することが望ましい
  • 4手術部門は、感染防止のためクリーンゾーンとして厳重な清浄度管理を行う
  • 5外来部門と病棟部門は、動線を分離し交錯を避けることが望ましい
解説:ICUは重篤患者に対して迅速な処置が必要となるため、手術部門や救急部門との連携がとりやすい高アクセス性の位置に配置することが望ましいとされる。「低アクセス性の場所に配置する」とする3は誤り。看護単位の考え方、病棟の平面形式、手術部門のクリーンゾーン管理、外来・病棟動線の分離はいずれも病院計画における基本的事項である。
問6
都市計画・地域計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1近隣住区論は、小学校を中心とした住区構成の考え方を示したものである
  • 2コンパクトシティは、都市機能を集約し郊外への拡散を抑制する都市構造の考え方である
  • 3TOD(公共交通指向型開発)は、鉄道駅等の周辺に高密度な複合開発を誘導する手法である
  • ✔ニュータウンは、既成市街地の内部を再開発することで新たに整備される市街地をいう
  • 5ゾーニングは、用途に応じて土地利用を区分する都市計画の手法である
解説:ニュータウンとは、大都市周辺部などの郊外において、計画的に開発される新しい市街地・住宅地をいい、既成市街地の「内部」を再開発するものではない。既成市街地内部の再開発は、市街地再開発事業などが該当する。したがって4は誤り。近隣住区論、コンパクトシティ、TOD、ゾーニングに関する記述は都市計画の基本概念として正しい。
問7
バリアフリー・ユニバーサルデザインに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1ユニバーサルデザインとは、障害の有無等にかかわらずできるだけ多くの人が利用しやすいよう設計する考え方である
  • 2車椅子使用者用の駐車施設は、一般に幅3.5m以上を確保することが望ましい
  • 3視覚障害者誘導用ブロックには、警告ブロックと誘導ブロックの2種類がある
  • 4バリアフリー法上の建築物移動等円滑化基準では、階段には手すりを設けることが求められる
  • ✔車椅子使用者用便房は、一般便房と同一の広さで計画することが原則とされる
解説:車椅子使用者用便房は、車椅子の転回や移乗動作に必要な空間を確保するため、一般便房よりも広いスペース(一般に2m×2m程度以上)を確保することが必要とされており、「一般便房と同一の広さ」とすることは誤り。ユニバーサルデザインの定義、車椅子使用者用駐車施設の幅員、誘導用ブロックの種類、階段手すりに関する記述は正しい。
問8
高齢者・福祉施設の計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1ユニットケア型の特別養護老人ホームは、10人程度を1ユニットとして生活の場を構成する方式である
  • 2ユニットケアは、従来型の大規模な多床室での集団処遇に比べ、個別性を重視した処遇を目指すものである
  • 3サービス付き高齢者向け住宅は、安否確認・生活相談サービスの提供が義務付けられている
  • ✔デイサービスセンターは、高齢者が居住しながら長期の介護サービスを受ける施設である
  • 5グループホームは、認知症高齢者等が少人数で共同生活を営む形態の施設である
解説:デイサービスセンター(通所介護施設)は、高齢者が自宅から通い、日帰りで入浴・食事・機能訓練等のサービスを受ける施設であり、「居住しながら長期の介護サービスを受ける」という記述は誤りで、これは特別養護老人ホーム等の入所(入居)系施設の説明に該当する。ユニットケア、サービス付き高齢者向け住宅、グループホームに関する記述は正しい。

環境設備

問1
換気に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1第1種換気は、給気・排気ともに機械により行う方式である
  • 2第2種換気は、給気を機械で行い、排気を自然排気口等で行う方式である
  • 3第3種換気は、排気を機械で行い、給気を自然給気口等で行う方式である
  • ✔第2種換気は、室内を負圧に保つため、汚染室からの汚染空気の流入防止に有効である
  • 5第3種換気は、便所・浴室など汚染源のある室に多く用いられる
解説:第2種換気は給気を機械で行い排気は自然排気とするため、室内は正圧(周囲より高い気圧)に保たれる。正圧にすることで周囲からの汚染空気の流入を防ぐ効果があり、手術室やクリーンルームなどに用いられる。「負圧に保ち汚染空気の流入を防止する」という記述は逆であり誤り。第3種換気は室内を負圧に保つ方式で、便所・浴室・厨房など臭気や水蒸気の発生する室に適する。
問2
採光・照明計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1昼光率は、全天空照度に対する室内のある点の水平面照度の比率で表される
  • ✔昼光率は、直射日光による照度を含めて算定する
  • 3均斉度は、室内の照度分布の均一性を示す指標である
  • 4グレアとは、視野内の高輝度な光源等により生じる不快感やまぶしさをいう
  • 5照度は、単位面積当たりに入射する光束の量を表す
解説:昼光率は、時々刻々変化する直射日光を除いた「全天空光」による照度を基準に算定される指標であり、天候に左右されにくい相対的な明るさの指標として用いられる。直射日光による照度を含めるという記述は誤り。均斉度・グレア・照度の定義に関する記述は正しい。
問3
音響計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1残響時間は、室容積が大きいほど長くなる傾向がある
  • 2残響時間は、室内の吸音力が大きいほど短くなる
  • 3音の透過損失は、値が大きいほど遮音性能が高いことを示す
  • 4マスキング効果とは、ある音が別の音により聞き取りにくくなる現象をいう
  • ✔単層壁の透過損失は、壁の面密度に関わらず周波数のみで決定される
解説:単層壁の音響透過損失は、質量則により壁の面密度(単位面積当たりの質量)と入射音の周波数の両方に依存する。面密度が大きいほど透過損失は大きくなり遮音性能が向上するため、「面密度に関わらず周波数のみで決定される」とする5は誤り。残響時間、透過損失、マスキング効果に関する他の記述は妥当である。
問4
空気調和設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1定風量単一ダクト方式(CAV)は、送風量を一定にして温度を変化させ室温を制御する方式である
  • 2変風量単一ダクト方式(VAV)は、送風温度を一定にして風量を変化させ室温を制御する方式である
  • 3ファンコイルユニット方式は、各室ごとの個別制御がしやすい方式である
  • 4マルチパッケージ方式は、水配管を必要とせず冷媒配管により熱搬送を行う
  • ✔二重ダクト方式は、単一ダクト方式に比べて省エネルギー性に優れる
解説:二重ダクト方式は冷風・温風の2系統のダクトを設け、末端の混合ボックスで混合して各室に送風する方式であり、個別制御性に優れる反面、冷風と温風を混合するために熱損失が大きくエネルギー効率は単一ダクト方式に比べて劣る。「省エネルギー性に優れる」とする5は誤り。他の記述はCAV・VAV・FCU・マルチパッケージ方式の特徴として妥当である。
問5
給排水衛生設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1高置水槽方式は、水槽を建物の高所に設置し重力により給水する方式である
  • 2圧力水槽方式は、密閉水槽内の空気を圧縮して圧力により給水する方式である
  • 3ポンプ直送方式は、受水槽からポンプで直接各所へ送水し、水量に応じてポンプを制御する方式である
  • ✔トラップの封水深は、深いほど破封しにくく、一般に排水能力も比例して向上する
  • 5通気管は、排水管内の圧力変動を緩和し、トラップの封水破壊を防止する役割を持つ
解説:トラップの封水深は自己サイホン作用等による破封を防ぐ観点から一定の深さ(一般に50〜100mm程度)が必要とされるが、封水深を深くするほど排水能力が比例して向上するわけではなく、逆に深すぎると排水管内の流下抵抗が増し詰まりの原因ともなり得る。「排水能力が深さに比例して向上する」とする4は誤り。高置水槽方式、圧力水槽方式、ポンプ直送方式、通気管の役割に関する記述は妥当である。
問6
伝熱・断熱に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1熱伝導率は、材料固有の熱の伝わりやすさを示す物性値である
  • 2熱貫流率(U値)は、値が小さいほど断熱性能が高いことを示す
  • 3中空層(空気層)を設けることは、対流・放射による熱移動を防ぐ効果がある
  • ✔内断熱工法は、外断熱工法に比べて躯体の温度変化が小さく蓄熱性を活かしやすい
  • 5熱橋(ヒートブリッジ)は、断熱層が途切れる部分で局所的に熱が伝わりやすくなる現象をいう
解説:外断熱工法は建物躯体全体を外側から断熱材で覆うため、躯体自体を蓄熱体として活用でき、室温変動が小さく躯体の温度変化も緩やかになる。一方、内断熱工法は躯体が外気の影響を受けやすく温度変化が大きくなる傾向がある。したがって「内断熱工法の方が躯体の温度変化が小さく蓄熱性を活かしやすい」とする4は逆であり誤り。熱伝導率、熱貫流率、中空層の効果、熱橋に関する記述は正しい。
問7
省エネルギー・環境関連の記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1PAL(またはPAL*)は、建築物の外皮性能(熱負荷)を評価する指標である
  • 2BEI(Building Energy Index)は、建築物の一次エネルギー消費量に関する指標である
  • 3CASBEEは、建築物の環境性能を総合的に評価するための手法である
  • ✔ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)は、省エネルギーのみを追求し、創エネルギーは考慮しない建物概念である
  • 5LCA(ライフサイクルアセスメント)は、建築物の生涯にわたる環境負荷を評価する手法である
解説:ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)は、高断熱化や高効率設備による省エネルギー(負荷削減)と、太陽光発電等による創エネルギーを組み合わせ、年間の一次エネルギー消費量を正味(ネット)でゼロ以下にすることを目指す建物の概念であり、「創エネルギーは考慮しない」とする4は誤り。PAL・BEI・CASBEE・LCAに関する記述は環境関連指標として正しい。
問8
色彩・光環境に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1色の三属性とは、色相・明度・彩度をいう
  • 2演色性は、光源が物体の色の見え方に及ぼす影響の程度を表す
  • 3平均演色評価数(Ra)は、値が大きいほど自然光に近い見え方をすることを示す
  • ✔色温度が高い光源は、一般に暖かみのある赤みがかった光色を示す
  • 5明度対比とは、隣接する色の明度差によって、実際の明度が異なって知覚される現象をいう
解説:色温度は数値が高いほど青白い光色(昼光色に近い)となり、数値が低いほど赤みがかった暖かい光色(電球色に近い)となる。したがって「色温度が高い光源は暖かみのある赤みがかった光色を示す」とする4は逆であり誤り。色の三属性、演色性、平均演色評価数、明度対比に関する記述は正しい。

法規

問1
建築基準法における「建築物」の定義に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱又は壁を有するものは建築物に該当する
  • 2建築物に附属する門又は塀は、建築物に含まれる
  • 3鉄道の線路敷地内の運転保安に関する施設は、建築物から除かれる
  • ✔高架の工作物内に設ける事務所は建築物に該当しない
  • 5建築設備は建築物に含まれる
解説:建築基準法第2条第一号により、高架の工作物内に設ける事務所、店舗、興行場、倉庫その他これらに類する施設は「建築物」に含まれると定義されている。したがって「建築物に該当しない」とする4は誤り。プラットホームの上家、貯蔵槽等は建築物から除外されるが、高架下の事務所等は建築物に含まれる点に注意が必要である。
問2
建築基準法上の道路に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1幅員4m未満でも、特定行政庁の指定を受けた道は道路とみなされる場合がある
  • 2幅員4m未満のみなし道路の中心線から2m後退した線が道路境界線とみなされる
  • 3私道であっても、特定行政庁の指定基準を満たせば道路となり得る
  • 4自動車のみの交通の用に供する道路で政令で定める基準に適合するものは、幅員の規定にかかわらず道路となる
  • ✔幅員4m未満の道路については、後退した部分も建蔽率・容積率の算定上の敷地面積に算入できる
解説:いわゆる2項道路(法第42条第2項)における道路境界線とみなされる部分(セットバック部分)は、建蔽率・容積率算定の基礎となる敷地面積には算入できない。これは狭あい道路の拡幅を促進する趣旨によるものであり、「算入できる」とする5は誤り。2項道路の中心線から2m後退(ただし道の反対側ががけ地・川等の場合は反対側境界線から4m後退)という規定は正しい。
問3
建蔽率に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1防火地域内にある耐火建築物等については、建蔽率の制限が緩和される
  • 2街区の角にある敷地で特定行政庁が指定するものは、建蔽率が緩和される
  • 3建蔽率の限度が80/100とされた地域内で、かつ防火地域内にある耐火建築物等は建蔽率の制限を受けない
  • 4建蔽率は、建築面積の敷地面積に対する割合をいう
  • ✔隣地境界線から後退して建築する場合、後退距離にかかわらず建蔽率は一律に10%緩和される
解説:建蔽率の緩和は、防火地域内の耐火建築物等(+10%)や角地指定(+10%)など建築基準法に定める要件に基づいて行われるものであり、単に「隣地境界線から後退した」という事実のみをもって一律10%緩和されるという規定は存在しない。したがって5は誤り。建蔽率=建築面積/敷地面積であり、防火地域・耐火建築物・角地に関する緩和規定、及び建蔽率80/100かつ防火地域内耐火建築物等における建蔽率制限の適用除外に関する記述は正しい。
問4
容積率に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1容積率は、延べ面積の敷地面積に対する割合をいう
  • 2前面道路の幅員が12m未満の場合、用途地域に応じた法定乗数により容積率の上限が制限されることがある
  • 3共同住宅の共用の廊下・階段の部分は、床面積に算入せず容積率の算定から除外される
  • ✔昇降機の昇降路(エレベーターシャフト)の部分は、容積率算定上の床面積に算入する
  • 5自動車車庫等の部分は、一定の要件のもとで延べ面積の1/5を限度として容積率算定の床面積から除外される
解説:建築基準法第52条第6項等により、エレベーターの昇降路(シャフト)部分は、共同住宅の共用廊下・階段部分と同様に、容積率算定の基礎となる延べ面積に算入しないこととされている(平成26年改正で明確化)。したがって「床面積に算入する」とする4は誤り。前面道路幅員による容積率制限、共用廊下・階段の不算入、自動車車庫等の緩和(1/5限度)に関する記述は正しい。
問5
高さ制限に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1道路斜線制限は、原則としてすべての用途地域及び区域に適用される
  • 2隣地斜線制限は、第一種低層住居専用地域及び第二種低層住居専用地域には適用されない
  • 3北側斜線制限は、主に低層住居専用地域及び中高層住居専用地域の一部に適用される
  • 4日影規制の対象区域及び対象建築物は、地方公共団体の条例で指定される
  • ✔道路斜線制限における適用距離は、用途地域や容積率にかかわらず一律である
解説:道路斜線制限の適用距離は、用途地域の種類及び指定容積率の区分に応じて建築基準法別表第3で定められており、一律ではなく容積率が大きくなるほど適用距離も長く設定されている。したがって「一律である」とする5は誤り。隣地斜線制限が低層住居専用地域等に適用されないこと、北側斜線制限の適用範囲、日影規制の条例指定に関する記述は正しい。
問6
用途地域に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • ✔第一種低層住居専用地域内では、原則として3階建て以上の共同住宅の建築が制限されることはなく、高さ制限のみが適用される
  • 2工業専用地域内には、住宅を建築することができない
  • 3近隣商業地域は、周辺住民の日常生活に必要な物品の供給等を行う商業施設の利便を図る地域である
  • 4田園住居地域は、農業の利便増進と調和した低層住宅の良好な住環境保護を目的とする
  • 5用途地域は、都市計画法に基づき定められ、建築基準法において用途制限等が規定される
解説:第一種低層住居専用地域では、高さ制限(10mまたは12m)に加え、絶対高さ制限により実質的に3階建て以上の建築が困難になる場合が多く、また用途制限として建築できる用途も厳しく制限されている。「高さ制限のみが適用される」という記述は不正確であり、用途制限も併せて厳格に適用されるため1は不適当。工業専用地域における住宅建築禁止、近隣商業地域、田園住居地域、用途地域の位置づけに関する記述は正しい。
問7
防火地域・準防火地域に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • ✔防火地域内では、階数3以上又は延べ面積100㎡を超える建築物は耐火建築物等としなければならない
  • 2準防火地域内の木造建築物は、外壁・軒裏で延焼のおそれのある部分を防火構造とする等の措置が必要である
  • 3防火地域及び準防火地域内において、屋根は市街地における火災を想定した性能に関する技術的基準に適合するものとしなければならない
  • 4建築物が防火地域・準防火地域の内外にわたる場合、防火壁で区画されている等一定の要件を満たせば、それぞれの区域の規定を各部分に適用できる
  • 5防火地域内にある看板・広告塔等の工作物で建築物の屋上に設けるものは、不燃材料で造る等の措置が必要である
解説:防火地域内において耐火建築物等としなければならないのは「階数3以上」又は「延べ面積100㎡を超える」建築物のいずれかに該当する場合であるが、正確には建築基準法第61条において、防火地域内では階数2以下かつ延べ面積100㎡以下の建築物についても耐火建築物又は準耐火建築物等とすることが求められる規定があり、規模による適用除外は限定的である(小規模でも耐火建築物等とすべき場合がある)。選択肢の記述はこの点を単純化しすぎており、正確な基準を欠くため1が最も不適当である。防火壁による区画がある場合の例外規定(選択肢4)は法第65条ただし書に対応する正しい内容である。
問8
建築確認・完了検査等の手続に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1建築主は、確認済証の交付を受けた後でなければ建築物の工事に着手できない
  • 2建築主は、工事完了後4日以内に到達するよう完了検査を申請しなければならない
  • 3特定行政庁等は、完了検査の申請を受理した日から7日以内に検査をしなければならない
  • 4中間検査を要する工程を含む建築物は、当該工程の工事を終えた後、中間検査に合格しなければ次の工程に進むことができない
  • ✔検査済証の交付を受ける前に建築物を使用することは、いかなる場合であっても認められない
解説:検査済証交付前の使用制限には例外があり、建築基準法第7条の6により、特定行政庁が仮使用の認定をした場合や、建築主事又は指定確認検査機関が仮使用の認定をした場合、あるいは完了検査申請受理後7日を経過した場合など、一定の要件のもとで検査済証交付前の使用(仮使用)が認められる。「いかなる場合であっても認められない」と断定する5は誤り。確認済証交付後の着手、完了検査申請期限、検査期限、中間検査に関する記述は正しい。

構造

問1
構造力学における応力に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1単純梁に等分布荷重が作用する場合、曲げモーメントは梁中央で最大となる
  • 2片持梁の自由端に集中荷重が作用する場合、せん断力は梁全長にわたり一定である
  • 3単純梁に等分布荷重が作用する場合、せん断力は支点で最大、中央で0となる
  • ✔単純梁の中央に集中荷重が作用する場合、曲げモーメント図は台形分布となる
  • 5トラス構造の部材には、原則として軸方向力(引張・圧縮)のみが生じる
解説:単純梁の中央に集中荷重が作用する場合、曲げモーメント図は支点からモーメントが直線的に増加し中央で最大値をとり、その後直線的に減少する「三角形分布」となる。「台形分布」とする4は誤り。等分布荷重の場合は曲げモーメント図が放物線(二次曲線)分布となる点と混同しないよう注意が必要。他の記述(等分布荷重時のせん断力分布、片持梁のせん断力、トラス部材の軸力)は正しい。
問2
座屈に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1弾性座屈荷重は、オイラーの公式により求められる
  • 2座屈荷重は、部材の断面二次モーメントに比例する
  • 3座屈荷重は、座屈長さの2乗に反比例する
  • ✔座屈荷重は、材料のヤング係数に反比例する
  • 5両端固定材の座屈長さは、両端ピン材に比べて短くなる
解説:オイラーの座屈荷重の公式 Pcr = π²EI/Lk² において、座屈荷重はヤング係数Eに比例する。ヤング係数が大きい(剛性が高い)ほど座屈しにくく座屈荷重は大きくなるため、「ヤング係数に反比例する」とする4は誤り。座屈荷重が断面二次モーメントに比例し、座屈長さの2乗に反比例すること、両端固定材の座屈長さが両端ピン材より短くなること(座屈長さ係数0.5 vs 1.0)は正しい。
問3
鉄筋コンクリート構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1コンクリートは圧縮力に強く、引張力に弱いため鉄筋で補強する
  • 2鉄筋とコンクリートの付着性能は、鉄筋の周長に比例して向上する
  • 3かぶり厚さは、鉄筋の防錆及び耐火性能確保のために必要である
  • ✔コンクリートの中性化は、鉄筋の腐食を防止する効果がある
  • 5鉄筋とコンクリートの線膨張係数はほぼ等しく、温度変化による応力差が生じにくい
解説:コンクリートの中性化は、空気中の二酸化炭素との反応によりコンクリートのアルカリ性が失われる現象であり、鉄筋表面の不動態被膜が破壊されて腐食が進行しやすくなる要因となる。したがって「腐食を防止する効果がある」とする4は誤りであり、実際には中性化は鉄筋腐食を促進する劣化現象である。かぶり厚さの役割、線膨張係数の近似性、付着性能に関する記述は正しい。
問4
鋼構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1鋼材は、一般に温度が上昇すると強度が低下する
  • 2高力ボルト接合は、摩擦接合を原則とする
  • 3溶接接合部には、応力集中や溶接欠陥による脆性破壊のリスクがある
  • ✔鋼材の降伏比が小さいほど、破壊に至るまでの塑性変形能力(靭性)は小さくなる
  • 5ブレース構造は、水平力を主にブレース材の軸力で負担する構造形式である
解説:降伏比(降伏点/引張強さ)が小さいということは、降伏後、破断に至るまでの余裕(塑性変形能力)が大きいことを意味し、靭性に富む鋼材であることを示す。したがって「降伏比が小さいほど塑性変形能力が小さくなる」とする4は逆であり誤り。降伏比が小さいほど靭性が高く、地震時のエネルギー吸収能力に優れる。他の記述(高温時の強度低下、高力ボルトの摩擦接合、溶接部の脆性破壊リスク、ブレース構造)は正しい。
問5
地盤・基礎構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1直接基礎は、地盤の支持力によって上部構造の荷重を直接支持する基礎形式である
  • 2杭基礎には、支持杭と摩擦杭がある
  • ✔液状化現象は、地下水位が低く締固まった砂質地盤で発生しやすい
  • 4圧密沈下は、主に粘性土地盤において間隙水が排出されることにより生じる
  • 5標準貫入試験のN値は、地盤の相対的な強さの指標として用いられる
解説:液状化現象は、地下水位が高く、緩く堆積した飽和砂質地盤において地震動により間隙水圧が上昇し、地盤のせん断強度が失われる現象である。「地下水位が低く締固まった地盤で発生しやすい」とする3は逆であり誤り。液状化は地下水位が高い、緩い、粒径の揃った砂地盤で特に発生しやすい。直接基礎・杭基礎の分類、圧密沈下、N値に関する記述は正しい。
問6
木造建築物に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1筋かいは、地震力・風圧力等の水平力に抵抗するために設ける斜材である
  • ✔筋かいをたすき掛けとする場合、原則としてその一方の筋かいを欠込みする
  • 3木材の含水率が高いほど、一般に強度は低下する傾向がある
  • 4集成材は、単板やひき板を積層接着した木質材料であり、無垢材に比べて品質の均一化が図りやすい
  • 5木造軸組工法における耐力壁は、壁量計算により必要壁量を確認する
解説:筋かいをたすき掛け(X字状に交差させる)とする場合、双方の筋かいが交差する箇所において、構造耐力を損なわないよう、原則としていずれの筋かいも欠込みをせず、添え板等により交差部を納める方法が取られる。一方の筋かいを欠き込むと当該筋かいの耐力が著しく低下するため、「一方を欠込みする」とする2は不適当な工法である。筋かいの機能、含水率と強度の関係、集成材の特徴、壁量計算に関する記述は正しい。
問7
免震構造・制振構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1免震構造は、建築物と地盤との間に免震装置を設け、地震動を建物に伝わりにくくする構造である
  • 2積層ゴムは、免震装置の一種で鉛直方向の荷重を支持しつつ水平方向に柔軟に変形する
  • 3オイルダンパーは、主に振動エネルギーを吸収する減衰装置として用いられる
  • ✔制振構造は、免震構造と同様に建物と基礎の間に装置を設置し、地震動そのものの入力を低減する構造である
  • 5制振構造には、建物の変形エネルギーを吸収する制振ダンパーを架構内に組み込む方式がある
解説:制振構造は、建物内部(架構内や層間)に制振ダンパー等を組み込み、地震時に生じる建物の振動エネルギーを吸収・減衰させることで揺れを制御する構造であり、免震構造のように「建物と基礎の間」に装置を設けて地震動の入力そのものを低減するものではない。地震動の入力低減は免震構造の特徴であり、両者は原理が異なる。したがって4は誤り。積層ゴム、オイルダンパー、制振ダンパーに関する記述は正しい。
問8
荷重・外力に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1固定荷重は、建築物自体の構造躯体や仕上げ材料等の重量による荷重である
  • 2積載荷重は、室の用途に応じて建築基準法施行令で異なる数値が定められている
  • ✔地震層せん断力係数は、一般に上層階ほど小さくなる
  • 4風圧力の算定に用いる速度圧は、その地方における基準風速や建築物の高さ等に応じて定められる
  • 5積雪荷重は、屋根の勾配が急になるほど、一般に低減されることがある
解説:地震層せん断力係数(Ci)は、標準せん断力係数に高さ方向の分布係数(Ai分布)を乗じて求められ、Ai分布は一般に上層階ほど大きくなる傾向を示す。これは上層階ほど地震時の応答加速度が増幅されるためであり、「上層階ほど小さくなる」とする3は逆であり誤り。固定荷重・積載荷重・風圧力・積雪荷重の勾配による低減に関する記述は正しい。

施工

問1
仮設工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1遣方は、建築物の位置及び高さの基準を確定するために設ける仮設工作物である
  • 2縄張りは、建築物の外形を地面に表示し配置を確認する作業である
  • 3足場の壁つなぎは、足場の倒壊防止のために設ける
  • ✔単管足場における建地の間隔は、桁行方向・梁間方向とも規定値を超えて自由に設定できる
  • 5墨出しは、床・壁などに基準となる線や高さを表示する作業である
解説:労働安全衛生法関連規則(クレーン等安全規則・労働安全衛生規則)により、単管足場の建地間隔は桁行方向1.85m以下、梁間方向1.5m以下とすることが定められており、自由に設定できるものではない。したがって「規定値を超えて自由に設定できる」とする4は誤り。遣方・縄張り・壁つなぎ・墨出しに関する記述は施工の基本事項として正しい。
問2
土工事・地業工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1山留め工事における親杭横矢板工法は、地下水位の高い地盤では止水性に劣る
  • 2ディープウェル工法は、地下水位を低下させ掘削を容易にする排水工法である
  • ✔リバース工法は、無水掘りによる場所打ちコンクリート杭工法の一種である
  • 4アースドリル工法は、安定液を用いて孔壁の崩壊を防止しながら掘削する工法である
  • 5場所打ちコンクリート杭は、既製杭に比べて大径・大深度の杭を構築しやすい
解説:リバース工法(リバースサーキュレーション工法)は、孔内に水を満たし静水圧により孔壁を保持しながら掘削する工法であり、無水掘りではない。「無水掘り」に該当するのはオールケーシング工法の一部条件下や、深礎工法など地盤条件によるものであり、リバース工法自体は水(泥水)を利用する工法であるため3は誤り。親杭横矢板工法の止水性、ディープウェル工法、アースドリル工法、場所打ち杭の特徴に関する記述は正しい。
問3
鉄筋工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1鉄筋の重ね継手の長さは、コンクリートの設計基準強度が高いほど短くできる
  • 2ガス圧接継手は、鉄筋端面を突き合わせ加熱・加圧して接合する工法である
  • ✔鉄筋のかぶり厚さは、耐久性・耐火性の確保のみを目的とし、構造耐力には関係しない
  • 4帯筋・あばら筋は、主にせん断補強のために配置される
  • 5鉄筋相互のあきは、コンクリートの充填性を確保するために一定の最小寸法が定められている
解説:かぶり厚さは、鉄筋の防錆(耐久性)及び火災時の鉄筋温度上昇抑制(耐火性)を主目的として規定されるが、それに加え、鉄筋とコンクリートの付着性能を確保する上でも重要であり、結果として構造耐力の発揮にも関係する。「構造耐力には関係しない」と断定する3は不適当。重ね継手長さ、ガス圧接、帯筋・あばら筋、鉄筋あきに関する記述は正しい。
問4
コンクリート工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1スランプ試験は、コンクリートの軟らかさ(ワーカビリティー)を評価する試験である
  • 2AE剤は、コンクリート中に微細な独立した空気泡を連行し、耐凍害性を向上させる
  • ✔コンクリートの打継ぎ位置は、原則としてせん断力の大きい位置に設ける
  • 4暑中コンクリートでは、コールドジョイントの発生防止のため打重ね時間間隔の管理が重要となる
  • 5コンクリートの養生は、所要の強度発現までの間、適切な温度・湿度を保つことをいう
解説:コンクリートの打継ぎ部は構造的な弱点となりやすいため、原則としてせん断力の小さい位置(梁・スラブでは中央付近、柱では上下端を避けた位置)に設けることとされている。「せん断力の大きい位置に設ける」とする3は逆であり誤り。スランプ試験、AE剤の効果、暑中コンクリートのコールドジョイント対策、養生の定義に関する記述は正しい。
問5
鉄骨工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1高力ボルト接合における摩擦面は、所要のすべり係数を確保するため一定の粗さ管理が必要である
  • 2トルシア形高力ボルトは、専用レンチによりピンテールが破断することで所要の締付けが確認できる
  • 3溶接部の欠陥には、ブローホール、アンダーカット、スラグ巻込みなどがある
  • 4スタッド溶接は、鉄骨梁とコンクリートスラブを緊結するために行う
  • ✔建方精度の確認において、建入れ直しはすべての接合部を本締め完了した後に行う
解説:建入れ直し(建物の倒れ・ゆがみの修正)は、本締め(高力ボルトの本締めや溶接の本接合)を完了する前の、仮ボルト締め・仮組みの段階で行うべき作業である。本締め後に建入れ直しを行うことは実質的に困難であり、施工手順として誤り。したがって5は不適当。高力ボルト摩擦面の管理、トルシア形ボルトの確認方法、溶接欠陥の種類、スタッド溶接の目的に関する記述は正しい。
問6
仕上げ工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1タイル張り工事における密着張り(振動工法)は、下地モルタル面にタイルを振動工具で圧着する工法である
  • 2カーテンウォールは、建築物の外壁のうち主要構造体の荷重を負担しない非耐力壁である
  • 3シーリング工事における目地は、ムーブメント(動き)を吸収するため一定の目地幅を確保する
  • 4塗装工事において、下地に含水率の高い状態のまま塗装を行うことは、塗膜の膨れ・剥離の原因となり得る
  • ✔防水工事におけるアスファルト防水は、シート防水に比べて下地形状の影響を受けにくく、一般に軽量である
解説:アスファルト防水は、アスファルトルーフィング等を積層して防水層を形成する工法であり、シート防水(合成ゴム系・塩化ビニル系シート等)に比べて重量があり、下地の複雑な形状(立上り・入隅等)への対応には手間がかかる傾向がある。「軽量である」「下地形状の影響を受けにくい」とする5は実態と逆であり誤り。タイル張り工法、カーテンウォール、シーリング目地、塗装下地の含水率に関する記述は正しい。
問7
施工計画・工程管理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1バーチャート工程表は、作業の開始・終了時期を横棒で視覚的に示す工程表である
  • 2ネットワーク工程表(PERT・CPM)は、作業間の順序関係や余裕日数(フロート)を把握しやすい工程表である
  • ✔クリティカルパスとは、ネットワーク工程表における各経路のうち、最も所要日数が短い経路をいう
  • 4山積み・山崩しは、労務・資機材等の投入量の平準化を図る工程管理手法である
  • 5施工計画書は、工事の着手前に作成し、施工方法・工程・品質管理計画等を明示するものである
解説:クリティカルパスとは、ネットワーク工程表における開始から終了までの経路のうち、「最も所要日数が長く」、かつ余裕日数(フロート)がゼロとなる経路をいい、この経路の遅延が全体工期の遅延に直結する。「最も所要日数が短い経路」とする3は逆であり誤り。バーチャート工程表、ネットワーク工程表、山積み・山崩し、施工計画書に関する記述は正しい。
問8
品質管理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1ヒストグラムは、データのばらつきの分布状況を棒状のグラフで示す図である
  • 2管理図は、工程が統計的に安定した状態にあるかどうかを時系列的に把握するための図である
  • 3パレート図は、不良項目等を件数の多い順に並べ、累積比率を示した図である
  • 4特性要因図は、結果(特性)とそれに影響を与える要因の関係を魚の骨状に整理した図である
  • ✔PDCAサイクルにおける「C(Check)」は、計画を実行に移す段階を指す
解説:PDCAサイクルは Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価・確認)→ Act(改善)の4段階から構成され、「C(Check)」は実行結果を計画と照らして評価・確認する段階を指す。「計画を実行に移す段階」はD(Do)の説明であり、5は誤り。ヒストグラム、管理図、パレート図、特性要因図に関する記述はQC七つ道具として正しい。