分野別問題(解説つき)

臨床工学技士国家試験|分野別 問題インデックス

最終更新:2026年8月11日

臨床工学技士国家試験は11分野から出題されます。分野別に代表問題を掲載しています。全1000問をまとめて解くならトレーナーへ進んでください。

臨床工学技士国家試験をまとめて解くならトレーナーへ全1000問を解く →

医学概論全118問中 8問を掲載

問1
成人男性で体重に占める体液量の割合に最も近いのはどれか。
  • 180%
  • 240%
  • ✔60%
  • 490%
  • 520%
解説:成人男性では体重の約60%が体液である。内訳は細胞内液が約40%、細胞外液が約20%(組織間液15%、血漿5%)。高齢者は約50%、新生児は約75%と年齢で変化する。
問2
細胞外液で最も濃度が高い陽イオンはどれか。
  • 1Ca2+
  • 2Mg2+
  • 3K+
  • 4H+
  • ✔Na+
解説:細胞外液の主要陽イオンはNa+(約140mEq/L)、細胞内液の主要陽イオンはK+(約150mEq/L)である。この濃度勾配はNa+/K+-ATPase(ナトリウムポンプ)によりATPを消費して維持される。
問3
動脈血の正常なpHの範囲はどれか。
  • 17.65〜7.75
  • 27.05〜7.15
  • ✔7.35〜7.45
  • 46.85〜6.95
  • 57.95〜8.05
解説:動脈血pHの基準値は7.40±0.05。主に重炭酸緩衝系(HCO3-/H2CO3、pKa=6.1)で調節され、呼吸(PaCO2)と腎(HCO3-)により代償される。7.35未満がアシデミア、7.45超がアルカレミア。
問4
ペプシノーゲンを分泌する細胞が存在する臓器はどれか。
  • ✔胃
  • 2膵臓
  • 3肝臓
  • 4回腸
  • 5唾液腺
解説:ペプシノーゲンは胃底腺の主細胞から分泌され、壁細胞が分泌する胃酸(HCl)によりペプシンへ活性化されタンパク質を分解する。膵臓はトリプシン・アミラーゼ・リパーゼを分泌する。
問5
血液凝固因子の生成に必須のビタミンはどれか。
  • ✔ビタミンK
  • 2ビタミンD
  • 3ビタミンC
  • 4ビタミンA
  • 5ビタミンB1
解説:ビタミンKは肝臓で第II(プロトロンビン)・VII・IX・X因子およびプロテインC/Sのγ-カルボキシル化に必要。ワルファリンはこの反応を阻害して抗凝固作用を示す。
問6
刺激伝導系のうち固有調律の頻度が最も高い部位はどれか。
  • 1His束
  • 2房室結節
  • ✔洞房結節
  • 4Purkinje線維
  • 5心室固有心筋
解説:洞房結節60〜80回/分、房室接合部40〜60回/分、His-Purkinje系20〜40回/分。最も自動能の速い部位が心臓全体のペースメーカとなるため、通常は洞房結節が支配する。
問7
副交感神経の興奮によって生じるのはどれか。
  • 1気管支の拡張
  • ✔消化管運動の亢進
  • 3心拍数の増加
  • 4瞳孔の散大
  • 5汗腺分泌の増加
解説:副交感神経(主に迷走神経)はアセチルコリンを放出しムスカリン受容体を介して心拍数低下、気管支収縮、縮瞳、消化管運動・分泌亢進を起こす。散瞳・気管支拡張は交感神経の作用。
問8
バソプレシン(ADH)が水の再吸収を促進する部位はどれか。
  • 1尿管
  • 2糸球体
  • 3近位尿細管
  • 4ヘンレループ下行脚
  • ✔集合管
解説:ADHは集合管主細胞のV2受容体に結合し、cAMPを介してアクアポリン2を管腔側膜へ移動させ水の再吸収を促す。欠乏すると尿崩症となり多量の低張尿が出る。

臨床医学総論全100問中 8問を掲載

問1
急性心筋梗塞の超急性期〜急性期の心電図所見で特徴的なのはどれか。
  • 1QT短縮
  • 2PQ時間延長
  • ✔ST上昇
  • 4P波の増高
  • 5デルタ波
解説:貫壁性虚血ではT波増高に続いてST上昇が出現し、数時間〜日単位で異常Q波、冠性T波(陰性T)へ移行する。ST低下は心内膜下虚血や労作性狭心症でみられる。
問2
II型(換気不全型)呼吸不全の定義に該当するのはどれか。
  • ✔PaCO2 > 45mmHg
  • 2SpO2 > 96%
  • 3PaCO2 ≦ 45mmHg
  • 4PaO2 > 80mmHg
  • 5pH > 7.45
解説:呼吸不全は室内気吸入時PaO2≦60mmHgと定義され、PaCO2≦45mmHgをI型(酸素化障害)、PaCO2>45mmHgをII型(肺胞低換気)と分類する。II型では換気補助が必要となる。
問3
慢性腎不全でみられない所見はどれか。
  • 1高カリウム血症
  • 2代謝性アシドーシス
  • 3低カルシウム血症
  • 4高リン血症
  • ✔多血症
解説:腎でのエリスロポエチン産生低下により腎性貧血をきたす。またビタミンD活性化障害で低Ca・高P血症となり、二次性副甲状腺機能亢進症を生じる。
問4
過去1〜2か月の平均血糖値を反映する指標はどれか。
  • 1BNP
  • 2AST
  • 3CRP
  • ✔HbA1c
  • 5血清アミラーゼ
解説:HbA1cはヘモグロビンの非酵素的糖化産物で、赤血球寿命を反映し過去1〜2か月の平均血糖を示す。6.5%以上かつ高血糖の確認で糖尿病型と判定される。
問5
敗血症性ショックの初期にみられる循環動態はどれか。
  • 1中心静脈圧の著明な上昇
  • 2肺動脈楔入圧の著明な上昇
  • 3四肢冷感を伴う末梢血管収縮
  • 4心拍出量の著明な低下
  • ✔末梢血管抵抗の低下
解説:敗血症性ショックは血液分布異常性ショックで、末梢血管抵抗低下と心拍出量増加(warm shock)が典型。心原性ショックは心拍出量低下+末梢血管抵抗上昇を示す。
問6
播種性血管内凝固症候群(DIC)でみられる検査所見はどれか。
  • 1PTの短縮
  • ✔D-ダイマーの上昇
  • 3APTTの短縮
  • 4血小板数の増加
  • 5フィブリノゲンの著明な増加
解説:DICでは全身の微小血栓形成と二次線溶亢進によりFDP・D-ダイマーが上昇し、血小板とフィブリノゲンは消費されて減少、PT・APTTは延長する。
問7
手術部位感染(SSI)の予防策として誤っているのはどれか。
  • 1手指衛生の徹底
  • 2術中の適切な体温管理
  • ✔剃刀による術前剃毛を全例に行う
  • 4術前1時間以内の予防的抗菌薬投与
  • 5周術期の血糖コントロール
解説:剃刀による剃毛は微小創を作り感染率を上げるため推奨されない。除毛が必要な場合は手術直前にサージカルクリッパーを用いる。
問8
標準予防策において感染性のあるものとして扱わないのはどれか。
  • 1血液
  • 2尿
  • 3創部滲出液
  • 4喀痰
  • ✔汗
解説:標準予防策では汗を除くすべての湿性生体物質(血液・体液・分泌物・排泄物)、粘膜、損傷皮膚を感染性があるものとして扱う。

医用電気電子工学全136問中 8問を掲載

問1
10Ωの抵抗に5Aの電流が流れているときの消費電力はどれか。
  • 12W
  • 2500W
  • ✔250W
  • 450W
  • 52500W
解説:P=I^2R=5^2×10=250W。オームの法則よりV=IR=50Vなので、P=VI=50×5=250Wとしても同じ結果となる。
問2
実効値100Vの正弦波交流の最大値[V]に最も近いのはどれか。
  • ✔141
  • 2200
  • 3314
  • 4100
  • 570.7
解説:正弦波では最大値=実効値×√2=100×1.414≒141V。逆に実効値=最大値/√2。平均値(半波)は最大値×2/π≒0.637倍である。
問3
コンデンサの容量リアクタンスは周波数を2倍にするとどうなるか。
  • 12倍
  • 21/4
  • 34倍
  • 4変わらない
  • ✔1/2
解説:Xc=1/(2πfC)であり周波数に反比例するため1/2になる。一方コイルの誘導性リアクタンスXL=2πfLは周波数に比例して2倍になる。
問4
理想演算増幅器の特性として誤っているのはどれか。
  • 1周波数帯域が無限大
  • 2出力インピーダンスが0
  • 3入力インピーダンスが無限大
  • 4電圧利得が無限大
  • ✔入力オフセット電圧が無限大
解説:理想オペアンプでは入力オフセット電圧は0である。入力インピーダンス∞、出力インピーダンス0、開ループ利得∞、帯域∞、同相除去比∞が理想条件。
問5
帰還抵抗100kΩ、入力抵抗10kΩの反転増幅回路の電圧利得はどれか。
  • 1-1
  • ✔-10
  • 3-100
  • 4100
  • 510
解説:反転増幅回路の利得はA=-Rf/Ri=-100k/10k=-10。仮想短絡(バーチャルショート)により反転入力端子は0Vとみなせることから導かれる。
問6
p形半導体をつくるためにケイ素に添加する不純物はどれか。
  • 1リン
  • ✔ホウ素
  • 3アンチモン
  • 4ゲルマニウム
  • 5ヒ素
解説:3価のホウ素(アクセプタ)を添加すると正孔が多数キャリアとなりp形になる。5価のリン・ヒ素・アンチモン(ドナー)を添加すると電子が多数キャリアのn形となる。
問7
論理式 A・(NOT A) の値はどれか。
  • ✔0
  • 21
  • 3A
  • 4NOT A
  • 5不定
解説:相補則によりA・Ā=0(常に偽)、A+Ā=1(常に真)となる。ブール代数の基本法則であり論理回路の簡単化に用いられる。
問8
10ビットA-D変換器の量子化段階数はどれか。
  • 12048
  • ✔1024
  • 3100
  • 4256
  • 5512
解説:nビットの分解能は2^n段階であり2^10=1024。入力範囲が10Vなら1LSBは約9.8mVとなる。ビット数が1増えるごとに分解能は2倍になる。

医用機械工学全82問中 8問を掲載

問1
SI基本単位でないのはどれか。
  • 1m
  • 2kg
  • 3s
  • ✔N
  • 5A
解説:SI基本単位はm、kg、s、A、K、mol、cdの7つ。ニュートン(N)はkg・m/s^2で表される組立単位である。
問2
37℃の血液の粘性率は水のおよそ何倍か。
  • 11倍
  • 20.5倍
  • 320倍
  • ✔3〜4倍
  • 5100倍
解説:血液の粘性率は水の約3〜4倍で、ヘマトクリット値が高いほど大きくなる。また非ニュートン流体であり、低ずり速度で見かけの粘度が上昇する。
問3
ハーゲン・ポアズイユの式で、流量は管半径の何乗に比例するか。
  • 15乗
  • 22乗
  • ✔4乗
  • 43乗
  • 51乗
解説:Q=πΔPr^4/(8ηL)。半径の4乗に比例するため、半径が半分になると流量は1/16に激減する。層流・ニュートン流体・剛体管が前提条件である。
問4
100mmHgは約何Paか。
  • 11.3×10^5
  • 21.3×10^6
  • 31.3×10^3
  • ✔1.3×10^4
  • 51.3×10^2
解説:1mmHg≒133Paなので100mmHg≒1.33×10^4Pa(13.3kPa)。1気圧=760mmHg=1013hPa≒1.0×10^5Paも併せて覚えるとよい。
問5
円管内の流れが層流から乱流に遷移する臨界レイノルズ数に最も近いのはどれか。
  • 120000
  • 220
  • 3200
  • 42
  • ✔2000
解説:臨界レイノルズ数は約2000〜2300。Re=ρvd/ηで表される無次元数で、慣性力と粘性力の比を意味する。大動脈など一部では生理的にも乱流が生じる。
問6
音速が最も大きい媒質はどれか。
  • 1肝臓
  • 2空気
  • 3水
  • 4脂肪
  • ✔皮質骨
解説:皮質骨中の音速は約3000〜4000m/sで生体中最大。軟部組織は約1500〜1600m/s、空気は約340m/s。音響インピーダンスの差が大きい界面ほど強く反射する。
問7
ヤング率の単位はどれか。
  • 1無次元
  • 2m/s
  • 3N
  • ✔Pa
  • 5N・m
解説:ヤング率=応力/ひずみであり、ひずみが無次元のため応力と同じPa(N/m^2)となる。血管や腱などの生体軟組織は非線形かつ粘弾性を示す。
問8
生体軟組織の力学的性質として正しいのはどれか。
  • 1ポアソン比は0である
  • 2ヒステリシスを示さない
  • 3ひずみと応力は常に比例する
  • 4完全弾性体である
  • ✔粘弾性体でありクリープや応力緩和を示す
解説:生体軟組織は粘性と弾性を併せもつ粘弾性体で、一定荷重下でひずみが増すクリープ、一定ひずみ下で応力が減る応力緩和、負荷除荷でのヒステリシスを示す。

生体物性材料工学全82問中 8問を掲載

問1
生体組織のインピーダンスは周波数が高くなるとどうなるか。
  • 1変化しない
  • ✔低下する
  • 3一定周波数で無限大になる
  • 4増加する
  • 5負の値になる
解説:細胞膜が容量成分として働くため、周波数上昇で容量リアクタンスが減り電流が細胞内を通れるようになりインピーダンスは低下する。低周波では細胞外液のみを流れる。
問2
生体組織のβ分散の主な原因はどれか。
  • 1電極分極
  • 2タンパク質の変性
  • 3イオンの拡散
  • ✔細胞膜の界面分極(Maxwell-Wagner効果)
  • 5水分子の配向緩和
解説:β分散はkHz〜MHz帯で生じ、細胞膜を境とする界面分極が主因。α分散(Hz〜kHz)はイオン雰囲気の緩和、γ分散(GHz帯)は水分子の双極子緩和による。
問3
X線の減弱が最も大きい組織はどれか。
  • 1空気
  • 2水
  • 3筋
  • 4脂肪
  • ✔骨
解説:X線吸収は実効原子番号と密度に依存する。カルシウムを多く含む骨が最も大きく、空気が最も小さい。この差がX線画像のコントラストを生む。
問4
生体軟部組織中の超音波の音速として最も近いのはどれか。
  • 1340m/s
  • 25000m/s
  • 33000m/s
  • 415000m/s
  • ✔1540m/s
解説:超音波診断装置は軟部組織の音速を1530〜1540m/sと仮定して距離を算出している。空気は約340m/s、骨は約3500m/sである。
問5
CO2レーザ(波長10.6μm)の生体作用として正しいのはどれか。
  • ✔水に強く吸収され表層で熱作用を示す
  • 2組織を透過し骨に吸収される
  • 3深部まで到達し凝固に適する
  • 4ヘモグロビンに選択的に吸収される
  • 5光化学反応が主体である
解説:CO2レーザは水に極めてよく吸収されるため表層で熱に変換され、切開に適する。Nd:YAG(1064nm)は深部到達性が高く凝固に、Arレーザはヘモグロビンに吸収されやすい。
問6
血液適合性を高める目的で人工臓器表面に用いられるのはどれか。
  • 1多孔質セラミック
  • 2銅めっき
  • 3ステンレス鋼
  • 4粗面加工
  • ✔ヘパリン固定化表面
解説:ヘパリン固定化や親水性・MPCポリマーコーティングによりタンパク吸着と血小板粘着を抑え、抗血栓性を高める。粗面や異物表面は血栓形成を促進する。
問7
MRI検査時の影響が最も少ない金属材料はどれか。
  • 1ステンレス鋼(SUS430)
  • 2ニッケル
  • 3コバルト
  • 4軟鉄
  • ✔チタン
解説:チタンは常磁性で磁化率が小さく、吸引や画像アーチファクトが少ないため生体材料に多用される。強磁性体(鉄・ニッケル・コバルト)はMRI禁忌となる。
問8
ディスポーザブルのプラスチック製医療器具の滅菌に適さないのはどれか。
  • 1電子線滅菌
  • ✔高圧蒸気滅菌
  • 3エチレンオキサイドガス滅菌
  • 4γ線滅菌
  • 5過酸化水素低温プラズマ滅菌
解説:高圧蒸気滅菌は121℃・20分程度の高温高圧のため熱可塑性プラスチックは変形する。熱に弱い器材にはEOG、放射線、低温プラズマなどの低温法を用いる。

医用治療機器学全100問中 8問を掲載

問1
電気メスで使用される高周波電流の周波数帯として適切なのはどれか。
  • 11〜10kHz
  • 22.45GHz
  • 350〜60Hz
  • 450〜100MHz
  • ✔0.3〜5MHz
解説:電気メスは約300kHz〜5MHzを用いる。この帯域では神経・筋の電気刺激作用がほぼ生じず(電撃の危険が小さく)、ジュール熱による切開・凝固が可能となる。
問2
電気メスの切開波形として正しいのはどれか。
  • 1矩形パルス波
  • 2断続(バースト)波
  • ✔連続正弦波
  • 4直流
  • 5三角波
解説:切開は連続正弦波で組織を瞬時に気化させる。凝固はデューティ比の小さい断続波で組織を加熱・乾燥させる。混合(ブレンド)波はその中間である。
問3
電気メスの対極板の主な役割はどれか。
  • 1出力を増幅する
  • 2患者を接地する
  • 3電流を遮断する
  • ✔接触面積を広げ電流密度を下げる
  • 5高周波を直流に変換する
解説:対極板は広い面積で電流を回収し電流密度を下げることで熱傷を防ぐ。剥がれや接触不良は電流密度上昇による熱傷の原因となり、接触監視機構(CQM)が有効。
問4
成人の体外式除細動における二相性除細動器の初回エネルギーとして一般的なのはどれか。
  • 15〜10J
  • 2500〜600J
  • 320〜30J
  • 450〜100J
  • ✔120〜200J
解説:二相性では120〜200J(機種の推奨値)、単相性では360Jが標準。二相性は低いエネルギーで高い除細動成功率が得られ心筋障害が少ない。
問5
AEDが電気ショックの適応と判断する心電図波形はどれか。
  • 1無脈性電気活動
  • 2洞性徐脈
  • ✔心室細動
  • 4心静止
  • 5心房細動
解説:AEDは心室細動および無脈性心室頻拍にショックを適応する。心静止やPEAは適応外で、直ちに胸骨圧迫を継続する。
問6
超音波手術器(超音波吸引装置)の組織破砕に主として関与する現象はどれか。
  • 1共鳴吸収
  • 2光電効果
  • 3ジュール熱
  • 4電気分解
  • ✔キャビテーション
解説:先端の20〜30kHzの機械振動により生じるキャビテーション(微小気泡の生成・崩壊)で水分の多い実質組織を選択的に破砕し、血管や胆管は温存しやすい。
問7
ペースメーカのNBGコードで1文字目が表すのはどれか。
  • 1レート応答機能
  • 2応答様式
  • 3抗頻拍機能
  • 4感知部位
  • ✔刺激部位
解説:1文字目=刺激(ペーシング)部位、2文字目=感知部位、3文字目=応答様式(I抑制/Tトリガ/D両方)、4文字目=レート応答、5文字目=多部位ペーシング。
問8
汎用輸液ポンプの流量精度として一般的なのはどれか。
  • ✔±10%
  • 2±5%
  • 3±1%
  • 4±20%
  • 5±30%
解説:輸液ポンプの流量精度はおよそ±10%とされる。より高精度が必要な微量薬剤にはシリンジポンプ(±3%程度)を用いる。

生体計測装置学全100問中 8問を掲載

問1
心電計の標準感度と標準紙送り速度の組合せで正しいのはどれか。
  • 11mm/mV・25mm/s
  • 210mm/mV・50mm/s
  • 35mm/mV・10mm/s
  • 420mm/mV・100mm/s
  • ✔10mm/mV・25mm/s
解説:標準は感度10mm/mV、紙送り25mm/s。記録紙の細線1mm=0.04秒、太線5mm=0.2秒に相当し、心拍数はRR間隔から算出できる。
問2
標準12誘導心電図で双極誘導はどれか。
  • ✔I・II・III
  • 2V1〜V6
  • 3V4R・V5R・V6R
  • 4I・aVR・V1
  • 5aVR・aVL・aVF
解説:I・II・IIIは2点間の電位差をとる双極肢誘導。aVR・aVL・aVFは増高単極肢誘導、V1〜V6は単極胸部誘導でウィルソンの結合電極を基準とする。
問3
脳波のα波の周波数帯域はどれか。
  • 140〜60Hz
  • ✔8〜13Hz
  • 30.5〜3Hz
  • 414〜30Hz
  • 54〜7Hz
解説:δ波0.5〜3Hz、θ波4〜7Hz、α波8〜13Hz、β波14〜30Hz。α波は安静閉眼時に後頭部優位に出現し、開眼で減衰する(α-blocking)。
問4
パルスオキシメータで用いられる2波長の組合せはどれか。
  • 1254nmと365nm
  • 2805nmと1300nm
  • ✔660nmと940nm
  • 4460nmと540nm
  • 51064nmと10600nm
解説:赤色光660nmと赤外光940nmにおける酸化Hbと還元Hbの吸光度差を利用し、拍動成分(動脈血)のみを抽出してSpO2を算出する。
問5
カプノメータの測定原理はどれか。
  • ✔赤外線吸収
  • 2磁気共鳴
  • 3熱伝導
  • 4電気化学反応
  • 5超音波の減衰
解説:CO2は4.3μm付近の赤外線を強く吸収するため、その吸収量から濃度を求める。呼気終末CO2(EtCO2)は換気状態や気管挿管位置の確認に有用である。
問6
観血的動脈圧測定でトランスデューサのゼロ点校正を行う基準高はどれか。
  • 1剣状突起
  • 2胸骨柄
  • 3臍
  • 4外耳道
  • ✔第4肋間中腋窩線(右心房の高さ)
解説:右心房レベル(第4肋間中腋窩線)を基準にする。基準より低いと高値、高いと低値に測定される。回路内の気泡や長いチューブは波形の減衰・共振の原因となる。
問7
熱希釈法で測定できるのはどれか。
  • 1血中酸素飽和度
  • 2肺活量
  • 3体表面積
  • 4脳血流量
  • ✔心拍出量
解説:肺動脈カテーテルで冷却液を右房に注入し、肺動脈での温度変化曲線の面積から心拍出量を算出する(Stewart-Hamilton法)。
問8
筋電図(表面筋電図)の一般的な周波数帯域はどれか。
  • 11〜5Hz
  • ✔5Hz〜10kHz
  • 30.1〜30Hz
  • 41〜10MHz
  • 50.05〜100Hz
解説:筋電図は数Hz〜数kHz(概ね5Hz〜10kHz)で振幅は数十μV〜数mV。心電図は0.05〜100Hz、脳波は0.5〜100Hzで振幅は数十μVである。

医用機器安全管理学全100問中 8問を掲載

問1
ミクロショックで心室細動を誘発しうる最小電流値はどれか。
  • 1100mA
  • 21mA
  • 30.01mA
  • 410mA
  • ✔0.1mA
解説:心臓に直接電流が流れるミクロショックでは0.1mA(100μA)程度で心室細動が生じうる。この1/10の10μAを安全率をみた漏れ電流の基準としている。
問2
商用交流におけるマクロショックの最小感知電流はどれか。
  • ✔1mA
  • 250mA
  • 310mA
  • 40.1mA
  • 5100mA
解説:体表からの通電では最小感知電流約1mA、離脱限界電流約10mA、心室細動誘発電流約100mAが目安。周波数が高くなると感知電流は大きくなる。
問3
CF形装着部の患者漏れ電流I(正常状態)の許容値はどれか。
  • 11mA
  • ✔10μA
  • 350μA
  • 4100μA
  • 5500μA
解説:正常状態でB形・BF形は100μA、CF形は10μA。単一故障状態ではそれぞれ500μA、50μAとなる。CF形は心臓への直接適用が可能な最も厳しい分類。
問4
保護接地線の接地インピーダンス(保護接地抵抗)の許容値はどれか。
  • ✔0.1Ω以下
  • 21kΩ以下
  • 3100Ω以下
  • 41Ω以下
  • 510Ω以下
解説:電源プラグの接地極と接地された金属部との間の抵抗は0.1Ω以下(電源コード込みでは0.2Ω以下)と規定される。緩みや断線は感電リスクを高める。
問5
非接地配線方式(絶縁変圧器)の主な目的はどれか。
  • 1停電時の電力供給
  • 2周波数を安定させる
  • 3電圧を昇圧する
  • 4漏れ電流を完全になくす
  • ✔1線地絡時にも電源供給を継続する
解説:非接地配線方式では1線地絡しても回路が閉じず電流が流れないため、電源が遮断されず手術等を継続できる。絶縁監視装置(EQM)で絶縁状態を監視する。
問6
等電位接地(EPR)の目的はどれか。
  • 1漏れ電流を増加させる
  • 2電源電圧を安定化する
  • 3接地抵抗を無限大にする
  • 4静電気を蓄積させる
  • ✔患者周囲の導電性部分間の電位差を小さくする
解説:患者周囲2.5m・床上2.3m以内の露出金属部を接地分岐線で接続し、相互の電位差を10mV以下に抑えてミクロショックを防止する。
問7
単一故障状態に該当しないのはどれか。
  • 1沿面距離を橋絡する部品の短絡
  • ✔電源導線と信号線の同時断線
  • 3F形装着部への外部電圧印加
  • 4電源導線1本の断線
  • 5保護接地線の断線
解説:単一故障状態は危険に対する防護手段が一つだけ故障した状態を指す。二つ以上の同時故障は想定しない。
問8
クラスI機器の追加の保護手段はどれか。
  • 1非接地配線
  • 2強化絶縁
  • ✔保護接地
  • 4内部電源
  • 5二重絶縁
解説:クラスI機器は基礎絶縁に加え保護接地により防護する。クラスII機器は二重絶縁または強化絶縁、内部電源機器は電池駆動により感電を防ぐ。

生体機能代行装置学(呼吸療法)全61問中 8問を掲載

問1
間欠的陽圧換気(IPPV)が循環に及ぼす影響はどれか。
  • 1胸腔内圧の低下
  • ✔静脈還流量の減少
  • 3中心静脈圧の低下
  • 4心拍出量の増加
  • 5後負荷の著明な増加
解説:吸気時に胸腔内圧が陽圧となるため静脈還流が減少し、心拍出量は低下しやすい。循環血液量減少例やPEEP併用時は特に注意が必要である。
問2
PEEPの効果として正しいのはどれか。
  • 1死腔換気の減少
  • 2肺コンプライアンスの必発低下
  • ✔機能的残気量の増加
  • 4静脈還流の増加
  • 5気道抵抗の増加
解説:PEEPは虚脱肺胞を再開通させ機能的残気量を増加、シャントを減らして酸素化を改善する。一方で静脈還流減少や圧外傷、頭蓋内圧上昇のリスクがある。
問3
SIMVの説明として正しいのはどれか。
  • 1すべての換気を強制換気で行う
  • 2自発呼吸のみで補助を行わない
  • 3吸気圧を一定に保つ従圧式換気のみを指す
  • ✔自発呼吸に同期して設定回数の強制換気を行う
  • 5呼気時にのみ陽圧をかける
解説:SIMV(同期式間欠的強制換気)は患者の吸気努力に同期して規定回数の強制換気を行い、その間は自発呼吸を許容する。ウィーニングに用いられる。
問4
人工呼吸器の低圧アラームが作動する原因はどれか。
  • ✔回路の外れ・リーク
  • 2肺コンプライアンス低下
  • 3気管支攣縮
  • 4喀痰による気道閉塞
  • 5チューブの屈曲
解説:回路の接続外れやカフのリークでは気道内圧が上がらず低圧アラームが鳴る。閉塞系のトラブルはいずれも高圧(気道内圧上限)アラームの原因となる。
問5
気管挿管下の人工呼吸で加温加湿が必要な理由はどれか。
  • ✔上気道の加温加湿機能がバイパスされるため
  • 2死腔を増やすため
  • 3気道内圧を下げるため
  • 4酸素濃度を高めるため
  • 5肺胞を乾燥させるため
解説:挿管により鼻腔・咽頭の加温加湿機能が働かないため、線毛運動障害や分泌物貯留を防ぐ目的で加温加湿器や人工鼻を用いる。両者の併用は原則禁忌。
問6
人工呼吸器関連肺炎(VAP)の予防策として適切なのはどれか。
  • 1鎮静を常に深く維持する
  • 2回路を毎日定期交換する
  • 3カフ圧を10cmH2O以下に保つ
  • ✔頭部を30〜45度挙上する
  • 5常に仰臥位水平とする
解説:誤嚥防止のため頭部挙上30〜45度が推奨される。回路の頻回定期交換はむしろ推奨されず、カフ圧は20〜30cmH2Oに維持し、過鎮静は避け毎日中断を検討する。
問7
II型呼吸不全の患者に高濃度酸素を漫然と投与した場合に生じうるのはどれか。
  • 1気道抵抗の低下
  • 2低カリウム血症
  • 3無気肺の必発
  • ✔CO2ナルコーシス
  • 5代謝性アルカローシス
解説:慢性高CO2血症では低酸素刺激が呼吸の駆動源となっているため、高濃度酸素で換気が抑制されPaCO2上昇・意識障害(CO2ナルコーシス)を招く。
問8
従圧式(PCV)換気の特徴として正しいのはどれか。
  • 11回換気量は常に一定である
  • 2圧外傷のリスクが従量式より高い
  • ✔1回換気量は肺コンプライアンスにより変動する
  • 4自発呼吸では使用できない
  • 5最高気道内圧が変動しやすい
解説:従圧式は気道内圧を設定するため最高気道内圧は一定に保たれるが、コンプライアンスや気道抵抗の変化で換気量が変動する。従量式はその逆の特性をもつ。

生体機能代行装置学(体外循環)全60問中 8問を掲載

問1
人工心肺の送血部位として最も一般的なのはどれか。
  • 1門脈
  • 2冠静脈洞
  • ✔上行大動脈
  • 4上大静脈
  • 5肺動脈
解説:通常は上行大動脈に送血し、上・下大静脈または右房から脱血する。大動脈の高度石灰化例では大腿動脈や腋窩動脈送血が選択される。
問2
成人の体外循環における標準的な灌流量はどれか。
  • 11.2L/分/m^2
  • 20.5L/分/m^2
  • ✔2.4L/分/m^2
  • 45.0L/分/m^2
  • 58.0L/分/m^2
解説:常温〜軽度低体温では2.4L/分/m^2前後(約60〜80mL/kg/分)を目安とする。低体温では代謝が低下するため灌流量を減らすことができる。
問3
体外循環中の血液希釈で目標とされるヘマトクリット値はどれか。
  • ✔20〜25%
  • 245〜50%
  • 335〜40%
  • 455〜60%
  • 55〜10%
解説:充填液による希釈でHt20〜25%程度とし、粘度低下による末梢循環改善と輸血回避を図る。過度の希釈は酸素運搬能低下と組織浮腫を招く。
問4
体外循環中に維持すべき活性化凝固時間(ACT)はどれか。
  • 1300秒以上
  • ✔400秒以上
  • 3200秒以上
  • 4100秒以上
  • 51000秒以上
解説:体外循環中はヘパリン300単位/kg程度を投与しACT400〜480秒以上を維持する。終了後はプロタミンで中和する。
問5
心筋保護液の主たる心停止作用を担う成分はどれか。
  • 1高濃度カルシウム
  • 2重炭酸
  • ✔高濃度カリウム
  • 4高濃度ナトリウム
  • 5ブドウ糖
解説:高K+により静止膜電位が脱分極し活動電位を発生できなくなって拡張期心停止となる。低温、血液心筋保護液の併用で心筋酸素消費をさらに抑える。
問6
大動脈内バルーンパンピング(IABP)でバルーンが拡張するタイミングはどれか。
  • 1P波の直後
  • 2等容性収縮期
  • ✔大動脈弁閉鎖直後(拡張期)
  • 4収縮期の開始時
  • 5収縮中期
解説:拡張期に膨張して拡張期血圧を上げ冠血流を増加(ダイアストリックオーグメンテーション)、収縮直前に収縮して後負荷を軽減する。心電図や動脈圧で同期をとる。
問7
現在の人工心肺で主流の人工肺はどれか。
  • 1気泡型人工肺
  • 2スクリーン型人工肺
  • ✔膜型人工肺
  • 4円板型人工肺
  • 5回転円筒型人工肺
解説:膜型は血液とガスが膜で隔てられるため血球損傷や気泡混入が少ない。中空糸型が主流で、外部灌流型は長時間使用に適する。
問8
遠心ポンプがローラポンプに比べて優れている点はどれか。
  • 1流量が回路抵抗の影響を受けない
  • 2空気を送り込みやすい
  • ✔回路閉塞時に過大な陽圧を生じにくい
  • 4低流量域での逆流が起こらない
  • 5定量性が高く流量計が不要
解説:遠心ポンプは後負荷依存性で、閉塞時にも過大圧を発生せず大量の空気を送りにくい。ただし流量は抵抗に依存するため流量計が必須である。

生体機能代行装置学(血液浄化)全61問中 8問を掲載

問1
血液透析における小分子溶質除去の主な原理はどれか。
  • 1浸透
  • 2吸着
  • 3電気泳動
  • ✔拡散
  • 5限外濾過
解説:血液透析は濃度勾配による拡散が主体で尿素など小分子の除去に優れる。血液濾過は圧力勾配による限外濾過(対流)で中〜大分子の除去に優れる。
問2
血液透析濾過(HDF)の特徴として正しいのはどれか。
  • 1補充液を用いない
  • 2吸着のみを利用する
  • 3拡散のみを利用する
  • ✔拡散と対流を併用する
  • 5小分子のみ除去できる
解説:HDFは拡散と対流を組み合わせ、小分子から中〜大分子まで幅広く除去する。大量濾過に伴い補充液(オンライン調製など)が必要となる。
問3
一般的な透析液のナトリウム濃度に最も近いのはどれか。
  • 1180mEq/L
  • ✔140mEq/L
  • 3100mEq/L
  • 4160mEq/L
  • 5120mEq/L
解説:透析液Na濃度は約140mEq/Lで血漿とほぼ等張。カリウムは2.0mEq/L前後、カルシウムは2.5〜3.0mEq/L、重炭酸は25〜30mEq/L程度に設定される。
問4
不均衡症候群の主な発症機序はどれか。
  • 1急激な高ナトリウム血症
  • ✔血漿浸透圧の急激な低下による脳浮腫
  • 3空気塞栓
  • 4急激な血糖上昇
  • 5低体温
解説:透析導入初期に尿素が血中から急速に除去され、脳との浸透圧差により脳浮腫を生じる。頭痛・悪心・けいれんを起こすため、初回は短時間・低効率で行う。
問5
慢性維持透析の標準的なバスキュラーアクセスはどれか。
  • 1腹腔カテーテル
  • ✔自己血管内シャント
  • 3中心静脈ポート
  • 4大腿静脈カテーテル
  • 5動脈直接穿刺
解説:自己血管による内シャント(AVF)が第一選択で、開存率・感染率の点で最も優れる。血管が不良な場合は人工血管(AVG)、緊急時はカテーテルを用いる。
問6
出血傾向のある患者の血液透析で選択される抗凝固薬はどれか。
  • ✔メシル酸ナファモスタット
  • 2クエン酸ナトリウム(経口)
  • 3ワルファリン
  • 4未分画ヘパリン
  • 5アスピリン
解説:ナファモスタットは半減期が5〜8分と短く体外循環回路内で主に作用するため、出血リスクのある症例に適する。低分子ヘパリンも出血傾向が比較的少ない。
問7
透析前体重64.0kg、ドライウェイト61.0kg、透析中の飲食0.5kg、返血・補液0.3kgのとき必要な総除水量はどれか。
  • 12.2kg
  • 23.0kg
  • 34.2kg
  • ✔3.8kg
  • 52.5kg
解説:総除水量=(透析前体重-ドライウェイト)+透析中の摂取量+返血量=3.0+0.5+0.3=3.8kg。除水速度が過大だと血圧低下をきたすため時間当たりの速度にも注意する。
問8
ダイアライザのクリアランスを増加させる要因はどれか。
  • ✔膜面積の増加
  • 2透析液流量の減少
  • 3血液流量の減少
  • 4血液粘度の上昇
  • 5膜厚の増加
解説:クリアランスは膜面積・血液流量・透析液流量の増加で向上する。膜厚が薄く、溶質分子量が小さいほど拡散による除去効率は高い。