分野別問題(解説つき)

柔道整復師国家試験|分野別 問題インデックス

最終更新:2026年8月11日

柔道整復師国家試験は11科目から出題されます。分野別に代表問題を掲載しています。全1000問をまとめて解くならトレーナーへ進んでください。

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解剖学全140問中 8問を掲載

問1
上腕骨で骨折の好発部位として最も重要なのはどれか。
  • 1解剖頸
  • 2滑車
  • 3大結節
  • 4骨頭
  • ✔外科頸
解説:上腕骨近位部で骨幹部へ移行するくびれを外科頸といい、骨質が急に薄くなるため骨折が多発する。これに対し解剖頸は関節包内にあり骨折は稀。
問2
手根骨のうち骨折が最も多いのはどれか。
  • 1三角骨
  • ✔舟状骨
  • 3豆状骨
  • 4有鉤骨
  • 5月状骨
解説:手根骨骨折の約7割が舟状骨骨折。血行が遠位から近位へ流入するため近位骨片が阻血性壊死・偽関節を起こしやすい。
問3
腱板を構成しない筋はどれか。
  • 1棘下筋
  • 2棘上筋
  • 3小円筋
  • 4肩甲下筋
  • ✔大円筋
解説:腱板(ローテーターカフ)は棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の4筋。大円筋は肩甲下神経支配で腱板には含まれない。
問4
横隔膜を支配する神経はどれか。
  • 1肋間神経
  • 2副神経
  • 3交感神経幹
  • 4迷走神経
  • ✔横隔神経
解説:横隔膜は頸神経叢由来の横隔神経(C3〜C5)が支配する。「C3,4,5 keeps the diaphragm alive」と覚える。
問5
腕神経叢を構成する脊髄神経はどれか。
  • 1T1〜T5
  • 2C3〜C6
  • 3C7〜T4
  • ✔C5〜T1
  • 5C1〜C4
解説:腕神経叢はC5〜T1の前枝から構成される。上位型麻痺(Erb麻痺)はC5・C6、下位型(Klumpke麻痺)はC8・T1の障害。
問6
脳神経は何対あるか。
  • ✔12対
  • 233対
  • 331対
  • 48対
  • 510対
解説:脳神経は12対。脊髄神経は31対(頸8・胸12・腰5・仙5・尾1)である。
問7
脊柱の椎骨数で正しいのはどれか。
  • 1頸椎7・胸椎10・腰椎7
  • 2頸椎7・胸椎11・腰椎5
  • 3頸椎5・胸椎12・腰椎7
  • 4頸椎6・胸椎12・腰椎6
  • ✔頸椎7・胸椎12・腰椎5
解説:頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個、仙椎5個(癒合し仙骨)、尾椎3〜5個(尾骨)。
問8
大腿四頭筋を構成しない筋はどれか。
  • 1大腿直筋
  • ✔縫工筋
  • 3内側広筋
  • 4中間広筋
  • 5外側広筋
解説:大腿四頭筋は大腿直筋・内側広筋・外側広筋・中間広筋の4頭。縫工筋は人体最長の筋で鵞足を形成する別の筋である。

生理学全130問中 8問を掲載

問1
赤血球の寿命はおよそどれか。
  • 160日
  • 230日
  • 3240日
  • 410日
  • ✔120日
解説:赤血球の寿命は約120日。老化赤血球は主に脾臓のマクロファージに処理され、ヘモグロビンはビリルビンとなる。
問2
血液凝固に必須のイオンはどれか。
  • 1塩化物イオン
  • ✔カルシウムイオン
  • 3カリウムイオン
  • 4マグネシウムイオン
  • 5ナトリウムイオン
解説:Ca²⁺は第Ⅳ因子として凝固カスケードに必須。採血時にクエン酸ナトリウムやEDTAを加えるとCa²⁺が除去され凝固しない。
問3
インスリンを分泌する細胞はどれか。
  • 1膵島D細胞
  • ✔膵島B細胞
  • 3副腎髄質細胞
  • 4膵島A細胞
  • 5膵腺房細胞
解説:インスリンは膵島(ランゲルハンス島)B(β)細胞から分泌され血糖を低下させる。A(α)細胞はグルカゴン、D細胞はソマトスタチンを分泌。
問4
心臓の歩調とり(ペースメーカ)はどれか。
  • 1プルキンエ線維
  • 2ヒス束
  • 3房室結節
  • 4脚
  • ✔洞房結節
解説:洞房結節は右心房上部にあり最も固有頻度が高い(約60〜80回/分)ため歩調とりとなる。刺激は房室結節→ヒス束→脚→プルキンエ線維へ伝わる。
問5
呼吸中枢が存在するのはどれか。
  • ✔延髄
  • 2大脳皮質
  • 3視床下部
  • 4中脳
  • 5脊髄
解説:呼吸中枢は延髄にある。橋にも呼吸調節中枢があるが、基本リズムを作るのは延髄。心臓中枢・血管運動中枢も延髄にある。
問6
体温調節中枢が存在するのはどれか。
  • 1橋
  • 2延髄
  • 3海馬
  • 4小脳
  • ✔視床下部
解説:体温調節中枢は視床下部にある。視床下部は自律神経・内分泌・摂食・飲水・性行動などの中枢でもある。
問7
抗利尿ホルモン(ADH)を分泌するのはどれか。
  • 1下垂体前葉
  • ✔下垂体後葉
  • 3副腎皮質
  • 4甲状腺
  • 5副甲状腺
解説:ADH(バソプレシン)とオキシトシンは視床下部で産生され下垂体後葉から分泌される。ADHは集合管での水の再吸収を促進する。
問8
神経筋接合部の伝達物質はどれか。
  • ✔アセチルコリン
  • 2ドパミン
  • 3ノルアドレナリン
  • 4セロトニン
  • 5GABA
解説:運動神経終末からアセチルコリンが放出され、終板のニコチン性受容体に結合して筋を収縮させる。重症筋無力症はこの受容体に対する自己抗体による。

運動学全90問中 8問を掲載

問1
肩関節屈曲の参考可動域はどれか。
  • ✔180度
  • 2120度
  • 3200度
  • 490度
  • 5150度
解説:日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会の参考可動域では肩屈曲(前方挙上)180度、伸展50度、外転180度。
問2
正常歩行における立脚相の割合はどれか。
  • ✔約60%
  • 2約70%
  • 3約80%
  • 4約40%
  • 5約50%
解説:1歩行周期は立脚相約60%・遊脚相約40%。両脚支持期は各10%ずつで計約20%あり、走行では消失する。
問3
第2のてこに相当するのはどれか。
  • ✔つま先立ち(踵挙上)
  • 2膝伸展時の大腿四頭筋
  • 3顎関節の開口
  • 4肘関節屈曲時の上腕二頭筋
  • 5環椎後頭関節での頭部の運動
解説:第2のてこは支点・荷重点・力点の順に並ぶ「力の利得のてこ」。つま先立ちは中足趾節関節が支点、体重が荷重点、下腿三頭筋が力点となる。
問4
膝関節の終末強制回旋運動(screw home movement)で正しいのはどれか。
  • 1屈曲終末で脛骨が外旋する
  • 2伸展終末で脛骨が内旋する
  • 3屈曲初期に脛骨が外旋する
  • ✔伸展終末で脛骨が外旋する
  • 5回旋は生じない
解説:膝伸展の最終域で内側大腿骨顆の関節面が長いことから脛骨が約10度外旋して固定される。屈曲開始時は膝窩筋が働き内旋させて解錠する。
問5
足関節(距腿関節)の参考可動域で正しいのはどれか。
  • 1背屈60度・底屈10度
  • 2背屈45度・底屈20度
  • 3背屈30度・底屈30度
  • 4背屈10度・底屈70度
  • ✔背屈20度・底屈45度
解説:距腿関節の参考可動域は背屈(伸展)20度、底屈(屈曲)45度。内がえし30度、外がえし20度。
問6
立位における身体重心の位置はどれか。
  • 1第12胸椎の後方
  • ✔第2仙椎のやや前方
  • 3臍の高さの後方
  • 4第1腰椎の前方
  • 5恥骨結合部
解説:身体重心は第2仙椎のやや前方にあり、床から身長の約55〜56%の高さに位置する。女性はやや低く、小児は相対的に高い。
問7
母指手根中手(CM)関節の形状はどれか。
  • 1蝶番関節
  • 2球関節
  • 3車軸関節
  • ✔鞍関節
  • 5顆状関節
解説:母指CM関節は大菱形骨と第1中手骨からなる鞍関節で、対立運動が可能なことがヒトの手の特徴である。
問8
車軸関節はどれか。
  • 1距腿関節
  • 2橈骨手根関節
  • 3肩鎖関節
  • ✔上橈尺関節
  • 5腕尺関節
解説:上橈尺関節・正中環軸関節は車軸関節。腕尺関節と距腿関節は蝶番関節、橈骨手根関節は楕円(顆状)関節、肩鎖関節は平面関節。

病理学概論全70問中 8問を掲載

問1
炎症の5徴候に含まれないのはどれか。
  • ✔出血
  • 2腫脹
  • 3疼痛
  • 4発熱(熱感)
  • 5発赤
解説:ケルスス4徴(発赤・腫脹・熱感・疼痛)にガレノスが機能障害を加えたものが炎症の5徴。出血は含まれない。
問2
アポトーシスの特徴として正しいのはどれか。
  • 1周囲に強い炎症を伴う
  • ✔遺伝子に制御された細胞死である
  • 3細胞膜が早期に破綻する
  • 4細胞が膨化する
  • 5病的状況でのみ生じる
解説:アポトーシスは能動的・プログラムされた細胞死で、細胞は縮小し炎症をほとんど伴わない。ネクローシス(壊死)は受動的で細胞膨化と炎症を伴う。
問3
悪性腫瘍の特徴として誤っているのはどれか。
  • 1異型性が強い
  • 2再発しやすい
  • 3転移する
  • 4浸潤性に発育する
  • ✔被膜を有し境界明瞭であることが多い
解説:被膜を有し境界明瞭で膨張性発育を示すのは良性腫瘍の特徴。悪性腫瘍は境界不明瞭で浸潤性に発育し転移する。
問4
化生の説明として正しいのはどれか。
  • 1細胞の数が増加すること
  • 2異常な細胞が無秩序に増殖すること
  • 3細胞の大きさが増すこと
  • 4組織が萎縮すること
  • ✔分化した組織が他の分化組織に置き換わること
解説:化生は分化成熟した組織が形態的・機能的に異なる組織へ変化する現象(例:喫煙者の気管支線毛上皮の扁平上皮化生)。
問5
塞栓症の原因となりにくいのはどれか。
  • 1空気
  • 2血栓
  • ✔線維素溶解産物
  • 4腫瘍細胞
  • 5脂肪
解説:塞栓子には血栓・脂肪・空気(ガス)・腫瘍細胞・羊水・細菌塊などがある。線維素溶解(線溶)は血栓を溶かす機構であり塞栓子ではない。
問6
肥大の説明として正しいのはどれか。
  • 1細胞の変性
  • 2細胞の分化異常
  • ✔個々の細胞容積の増大による臓器の増大
  • 4細胞数の増加による臓器の増大
  • 5組織の壊死
解説:肥大は個々の細胞の容積増大による臓器の増大(例:運動による骨格筋肥大)。細胞数増加は過形成という。
問7
創傷の一次治癒について正しいのはどれか。
  • 1組織欠損が大きい
  • 2治癒に長期間を要する
  • ✔瘢痕が小さい
  • 4肉芽組織が多量に必要
  • 5化膿を伴う
解説:一次治癒は創縁が密着し感染がない場合の治癒で、肉芽組織が少なく瘢痕も小さい。組織欠損が大きい場合は二次治癒となる。
問8
肉芽腫を形成する代表的疾患はどれか。
  • 1脳梗塞
  • 2鉄欠乏性貧血
  • 3急性虫垂炎
  • ✔結核
  • 5痛風発作
解説:結核ではラングハンス巨細胞と類上皮細胞からなる肉芽腫(結核結節)を形成し、中心部に乾酪壊死を伴う。サルコイドーシスも肉芽腫性炎。

衛生学・公衆衛生学全70問中 8問を掲載

問1
WHO憲章における健康の定義に含まれないのはどれか。
  • 1精神的に良好な状態
  • 2身体的に良好な状態
  • ✔経済的に自立した状態
  • 4社会的に良好な状態
  • 5単に疾病や病弱でないこと以上の状態
解説:WHO憲章では健康を「身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病または病弱の存在しないことではない」と定義する。経済的自立は含まれない。
問2
一次予防に該当するのはどれか。
  • ✔健康教育・予防接種
  • 2がん検診
  • 3リハビリテーション
  • 4機能回復訓練
  • 5早期治療
解説:一次予防は健康増進と特異的予防(健康教育・予防接種・環境改善)。二次予防は早期発見・早期治療(検診)、三次予防は機能回復・社会復帰。
問3
水道法における水道水の遊離残留塩素の基準はどれか。
  • 15.0 mg/L以上
  • 21.0 mg/L以上
  • 32.0 mg/L以上
  • ✔0.1 mg/L以上
  • 50.5 mg/L以上
解説:給水栓における遊離残留塩素は0.1 mg/L以上(結合残留塩素なら0.4 mg/L以上)を保持することが定められている。
問4
感染成立の3大要因に含まれないのはどれか。
  • ✔気候変動
  • 2感染経路
  • 3感受性宿主
  • 4感染源
  • 5病原体の排出
解説:感染成立には感染源(病原体)・感染経路・感受性宿主の3要因が必要で、感染対策はこの3つを断つことが基本となる。
問5
健康寿命の説明として正しいのはどれか。
  • 165歳時の平均余命
  • 2死亡年齢の中央値
  • 3入院せずに生活できる期間
  • 40歳の平均余命
  • ✔日常生活に制限のない期間の平均
解説:健康寿命は「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」。平均寿命との差が介護等を要する期間となる。
問6
介護保険制度で第1号被保険者に該当するのはどれか。
  • 160歳以上
  • 240歳以上
  • 350歳以上
  • 475歳以上
  • ✔65歳以上
解説:第1号被保険者は65歳以上で原因を問わず要介護認定を受けられる。第2号被保険者は40〜64歳で16の特定疾病が原因の場合に限られる。
問7
母子保健法に基づく健康診査の対象年齢はどれか。
  • 11歳児および5歳児
  • 22歳児および4歳児
  • 33か月児および1歳児
  • 46か月児および1歳児
  • ✔1歳6か月児および3歳児
解説:母子保健法により市町村は1歳6か月児健康診査と3歳児健康診査の実施が義務づけられている。
問8
わが国の死因順位で第1位はどれか。
  • 1老衰
  • 2脳血管疾患
  • ✔悪性新生物
  • 4心疾患
  • 5肺炎
解説:悪性新生物(がん)は1981年以降一貫して死因第1位。次いで心疾患、老衰、脳血管疾患などが上位を占める。

一般臨床医学全70問中 8問を掲載

問1
チアノーゼが出現する還元ヘモグロビン量はどれか。
  • ✔5 g/dL以上
  • 215 g/dL以上
  • 33 g/dL以上
  • 410 g/dL以上
  • 51 g/dL以上
解説:毛細血管血中の還元ヘモグロビンが約5 g/dLを超えると皮膚・粘膜が青紫色となる。重症貧血ではチアノーゼが出にくい。
問2
黄疸の原因物質はどれか。
  • 1メラニン
  • 2ヘモジデリン
  • ✔ビリルビン
  • 4カロテン
  • 5ヘモグロビン
解説:黄疸はビリルビンの血中増加により皮膚・粘膜が黄染する状態。眼球結膜での確認が早期発見に有用。血清総ビリルビン2〜3 mg/dL以上で顕性化する。
問3
日本高血圧学会の診察室血圧における高血圧の基準はどれか。
  • ✔140/90 mmHg以上
  • 2120/80 mmHg以上
  • 3160/100 mmHg以上
  • 4130/80 mmHg以上
  • 5180/110 mmHg以上
解説:診察室血圧で収縮期140 mmHg以上かつ/または拡張期90 mmHg以上を高血圧とする。家庭血圧では135/85 mmHg以上。
問4
ジャパン・コーマ・スケール(JCS)でⅢ-300はどの状態か。
  • ✔痛み刺激に全く反応しない
  • 2自分の名前が言えない
  • 3普通の呼びかけで開眼する
  • 4痛み刺激で開眼する
  • 5見当識障害がある
解説:JCSは3-3-9度方式。Ⅲ桁は刺激しても覚醒しない状態で、300は痛み刺激にまったく反応しない最重症を示す。
問5
稽留熱の説明として正しいのはどれか。
  • 1微熱が不規則に続く
  • 2有熱期と無熱期が周期的に繰り返す
  • ✔日内変動が1℃以内で高熱が持続する
  • 4日内変動が1℃以上あるが平熱に戻らない
  • 5急激に発熱と解熱を繰り返す
解説:稽留熱は日内変動1℃以内の持続する高熱(腸チフス、大葉性肺炎など)。弛張熱は変動1℃以上で平熱に戻らない、間欠熱は平熱に戻る時期がある。
問6
ショックの一般的な症状として誤っているのはどれか。
  • ✔皮膚の紅潮と乾燥
  • 2血圧低下
  • 3尿量減少
  • 4冷汗
  • 5頻脈
解説:ショックの5徴(5P)は蒼白・虚脱・冷汗・脈拍触知不能・呼吸不全。ただし敗血症性ショック初期(ウォームショック)では皮膚が温かく紅潮することがある点に注意。
問7
鉄欠乏性貧血の所見として正しいのはどれか。
  • 1網赤血球の著増
  • 2巨赤芽球の出現
  • ✔小球性低色素性
  • 4大球性高色素性
  • 5正球性正色素性
解説:鉄欠乏性貧血は小球性低色素性貧血の代表。血清鉄・フェリチン低下、総鉄結合能上昇を示す。大球性はビタミンB12・葉酸欠乏。
問8
糖尿病の診断基準に用いられるHbA1cの値はどれか。
  • 15.6%以上
  • 27.5%以上
  • 35.0%以上
  • 48.0%以上
  • ✔6.5%以上
解説:HbA1c(NGSP値)6.5%以上、空腹時血糖126 mg/dL以上、随時血糖200 mg/dL以上、75gOGTT2時間値200 mg/dL以上が糖尿病型の基準。

外科学概論全50問中 8問を掲載

問1
成人の熱傷面積算定に用いる「9の法則」で頭部・顔面の割合はどれか。
  • 14.5%
  • 218%
  • ✔9%
  • 41%
  • 527%
解説:9の法則では頭頸部9%、上肢各9%、体幹前面18%・後面18%、下肢各18%、外陰部1%とする。小児では5の法則やLund-Browder図表を用いる。
問2
高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)の一般的条件はどれか。
  • 1100℃・10分
  • ✔121℃・20分
  • 380℃・60分
  • 4180℃・5分
  • 560℃・30分
解説:高圧蒸気滅菌は2気圧・121℃・15〜20分が標準。芽胞を含むすべての微生物を死滅させるが、熱に弱い器材には使用できない。
問3
出血性ショックで循環血液量の減少がショックを起こす目安はどれか。
  • 170%以上
  • 210%以上
  • ✔20%以上
  • 450%以上
  • 55%以上
解説:循環血液量の約20%(1,000mL程度)以上の急速な出血でショック症状が出現する。30〜40%で重篤化する。
問4
局所麻酔薬使用時に最も注意すべき重篤な合併症はどれか。
  • 1術後疼痛
  • 2色素沈着
  • 3創部瘢痕
  • ✔局所麻酔薬中毒
  • 5筋萎縮
解説:血管内誤注入や過量投与により中枢神経症状(舌のしびれ、痙攣)や心停止をきたす局所麻酔薬中毒が最も危険である。
問5
消毒と滅菌の説明で正しいのはどれか。
  • 1消毒と滅菌は同義である
  • ✔滅菌は芽胞を含むすべての微生物を除去・死滅させる
  • 3滅菌は加熱法のみをいう
  • 4消毒はすべての微生物を死滅させる
  • 5滅菌は病原微生物のみを除去する
解説:滅菌はすべての微生物(芽胞を含む)を死滅・除去すること。消毒は病原微生物を害のない程度まで減少させることをいう。
問6
成人の心肺蘇生における胸骨圧迫の速さはどれか。
  • 1約60回/分
  • 2約80回/分
  • 3180回/分以上
  • ✔100〜120回/分
  • 5140〜160回/分
解説:成人BLSでは深さ約5cm(6cmを超えない)、速さ100〜120回/分で絶え間なく圧迫し、圧迫解除時は完全に胸を戻す。
問7
鈍的外力により皮膚が裂けた創はどれか。
  • 1刺創
  • 2擦過創
  • 3切創
  • 4割創
  • ✔挫創
解説:挫創は鈍力により皮膚が挫滅して裂けた創で、創縁が不整で挫滅組織を伴い感染しやすい。切創は鋭利な刃物による創縁の整った創。
問8
局所の炎症・感染徴候として誤っているのはどれか。
  • ✔蒼白と冷感
  • 2発赤
  • 3疼痛
  • 4熱感
  • 5腫脹
解説:局所感染では発赤・熱感・腫脹・疼痛・機能障害を認める。蒼白と冷感は循環不全(阻血)を示唆し、Volkmann拘縮の前駆症状としても重要。

整形外科学全90問中 8問を掲載

問1
変形性膝関節症で最も多くみられる変形はどれか。
  • 1回旋変形
  • 2反張変形
  • 3外反変形
  • ✔内反変形
  • 5屈曲拘縮のみ
解説:日本人では内側大腿脛骨関節の軟骨摩耗による内反(O脚)変形が最多。関節裂隙狭小化、骨棘形成、軟骨下骨硬化がX線所見。
問2
関節リウマチの特徴として正しいのはどれか。
  • 1男性に多い
  • 2左右非対称に発症する
  • 3遠位指節間関節が好発部位である
  • ✔起床時のこわばりが30分以上続く
  • 5朝より夕方に症状が強い
解説:関節リウマチは30分以上(多くは1時間以上)続く朝のこわばりが特徴。中手指節関節や近位指節間関節に左右対称性に発症し、女性に多い。
問3
腰椎椎間板ヘルニアでL4/5椎間に生じた場合、最も障害されやすい神経根はどれか。
  • 1L4神経根
  • 2L3神経根
  • ✔L5神経根
  • 4S1神経根
  • 5S2神経根
解説:腰椎では後外側ヘルニアが1つ下位の神経根を圧迫する。L4/5ヘルニアではL5神経根が障害され、母趾背屈力低下や下腿外側〜足背のしびれをきたす。
問4
手根管症候群で障害される神経はどれか。
  • 1腋窩神経
  • ✔正中神経
  • 3尺骨神経
  • 4橈骨神経
  • 5筋皮神経
解説:手根管内で正中神経が絞扼され、母指〜環指橈側のしびれ、母指球筋萎縮(猿手)を生じる。Phalenテスト、Tinel徴候が陽性。
問5
Perthes病について正しいのはどれか。
  • ✔大腿骨頭の阻血性壊死である
  • 2治癒後に変形は残らない
  • 3成人女性に好発する
  • 4感染が原因である
  • 5両側性が大半である
解説:Perthes病は5〜7歳の男児に好発する大腿骨頭の阻血性壊死。跛行と股関節・膝関節痛で発症し、多くは片側性。
問6
発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)の所見として誤っているのはどれか。
  • 1Allis(Galeazzi)徴候陽性
  • 2大腿皮膚溝の非対称
  • ✔Thomasテスト陽性
  • 4開排制限
  • 5クリックサイン
解説:Thomasテストは股関節屈曲拘縮をみる検査。開排制限、大腿皮膚溝の左右差、患側大腿の短縮(Allis徴候)が発育性股関節形成不全の所見。
問7
骨粗鬆症で最も骨折しやすい部位はどれか。
  • 1手根骨
  • 2頭蓋骨
  • 3肩甲骨
  • 4足根骨
  • ✔椎体
解説:骨粗鬆症性骨折の好発4部位は椎体(圧迫骨折)、大腿骨近位部、橈骨遠位端、上腕骨近位部。中でも椎体骨折が最多。
問8
特発性側弯症について正しいのはどれか。
  • ✔思春期の女子に最も多い
  • 2前屈テストは無効である
  • 3必ず疼痛を伴う
  • 4乳児期の男児に最も多い
  • 5前弯変形が主体である
解説:思春期特発性側弯症は10歳以降の女子に多い。前屈テスト(Adamsテスト)での肋骨隆起(rib hump)の観察が学校検診で有用。疼痛は通常軽微。

リハビリテーション医学全50問中 8問を掲載

問1
ADLの評価法はどれか。
  • 1Cobb角
  • 2ROMテスト
  • ✔Barthel Index
  • 4MMT
  • 5Romberg試験
解説:Barthel IndexとFIM(機能的自立度評価表)がADL評価の代表。MMTは筋力、Cobb角は側弯の評価法。
問2
廃用症候群に含まれないのはどれか。
  • 1関節拘縮
  • 2筋萎縮
  • 3骨萎縮
  • 4起立性低血圧
  • ✔筋肥大
解説:廃用症候群は不動・低活動により生じる二次的障害で、関節拘縮・筋萎縮・骨萎縮・起立性低血圧・褥瘡・深部静脈血栓症などが含まれる。
問3
脳卒中片麻痺の回復段階の評価法はどれか。
  • ✔Brunnstrom stage
  • 2Hugh-Jones分類
  • 3Cobb角
  • 4Gustilo分類
  • 5Borg指数
解説:Brunnstrom stageはⅠ〜Ⅵの6段階で片麻痺の随意性回復を評価する。Ⅰは弛緩性麻痺、Ⅵはほぼ正常。
問4
関節可動域訓練の主目的はどれか。
  • 1持久力向上
  • 2筋力増強
  • 3バランス向上
  • 4協調性向上
  • ✔拘縮の予防・改善
解説:ROM訓練は関節周囲軟部組織の伸張性を保ち、拘縮の予防・改善を目的とする。筋力増強には抵抗運動が必要。
問5
等尺性収縮の説明として正しいのはどれか。
  • 1速度が一定に保たれる
  • 2筋長が伸張されながら張力を発生する
  • 3筋長が短縮しながら張力を発生する
  • ✔筋長が変化せず張力を発生する
  • 5関節運動を伴う
解説:等尺性収縮は関節運動を伴わず筋長が変化しない収縮。ギプス固定中や急性期の筋力維持に用いられる。
問6
松葉杖の長さの目安はどれか。
  • 1肩の高さ
  • 2身長の半分
  • ✔身長から41cmを引いた長さ
  • 4身長から20cmを引いた長さ
  • 5大転子までの高さ
解説:松葉杖全長は身長−41cm、または腋窩下2〜3横指の位置が目安。腋窩で体重を支えると橈骨神経麻痺(松葉杖麻痺)を起こす。
問7
温熱療法の禁忌はどれか。
  • 1筋緊張の亢進
  • 2肩関節周囲炎の拘縮期
  • ✔急性炎症期の外傷
  • 4慢性腰痛
  • 5変形性膝関節症
解説:急性期の炎症・出血、知覚障害部位、悪性腫瘍、感染部位は温熱療法の禁忌。急性外傷にはRICE(寒冷)を用いる。
問8
Broca失語の特徴はどれか。
  • 1発話・理解とも保たれる
  • ✔非流暢で復唱も障害される
  • 3失語ではなく失行である
  • 4構音のみの障害である
  • 5流暢だが理解が悪い
解説:Broca失語(運動性失語)は前頭葉下部の障害で、非流暢な発話・復唱障害を示すが理解は比較的保たれる。Wernicke失語は流暢だが理解不良。

柔道整復理論全170問中 8問を掲載

問1
骨折の固有症状はどれか。
  • 1疼痛
  • 2機能障害
  • 3皮下出血斑
  • 4腫脹
  • ✔異常可動性
解説:骨折の固有症状は「異常可動性(異常運動)」「軋轢音(轢音)」「転位と変形」の3つ。腫脹・疼痛・機能障害は一般(外傷共通)症状。
問2
若木骨折について正しいのはどれか。
  • 1完全骨折である
  • 2変形は残らない
  • 3骨癒合が遅延する
  • 4高齢者に多い
  • ✔小児にみられる不全骨折である
解説:若木骨折は骨膜が厚く弾力に富む小児に生じる不全骨折で、一側の皮質のみが断裂し他側は骨膜で連続性を保つ。
問3
Colles骨折の転位で正しいのはどれか。
  • 1転位はほとんど生じない
  • ✔遠位骨片が背側・橈側に転位
  • 3遠位骨片が掌側・尺側に転位
  • 4近位骨片が背側に転位
  • 5遠位骨片が近位骨片の掌側に嵌入
解説:Colles骨折は橈骨遠位端骨折で遠位骨片が背側・橈側・近位へ転位し、側面でフォーク状変形、正面で銃剣状変形を呈する。
問4
Smith骨折の特徴はどれか。
  • ✔遠位骨片が掌側に転位する
  • 2高齢女性の転倒で最多
  • 3フォーク状変形を呈する
  • 4遠位骨片が背側に転位する
  • 5肘関節の骨折である
解説:Smith骨折は逆Colles骨折とも呼ばれ、手背をついて受傷し遠位骨片が掌側に転位する。フォーク状変形は呈さない。
問5
上腕骨顆上骨折伸展型で最も注意すべき合併症はどれか。
  • 1阻血性骨頭壊死
  • 2脂肪塞栓
  • 3偽関節
  • 4橈骨神経麻痺
  • ✔Volkmann拘縮
解説:伸展型顆上骨折では近位骨片が前方に転位し上腕動脈を圧迫・損傷する。前腕の阻血性筋拘縮(Volkmann拘縮)は不可逆的で最も警戒すべき合併症。
問6
鎖骨骨折の好発部位はどれか。
  • 1中央部のみ
  • 2内1/3のみ
  • 3肩峰端の関節面
  • 4胸骨端
  • ✔中1/3と外1/3の境界部
解説:鎖骨骨折は中1/3と外1/3の境界部に好発する。近位骨片は胸鎖乳突筋により上後方へ、遠位骨片は上肢の重みと大胸筋により下前方へ転位する。
問7
肩鎖関節脱臼にみられる特徴的な所見はどれか。
  • 1Dugas徴候陽性
  • 2バネ様固定
  • ✔ピアノキー症状
  • 4フォーク状変形
  • 5銃剣状変形
解説:肩鎖関節上方脱臼では鎖骨遠位端が突出し、押すと下降し離すと再び挙上するピアノキー症状(階段状変形)を呈する。
問8
肩関節脱臼で最も頻度が高いのはどれか。
  • 1上方脱臼
  • ✔烏口下脱臼
  • 3鎖骨下脱臼
  • 4後方脱臼
  • 5腋窩脱臼
解説:肩関節脱臼の大部分は前方脱臼であり、その中でも烏口下脱臼が最多。三角筋部の膨隆消失、肩峰突出、弾発性固定、Dugas徴候陽性を示す。

関係法規全70問中 8問を掲載

問1
柔道整復師免許を与えるのはどれか。
  • 1都道府県知事
  • 2市町村長
  • ✔厚生労働大臣
  • 4日本柔道整復師会長
  • 5保健所長
解説:柔道整復師免許は国家試験に合格した者の申請により厚生労働大臣が与え、柔道整復師名簿に登録することによって行われる。
問2
柔道整復師が医師の同意を得ずに行えるのはどれか。
  • ✔打撲・捻挫の施術
  • 2薬品の投与
  • 3脱臼の施術
  • 4骨折の施術
  • 5外科手術
解説:打撲・捻挫・挫傷の施術は医師の同意を要しない。骨折・脱臼は応急手当を除き医師の同意が必要。外科手術と薬品投与は業務範囲外。
問3
施術所を開設した場合の届出期限と届出先はどれか。
  • 130日以内に保健所長
  • 214日以内に市町村長
  • 37日以内に厚生労働大臣
  • ✔10日以内に都道府県知事等
  • 5開設前に厚生労働大臣の許可
解説:施術所の開設者は開設後10日以内に都道府県知事(保健所設置市・特別区ではその長)に届け出る。休止・廃止・再開も同様に10日以内。
問4
柔道整復師名簿の登録事項に変更が生じた場合の申請期限はどれか。
  • 160日以内
  • 220日以内
  • ✔30日以内
  • 490日以内
  • 510日以内
解説:登録事項に変更が生じたときは30日以内に名簿の訂正を申請する。免許証の書換え交付申請も併せて行う。
問5
柔道整復師の守秘義務について正しいのはどれか。
  • 1罰則規定はない
  • 2本人の同意があっても開示できない
  • 3業務上知り得た情報のみで施術外は対象外である
  • ✔柔道整復師でなくなった後も課される
  • 5在職中のみ課される
解説:柔道整復師法により、業務上知り得た人の秘密を正当な理由なく漏らしてはならず、柔道整復師でなくなった後も同様とされる。違反には罰則がある。
問6
施術所の広告として認められないのはどれか。
  • 1医療保険療養費支給申請ができる旨
  • 2施術日または施術時間
  • ✔柔道整復師の技術が優秀である旨
  • 4柔道整復師である旨並びに氏名及び住所
  • 5施術所の名称・電話番号・所在地
解説:広告可能事項は法令で限定列挙されており、技術の優秀性や施術効果、経歴などの誇大広告は認められない。
問7
柔道整復師法の目的として正しいのはどれか。
  • 1国民の所得向上
  • ✔柔道整復師の資格を定め業務が適正に運用されるよう規律すること
  • 3医療費の削減
  • 4接骨院の経営安定
  • 5柔道の普及振興
解説:柔道整復師法第1条は「柔道整復師の資格を定めるとともに、その業務が適正に運用されるように規律すること」を目的としている。
問8
施術所の専用施術室の面積基準はどれか。
  • 13.3平方メートル以上
  • ✔6.6平方メートル以上
  • 316.5平方メートル以上
  • 49.9平方メートル以上
  • 5基準はない
解説:施術所の構造設備基準では、6.6平方メートル以上の専用施術室と3.3平方メートル以上の待合室を有することが定められている。