分野別問題(解説つき)

工事担任者 第一級デジタル通信|分野別 問題インデックス

最終更新:2026年8月11日

工事担任者 第一級デジタル通信は3科目から出題されます。分野別に代表問題を掲載しています。全340問をまとめて解くならトレーナーへ進んでください。

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電気通信技術の基礎全114問中 8問を掲載

問1
抵抗 R1=6〔Ω〕と R2=3〔Ω〕を並列に接続し、これに R3=2〔Ω〕を直列に接続した回路に、直流 12〔V〕を加えたとき、回路全体に流れる電流は幾らか。
  • 11〔A〕
  • 22〔A〕
  • ✔3〔A〕
  • 44〔A〕
  • 56〔A〕
解説:並列部分の合成抵抗は (6×3)/(6+3)=2〔Ω〕。これに R3=2〔Ω〕が直列なので回路全体は 2+2=4〔Ω〕。したがって I=12/4=3〔A〕となる。
問2
静電容量 C1=6〔μF〕と C2=3〔μF〕を直列に接続し、これに C3=1〔μF〕を並列に接続したときの合成静電容量は幾らか。
  • 11〔μF〕
  • 22〔μF〕
  • ✔3〔μF〕
  • 44〔μF〕
  • 510〔μF〕
解説:直列部分は (6×3)/(6+3)=2〔μF〕。並列接続は単純加算なので 2+1=3〔μF〕。コンデンサは抵抗と直列・並列の計算式が逆になる点に注意する。
問3
ホイートストンブリッジ回路において、対辺の抵抗の積が等しいとき検流計の指示が零となる。R1=20〔Ω〕、R2=30〔Ω〕、R3=40〔Ω〕のとき、平衡させるための R4 の値は幾らか。ただし、平衡条件は R1×R4=R2×R3 とする。
  • 130〔Ω〕
  • 245〔Ω〕
  • 350〔Ω〕
  • ✔60〔Ω〕
  • 580〔Ω〕
解説:平衡条件 R1×R4=R2×R3 より、20×R4=30×40=1,200。よって R4=60〔Ω〕。ブリッジの平衡条件は「向かい合う辺の抵抗の積が等しい」と覚える。
問4
最大値が約 141〔V〕の正弦波交流電圧の実効値として、最も近い値はどれか。
  • 150〔V〕
  • 271〔V〕
  • ✔100〔V〕
  • 4141〔V〕
  • 5200〔V〕
解説:正弦波交流の実効値は最大値の 1/√2(約0.707)倍である。141×0.707≒100〔V〕。逆に実効値100〔V〕の最大値は約141〔V〕となる。
問5
L=1〔mH〕と C=1〔μF〕を直列に接続した回路の共振周波数として、最も近い値はどれか。
  • 1約 500〔Hz〕
  • 2約 1.6〔kHz〕
  • ✔約 5〔kHz〕
  • 4約 16〔kHz〕
  • 5約 50〔kHz〕
解説:共振周波数は f=1/(2π√(LC))。LC=1×10^-3×1×10^-6=10^-9、√(10^-9)≒3.16×10^-5。f≒1/(2π×3.16×10^-5)≒5.0×10^3〔Hz〕=約5〔kHz〕。
問6
交流回路において、皮相電力が 100〔V・A〕、有効電力が 80〔W〕であるときの力率は幾らか。
  • 10.6
  • 20.7
  • ✔0.8
  • 40.9
  • 51.0
解説:力率=有効電力/皮相電力=80/100=0.8(80%)。なお無効電力は √(100²−80²)=60〔var〕となる。
問7
n 形半導体において、多数キャリアとなるものはどれか。
  • 1正孔
  • ✔自由電子
  • 3陽イオン
  • 4陰イオン
  • 5中性子
解説:n形半導体は真性半導体に 5価の不純物(ドナー)を加えたもので、多数キャリアは自由電子である。一方 p形は 3価の不純物(アクセプタ)を加えたもので、多数キャリアは正孔となる。
問8
トランジスタのエミッタ接地増幅回路の特徴として、正しいものはどれか。
  • 1電流増幅度は大きいが電圧増幅度は 1 以下である
  • 2入力信号と出力信号の位相は同相である
  • ✔電圧増幅度、電流増幅度ともに大きく、入出力の位相は逆相となる
  • 4入力インピーダンスが極めて高く、出力インピーダンスも極めて高い
  • 5電圧増幅作用はなく、インピーダンス変換にのみ用いられる
解説:エミッタ接地は電圧増幅度・電流増幅度がともに大きく電力利得が最大となるため、増幅回路として最も広く用いられる。入力と出力の位相は逆相(180度反転)となる。コレクタ接地(エミッタホロワ)は電圧増幅度が約1で同相、インピーダンス変換に用いられる。

端末設備の接続のための技術及び理論全113問中 8問を掲載

問1
100BASE-TX で使用する UTP ケーブルを EIA/TIA-568-B 規格で成端するとき、信号の送受信に使用されるピン番号の組合せはどれか。
  • ✔1・2 と 3・6
  • 21・2 と 4・5
  • 33・6 と 7・8
  • 44・5 と 7・8
  • 51・2 と 7・8
解説:100BASE-TX は 2 対(4 心)のみを使用し、ピン 1・2 が送信、ピン 3・6 が受信に割り当てられる。1000BASE-T では 4 対 8 心すべてを使用する。
問2
IEEE802.3af として標準化された PoE 機能における、給電側機器 1 ポート当たりの最大供給電力に最も近い値はどれか。
  • 13.85〔W〕
  • 27.7〔W〕
  • ✔15.4〔W〕
  • 430〔W〕
  • 560〔W〕
解説:IEEE802.3af(PoE)では給電側機器 1 ポート当たり最大 15.4〔W〕を供給する。IEEE802.3at(PoE Plus)では約 30〔W〕、IEEE802.3bt ではさらに大電力の給電が可能である。
問3
光ファイバの接続方法のうち、接続部分を電気的なアーク放電により溶かして接続する方法はどれか。
  • 1メカニカルスプライス接続
  • ✔融着接続
  • 3コネクタ接続
  • 4V 溝接続
  • 5圧着接続
解説:融着接続は光ファイバの端面をアーク放電で溶融して一体化する方法で、接続損失が小さく信頼性が高い。メカニカルスプライスは屈折率整合剤を用いて機械的に固定する方法で、専用の融着接続機を必要としない。
問4
光ファイバ心線の接続点や破断点までの距離、損失などを、片端から測定できる装置はどれか。
  • ✔OTDR
  • 2光パワーメータ
  • 3光源装置
  • 4偏光解析装置
  • 5波長分散測定器
解説:OTDR(光パルス試験器)は光パルスを入射し、後方散乱光やフレネル反射光の戻り時間と強度から、片端測定で接続損失・破断点位置・距離を測定できる。
問5
IP アドレス 192.168.10.0/26 のネットワークにおいて、ホストに割り当てられる IP アドレスの最大数はどれか。
  • 130
  • ✔62
  • 364
  • 4126
  • 5254
解説:/26 はホスト部が 32−26=6 ビットで、2^6=64。このうちネットワークアドレスとブロードキャストアドレスを除くため 64−2=62 個がホストに割り当てられる。
問6
TCP と UDP に関する記述として、正しいものはどれか。
  • 1TCP はコネクションレス型で、再送制御を行わない
  • 2UDP はコネクション型で、確認応答により信頼性を確保する
  • ✔TCP はコネクション型で、確認応答や再送制御により信頼性の高い通信を行う
  • 4UDP は TCP より確実性が高いため、ファイル転送に用いられる
  • 5TCP と UDP はいずれもネットワーク層のプロトコルである
解説:TCP はコネクション型で、3 ウェイハンドシェイクによる接続確立、確認応答、再送制御、順序制御により信頼性を確保する。UDP はコネクションレス型で信頼性の確保は行わないが、オーバヘッドが小さく VoIP やストリーミングに適する。両者ともトランスポート層のプロトコルである。
問7
1 つのグローバル IP アドレスを、ポート番号を併用することで複数の端末が同時に共有できるようにする機能はどれか。
  • 1ARP
  • ✔NAPT(IP マスカレード)
  • 3ICMP
  • 4DHCP
  • 5PPPoE
解説:NAPT(IPマスカレード)はプライベート IP アドレスとポート番号の組をグローバル IP アドレスとポート番号の組に変換する機能で、1 つのグローバルアドレスを複数端末で同時に共有できる。単なる NAT は 1 対 1 変換である。
問8
レイヤ 2 スイッチのフレーム転送方式のうち、受信したフレーム全体をバッファに蓄積し、FCS により誤りの有無を確認してから転送する方式はどれか。
  • 1カットアンドスルー方式
  • 2フラグメントフリー方式
  • ✔ストアアンドフォワード方式
  • 4フラッディング方式
  • 5スパニングツリー方式
解説:ストアアンドフォワード方式はフレーム全体を受信・蓄積し、FCS で誤り検査を行ってから転送するため、誤りフレームを中継しない。転送遅延は大きいが信頼性が高い。カットアンドスルーは宛先アドレスを読んだ時点で転送を開始し遅延が小さい。

端末設備の接続に関する法規全113問中 8問を掲載

問1
電気通信事業法の目的として、同法に規定されているものはどれか。
  • 1電気通信設備の製造及び販売を規律すること
  • ✔電気通信事業の公共性にかんがみ、その運営を適正かつ合理的なものとするとともに、公正な競争を促進することにより、電気通信役務の円滑な提供を確保するとともにその利用者等の利益を保護し、もつて電気通信の健全な発達及び国民の利便の確保を図り、公共の福祉を増進すること
  • 3有線電気通信設備の設置及び使用を規律し、有線電気通信に関する秩序を確立すること
  • 4電波の公平かつ能率的な利用を確保すること
  • 5不正アクセス行為を禁止するとともに、その再発防止のための措置を定めること
解説:電気通信事業法第1条の目的規定である。選択肢3は有線電気通信法、選択肢4は電波法、選択肢5は不正アクセス禁止法の目的であり、混同しやすいので条文単位で整理して覚える。
問2
電気通信事業法に規定する「端末設備」の定義として、正しいものはどれか。
  • 1電気通信を行うための機械、器具、線路その他の電気的設備をいう
  • ✔電気通信回線設備の一端に接続される電気通信設備であつて、一の部分の設置の場所が他の部分の設置の場所と同一の構内又は同一の建物内であるものをいう
  • 3電気通信設備を用いて他人の通信を媒介することをいう
  • 4送信の場所と受信の場所との間の線路であつて、その全部又は一部が有線であるものをいう
  • 5電気通信事業者の設置する電気通信回線設備をいう
解説:電気通信事業法第52条第1項の定義である。選択肢1は「電気通信設備」、選択肢3は「電気通信役務」に関連する概念の定義であり、それぞれ第2条に規定されている。
問3
電気通信事業法において、電気通信事業者の取扱中に係る通信について規定されている事項として、正しいものはどれか。
  • 1電気通信事業者の判断により検閲することができる
  • ✔電気通信事業者の取扱中に係る通信は、検閲してはならない
  • 3総務大臣の許可があれば検閲することができる
  • 4利用者の同意があれば秘密を侵してもよい
  • 5秘密の保護は電気通信事業に従事する者には適用されない
解説:電気通信事業法第3条により、電気通信事業者の取扱中に係る通信は検閲してはならないと定められている。また第4条により通信の秘密は侵してはならず、電気通信事業に従事する者は在職中だけでなく離職後も秘密保持義務を負う。
問4
電気通信事業法に規定する、端末設備の接続の技術基準により確保されるべき事項として、規定されていないものはどれか。
  • 1電気通信回線設備を損傷し、又はその機能に障害を与えないようにすること
  • 2電気通信回線設備を利用する他の利用者に迷惑を及ぼさないようにすること
  • 3電気通信事業者の設置する電気通信回線設備と利用者の接続する端末設備との責任の分界が明確であるようにすること
  • ✔端末設備の価格が適正であるようにすること
  • 5上記のうち、規定されていないものはない
解説:電気通信事業法第52条第2項は、技術基準により確保されるべき事項として①回線設備の損傷・機能障害の防止、②他の利用者への迷惑の防止、③責任の分界の明確化の3点を定めている。価格に関する規定はない。
問5
利用者が端末設備を接続するときは、原則として工事担任者資格者証の交付を受けている者に工事を行わせ、又は実地に監督させなければならないと規定されている。この規定によらないことができる場合として、正しいものはどれか。
  • 1利用者が電気工事士の免状を有している場合
  • ✔総務省令で定める場合
  • 3接続する端末設備が 1 台のみの場合
  • 4電気通信事業者の承諾を得た場合
  • 5工事の費用が一定額以下の場合
解説:電気通信事業法第71条第1項ただし書により、総務省令で定める場合は工事担任者によらないことができる。具体的には、専用設備に端末設備を接続するときや、プラグジャック方式・アダプタ式ジャック方式等による接続工事などが工事担任者規則第3条に列挙されている。
問6
工事担任者資格者証の交付を受けている者が、電気通信事業法の規定により資格者証の返納を命ぜられたとき、これを返納しなければならない期間として、正しいものはどれか。
  • 1返納を命ぜられた日から 7 日以内
  • 2返納を命ぜられた日から 10 日以内
  • ✔返納を命ぜられた日から 14 日以内
  • 4返納を命ぜられた日から 30 日以内
  • 5返納を命ぜられた日から 60 日以内
解説:工事担任者規則第41条により、資格者証の返納を命ぜられた者は 14 日以内に総務大臣に返納しなければならない。同様に、失った資格者証を発見したときも 10 日以内に返納する旨が規定されている。
問7
電気通信事業法において、工事担任者資格者証の返納を命ぜられ、その日から一定期間を経過しない者には資格者証を交付しないことができるとされている。この期間として正しいものはどれか。
  • 16 か月
  • 21 年
  • ✔2 年
  • 43 年
  • 55 年
解説:電気通信事業法第72条第2項において準用する第46条第3項の規定により、資格者証の返納を命ぜられ、その日から 2 年を経過しない者には交付しないことができる。
問8
第一級デジタル通信の工事担任者が行い、又は監督することができる工事の範囲として、正しいものはどれか。
  • 1アナログ伝送路設備に端末設備等を接続するための工事
  • ✔デジタル伝送路設備に端末設備等を接続するための工事(ただし、総合デジタル通信用設備に接続するための工事を除く)
  • 3アナログ伝送路設備に端末設備を接続するための工事のうち、端末設備に収容される電気通信回線の数が 1 のもの
  • 4有線電気通信設備の設置に関する工事のすべて
  • 5無線設備の設置に関する工事のすべて
解説:工事担任者規則第4条により、第一級デジタル通信はデジタル伝送路設備に端末設備等を接続するための工事を行うことができる(総合デジタル通信用設備に接続する工事を除く)。アナログ伝送路設備に係る工事はアナログ通信または総合通信の範囲である。