分野別問題:基礎・臨床医学

言語聴覚士|基礎・臨床医学

最終更新:2026年8月11日

言語聴覚士の基礎・臨床医学分野を集中的に演習します。

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問1
脳梗塞の主な病態として正しいものはどれか。
  • ✔脳血管の閉塞による虚血
  • 2脳血管の破裂による出血
  • 3脳の炎症性脱髄
  • 4脳腫瘍の増大
解説:脳梗塞は脳血管の閉塞により血流が途絶し、脳組織が虚血・壊死する病態である。
問2
脳出血と脳梗塞を急性期に鑑別する上で最も有用な検査はどれか。
  • ✔頭部CT
  • 2脳波検査
  • 3純音聴力検査
  • 4血液一般検査のみ
解説:急性期の脳出血は頭部CTで高吸収域として明瞭に描出され、脳梗塞との鑑別に有用である。
問3
中大脳動脈領域の左半球梗塞で生じやすい症状はどれか。
  • ✔失語症
  • 2視野狼失明のみ
  • 3感音性難聴のみ
  • 4純粋な小脳性運動失調
解説:左中大脳動脈領域は言語中枢を含むため、その梗塞は失語症を引き起こしやすい。
問4
くも膜下出血の典型的な症状はどれか。
  • ✔急激に発症する激しい頭痛
  • 2緩徐に進行する記憶障害
  • 3発熱を伴う咽頭痛
  • 4徐々に進行する視力低下
解説:くも膜下出血は「雷鳴頭痛」と呼ばれる突発的で激烈な頭痛を特徴とする。
問5
パーキンソン病の四大症状に含まれないものはどれか。
  • ✔感音性難聴
  • 2振戦
  • 3筋強剛
  • 4姿勢反射障害
解説:パーキンソン病の四大症状は振戦・筋強剛(固縮)・無動(寡動)・姿勢反射障害であり、難聴は含まれない。
問6
パーキンソン病で生じる構音障害の特徴として適切なものはどれか。
  • ✔単調で小さく速い発話(運動低下性構音障害)
  • 2声が大きく爆発的な発話
  • 3失調性のリズム障害
  • 4完全な無言症
解説:パーキンソン病では声量低下、単調、加速性の発話など運動低下性構音障害の特徴がみられる。
問7
筋萎縮性側索硬化症(ALS)の特徴として正しいものはどれか。
  • ✔上位・下位運動ニューロンの進行性変性
  • 2感覚障害が主体である
  • 3認知機能のみが障害される
  • 4小脳性運動失調が主体である
解説:ALSは上位・下位運動ニューロンが進行性に変性する疾患で、構音・嚥下障害や四肢の筋力低下を来す。
問8
ALSで嚥下障害が進行した場合に検討される代表的な代替栄養法はどれか。
  • ✔胃瘻(PEG)
  • 2点滴のみ継続
  • 3経口摂取の完全継続
  • 4禁食のまま経過観察
解説:嚥下障害が進行したALS患者では誤嚥や栄養低下を防ぐため胃瘻(PEG)による代替栄養が検討される。
問9
重症筋無力症の特徴として正しいものはどれか。
  • ✔易疲労性の筋力低下(午後に増悪)
  • 2感音性難聴を必発する
  • 3小脳症状が主体である
  • 4記憶障害が必発する
解説:重症筋無力症は神経筋接合部の自己免疫疾患で、易疲労性の筋力低下が特徴であり、夕方に症状が増悪しやすい。
問10
多発性硬化症の病態として正しいものはどれか。
  • ✔中枢神経の脱髄性疾患
  • 2末梢神経の変性疾患のみ
  • 3筋自体の炎症性疾患
  • 4骨関節の炎症性疾患
解説:多発性硬化症は中枢神経系の髄鞘(ミエリン)が自己免疫的に攻撃される脱髄性疾患である。
問11
パーキンソン病に伴う認知機能障害として特徴的なものはどれか。
  • ✔遂行機能障害
  • 2失語症が必発する
  • 3失読症が必発する
  • 4聴覚障害が必発する
解説:パーキンソン病に伴う認知症では遂行機能(実行機能)障害が特徴的にみられることが多い。
問12
進行性核上性麻痺(PSP)の特徴的な眼球運動症状はどれか。
  • ✔垂直方向の眼球運動障害
  • 2水平方向のみの障害
  • 3眼球運動は正常
  • 4複視のみ
解説:進行性核上性麻痺では特に垂直方向(上下方向)の核上性眼球運動障害が特徴的である。
問13
認知症の中核症状に含まれるものはどれか。
  • ✔記憶障害
  • 2幻覚
  • 3徘徊
  • 4抑うつ
解説:認知症の中核症状は記憶障害・見当識障害・実行機能障害など認知機能そのものの障害を指す。幻覚や徘徊は周辺症状(BPSD)に分類される。
問14
アルツハイマー型認知症の初期症状として典型的なものはどれか。
  • ✔近時記憶障害
  • 2運動麻痺が初発する
  • 3感音性難聴が初発する
  • 4失調性歩行が初発する
解説:アルツハイマー型認知症は海馬の萎縮を反映し、近時記憶障害(新しいことを覚えられない)が初発症状として典型的である。
問15
血管性認知症の特徴として正しいものはどれか。
  • ✔段階的な悪化(stepwise deterioration)
  • 2緩徐進行性で均一な悪化
  • 3必ず記憶障害が最初に出現する
  • 4脳画像で異常がみられない
解説:血管性認知症は脳血管障害の再発に伴い段階的に症状が悪化する経過を取ることが特徴とされる。
問16
レビー小体型認知症の特徴的な症状はどれか。
  • ✔変動する認知機能とパーキンソニズム、幻視
  • 2記憶障害のみが単独で生じる
  • 3聴覚障害が必発する
  • 4運動機能は障害されない
解説:レビー小体型認知症では認知機能の変動、パーキンソニズム、具体的な幻視が特徴的である。
問17
小児の発達障害のうち、社会的コミュニケーションの困難とこだわり行動を主症状とするものはどれか。
  • ✔自閉スペクトラム症
  • 2注意欠陥多動性症
  • 3限局性学習症
  • 4知的能力障害のみ
解説:自閉スペクトラム症は社会的コミュニケーションの障害と限定的・反復的な行動様式を主症状とする発達障害である。
問18
注意欠陥多動性症(ADHD)の主症状に含まれるものはどれか。
  • ✔不注意・多動性・衝動性
  • 2社会的コミュニケーション障害のみ
  • 3限局した学習能力の困難のみ
  • 4運動失調
解説:ADHDは不注意、多動性、衝動性を主症状とする神経発達症である。
問19
限局性学習症(SLD)に含まれる代表的な困難はどれか。
  • ✔読み・書き・算数の特異的な困難
  • 2運動機能の困難のみ
  • 3社会的相互作用の困難のみ
  • 4聴覚機能の困難のみ
解説:限局性学習症は知的能力に大きな問題がないにもかかわらず、読字・書字・算数のいずれかに特異的な困難を示す。
問20
知的能力障害(知的発達症)の診断において重視される観点はどれか。
  • ✔知的機能と適応行動の両方の制限
  • 2身体的な運動機能のみ
  • 3聴力検査の結果のみ
  • 4視力検査の結果のみ
解説:知的能力障害の診断では知能検査による知的機能の評価に加え、日常生活における適応行動の制限も重視される。
問21
ダウン症候群の染色体異常として正しいものはどれか。
  • ✔21トリソミー
  • 218トリソミー
  • 313トリソミー
  • 4X染色体モノソミー
解説:ダウン症候群は21番染色体が3本存在する21トリソミーを原因とする最も頻度の高い染色体異常症である。
問22
ダウン症候群で言語発達に影響しやすい合併症はどれか。
  • ✔滲出性中耳炎による伝音性難聴
  • 2必発する重度感音性難聴
  • 3必発する失語症
  • 4必発するてんかん
解説:ダウン症候群では耳管機能不全等により滲出性中耳炎を生じやすく、伝音性難聴が言語発達に影響することがある。
問23
脳性麻痺の定義として適切なものはどれか。
  • ✔受胎から新生児期までの間に生じた脳の非進行性病変による運動・姿勢の障害
  • 2進行性の遺伝性運動疾患
  • 3成人期に発症する運動疾患
  • 4聴覚のみの障害
解説:脳性麻痺は受胎から新生児期までに生じた脳の非進行性病変により、運動・姿勢の異常が持続する状態と定義される。
問24
痙直型脳性麻痺でみられる筋緊張の特徴はどれか。
  • ✔筋緊張の亢進(痙縮)
  • 2筋緊張の低下(弛緩)
  • 3筋緊張が不規則に変動する(アテトーゼ型の特徴)
  • 4筋緊張は正常
解説:痙直型脳性麻痺は錐体路障害による痙縮(筋緊張亢進)を特徴とする最も頻度の高いタイプである。
問25
アテトーゼ型脳性麻痺でよく障害される脳部位はどれか。
  • ✔基底核
  • 2小脳のみ
  • 3視覚野のみ
  • 4聴覚野のみ
解説:アテトーゼ型脳性麻痺は基底核の障害により、不随意な運動(アテトーゼ)が特徴的に出現する。
問26
伝音性難聴の主な障害部位はどれか。
  • ✔外耳・中耳
  • 2内耳・聴神経
  • 3大脳聴覚皮質
  • 4視床のみ
解説:伝音性難聴は外耳・中耳における音の伝導経路の障害により生じる難聴である。
問27
感音性難聴の主な障害部位はどれか。
  • ✔内耳・聴神経・中枢聴覚路
  • 2外耳道のみ
  • 3鼓膜のみ
  • 4耳小骨のみ
解説:感音性難聴は内耳(蝸牛)、聴神経、あるいは中枢聴覚路の障害により生じる。
問28
滲出性中耳炎の特徴として正しいものはどれか。
  • ✔中耳腔に滲出液が貯留し伝音性難聴を来す
  • 2内耳の感音性障害が主体である
  • 3耳介の形態異常が主体である
  • 4必ず高熱を伴う
解説:滲出性中耳炎は中耳腔に滲出液が貯留し、急性炎症症状は乏しいが伝音性難聴を来す疾患である。
問29
突発性難聴の特徴として正しいものはどれか。
  • ✔原因不明の急性感音性難聴
  • 2進行性の伝音性難聴
  • 3必ず両側性に発症する
  • 4遺伝性疾患である
解説:突発性難聴は原因不明に突然発症する一側性が多い感音性難聴で、早期治療が予後に重要とされる。
問30
メニエール病の三主徴に含まれるものはどれか。
  • ✔回転性めまい・耳鳴・難聴
  • 2頭痛・発熱・咽頭痛
  • 3視力障害・複視・眼振のみ
  • 4記憶障害・失語・失行
解説:メニエール病は内耳の内リンパ水腫を病態とし、回転性めまい・耳鳴・感音性難聴の反復を特徴とする。
問31
聴神経腫瘍(前庭神経鞘腫)で生じやすい症状はどれか。
  • ✔一側性の進行性感音性難聴
  • 2両側性の伝音性難聴
  • 3急性の喉頭麻痺
  • 4急性の構音障害
解説:聴神経腫瘍は内耳道・小脳橋角部に発生し、一側性の進行性感音性難聴や耳鳴を来すことが多い。
問32
喉頭がんの初期症状として最も特徴的なものはどれか。
  • ✔嗄声(声がれ)
  • 2視力障害
  • 3聴力障害
  • 4記憶障害
解説:特に声帯部に発生する喉頭がんでは早期から嗄声が出現しやすく、診断のきっかけになることが多い。
問33
喉頭全摘出術後の音声獲得手段として一般的なものはどれか。
  • ✔食道発声・気管食道シャント発声・電気喉頭
  • 2正常な喉頭発声がそのまま可能
  • 3必ず手話のみに限定される
  • 4発声機能は完全に消失し代替法はない
解説:喉頭全摘出後は声帯を失うため、食道発声、気管食道シャント発声(TEシャント)、電気喉頭などの代替音声手段が用いられる。
問34
声帯麻痺(反回神経麻痺)で生じやすい症状はどれか。
  • ✔嗄声・誤嚥のリスク増加
  • 2聴力低下
  • 3視野障害
  • 4記憶障害
解説:反回神経麻痺により声帯運動が障害されると、声門閉鎖不全による嗄声や誤嚥リスクの増加が生じる。
問35
口蓋裂児にみられやすい構音上の問題はどれか。
  • ✔鼻咽腔閉鎖不全による開鼻声・声門破裂音などの代償構音
  • 2必発する感音性難聴
  • 3必発する失語症
  • 4必発する吃音
解説:口蓋裂では鼻咽腔閉鎖機能の不全により開鼻声や、代償的な異常構音(声門破裂音など)が生じやすい。
問36
扁桃肥大・アデノイド肥大でみられやすい音声の特徴はどれか。
  • ✔閉鼻声(鼻にかかった声、閉鼻声化)
  • 2開鼻声
  • 3嗄声のみ
  • 4失声のみ
解説:アデノイド肥大などで鼻咽腔が閉塞されると共鳴腔が変化し、閉鼻声(こもった鼻声)を呈することがある。
問37
統合失調症の陽性症状に含まれるものはどれか。
  • ✔幻覚・妄想
  • 2意欲低下
  • 3感情の平坦化
  • 4自閉(社会的引きこもり)
解説:統合失調症の陽性症状は幻覚・妄想・思考障害など、通常存在しない症状の出現を指す。陰性症状は意欲低下・感情の平坦化などである。
問38
統合失調症で生じうる会話の特徴的な異常はどれか。
  • ✔まとまりのない発語(言語の解体)
  • 2完全な無言症のみ
  • 3正常な会話と全く区別できない
  • 4構音の歪みのみ
解説:統合失調症では思考障害を反映し、まとまりのない発語(言語の解体、連合弛緩)がみられることがある。
問39
うつ病の中核症状として正しいものはどれか。
  • ✔抑うつ気分と興味・喜びの喪失
  • 2幻覚が必発する
  • 3知的能力障害が必発する
  • 4聴力低下が必発する
解説:うつ病の中核症状は持続する抑うつ気分と、興味・喜びの喪失(アンヘドニア)である。
問40
双極性障害の躁状態でみられやすい発話の特徴はどれか。
  • ✔多弁・早口(滅裂思考を伴うこともある)
  • 2完全な無言症
  • 3構音の歪みのみ
  • 4聴覚情報処理の障害のみ
解説:双極性障害の躁状態では多弁・早口・話題の飛躍などの発話の特徴が現れることが多い。
問41
選択性緘黙(選択性無言)の特徴として正しいものはどれか。
  • ✔特定の状況でのみ話すことができない状態
  • 2あらゆる場面で言語理解が完全に欠如する状態
  • 3聴力障害が必発する状態
  • 4知的能力障害が必発する状態
解説:選択性緘黙は、家庭などでは話せるが学校など特定の社会的状況では話すことができない状態を指す。
問42
糖尿病の慢性合併症として、感音性難聴と関連が指摘される機序はどれか。
  • ✔微小血管障害による内耳血流障害
  • 2完全に無関係である
  • 3伝音器の骨破壊
  • 4必ず外耳道閉塞を来す
解説:糖尿病による微小血管障害は内耳の血流障害を介して感音性難聴のリスク因子となることが指摘されている。
問43
慢性腎不全患者で構音・嚥下に影響しうる要因はどれか。
  • ✔尿毒症性脳症による意識・認知機能の変化
  • 2必発する難聴
  • 3必発する失語症
  • 4必発する吃音
解説:腎不全が進行すると尿毒症性脳症により意識障害や認知機能の変化が生じ、コミュニケーション機能にも影響しうる。
問44
COPD(慢性閉塞性肺疾患)患者の発話に影響しうる要因はどれか。
  • ✔呼気流量の低下による発声持続時間の短縮
  • 2必発する失語症
  • 3必発する構音障害(器質的)
  • 4必発する難聴
解説:COPDでは呼気機能の低下により、発声に必要な呼気の維持が困難となり発話の持続時間や声量に影響することがある。
問45
甲状腺機能低下症で生じうる発声の変化はどれか。
  • ✔粘液水腫による嗄声
  • 2甲状腺機能とは無関係の構音障害のみ
  • 3必発する失語症
  • 4必発する難聴
解説:甲状腺機能低下症では喉頭・声帯に粘液水腫様の変化が生じ、嗄声を来すことがある。
問46
頭頸部がん治療(放射線治療等)後に生じやすい後遺症はどれか。
  • ✔唾液分泌低下や線維化による嚥下障害
  • 2必ず完全な失語症となる
  • 3必ず聴力は完全に正常化する
  • 4必ず認知機能が著しく向上する
解説:頭頸部の放射線治療後は唾液腺障害による口腔乾燥や組織の線維化により、嚥下機能に影響が生じることがある。
問47
言語発達遅滞の原因として考慮すべき要因はどれか。
  • ✔聴覚障害・知的障害・自閉スペクトラム症などの基礎疾患
  • 2必ず家庭環境のみが原因である
  • 3必ず一過性で自然治癒する
  • 4原因の検討は不要である
解説:言語発達遅滞の背景には聴覚障害、知的能力障害、自閉スペクトラム症など様々な基礎疾患が関与しうるため、鑑別が重要である。
問48
小児の吃音(発達性吃音)の発症時期として典型的なものはどれか。
  • ✔2~5歳頃
  • 2出生直後
  • 3学童期後半
  • 4成人期
解説:発達性吃音は言語発達が著しい2~5歳頃に発症することが多いとされる。
問49
早産児・低出生体重児で生じやすい合併症として、後の言語発達に影響しうるものはどれか。
  • ✔脳室周囲白質軟化症などの脳損傷
  • 2必ず正常発達する
  • 3必ず聴力は完全に正常である
  • 4発達への影響は一切ない
解説:早産児・低出生体重児では脳室周囲白質軟化症などの脳損傷リスクが高く、後の言語・認知発達に影響を及ぼすことがある。
問50
小児の高熱を伴う痙攣(熱性痙攣)に関する記述として正しいものはどれか。
  • ✔多くは予後良好で発達への影響は限定的
  • 2必ず重度の知的能力障害を来す
  • 3必ず聴覚障害を合併する
  • 4必ずてんかんに移行する
解説:単純型熱性痙攣の多くは予後良好であり、発達への影響は限定的とされるが、複雑型や反復例では注意が必要である。
問51
口蓋裂の分類において、軟口蓋のみに裂がある状態を何と呼ぶか。
  • ✔軟口蓋裂
  • 2硬口蓋裂のみ
  • 3唇裂のみ
  • 4顎裂のみ
解説:口蓋裂は裂の範囲により軟口蓋裂、硬口蓋裂、口蓋裂全体など分類される。
問52
口唇裂・口蓋裂の治療において、言語聴覚士が主に関わる時期はどれか。
  • ✔言語発達期(構音指導等)
  • 2胎児期の手術計画のみ
  • 3出生前診断のみ
  • 4遺伝相談のみ
解説:言語聴覚士は構音発達の評価・指導など、言語発達期における口蓋裂児への支援に関わる。
問53
咬合(噛み合わせ)の異常が構音に影響しうる代表例はどれか。
  • ✔開咬による歯間音化(/s/の歪み等)
  • 2必ず聴力低下を来す
  • 3必ず失語症を来す
  • 4必ず嚥下機能が完全に消失する
解説:開咬などの咬合異常は舌の位置や気流の制御に影響し、特に摩擦音などの構音の歪みにつながることがある。
問54
舌小帯短縮症(舌強直症)が構音に影響しうる音として典型的なものはどれか。
  • ✔ラ行音などの舌尖を使う音
  • 2唇音(パ行)のみ
  • 3鼻音のみ
  • 4声門音のみ
解説:舌小帯短縮症では舌尖の運動範囲が制限され、ラ行音や歯茎音など舌尖を必要とする構音に影響することがある。
問55
義歯不適合が高齢者の発話・摂食に与える影響として適切なものはどれか。
  • ✔咀嚼機能低下や構音の歪みを生じうる
  • 2発話・摂食に全く影響しない
  • 3必ず嚥下障害が重度化する
  • 4聴力に直接影響する
解説:義歯不適合は咀嚼や口腔内の感覚・運動に影響し、構音の歪みや咀嚼機能低下につながることがある。
問56
音声障害の評価において、聴覚心理的評価(GRBAS分析等)が評価する項目に含まれるものはどれか。
  • ✔嗄声の程度や粗造性などの聴覚的印象
  • 2聴力閾値そのもの
  • 3脳画像所見
  • 4知能検査の結果
解説:GRBAS分析は聴覚的に音声の異常度(Grade)、粗造性(Rough)、気息性(Breathy)等を評価する手法である。
問57
機能性発声障害の代表例である過緊張性発声障害の特徴はどれか。
  • ✔喉頭周囲筋の過剰な緊張による嗄声
  • 2声帯の器質的腫瘤が原因である
  • 3必ず聴覚障害を伴う
  • 4必ず構造異常を伴う
解説:過緊張性発声障害は器質的病変がなくても喉頭周囲筋の過緊張により嗄声などの音声症状を来す機能性の障害である。
問58
声帯結節の発症因として最も典型的なものはどれか。
  • ✔声の過度使用(慢性的な声の誤用・乱用)
  • 2ウイルス感染のみ
  • 3遺伝的要因のみ
  • 4聴力低下のみ
解説:声帯結節は声の過度な使用や誤った発声方法の繰り返しにより、声帯の特定部位に生じる良性病変である。
問59
音声障害の治療アプローチの一つである音声衛生指導の内容として適切なものはどれか。
  • ✔大声・咳払いの抑制、水分摂取の推奨など声帯への負担軽減策
  • 2手術療法そのもの
  • 3薬物療法そのもの
  • 4聴力リハビリそのもの
解説:音声衛生指導は声帯への負担を軽減するための生活指導であり、過度な発声や咳払いの抑制などを含む。
問60
痙攣性発声障害(spasmodic dysphonia)の特徴として正しいものはどれか。
  • ✔発話時に声帯が不随意に痙攣性に内転または外転する
  • 2声帯の器質的な腫瘤性病変が主因である
  • 3必ず聴力低下を伴う
  • 4小児期にのみ発症する
解説:痙攣性発声障害は局所性ジストニアの一種で、発話時に声帯の不随意な痙攣様収縮が生じる。